クリエイター向け、ビジネス向け、ゲーム向けと幅広いPCを手がけているiiyama PCから、15.6型フルHD液晶を採用するスタンダードノートPC「STYLE-15FH123-i5-UXSX」が発売された。
CPUに10コア12スレッドの「Core i5-1235U」を採用するなど、オフィス用途はもちろん軽めのゲームなら楽しめるだけの性能を持ちながら10万円を切る価格を実現と高いコストパフォーマンスが大きな強み。さっそくレビューしていこう。
まずは基本スペックをチェックしよう。一番の注目はCPUだ。Intel第12世代Coreの「Core i5-1235U」を搭載。パフォーマンス重視のPコアを2基、効率重視のEコアを8基備え、10コア12スレッドを実現しているメニーコア仕様のCPUだ。動作クロックもターボ・ブースト時で最大4.4GHzとノートPCとしては十分に高く、幅広いアプリを快適に動作できる。
また、Core i5-1235Uには内蔵GPUとして「Iris Xe Graphics」も搭載されているが、これはCPU内蔵型としては3D性能が高めなので、ライトゲームもプレイできるパワーを持っている。この辺りの性能も後半でチェックしていきたい。
メモリは標準でDDR4-3200が16GB(8GB×2)。スタンダードなノートPCでは8GBが多いだけに、これはうれしいポイントだ。ストレージは500GBのNVMe SSD(PCI Express 3.0 x4接続)が搭載されており、一般的な用途ならば不足なしといえる。なお、本機はスペックをカスタマイズしての注文にも対応しており、メモリは最大64GBまで、ストレージは最大1TBまで選択が可能だ。予算や目的に合わせてスペックを変更できるのも特徴といえる。
無線はIEEE802.11ax/ac/a/b/g/n、いわゆるWi-Fi 6の高速ワイヤレス通信に対応している。また、Bluetooth 5に対応しているほか、有線LANとしてギガビットイーサも備えている。OSはWindows 11 Homeだ。
サイズはW361×D256×H31.5mm(底面のゴム足含む)、重量は約2.08kg。15.6型液晶のノートPCとしては一般的なサイズといえる、厚みがあるように思えるがゴム足を含んでいるため、本体20mm程度と実際に見るとスリムな印象を受ける。バッテリー駆動時間は公称で約4時間(JEITA測定法2.0)だ。駆動時間はそれほど長くはないが、モバイルノートではないので、あまり困ることはないだろう。ACアダプタは45Wで非常にコンパクトだ。
インタフェースは右側面にヘッドセット端子、マイク入力、USB 3.0、USB 2.0、光学ドライブ、左側面にはギガビットイーサ、D-Sub出力、USB 3.1 Type-C、HDMI出力、USB 3.0が備わっており、必要十分といえる。
次に入力インタフェースをチェックしよう。キーボードは日本語配列でテンキー付きなので仕事にも使いやすい。キーピッチは筆者の実測で約18mmと十分な広さが確保されており、クリック感もしっかりあって使いやすさは良好だ。
ここからは性能チェックに移ろう。本機はユーティリティの「CONTROL CENTER 3.0」にPower Modesとして省電力、静音、エンターテイメント、パフォーマンスと4つの動作モードを用意しているが、今回はすべて「パフォーマンス」に設定してテストを実行した。まずは、PCの基本性能を測定する「PCMark 10」、CGレンダリングでCPUパワーを測定する「CINEBENCH R23」、ストレージのデータ転送速度を測る「CrystalDiskMark 8.0.4c」の結果から見ていこう。
PCMark 10は、Web会議/Webブラウザ/アプリ起動の「Essentials」で4,100以上、表計算/文書作成の「Productivity」で4,500以上、写真や映像編集の「Digital Content Creation」で3,450以上が快適度の目安となっているが、本機はすべてを大きく上回っており、一般的な用途なら快適にこなせるだろう。
CINEBENCH R23はパフォーマンス重視のPコアが2基だけということもあって、マルチコアのスコアは特別高くはないが、シングルコアのスコアはノートPCとしては優秀だ。CGレンダリングをバリバリこなすなど本格的なクリエイティブ用途には少々物足りなそうだが、画像や動画に軽く見出しなどを付けるような、Vlog向け編集といった用途ならそつなくこなせる。PCMarkの結果からも分かるようにブラウザやオフィス系のアプリを動かすには十分な性能だ。
