長年デジタルガジェットのライターをしていると、「どうしてこうなった?」と驚くようなぶっ飛んだ製品に出くわすことも。そのため、ちょっと変わった製品くらいでは動じない自信があるつもりだった。そんな折、マイナビニュースの編集部から「ファーウェイのすごい製品が出たみたいなのでレビューしてみませんか? 絶対ビックリしますから!」と連絡が。
大げさだなあと思いつつ軽く引き受けた筆者のもとに、しばらくして製品が到着。開けてみると、ごく普通のスマートウオッチが入っているだけ。しかしどうやらそのなかには“ある秘密”が隠されているらしい。今回はその秘密を探っていこう!
「HUAWEI WATCH Buds」のクラウドファンディングはこちら
編集部からは「前知識なしでギミックを当ててみてください!」といわれていたため、まずは製品を手に取っていろいろいじくり回してみることに。「まさか麻酔針が飛び出すわけじゃないよな」と思いながらリューズを押してみたり、「もしかしてワイヤーが仕込まれているのか」とリューズを引っ張ってみたり。いやいやいや、さすがにそれはないか。
とはいっても、ほかにボタンやスイッチらしきものは見当たらない。そのため視点を変えて推測してみることにする。まずは唯一事前に知らされていた情報である製品名。「HUAWEI WATCH Buds」というらしい。
Budsか……。そういえば最近のワイヤレスイヤフォンに「Buds」という名前がついた製品があったはず。ということは、ひょっとしてイヤフォン!? そういえば、ファーウェイはディスプレイを取り外してヘッドセットとして使えるスマートバンドを出していたっけ(※編集部注:「TalkBand」シリーズ)。あれも実用的だけれどわりと変わった発想の製品だった。
じゃあ、あんな風にディスプレイが取り外せるのか!? そう思いディスプレイ部分を改めてよく見ると、ベゼルの下側に部分的にギザギザの模様(クル・ド・パリ加工)になっている部分がある。高級腕時計のような本体デザインになじんだ装飾だったので見落としていたけれど、この部分がボタンになっているのかも!
そこで、グッと押さえ込んでみると手応えあり! えっ!? えええっ! ディスプレイがパカッと開いた! が、なかに何も入っていない……だと!?
落ち着いてもう1度見ると、なんと裏蓋の方にイヤフォンらしきものがくっついていた。まるで都市伝説の恐怖のシュウマイ状態。それにしても、なんでこのサイズのイヤフォンが中に収まっているんだ!?
ということで、まんまと驚かされてしまったが、改めて「HUAWEI WATCH Buds」を使ってみることにした。
外観は高級感のあるスマートウオッチそのもの。ステンレススチールのケースにリューズが搭載されており、標準で本革のベルトが付属する。カジュアルすぎず、程よく重厚感があって、ビジネスにもプライベートにも相性がよさそうだ。
実際に製品を着けてみて驚嘆したのが、そのサイズ感。一般的な46mm前後のケースのスマートウオッチとあまり変わらない厚みや重量、着け心地を実現している。このサイズに完全ワイヤレスイヤフォンが収まっていることを思うと、もうそれだけでワクワクしてくる。
筆者の場合、ワイヤレスイヤフォンを充電したまま自宅に置き忘れてしまい、出先で「しまった!」と思うことがときどきある。しかし、スマートウオッチは常に身に着けているもの。つまり「HUAWEI WATCH Buds」なら、わざわざイヤフォンを持ったか確認しなくても忘れる心配はないわけだ。常に手元(というか手首)にあるため、カバンのどこにしまったか探す必要もない。
しかも付属のワイヤレス充電器に置くだけでスマートウオッチとイヤフォンの両方をまとめて充電できてしまう。急速充電にも対応しており、バッテリーが空の状態から約100分でフル充電可能。イヤフォンは単体で最大4時間の音楽再生ができるうえ、ウオッチ本体がイヤフォンの充電ケースを兼ねているので収納すれば自動で充電される。
「それだとウオッチの電池が持たないんじゃ?」と心配になるが、ウオッチとイヤフォンの両方を使用する場合でも通常3日間はバッテリーが持つという。(※)これなら出張や旅行でこまめに充電できない場合も安心だ。
※スマートフォンとペアリングし、毎日30分間のBluetooth通話、120分間の音楽再生、心拍数モニタリングの有効化、HUAWEI TruSleepのスリープの有効化、ストレス測定の有効化、毎週180分間のワークアウト(GPSの有効化)、メッセージ通知の有効化(1日平均50SMSメッセージ、6コール、3アラーム)、毎日画面を30分間点灯した場合
