パソコン工房を運営するユニットコムから、第12世代Coreプロセッサーを搭載したクリエイター向けノートPC「SENSE-14FH120-i5-UXSX」が発売中だ。

1kgを切る薄型軽量ボディにフルHDの14型ノングレア液晶ディスプレイを搭載した本機は、出先でも画像編集などのクリエイティブな作業を快適に行いたいユーザーのニーズに応える製品。

  • ユニットコムの14型クリエイター向けノートPC「SENSE-14FH120-i5-UXSX」

インタフェースが充実しており、USB PDによる本体充電に対応しているのも魅力的なポイントだ。今回、その実機を試すことができたので、使用感やパフォーマンスなどを詳しく紹介していこう。

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薄型軽量ボディに充実した機能を搭載

ユニットコムの国内生産PC「iiyama PC」ブランドのうち、クリエイター向けの製品が「SENSE∞」シリーズだ。今回試した「SENSE-14FH120-i5-UXSX」は、そのなかでも売れ筋の14型液晶ディスプレイを搭載したノートPCで、直販サイトでは144,800円(税込)~で販売されている。

14型という画面サイズにもかかわらず、軽くて丈夫なマグネシウムとアルミニウムの合金を採用することで、約0.93kgという軽量ボディを実現しているのが大きな特徴。堅牢性も高く、過酷で知られるアメリカ国防総省のMIL規格(MIL-STD-810G)に準拠したテストをクリアしており、バッグなどに入れて出先にも気軽に持ち運ぶことができる。

  • マグネシウムとアルミニウムの合金を採用したボディは堅牢性が高く、気軽に持ち運ぶことができる

  • フットプリントは幅322mm×奥行き218mmで、14型としてはコンパクトな方だ

ナローベゼルの採用でフットプリントは幅322mm、奥行き218mmに抑えられており、小さめのテーブルや膝の上などにも置きやすく使いやすい。本体カラーはブラックで、サラッとしたマットな表面仕上げになっている。金属製ボディということもあって質感は高く、プライベートからビジネスまで幅広いシーンで活躍してくれそうだ。

薄型ノートPCとしてはインタフェースが充実している方で、本体左側面に電源コネクタ、HDMI出力、USB3.1、Thunderbolt 4ポート(Type-C)を、本体右側面にヘッドフォン出力/マイク入力、USB3.0、micro SDカードリーダーを搭載している。また液晶ディスプレイ上部には200万画素のWebカメラも搭載する。通信機能はWi-Fi 6(IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n対応)とBluetooth 5を装備している。

  • 本体左側面には、電源コネクタ、HDMI出力、USB3.1、Thunderbolt 4ポート(Type-C)が搭載されている

  • 本体右側面にはヘッドフォン出力/マイク入力、USB3.0、micro SDカードリーダーが搭載されている

このうち、Thunderbolt 4ポートはUSB PDとDisplayPort Altモードに対応しているため、本体への給電や外部ディスプレイへの出力などが可能。製品には専用のACアダプタも付属しているが、サードパーティ製のUSB PD対応充電器とUSB-Cケーブルで本体を充電することもできる(いずれも65W以上に対応した製品が必要)。ACアダプタは小型軽量で本体と一緒に持ち運んでも苦にならないが、いざというときに汎用性の高い市販のUSB PD対応充電器を使えるのはやはり心強い。

  • 付属のACアダプタも小型軽量で本体と一緒に持ち運びやすい

見やすく使い勝手に優れたディスプレイを搭載

ディスプレイは14型フルHD(1,920×1,080ドット)液晶パネルを採用している。ベゼル幅は左右がそれぞれ5.7mmと非常に狭く、紙の資料を画面横に並べて参考にしながら文書を作成するような場合も、視線の移動が少なくてすむのが使いやすかった。

液晶はノングレアのため明るい場所でも映り込みが少ないのが特徴。視野角が広く色再現性もよいため、画面に表示させた文書や写真などがとても見やすく感じた。ちなみにディスプレイは180度まで開くことができ、打ち合わせや商談などで向かい合った相手に画面を見せたいときなどに便利だ。

キーボードは各キーが独立したアイソレーションタイプで、キーピッチは実測で約19mm。キーストロークもある程度確保されているためタイピングしやすく、長時間の文字入力でも手首などが疲れにくく感じた。

