マウスコンピューターからスタンダードノートPC「mouse C4」シリーズの新モデルが登場した。14型フルHD液晶ディスプレイを搭載しながら薄型軽量ボディを実現しており、出先などに持ち運んで場所を選ばず使用できるのが特徴。
従来モデルからはCPUが変更されて処理性能が向上し、快適度もアップしている。直販サイトでは74,800円(税込)~で販売されており、コスパの良さも魅力的。今回、その実機を試すことができたので、製品の外観や使用感などを詳しく紹介していこう。
洗練されたデザインの筐体にバランスよく機能を搭載
「mouse C4」は14型のディスプレイを搭載しながら、上辺と左右の3辺が細いナローベゼルを採用することでフットプリントを幅325mm、奥行き219.3mmに抑えているのが特徴。厚みも約19mmと薄く、重量も約1.3kgと軽いため、カバンなどに収納しやすく、出先にも気軽に持ち運ぶことができる。
ボディカラーは天板やキーボード面がシルバー、ディスプレイ周囲や底面、キートップがブラックとなっている。シルバーといっても明るさを抑えた落ち着いた色合いで、メタリック調の上品な質感があるため、ビジネスシーンでも使いやすくプライベートから仕事まで幅広く活用できそうだ。
インタフェースは、本体左側面にセキュリティスロット、USB 2.0、microSDカードスロット、ヘッドホン出力/ヘッドセット端子が、本体右側面にUSB 3.0(Type-C)、USB 3.0(Type-A)、HDMI、電源端子が搭載されている。ビジネスシーンで使用頻度の高いポートが揃っており、別途アダプタやドックなどを使わなくても多くの周辺機器を使用できるのがありがたい。
本体底面にはM.2規格のスロットが用意されており、ネジ1本外すだけで簡単に内部にアクセスできるようになっている。評価機の場合は256GBのM.2 SSDが搭載されていた。保証の範囲外になるが内蔵ストレージの換装はしやすそうだ。
ちなみに、本体底面にはスピーカーグリルが設けられているが、通気口などの穴は見当たらない。にもかかわらず稼働中の発熱は極めて少ない。消費電力の少ないCPUを採用しているためファンレス構造になっており、負荷の高い処理を行っているときもほぼ無音。静かな場所で使用する機会の多いユーザーにとっては嬉しいポイントだ。
このほか、ディスプレイ上部に100万画素のWebカメラとデュアルアレイマイクが搭載されている。通信機能は評価機の場合、IEEE 802.11ac/a/b/g/n準拠(最大433Mbps対応)のWi-Fi 5とBluetooth 5が搭載されていた。
180度開閉可能な使い勝手のよい液晶ディスプレイを搭載
液晶ディスプレイは14型フルHD(1,920×1,080ドット)解像度のノングレアパネルで、映り込みが少なく目が疲れにくいのが特徴。視野角も広く、斜めから見ても色味の変化はほとんど感じられなかった。色再現性も良好で、Web閲覧や文書作成のほか、写真編集や動画鑑賞などにも使いやすそうだ。
ディスプレイは最大180度まで開くことができる。打ち合わせや商談で相手に画面を見せながら説明したいときなどにとても便利。ヒンジの動きが滑らかで好みの角度で固定しやすいため、スムーズに見やすい角度に調節できるのが好印象だ。
キーボードはキーピッチが約19.1mmあり、キーとキーの隙間も適度に空いているため、タイピングはしやすい印象。キーストロークは約1.2mmと浅めだが、しっかりとしたクリック感があって入力の取りこぼしも少なく、長時間使用しても疲れにくかった。
タッチパッドはクリックボタン一体型で操作スペースが広いため、マルチタッチジェスチャーもしやすく感じた。
文書作成など軽めの作業なら十分満足できる性能
今回試用した「mouse C4」は、CPUがIntel Celeronプロセッサー N4120(4コア4スレッド/1.10~2.60GHz)、グラフィックスがCPU内蔵のIntel UHDグラフィックス 600、メモリが8GB、ストレージがSATA接続の256GB M.2 SSDという構成だった。
前モデルが搭載していたCeleronプロセッサー N4100に比べると、最大動作周波数が2.40GHzから2.60GHzに変更されており、少しだけパフォーマンスがアップしている。
今回はその性能をチェックするため、「CINEBENCH R23」「PCMark 10」「CrystalDiskMark」などのベンチマークソフトでスコアを測ってみた。
CINEBENCH R23 | |
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CPU(マルチコア) | 1293pts |
CPU(シングルコア) | 409pts |
PCMARK 10 | |
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総合スコア | 1721 |
