3月12日、シマノセールス株式会社×マイナビニュース主催「これからロードバイクを始めてみたい人に!ロードバイク基礎講座&試乗イベント」が、竹橋のマイナビイベントスペースにて開催されました。

皇居周辺の道路で最新のロードバイクを試乗できるとあって申し込みが殺到。限定24名(午前の部:12名、午後の部:12名)の参加者は、抽選で選ばれることに。開催前から、ロードバイクの人気の高さがうかがえました。ちなみに、シマノセールスがロードバイク未経験者に向けて試乗会を開催するのは初めての試みです。

今回は、そんな本イベントの模様をレポートします。

ロードバイクとは?“ママチャリ”とどう違う?基礎から学べたロードバイク基礎講座

まずは「ロードバイク基礎講座」からスタート。講師を務めるのは、シマノセールスの島田さんです。

  • 島田さん

本日はよろしくお願いします!ロードバイクの基礎を勉強していただいてから、ロードバイクで皇居周辺の道路を走りましょう!


ロードバイク未経験の参加者に馴染み深い“ママチャリ”と呼ばれる「軽快車」との違いは、その価格。約3万円の軽快車に対し、ロードバイクは10万円以上と、3倍を超える差があります。

  • スライド

「試乗してもらうのは50万円以上の本格的なロードバイク」と島田さんが明かすと、参加者からは驚嘆の声が漏れました。参加者が委縮してしまうのも無理はありません。というのも、軽快車とロードバイクでは、乗車姿勢が全く異なります。

ハンドルの位置が高くサドルが低い軽快車には、上体を起こして乗りますよね。一方で、ロードバイクはハンドル位置が低いため、自ずと前傾姿勢になります。

軽快車と比べて視界が狭かったり、姿勢がキツかったりするのですが、これが「ロードバイクに乗るのは怖い」と未経験者の方に思われてしまう要因のひとつです。


  • スライド

しかし、この乗車姿勢が、ロードバイクの魅力につながっていると島田さんは指摘しました。

前傾姿勢になると空気抵抗が少なくなるので、速く走ることができます!また、軽快車ではサドルに全体重がかかり、実は太ももの前側の筋肉しか使えていません。

でも、サドルとハンドルに体重が分散されるロードバイクなら、太ももの前後とおしりの筋肉を効率的に使えるので、長距離でもラクに走れるんですよ!


長距離を速くラクに走れるのは、ロードバイクならではの醍醐味。加えて、「見た目のカッコ良さや、部品やパーツをカスタマイズできるおもしろさなどに惹かれてロードバイクを始める人が多い」と紹介されると、参加者は共感するように頷いているのが印象的でした。

  • 講演の様子

その後もロードバイクの構造に関する解説が続きました。タイヤは25~28mmと細く、重量は6kg~9kgと軽快車の半分ほどしかありません。材質もエントリーグレードでは軽量なアルミ、上のグレードではさらに軽量なカーボンが用いられており、フレームは空気抵抗を減らす形状になっているそうです。「ディスクブレーキ」が採用されているのも最近のトレンドなのだとか。

  • ロードバイク

従来のリムブレーキではワイヤーを引くときに抵抗がかかっていましたが、油圧を操作するディスクブレーキは、ブレーキングのタッチがやわらかく、引きが軽いのが特徴です。

雨に濡れてもブレーキの効きが変わらないので、これからロードバイクを始めるならディスクブレーキがおすすめですよ!


プロから耳寄りな情報を得られるのは、こういったイベントに参加するメリットでしょう。続いて島田さんは「ロードバイクを始めるときに用意しておきたい4つのアイテム」を挙げました。それが「ヘルメット」「アイウェア(サングラス)」「グローブ」「ショーツ」です。

  • 参加者の様子

4月から着用努力義務化されるヘルメットは、ハチの巣ように穴が開いているものを選べば、夏でも蒸れずに涼しく走れます。被っているのを忘れてしまうくらい軽いヘルメットもありますよ!路面の反射を抑えるアイウェアと、長時間ハンドルを握っても疲れないグローブ、ズボンの下に履いておしりの痛みを軽減するショーツも必須。これらを揃えておけば、ロードバイク専用のウェアを着なくても、カジュアルな服装で問題ありません。

ただ、裾が広いズボンは避けるか裾バンドで固定してくださいね。ギアとチェーンの間に裾が挟まると、危険ですので。


なお、ロードバイクをより楽しみたいのなら、専用のシューズを履くと良いそうです。

  • 講演の様子

特殊の金具でペダルにはめ込むことで足の位置がずれず安全ですし、強い力でラクに漕ぐことができます!


