Spotifyは、登録されている1億曲以上の音楽と、500万番組以上のポッドキャストが聴き放題のオーディオストリーミングサービスです。無料でも多くの機能を備えている反面、「使い方が分からない」「機能が多すぎて難しそう」と感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、Spotifyの使い方を初心者向けに、画像付きで解説していきます。おすすめの機能も紹介しているので、これからSpotifyを使う方も、もっと有効に活用したい方もぜひ参考にしてください。

Spotifyの使い方を学ぶ前に! 基本情報まとめ

Spotifyを使う上でベースになる機能を紹介します。無料プランの「Spotify Free」と有料プランの「Spotify Premium」の違いも併せて見ていきましょう。

無料プラン「Spotify Free」の基本情報

「Spotify Free」には、以下のような楽しみ方があります。

曲の再生(フル再生) すべての曲が最初から最後まで楽しめる
バックグラウンド再生 別のアプリやホーム画面を操作していても曲が再生され続ける
検索機能 キーワード検索やジャンルごとに人気のプレイリスト・音楽を探せる
シンガロング ボーカルの音量を小さくすることで、実際の曲に合わせて歌って楽しむことができる(対応曲のみ・PC版は未対応)
プレイリスト 好きな曲を集めて自分だけの再生リストを作成できる
パーソナライゼーション機能 ユーザーの嗜好やリスニング行動に基づいてAIが曲を提案してくれる

「Spotify Free」でも、音楽を楽しめる機能は十分にそろっていますが、より付加価値の高い体験を楽しみたい方は有料プランの「Spotify Premium」がおすすめです。

有料プラン「Spotify Premium」と無料プラン「Spotify Free」で異なる機能

「Spotify Premium」には4つのプランがあり、大きな違いは最大アカウント数です。「Spotify Free」との違いを以下の表にまとめました。

Spotify Free
(無料プラン)
Standard
(スタンダードプラン)
Duo
(デュオプラン)
Family
(家族プラン)
Student
(学割プラン)
最大アカウント数 1 1 2 6 1
広告ナシ ×
スキップし放題 ×
(スマホではシャッフル再生、パソコンやタブレットならオンデマンドで再生可能)
ダウンロード再生 ×
高音質再生
(160kbpsまで)

(320kbpsまで)

(320kbpsまで)

(320kbpsまで)

(320kbpsまで)

「Spotify Free」では途中で広告が入ったり、シャッフル再生しかできないなどの制限があります。一方「Spotify Premium」では、広告がなくなる上に、好きな音楽やアルバムを選択して再生が可能。また端末にダウンロードすることで、インターネットのつながらない環境でも音楽を楽しめます。