タッチパッドはクリックボタン一体型で操作スペースも十分あり、スクロールやピンチイン、ピンチアウトなどのマルチタッチジェスチャーもしやすかった。

  • 14型フルHDの液晶ディスプレイを搭載する。ノングレアパネルのため映り込みが少なく見やすい

  • ディスプレイは最大180度まで開くことができる

  • キーピッチが約19mmのフルサイズキーボードを搭載する。キーとキーの間隔が広めのため、間違えて隣のキーを押すなどのミスタイプが起きにくかった

  • タッチパッドは指感触がよく、ジェスチャーも快適に行えた

処理性能と省電力を両立した第12世代Coreプロセッサーを搭載

「SENSE-14FH120-i5-UXSX」は、CPUに第12世代Intel Core i5-1235Uを採用している。同CPUはモバイルPC向けのプロセッサーで、最大4.4GHzの高性能なPコア(Performance-core)を2つ、最大3.3GHzの高効率のEコア(Efficient-core)を8つ備えており、コア数はあわせて10コア、スレッド数は12スレッドとなっている。

メモリは16GB(DDR4-3200、8GB×2のデュアルチャネル)で、グラフィックスはCPU内蔵のIntel Iris Xe Graphicsを搭載する。

今回はそのパフォーマンスをチェックするため、「CINEBENCH R23」「PCMark 10」「3DMark」「CrystalDiskMark」などのベンチマークソフトでスコアを測ってみた。

まず、CPUの性能を測る「CINEBENCH R23」は、次の結果になった。

CINEBENCH R23
CPU(マルチコア) 6085pts
CPU(シングルコア) 1639pts

マルチコアもシングルコアも前世代(第11世代のCore i5-1135G7)より大きく向上している。とくに一般的なアプリの動作に影響するシングルコアのパフォーマンスは2割以上もアップしており、文書作成や画像編集などは従来以上に快適に行えそうだ。

続いて、PCの総合的なパフォーマンスをチェックするため「PCMark 10」を実行してみた。

PCMark 10
総合スコア 4827
Essentials 9441
Productivity 6164
Digital Content Creation 5247

快適さの目安となるスコアは、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上。本製品はいずれのスコアも大きく上回っており、Officeアプリを使った作業はもちろんのこと、画像編集などクリエイティブ系の業務も快適に行えることがわかる。

次に、グラフィック性能を測るため「3DMark」も試してみた。

3DMark Time Spy
Time Spy score 1263
Graphic score 1124
CPU score 4276
3DMark Fire Strike
Fire Strike score 3167
Graphic score 3471
Physics score 13571
Combined score 1129
3DMARK Night Raid
Night Raid score 11731
Graphic score 13957
CPU score 6163

グラフィックス性能自体は前世代(第11世代Core i5-1135G7内蔵のIris Xe グラフィックス)とあまり変わらない結果になったが、もともとIris Xe グラフィックスはCPU内蔵グラフィックスとしてはパフォーマンスが高め。画像編集やちょっとした動画編集であれば、十分快適に作業できそうだ。

このほか「CrystalDiskMark」でストレージの性能も測ってみた。評価機にはPCIe Gen3×4接続のM.2 SSDが搭載されていたが、シーケンシャルリードが3500MB/s超と、その高速さが分かる結果に。実際、OSやアプリの起動もサクサクでサイズの大きなファイルの読み込みも早く、快適に作業することができた。

CrystalDiskMark
1M Q8T1 シーケンシャルリード 3561.76
1M Q8T1 シーケンシャルライト 2409.64
1M Q1T1 シーケンシャルリード 2449.44
1M Q1T1 シーケンシャルライト 2191.31
4K Q32T1 ランダムリード 396.69
4K Q32T1 ランダムライト 306.80
4K Q1T1 ランダムリード 59.88
4K Q1T1 ランダムライト 126.73

1kgを切るボディに14型ディスプレイや第12世代Coreプロセッサーなどを搭載した「SENSE-14FH120-i5-UXSX」。薄型軽量なうえ、マグネシウム&アルミニウムを採用した本体は剛性も高いので、気軽に持ち出せるのが大きな魅力だ。

出先でもデザインや画像編集などを快適に行いたいというクリエイターはもちろんだが、高性能で持ち運びやすく洗練されたモバイルノートPCがほしいという一般ユーザーにもぜひ注目してほしい製品だ

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標準スペック

メーカー ユニットコム
モデル SENSE-14FH120-i5-UXSX
ディスプレイ 14型フルHDノングレア(1,920×1,080)
CPU Intel Core i5-1235U
メモリ 16GB DDR4-3200 (PC4-25600)
M.2 SSD 500GB(NVMe対応)
チップセット CPU統合チップセット
光学ドライブ -
グラフィックス Intel Iris Xe Graphics
OS Windows 11 Home
LAN 無線:IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n対応 Wi-Fi + Bluetooth 5
インタフェース HDMI出力、USB3.1、USB3.0、Thunderbolt 4ポート(Type-C)、ヘッドフォン出力/マイク入力、micro SDカードリーダー
サイズ 約W322×D218×H19.6mm
重量 約0.93kg(バッテリー含む)
バッテリー駆動時間 約9.7時間
価格 144,800円(税込)~

[PR]提供:ユニットコム