また、NVMe SSDはCrystalDiskMark 8.0.4cでシーケンシャルリードが3,000MB/s超えとPCI Express 3.0 x4接続タイプとしては十分高速。データのコピーなどで遅さを感じることないだろう。
次は実ゲームのベンチを試したい。軽めのFPSとして根強い人気の「レインボーシックス シージ」でテストする。解像度はフルHD、画質のプリセットは「低」、FSRを「バランス」に設定してゲーム内のベンチマーク機能を実行した。
画質のプリセットを下げれば、快適なプレイの目安となる60fpsを超える平均65fpsに到達できる。描画負荷の重いゲームを遊ぶには厳しいが、レインボーシックス シージのような軽めのゲームなら息抜きに遊べるというのはうれしいところだ。
仕事も学業もしやすい15.6型の大きめサイズ液晶をはじめ、10コア12スレッドのCPU、16GBと十分なメモリ容量、高速なストレージ、最近では出番が少なくなったとはいえ、DVDなどを再生するのに便利な光学ドライブを搭載して10万円以下とコストパフォーマンスのよさが最大の魅力。
最初の1台としても、最新ノートPCへの乗り換えを考えている人にもオススメしやすいスタンダードノートPCだ。
標準スペック
メーカー | ユニットコム |
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モデル名 | STYLE-15FH123-i5-UXSX [Windows 11 Home] |
型番 | IStNEi-15FH123-i5-UXSXB |
OS | Windows 11 Home |
形状 | 15.6型(非光沢カラー液晶) |
解像度 | フルHD(1920×1080ドット) |
CPU型番 | Core i5-1235U |
コア数 | 10コア(4.40GHz 2コア ,3.30GHz 8コア) |
スレッド数 | 12スレッド |
最大クロック数 | 4.40GHz |
グラフィックス | Iris Xe Graphics |
メモリ規格 | DDR4-3200 S.O.DIMM (PC4-25600) |
メモリ容量 | 16GB(8GB×2) |
メモリスロット数 | 2 |
1stストレージ | 500GB NVMe対応 M.2 SSD |
光学ドライブ | DVDリーダーライター |
チップセット | CPU統合チップセット |
カードリーダー | SD(HC/XC)/MMC対応カードリーダー |
オーディオ機能 | High Definition Audio subsystem |
スピーカー / マイク |
内蔵ステレオスピーカー / 内蔵マイク |
カメラ | 100万画素 |
有線LAN機能 | 1000BASE-T LANポート |
無線機能 | IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n対応 Wi-Fi + Bluetooth 5 |
キーボード | 日本語キーボード |
マウス・ポインティングデバイス | マルチタッチ対応タッチパッド |
電源 | ACアダプタまたはリチウムイオンバッテリー |
外部端子 | ヘッドフォン / スピーカー出力×1 、マイク入力×1、USB 3.1(Type-C)ポート×1 、USB 3.0ポート×2 ,USB 2.0×1、ディスプレイ出力(miniD-sub15Pin×1/HDMI×1) |
TPM | TPM2.0対応 |
バッテリー持続時間 (※JEITA測定法Ver.2.0準拠) | 約4時間 |
主な付属品 | ACアダプタセット、各種マニュアル、保証書 |
添付ソフトウェア | DVD・CDライティングソフトウェア |
重量 | 約2.08kg(バッテリー含む) ※カスタマイズ内容により重量は異なります |
サイズ | 約幅361mm×奥行256mm×高さ31.5mm(※ゴム足含む) |
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