講座の終盤には、試乗に向けて電動の変速機「Di2」の操作を練習しました。

  • レクチャーの様子

従来のワイヤー式の変速機では、ワイヤーを人力で引っ張る必要がありましたので、フレームの構造によっては変速が重たくなっていました。

けれど「Di2」は、ボタンを押すだけでモーターが作動。変速が驚くほどラクになったんです!ロードバイクはドロップハンドルや専用のブレーキブラケットに慣れるまで大変ですが、「Di2」があればカンタンに変速できます!


  • レクチャーの様子

ワイヤーが不要になった分、ブレーキブラケットの小型化にも成功。女性でも握りやすいサイズを実現できたことで“誰でもカンタンに扱える電動の変速機”と注目を集めているようです。

電動の変速機
シマノ105Di2に関して詳しくはこちら

パレスサイクリングコースを走る!ロードバイクの魅力を全身で感じられた試乗体験

そして、本日のメインイベントといっても過言ではないロードバイクの試乗へ!ヘルメットをかぶり、グローブをはめると、否が応でも気分が高まります。島田さんをはじめ、シマノセールスのスタッフが参加者それぞれにフィットするロードバイクを選んでくれました。

  • レクチャーの様子

実際にロードバイクを購入される際は、スポーツ自転車専門店でフィッティングしてもらうようにしてくださいね!

ロードバイクはサイズがさまざまですので、身体に合わないものに乗ると、操作がしにくく 身体に合っていないため、長距離走ると腰やひざ、首にストレスが掛かってしまいます。


試乗するロードバイクが決まり、いよいよコースに出発!走るのは、東京メトロ・竹橋駅から祝田橋まで往復約3kmにわたる「パレスサイクリングコース」です。日曜日限定で自転車専用道として開放され、当日は朝から多くのサイクリストで賑わっていました。

  • パレスサイクリングコース

信号を必ず守り、スピードの出し過ぎにはくれぐれもご注意ください。ブレーキをかける際は、できるだけ左右の力を均等にしましょう。右手(前輪)のブレーキを強くかけすぎると、前転してしまう恐れがあります。


注意事項を頭に入れ、講座会場を出てすぐの平川門から試乗スタート。島田さんを先頭に、2組に分かれて走り始めました。

  • 試乗の様子

はじめは前傾姿勢に緊張感があったものの、しばらく走っていると怖さは消え、だんだんと楽しさが上回っていきました。マラソンでいうところの「ランナーズハイ」のような状態に近かったかもしれません。

  • 試乗の様子

この日は暖かく、春めく汗ばむ陽気。皇居を囲む豊かな緑を横目に風を切って走るのは、とても気持ち良かったです。少し力を入れて漕ぐだけで、グンと加速。このスピード感は、ロードバイクでないと味わえないでしょう。

  • 試乗の様子

パレスサイクリングコースでは自動車は通行止めになっていますが、歩行者は横断歩道を横断します。信号を確認し、黄色になればブレーキをかけて徐々に減速。島田さんに教えてもらったとおりに左右の力を均等に入れると、ディスクブレーキの効きの良さを実感できました。

試乗したロードバイクは、前2段×後12段の多段式ギア。平坦なコースですが、せっかくなので電動の変速機「Di2」も操作してみました。レバーをクリックするだけで、タイムラグもなくスムーズにギアが軽くなったり重くなったり。想像していた以上に走行中の変速はカンタンで、快適に走ることができました。

  • 試乗の様子

参加者は思い思いに走り、途中の休憩では皇居や東京駅をバックにロードバイクと一緒に写真撮影する人も。憧れの“映える写真”に笑顔が浮かんでいました。

  • 試乗の様子

1時間ほどをかけて往復約3kmのコースを3周走りましたが、あっという間でした。ずっと走っていたくなる。基礎講座で説明を受けたロードバイクの魅力を全身で感じられた試乗体験でした。

ロードバイクは乗ってみないとわからない!スポーツ自転車専門店で試乗してみよう!

質疑応答が終わると、最後に自転車販売店に設置してある入門者向けのリーフレットが配布され、終始和やかな雰囲気だったイベントは無事に幕を閉じました。

「楽しかった」との声が次々に聞かれ、参加者は大満足の様子。ロードバイクが趣味の奥さまとツーリングしてみたいと参加された男性は「乗ってみるとすごく走りやすかったですし、ディスクブレーキや電動変速機の性能に感激しました。ロードバイクは大きな買い物ですが、自分でもメンテナンスできて長く楽しめるみたいなので、購入を検討したいと思います」と話してくれました。

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乗ってみないとわからないことがたくさんあるのは、ロードバイクが奥深いものであるからこそ。ロードバイクに興味があるのであれば、お近くのスポーツ自転車専門店で試乗させてもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。

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シマノは、世界中の自転車を愛する人の感動に寄り添いたいと願い、品質にこだわった本当に信頼されるものづくりをめざしています。
今までもこれからも「こころ躍る製品」を皆様にお届けしてまいります。

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Photo:Asami Endo

[PR]提供:シマノセールス