みなさんは「ライド&フィッシュ」というアクティビティをご存知でしょうか?釣り場まで自転車で出かけ、釣りと自転車の両面で自然を感じるアクティビティです。
「車や電車で移動したほうが早いのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、のんびり移動の時間も楽しめるのがライド&フィッシュの良いところ。釣り場までの道中にある、街の歴史・豊かな自然・ご当地グルメなどに触れながら地域の魅力をじっくりと堪能することができます。
そんなライド&フィッシュを、イベントを通じて発信している「シマノスクエア」のライドイベントで体験!ガイドスタッフさんの案内の元、トラウトフィッシング(マス釣り)ができる管理釣り場まで自転車で行ってみましょう!
集合は河内長野駅!釣り場までは山々を楽しむサイクリング
舞台は、大阪府河内長野市。奈良県、和歌山県と接する大阪南東に位置し、山に囲まれた山麓地域です。旅のスタート地点は河内長野駅。駅前に集合し「千早川マス釣り場」を目指します。
ガイドを務めてくださるのは、シマノスクエア店長の蔭山さん(左)と、副店長の浅野さん(右)です。
みなさん、本日はよろしくお願いします!安全第一に、自然を体感できる一日にしましょう! |
まずは、蔭山さんと浅野さんから乗車する自転車についてレクチャーを受けます。ご用意いただいたのは、車体の軽いクロスバイクと、スポーツタイプの自転車に電動アシストが付いたE-BIKEです。
道中は坂道が続きますが、E-BIKEなら体力に自信がない方でも安心。電動パワーで坂道でも平地のようにスイスイと進んでいくとのこと。車体も小ぶりなので、女性や子どもでも安全に乗車できます。ブラックで統一されたスタイリッシュなデザインも魅力的ですね。
自転車の後部にはツールボックスも装着でき、釣り道具をはじめ水分や小物などの身の回り品も収納可能。初心者の方でも快適にツーリングが楽しめそうです。
自転車の使い方や注意事項を確認し、簡単な試乗を済ませたらスタート!河内長野駅~千早川マス釣り場まで、下記のようなエリアを走ります。
「高野街道歴史ある街並み」「観心寺周辺」「千早城跡」など、観光や休憩を交えながら、約13km、1時間半程度の行程を進みます。それでは、さっそく出発~!
高野街道の歴史ある街並み
最初に訪れたのは、京都・大阪から高野山への参詣道として使われていた「高野街道」です。石畳の道の左右には町屋が軒を連ねており、風情溢れる雰囲気が味わえます。
そんな高野街道の中でも特に歴史を感じられるのが、1718年創業の老舗酒造「西條合資会社の旧店舗主屋・土蔵」です。有形文化財にも登録される由緒正しい建造物で、風情と風格を感じます。
現在でもさまざまな日本酒を作っており、特に有名なのは「天野酒」です。室町~戦後時代に作られていた「僧坊酒」を現代に復活させた銘酒で、あの豊臣秀吉が愛したお酒として知られています。
このように、車や電車で移動するとつい見過ごしてしまいそうな名所やスポットに気付けるのが自転車旅の醍醐味。また、ガイドスタッフさんから街道・建造物のレクチャーを受けることで地域への理解がより深まります。ライド&フィッシュでは、アウトドア体験ができるだけでなく、地域の文化的な側面に触れられるのです。
史跡や名所などを街ブラのように巡り、地域の魅力を知れたり感じられたりするのが自転車ツーリングの良さです! |
西條合資会社の旧店舗主屋・土蔵
所在地:大阪府河内長野市長野町12-18
街から山へ。山寺のある景色
町中を進んでいくと、すぐに坂道に差しかかります。ここから千早川マス釣り場までは延々と登りが続くので、本格的なアウトドアライドに。街から自然へのグラデーションを感じながら進んでいきます。
20分程度坂道を上ると、次の目的地「観心寺」が見えてきます。観心寺は、弘法大師として知られる空海の弟子「実恵」が奈良時代に建立したお寺です。
