春の訪れとともに新生活がはじまり、新たな出会いが増える時期。そうなると、増えてくるのが歓迎会などの「飲み会」ですよね。行動制限などもなくなり、脱マスク、さらに新型コロナウイルスが第5類感染症へ変更になり、より「飲み会」が増えてきそうな予感。久しぶりにみんなと集まり、テンションが上がってつい飲み過ぎて、翌朝には二日酔い……なんてことも。どうしたら二日酔いにならないのか、二日酔いになったらどうすればいいのか、原因と対処法を探っていきましょう!

最近のみんなの飲酒事情を調査!
コロナ前後で変わった? 変わらない?

まずは、最近のみんなの飲酒事情を調査! 特に新社会人は、大人数での飲み会を経験していない世代。コロナ前と後で、飲酒頻度や飲酒量などに変化があったか聞いてみました。

  • ※アンケート:「二日酔い、飲酒事情」に関するアンケート/20~40代の男女602名に実施(2023年2月)

コロナ前後での飲酒の頻度や量に関しては、あまり変わらないと回答する方が約6割、約4割の方々が飲酒の量が減ったり、増えたり変化があったようです。ひとまとめに「飲酒」といっても外食だけでなく、おうち時間での飲酒、リモート飲み会など形は変われど、飲酒の機会に変化はなかったのかもしれませんね。

  • ※アンケート:「二日酔い、飲酒事情」に関するアンケート/20~40代の男女602名に実施(2023年2月)

また、「二日酔い」の頻度に関しても、変わらないと感じている方が約45%でした。ですが、これからの時期、飲酒の機会や量が増えていくと比例して「二日酔い」の頻度も増えてくるかもしれません。だからこそ、備えとして知っておくべき「二日酔い」への理解と対処法をチェックしていきましょう。

そもそも「二日酔い」ってどんな状態?
胃腸薬の製品開発担当が回答します!

そもそも「二日酔い」とはどういう状態のことなのでしょうか? 一言で「二日酔い」といっても、症状はさまざまですよね。今回、胃腸薬の開発に携わっている横溝さんに詳しく教えてもらいました。

久保裕丈

教えてくれたのはこの方!

第一三共ヘルスケアで胃腸薬・かぜ薬の開発担当。入社後、OTC医薬品の開発職を担当し、2020 年からは開発グループのチームリーダーに就任。現在は「ガスター10」シリーズ、「第一三共胃腸薬」シリーズなどの胃腸薬のほか、「ルル」等のかぜ薬の開発にも携わる。また、さまざまな研究機関への研究依頼や研究担当とともに製剤を製品化する業務に従事。


Q「二日酔い」とは、どういう状態なのか教えてください。

体内には「アルコール脱水素酵素」という酵素があり、アルコールは肝臓でこの酵素によって「アセトアルデヒド」という有害物質に分解されるのですが、このアセトアルデヒドはさらに「アセトアルデヒド脱水素酵素」という酵素によって処理され、最終的に水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。しかし、飲み過ぎると肝臓がアセトアルデヒドを処理しきれずに蓄積し、血液に乗って全身に行き渡り、頭痛、胸やけ、吐き気、胃痛、胃もたれ、動悸などのさまざまな不快な症状、いわゆる「二日酔い」を引き起こします。 また、アルコールの刺激で胃が荒れ、機能が低下することや、脱水症状になることなども、二日酔いの不快な症状を引き起こす要因となります。

Q「二日酔い」になりやすい人の特長があれば教えてください。

大きく分けて、2つのタイプがあります。ひとつは、もともとアセトアルデヒドを分解する酵素が少なく、アルコールを代謝しにくい体質の人。一杯飲むとすぐに顔が赤くなるタイプですね。 もうひとつは、飲み方が悪い場合です。食べずにお酒だけを飲む、飲むペースが速い、いろいろな種類のお酒を飲む。このような飲み方をしていると、二日酔いになりやすいです。

いろいろな種類のお酒を飲む、俗に“ちゃんぽん”と呼ばれる飲み方は、みなさんしがちですよね。アルコールの種類によって二日酔いになりやすい、なりにくいということはあまりないのですが、お酒の種類を変えると気分が変わって飲む量が多くなりがち。結果、二日酔いになりやすくなります。

ちょっと気になる!? 「二日酔い」の素朴な疑問!