Essentials | 4617 |
Productivity | 2736 |
Digital Content Creation | 1097 |
CrystalDiskMark | |
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1M Q8T1 シーケンシャルリード | 563.65 MB/s |
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 513.78 MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 473.15 MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルライト | 446.48 MB/s |
4K Q32T1 ランダムリード | 103.27 MB/s |
4K Q32T1 ランダムライト | 62.33 MB/s |
4K Q1T1 ランダムリード | 32.23 MB/s |
4K Q1T1 ランダムライト | 55.79 MB/s |
Celeron N4120は、手頃な価格や省電力性を重視したエントリー向けのCPUのためパフォーマンスはそれほど高くなく、画像・動画編集などの負荷の高い処理には不向き。とはいえWebブラウジングやテキスト中心の文書作成、動画視聴などには十分な性能を持っている。
CINEBENCHやPCMARK 10のスコアも、現行のCoreプロセッサーに比べると見劣りするが、Celeronシリーズとしては高めだった。前モデルのCeleron N4100と比べても数%ほど向上しており、作業内容によっては性能アップの恩恵を受けられる場面もありそうだ。
PCMARK10のスコアの詳細を見ると、PCの基本性能を表すEssentialsスコアが快適さの目安となる4100を超えており、Webブラウジングやメール、ビデオ会議などの一般的な用途には十分な性能を持っていることがわかる。
SSDはSATA接続のため実効転送速度は600MB/s前後が上限となる。本機はシーケンシャルリードが上限に近い560MB/s以上のスピードが出ており、HDDに比べると体感できるほど高速。OSやアプリの起動も比較的早いので、普段使いでストレスを感じることは少ない。Web閲覧や動画視聴、文書作成などがメインの用途なら、ファンレスで発熱量が低い分、ハイスペックなノートPCより快適に作業できる場面も少なくなさそうだ。
狭額縁デザインを採用して14型ディスプレイを搭載しながらコンパクトで持ち運びやすいボディを実現した「mouse C4」。Coreプロセッサーなどに比べるとCPUパフォーマンスは高くないものの、普段使いで不便を感じない性能を実現しており、Webブラウジングやオンライン動画を楽しんだり、出先で資料をまとめるような用途には、ちょうどいいバランスのノートPCだといえるだろう。
直販サイトでは74,800円(税込)~という手頃な価格で販売されており、コスパの良さも魅力的。リーズナブルで洗練されたデザインのノートPCを探している人には、ぜひ注目してほしい製品だ。
※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
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型番 | mouse C4 |
ディスプレイ | 14.0型フルHDノングレア(1,920×1,080) |
CPU | Intel Celeron プロセッサー N4120 |
メモリ | 8GB(オンボード8GB) / デュアルチャネル |
M.2 SSD | 256GB(SATA) |
チップセット | - |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | Intel UHDグラフィックス 600 |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
インタフェース | HDMI出力、USB 2.0、USB 3.0 Type-A、USB 3.0 Type-C、ヘッドホン出力/ヘッドセット端子、microSDカードスロット |
サイズ | 約W325×D219.3×H19mm |
重量 | 約1.30kg(バッテリー含む) |
バッテリー 駆動時間 |
約10時間 |
価格 | 74,800円(税込)~ |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2022/11/30(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
[PR]提供:マウスコンピューター