一緒に暮らすパートナーや家族と「Spotify Premium」を楽しむなら、1契約で複数のアカウントが付与される「Duo」「Family」がお得です。

学生向けの「Student」は、「Standard」と同じ機能を約50%オフで利用できます。

※認証された高等教育機関(大学、高等専門学校、専門学校)の方のみが対象になります。

Spotifyの基本的な使い方

Spotifyの基本操作を解説していきます。音楽やポッドキャストを楽しむために欠かせない内容なので、ぜひ参考にしてください。

ここではスマホで操作する場合の使い方を紹介しています。

ホーム画面

アプリを起動したときに表示されるホーム画面の利用方法を解説していきます。

①おすすめのプレイリストを再生する

ホーム画面を開くと、ユーザーの聴取履歴に合わせて、おすすめのプレイリストやエピソードが表示されます。気分に合わせて、色々な音楽やトーク番組を聴いてみましょう。

画面右側に表示される緑色の再生ボタンを押すと、音楽が再生されます。

②音楽を停止する

音楽を停止したい場合は、画面中央の右側に表示されている緑色の停止ボタンか、画面右下に表示される白い停止ボタンを押します。

③曲をスキップする・1つ前に戻る

曲をスキップする場合は、右側の矢印マークをタップしてください。前の曲に戻る場合は、左側の矢印をタップします。

※携帯、スマートフォンは1時間に6回までスキップした後は、シャッフル再生のみ。
※PC、タブレット、プレステなどのゲーム機は時間無制限でシャッフル可能。

④歌詞を確認する

再生画面を上にスワイプすることで歌詞が表示されます。
※歌詞が表示されない楽曲もあります。

右上の拡大マークをタップすることで最大表示も可能です。

⑤プレイリスト画面に戻る

左上の下矢印マークをタップするか、画面上部から下方向にスワイプすることでプレイリスト画面に戻れます。

⑥最新情報を確認する

ホーム画面の右上に表示されているベルのアイコンをタップすると、フォロー中の最新情報が表示されます(PC版は未対応)。

⑦再生履歴を確認する

ホーム画面を表示し、右上にある時計マークをタップすると再生履歴が表示されます。以前聴いた曲を探す際に活用しましょう。

⑧アプリ設定画面を開く

ホーム画面の1番右上に表示されている歯車マークをタップすると設定画面が表示されます。

主な設定項目は以下の通りです。

  • プロフィール
  • アカウント
  • データ節約モード
  • 音質 など
  •  

    ほかにも詳細なカスタマイズができるので、困ったことがあれば「設定」を確認してみましょう。

    検索機能

    アプリの最下部に表示されている虫眼鏡アイコン(検索)をタップすると、検索機能が使えます。ここでは、探索機能の具体的な操作方法を解説していきましょう。

    ①キーワード検索する

    検索したい音楽が決まっているのであれば、上に表示されている検索バーにキーワードを入れて探せます。

    ②検索場所を絞る

    検索バーにキーワードを入力した後、すぐ下に検索場所を指定できるタグが表示されます。

    指定できるのは、例えば以下のような項目です。

    • アーティスト
    • アルバム
    • プレイリスト
    • これらをタップすることで、条件を絞った結果に切り替えられます。

      ③ジャンルから曲を探す

      Spotifyには細かく分けられたジャンルが用意されています。曲以外にも「ポッドキャスト」「アーティスト」「トレンド」などのジャンルがあり、興味のある分野でコンテンツを探せます。

      プレイリスト作成

      プレイリストで自分だけの再生リストを作る方法を紹介していきます。

      ①自分のプレイリストを作成する

      画面右下の「マイライブラリ」をタップして開きます。表示される画面の右上にある+(プラス)マークをタップしてください。

      ②プレイリストに名前をつける

      表示される名称設定画面に好きな名前を入力して「作成する」をタップします。

      ③プレイリストに曲を追加する

      「このプレイリストに追加」というボタンをタップします。

      検索バーにキーワードを入力するか、表示されたおすすめの曲を追加していきましょう。なお、おすすめの曲を追加する場合は、曲名の右側に表示されている+(プラス)マークをタップしてください。

      曲を追加し終わったら左上のバツマークをタップして、プレイリストの作成を終了します。

      Spotify初心者におすすめの機能9選

      Spotifyを使うときに知っていると便利な機能や、より楽しむための使い方を解説していきます。

      すでにアプリを使い始めている方も新しい発見があるかもしれないので、ぜひ参考にしてみてください。

      ①データ節約モード

      Spotifyには、通信料の消費を抑えるデータ節約モードがあります(PC版は未対応)。

      設定を有効にすると、以下の2つをアプリ側で実行してくれます。

      • 音質を24kbit毎秒相当に制限する
      • 再生画面に表示される動画(Canvas)を無効にする


      • Wi-Fi環境以外で音楽を聴く機会が多く、毎月の通信量を抑えたい方は設定しておきましょう。

        データ節約モードを有効化するには設定の変更が必要です。 設定画面内に表示される「データ節約モード」をタップします。

        設定をオンにすると、データ節約モードが有効になります。

        ②音質の変更

        Spotifyは再生する音楽の音質を調整することが可能。

        Wi-Fiとモバイル通信で別々に音質を設定できる上に、通信状態が悪くなると音質を自動で調整して途切れないようにしてくれる「音質の自動調節機能」もあります。 また、ダウンロード時(※)の音質も設定可能です。

        ※ダウンロード機能は「Spotify Premium」のみ。

        音質を変更するには、設定画面内に表示される「音質」を選択します。

        任意の音質を選択します。Wi-Fi時は最高音質または高音質に、モバイル通信時は自動か標準にしておくのがおすすめです。

        「音質の自動調節機能」はスイッチのオン・オフで設定できます。ダウンロード時の音質設定は4段階から選べますが、音質が良くなるほど容量が大きくなり、スマホの容量が圧迫される点には注意しましょう。

        ③再生・曲の切り替え設定

        再生時や次の曲へ切り替わるときの挙動を変更できます。

        「クロスフェード」を有効にすると、指定した残り秒数から次の曲が徐々に再生されます。曲が切り替わるときの沈黙が短くなり、シームレスに音楽を楽しめるでしょう。

        「曲間なしで再生」は、ライブやクラシックのように連続している曲を聴くときに効果を発揮する機能です。

        また曲がスムーズに切り替わるように、AIが自動で最適化してくれる「Automix」という機能もあります。「Automix」をオンにすると音楽同士のつなぎ目をアプリが自動で最適化してくれるので、曲の切り替わりもスムーズに再生してくれます。 それぞれの設定は、設定画面の「再生」のなかで変更可能です。

        クロスフェードをONにしたい場合は、次の曲を再生し始める秒数を設定します。「曲間なしで再生」「Automix」の設定はオン・オフボタンで有効化するかどうかを選択してください。

        ④イコライザのカスタマイズ

        イコライザとは、音の出方を細かく調整できる機能のことです。

        デフォルトで22個の設定が用意されているので、最初は自分の好きなタイプに合うものを探してみるのがおすすめです。そこから自分なりのアレンジを追加して、Spotifyを楽しんでいきましょう。