疑問①:年齢を重ねると、お酒に弱くなって二日酔いになりやすくなるって本当?
加齢によって肝機能や消化機能が衰えてくることで、そのように感じるのだと思います。

疑問②:のどが渇いていても飲み会まで我慢して、ビールでのどを潤すのはダメ?
アルコールは水分補給になりません。むしろアルコールに含まれるエタノールには利尿作用があり、水分不足になりがち。脱水症状が起きやすいので、しっかりアルコール以外で水分補給してください。飲酒しながらも、水を飲むと二日酔いにもなりにくくなります。特にこれからの季節、BBQやスポーツ観戦など、炎天下で飲む機会が増えてくるので注意しましょう。

疑問③:シメのラーメンが食べたくなるのはなぜ?
お酒を飲むとその利尿作用によって体内の水分が失われるのと同時に、ナトリウム等の塩分も失ってしまいます。このため、ラーメンやお茶漬けなどの水分や塩分を多く含む汁物が食べたくなります。また、アルコールを分解するためのエネルギーとして大量のブドウ糖が使われるため、無意識のうちに不足を補うために、糖質を多く含む物が食べたくなります。

疑問④:翌日も酒臭いのは、胃の中にまだアルコールが残っているからなの?
お酒を飲み過ぎてアルコールを体内で処理しきれない場合、アルコールやアセトアルデヒドが血液中に残ります。血液中のアルコールやアセトアルデヒドは呼気中にも移行するため、口臭として臭うことがあります。汗にも移行するため、体からも臭います。

Q「二日酔い」にならないための対策を教えてください。

「二日酔い」にならないための対策としては、次の2つが挙げられます。

1.食べながら飲む

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何も食べずに飲んでいると、アルコールが直接、胃粘膜を刺激してしまうため、胃が荒れてしまいます。また、アルコールの吸収速度が速くなり血液中のアルコール濃度が一気に上がって酔いやすくなる原因にも。たんぱく質を多く含む食事などと一緒に摂取すると、アルコールの吸収を遅くすることができるので予防になります。飲む前に牛乳などを摂取することでも胃からの吸収を若干ですが遅くすることができると言われています。

2. 飲みながら水を飲む

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アルコールだけ飲み続けるのではなく水も一緒に摂取すると、アルコールが早く体外へと排出されます。またアルコールには利尿作用があり、飲酒時は脱水症状になりやすいので意識して水分補給しましょう。またビタミンB群やビタミンCの水溶性ビタミンもアルコール摂取により失われがちなので、フルーツや野菜、ビタミン剤などで補いましょう。

Q「二日酔い」になったときの正しい対処法を教えてください。

「二日酔い」になってしまったときの正しい対処法は、なるべく早く症状にあった薬を飲むことです。その際、パッケージなどに書いてある用法・用量を必ず守りましょう。

胃痛や胃酸の逆流などで胸やけしているときには、胃酸の分泌を抑えるタイプの胃腸薬、胃もたれや食べすぎには消化酵素や健胃成分の入ったタイプの胃腸薬、頭が痛いときには解熱鎮痛薬を。胃と頭痛の両方の症状が出ている場合は、胃腸薬と解熱鎮痛薬を併用してもかまいません。ただ解熱鎮痛薬の中には、胃を荒らす作用の成分もあるので注意が必要です。できれば空腹時を避け、食事を摂ってから飲むように。もし二日酔いで何も食べられない……というときは、胃酸を中和したり、胃粘膜を保護する働きのある制酸剤の入った解熱鎮痛薬を選んだり、たっぷりの水で飲むようにしましょう。

二日酔いによる胃のむかつきをやわらげる薬の種類(くすりと健康の情報局)

胃痛・胃酸逆流などによる胸焼けに『ガスター10』シリーズ
ガスター10/ガスター10 <散>/ガスター10 S錠 すべて第1類医薬品

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二日酔いの胸やけ、胃痛には『ガスター10』シリーズ

胃と腸をWでケア! 『第一三共胃腸薬プラス』シリーズ
第一三共胃腸薬プラス細粒 第2類医薬品

飲み過ぎて、胃もたれに加えてお腹が緩くなったり、ガスが溜まって膨満感のある人におすすめなのが、整腸作用のある『第一三共胃腸薬プラス』シリーズです。胃の動きを活発にする生薬が配合され、消化不良に効果を発揮すると同時に、悪玉菌が増えるのを抑えて腸内環境を整えてくれる有胞子性乳酸菌を配合。胃と腸をWでケアしてくれます。

お腹の調子が悪く、胃も腸もスッキリしたいときには
『第一三共胃腸薬プラス』シリーズ

つらい頭痛に速くよく効く『ロキソニンSプレミアム』
ロキソニンSプレミアム 第1類医薬品

二日酔いで頭が痛いときには、解熱鎮痛薬の『ロキソニン』シリーズがおすすめです。中でもつらい頭痛があるときには『ロキソニンSプレミアム』を。シリーズ共通のつらい痛みにすばやく効く鎮痛成分「ロキソプロフェンナトリウム水和物」に加え、鎮痛効果を助ける2成分(アリルイソプロピルアセチル尿素、無水カフェイン)を配合。さらに、胃粘膜保護作用のある「メタケイ酸アルミン酸マグネシウム」も配合し、胃への負担が少ないのが特長です。速さはもちろん、効きめ、やさしさまで、トータルに考えた独自処方です。


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頭がガンガンする頭痛には『ロキソニンSプレミアム』

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