後に空海が真言宗の道場としたことで有名で、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての武将「楠木 正成(くすのき まさしげ)」ゆかりの地としても知られています。お寺の前には、楠木公の銅像も。
観心寺は自然豊かなお寺で、神聖さが漂っています。付近には自動販売機などもあり、自然とお寺の雰囲気に癒されながら水分補給。登りに疲れたときの休憩スポットにもぴったりです。
観心寺の裏側には、「檜皮(ひわだ)の森」があります。檜皮は、古代から社寺の建設に利用されてきた材料で、今でも神社仏閣などの修繕に利用されているんですよ。「檜皮(ひわだ)の森」は檜皮が採取できる森として、文化庁の「ふるさと文化財の森」にも認定されています。 |
観心寺
所在地:大阪府河内長野市寺元475
拝観時間:9:00~17:00(最終受付16:30)
本格的な山道へ!千早城跡をめざして
観心寺を過ぎると、より自然が深くなり、道中は気持ちの良い緑に包まれていきます。森林浴に興じたいところですが、普通のツーリングであれば坂道を進むのに必死で、景色を楽しむ余裕はあまりないかもしれません。
ただ、ライド&フィッシュの場合は、E-BIKEを利用できます。蔭山さん・浅野さんが息を切らして登るような道でも、E-BIKEに乗る女性の表情は終始涼し気。急登でもスイスイと進んでいきます。
「釣り場まで自転車で」と聞くと、かなり過酷なアクティビティをイメージしてしまいそうですが、E-BIKEを使ったライド&フィッシュであれば、どんな方でも気軽にツーリングを楽しめるでしょう。
E-BIKEで快適に坂道を進んでいくと、上述した武将、楠木正成が築いたとされる「千早城跡」のビューポイントが。
このビューポイントを超えると、千早川マス釣り場まであと少し、いよいよラストスパート!といきたいところですが、最後に寄り道を。
国道から金剛山登山口の方向に道をそれてしばし進むと、金剛山「山の豆腐」があります。このお店では金剛山の伏流水と国産大豆100%で作った豆腐を販売しており、登山や観光のお土産として人気。豆乳やお米を使ったスイーツも好評で、「棚田米プリン」をチョイスしました。最後の坂道を登り切る前に、一旦エネルギーを補給します。
優しくさっぱりとした甘みが口中に広がり、疲れた身体に染み込みます。空腹も相まって、それぞれあっという間に平らげてしまいました。今後、ライド&フィッシュのオヤツとして定番になるかもしれません。
E-BIKEであれば、体力に関係なく坂道でもスイスイ進みます。釣りをする体力も温存出来るのもポイントですね。 |
金剛山「山の豆腐」
所在地:大阪府南河内郡千早赤阪村千早950
拝観時間:9:00~17:00(最終受付16:30)
千早川マス釣り場
金剛山「山の豆腐」から元の道に戻り、川沿いの坂道を進みます。次第に、マス釣りを楽しむお客さんたちの姿が。最後の急登を登り切ると、ついにゴール!目印は、水車と千早川の看板です。
第二の目的!トラウトフィッシングに挑戦!
ここからは「ライド&フィッシュ」の第2の目的、トラウトフィッシングを行います。釣りをするのは、管理釣り場の「千早川マス釣り場」。
管理釣り場とは、人工的に加工した川・池に魚を放流した釣り場のこと。より自然の川や池に近い釣り堀のようなイメージです。千早川マス釣り場は、千早川を一定区間区切って作られています。
対象魚「トラウト」とは、ニジマスなどのマス類の総称。千早川マス釣り場にはたくさんのトラウトが放流されており、エサ釣り・ルアーフィッシング・フライフィッシングの3つの釣り方で狙うことができます。
今回は、ルアー(疑似餌)を泳がせてトラウトを釣るルアーフィッシングを選択!蔭山さんと浅野さんが準備してくださった道具を借りて、はじめての釣りに挑戦します。
ツアーでは釣り道具はすべてこちらで準備します。ただし、ルアーが目に入ってしまうなどのリスクがあるので、サングラスは持参してくださいね。 |
はやる心を抑え、まずは準備!