確かにギミックはすごいけど、イヤフォンがスマートウオッチのおまけ的な存在だったら魅力も減ってしまう。そこで、その性能もチェックしてみることにした。
まず感心したのが使い勝手。最初はスマートウオッチを開けたときに、なぜ裏蓋側についているのか疑問だったが使ってみてその理由がわかった。なぜなら、とにかく取り出しやすい! 裏蓋の浅いくぼみにマグネットでくっついてるだけなので、イヤフォン本体を指でつまみやすく、容易に取り外すことができる。
イヤフォンは円柱型だが胴体が八角形にカットされているため、机の上に置いたときにコロコロ転がっていかないのもいい。装着感がよく、片耳約4gと軽いためか圧迫感は少ない。安定感もあって、実際に着けて歩いたり走ったりしてもイヤフォンがずれたり落ちたりすることはなかった。
再生や停止、着信応答などの操作はイヤフォン本体をタップすれば行える。それだけでなく、イヤフォンを着けている耳をタップしても操作可能。これにはビックリ! イヤフォン本体が小さすぎてタップすべき位置が分かりづらかったり、指で触ったときに装着がずれてしまうのを避けたい場合などに、耳をタップして操作できるのはとても便利だ。
もうひとつ驚いたのがアクティブノイズキャンセリング機能を搭載していること。このサイズでノイキャン付き!? 実際に街中で使ってみたが、電車の走行音や人混みの喧騒が音楽を楽しむのに十分なレベルに低減された。
音質もこのサイズのイヤフォンとは思えないほど良好。低域から高域まで全音域で解像度が高く、クリアで聴き疲れの少ないサウンドを楽しむことができた。これなら、いざというときの予備としてではなく、メインで使っても満足できるという人は多そうだ。
そのギミックやイヤフォンの性能に目を奪われがちだが、「HUAWEI WATCH Buds」はスマートウオッチとしても非常に優秀。基本的な機能はもちろん、イヤフォンを収納し忘れた際に音を鳴らして置き場所を探せる機能や、イヤフォンの充電状況が一目でわかるバッテリー残量表示機能など、多彩な機能を搭載している。
ランニングやサイクリングなどのスポーツモニタリング機能も豊富で、ワークアウトの数はなんと80種類以上。たとえばランニングなら、早歩きとジョギングを交互に繰り返すコースや、脂肪燃焼に向いた高強度なコースなど複数のコースがあらかじめ用意されており、選ぶだけで目的にあったワークアウトを効率的に行うことが可能だ。
ワークアウト中は心拍数や位置情報、距離、ペース、時間、ケイデンスのようなデータを自動で取得して、ランニング能力指数の算出などを行ってくれる。そのため普段のトレーニングのモチベーションアップや、フルマラソンのタイム予測などに役立てられる。
スマートウオッチをヘルスケア目的で使用したいという人も多いと思うが、「HUAWEI WATCH Buds」は健康管理のための機能も充実している。(※)心拍数や血中酸素レベルをモニタリングしたり、睡眠状態やストレスレベルを記録することも可能。わざわざアプリを立ち上げて計測しなくても、腕に着けているだけで自動的にデータを取得し続けて分析してくれるため、身体の状態を一目で把握することができる。単純に高機能なスマートウオッチとして見ても、魅力的な製品だ。
※本製品は一般的なウェルネス・フィットネス目的の製品であり、医療機器として設計されたものではありません。測定結果は参照用で、病気などの診断、治療、予防の目的にはご利用いただけません。
スマートウオッチとイヤフォンの1台2役を、今までにないデザインで実現した「HUAWEI WATCH Buds」。ガジェット好きなら、その驚きのギミックにハートをがっちり掴まれてしまうこと間違いなし。この2月からクラウドファンディングの「Green Funding」にてプロジェクト支援の募集がスタートした。早期支援者には数量限定で割引も適用されるので、気になった人は早めにチェックしてみてはいかがだろうか。
Green Fundingにてプロジェクト支援募集中
「HUAWEI WATCH Buds」は、3月15日までクラウドファンディングの「Green Funding」にてプロジェクトの支援を募集中だ。発売時予定価格は71,280円(税込)だが、先着100人まで28%OFF、150人まで25%OFF、200人23%OFF、それ以降20%OFFの割引価格が適用される。目標金額達成の場合、支援者には4月より順次製品が発送される見込み。「HUAWEI WATCH Buds」のクラウドファンディングはこちら
[PR]提供:ファーウェイ・ジャパン