        イコライザの設定は、設定画面内にある「再生」のなかで変更可能です。

        「イコライザ」をタップします。

        表示されている周波数の白丸を移動、もしくはデフォルトで用意されている「Acoustic」「Bass Booster」などを選択し、イコライザを変更します。

        ⑤シンガロング機能

        音楽からボーカルの音を小さくして再生するシンガロングを活用して、自宅でカラオケを楽しめます(対応曲のみ・PC版は未対応)。

        再生画面に表示される歌詞の右上にあるマイクアイコンをタップすることで、シンガロングを起動できます。

        歌詞を全画面表示させてから、左下のマイクアイコンをタップしてオンにすることも可能です。

        もう一度アイコンをタップすると終了します。

        ⑥コラボプレイリスト機能

        自分で作成したプレイリストを仲間と共有して、一緒に編集することも可能です。自分たちだけの特別な音楽リストを作成できます。例えばイベント用のプレイリストを作成するシーンなどで活用できるでしょう。

        プレイリストを共有する際は、プレイリスト名の下にある人の形をしたアイコンをタップしてください。

        メッセージを送るアプリを選択するか、リンクをコピーして共有することで招待できます。

        ⑦ダウンロード再生(「Spotify Premium」のみ)

        「Spotify Premium」に加入することで、音楽をダウンロードできるようになります。ダウンロード時以外は通信量がカウントされないので、外出時も音楽や番組を気軽に聴けるのがメリットです。

        なお、ダウンロードは曲単位ではなくプレイリストやアルバム単位となります。プレイリストやアルバムを開き、画面中央の左側に表示されているダウンロードアイコン(“+”アイコンの右側)をタップしてください。

        ダウンロードが完了すると、ダウンロードアイコンが緑色になります。

        オフライン再生について詳しく

        ⑧スマートシャッフル機能(「Spotify Premium」のみ)

        スマートシャッフル機能とは、ボタンをタップするだけで、既存のプレイリストを完璧に補完するような新しい音楽を取り入れることができます。

        機能を使いたいときは、自分で作成したプレイリストを開いて「シャッフル再生」ボタンをタップし、リスニングモードより「スマートシャッフル」を選択してください。すると、Spotifyがおすすめの曲を[次に再生]リストに追加してくれます。

        ⑨Jam機能(「Spotify Premium」のみホストができる)

        Jam機能とは、アプリを通して、ユーザー同士がリアルタイムで同じ音楽を同時に聴ける機能です。Jamに参加した友達は、対面でもバーチャルでも、一緒に楽曲を聴いたり、楽曲を追加したりできます。

        ※Spotify Premiumユーザーは、ホストとして他のSpotifyユーザーを招待し、リアルタイムのリスニングセッションが可能。またSpotify Freeユーザーも招待を受けてセッションに参加することができる。

        機能を有効にするには、再生画面の左下にあるデバイスアイコンをタップします。

        さらに「リモートJamを開始」をタップしてください。

        友達をJamに招待する際には、「リンクをシェア」をタップしてリンクを共有するか、お互いのスマートフォンを近づけることで共有できます。

        Spotifyを使うなら知らないと損! おすすめのコンテンツ

        好みの曲や番組が選べるだけでなく、一生かかっても聴けないくらい豊富なコンテンツが提供されている点もSpotifyが人気の理由。 そこで、Spotifyを利用するなら知っておくべき、おすすめのコンテンツを紹介します。

        プレイリスト

        プレイリストは自分専用の再生リストを作るだけでなく、Spotify公式や世界中のユーザーが作成したリストを楽しむという使い方もあります。つまり、自分のお気に入りを作って再生するだけでなく、コンテンツとしても楽しめるのです。

        とくにおすすめなのが、「メイド・フォー・ユー」という機能です。自分の履歴からAIが自動でプレイリストを作成・提案してくれるので、自分の好みを大きく外すことなく、自分では見つけられないような音楽や番組に出会えます。

        ポッドキャストなどのトーク番組

        Spotifyでは、音楽だけでなくトーク番組や独占配信のポッドキャストも楽しめます。

        ほかにもさまざまなカテゴリーがあり、代表的なものは以下の5つです。

        • お笑い
        • 語学
        • 恋愛
        • ニュース
        • 教養

        • エンタメなどの娯楽ジャンルが充実していることはもちろんですが、日々の情報収集や勉強もできる点が多くの人に利用されている理由の1つです。無料で番組が視聴できるうえに、耳だけで学習できるので、通勤通学や家事の時間を有効活用できるでしょう。

          Spotify(スポティファイ)は無料でも十分に楽しめる

          「Spotify Free」は一部の機能に制限がありますが、無料でも機能が充実しているので、十分音楽を楽しめます。

          また、「Spotify Free」は、以下のいずれかがあればクレジットカードなしでアカウント作成が可能です。

          • メールアドレス
          • Googleアカウント
          • Facebookアカウント
          • Apple ID
          • より快適に音楽を楽しみたい場合は、有料の「Spotify Premium」も検討しましょう。初回登録の1ヶ月は無料で利用できるので、気になった方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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