道具の準備や釣り方についてはガイドスタッフの指導を受けられるので、初心者やはじめての方でも心配いりません。道具の説明や使用上の注意点、釣り方などを丁寧にレクチャーしてもらいます。
管理釣り場で使うルアー用のロッド(竿)やリールは比較的小さく、女性や子どもでも扱いやすいのが特徴です。最初は投げ方やリールの扱い方がわからなくて当然。指導を受けることで、徐々に使えるようになっていきます。
また、ルアーフィッシングで重要なのが利用するルアーの選択です。種類が豊富で、最初は「どれを使ったらいいの……?」と悩んでしまいそうですが、そこはガイドスタッフにお任せ!おすすめやルアーの泳がせ方など、気になることは何でも聞いてみましょう。
釣りをする際には、前後左右に人がいないか必ず確認しましょう。安全のためライフジャケットの着用も必須です! |
いざ実釣…!
道具の準備とレクチャーが終わったら、実釣!みんなで力を合わせてトラウトを狙います。
実釣中は横にガイドスタッフさんが付き、リールの使い方・ルアーの投げ方などを指導してくれます。どんなところに魚が付いているか、どんな動きに魚が反応するのかなど、地形や水の流れ、泳いでいる魚を実際に見ながら覚えていきます。
ガイドスタッフさんの指導を真剣に聞いていると、隣で釣りをしていた浅野さんがすぐにヒット!丁寧にロッドとリールを操作し、あっという間に魚を釣り上げました。
鮮やかな色合いと模様が美しいニジマスをゲット。どんなルアーでヒットしたのか?どんなスピードでルアーを引いたのか?どんな場所を狙ったのか?など、浅野さんからのアドバイスを聞いて、自分の釣り方を微調整していきます。
場所やルアーを変えるなど、試行錯誤をしながら釣りを続けていると、女性にもニジマスがヒット!はじめての魚の引きに驚きながらも、必死でリールを巻いて魚を寄せていきます。
なんとか魚を手前まで引き寄せると、ガイドスタッフさんがランディングネットで魚をキャッチ。見事にニジマスを釣りあげました!はじめてのルアーフィッシングでしっかりニジマスを釣ることができて満面の笑み。
気温が高く魚が反応しにくい状況だったものの、約2時間程度の実釣でしっかりと目的を果たせました。
ほんの少しの変化で魚の反応が変わるので、ルアーを変えたり、巻くスピードを変化させたりしながら答えを見つけるのが釣りの楽しさのひとつです! |
釣った魚もおいしくいただけます
千早川マス釣り場では、釣り上げた魚の調理や飲食が可能。施設内には食堂があり、釣った魚を持って行けば捌いて調理してくれます。今回は釣ったニジマスを塩焼きにしていただきます。
食堂は千早川を眺められる場所に建てられた、木造の建物。心が落ち着くレトロな雰囲気で、自然を体感するには最高の環境。席について今日一日の行程や釣りの話に花を咲かせていると、お待ちかねのニジマスの塩焼きが到着しました。
朝からのツーリングと釣りで、みんなお腹はペコペコ。手を合わせて、さっそくニジマスの塩焼きをいただきます!お箸で身をほぐして口に運ぶと、皮はサクサクで中はホクホク。程よい塩気とニジマス特有の旨味・風味が口の中に広がります。自分で釣った魚の料理は、味わいもひとしお。あまりの美味しさに、みんな無心になってニジマスを平らげました。
塩焼きを注文しましたが、マスのアライ・唐揚げ・天ぷらなど、他にもさまざまな料理のバリエーションがあります。それぞれの料理をちょっとずつ楽しめる定食もあるので、ニジマス料理を堪能したい方は、ぜひ選んでみてください。
魚も釣れてお腹も満たされ、充実度はマックス!最後に今日一日の感想をみんなで言い合い、後ろ髪を引かれる思いで千早川マス釣り場を後にしました。
アクティビティの帰りは疲れで集中力や注意力が低下しやすいもの。駅に付くまで気を抜かず、ゆっくりと自転車を漕ぎましょう。 |
千早川マス釣り場
所在地:大阪府南河内郡千早赤阪村大字千早1262-4
営業時間:8:30 ~5:00 年中無休
http://chihayagawa.jp/
充実度200%!アウトドアを満喫したいなら「ライド&フィッシュ」を
今回は、自転車で山を登った後、釣りをするという盛沢山なコースでした。ライド&フィッシュを通して、美しい景観や釣りの楽しさを体験できたのはもちろん、自転車での移動を通して地域の歴史・文化・グルメに触れることもできました。
ライド&フィッシュは1日がかりのアクティビティのため、もしかしたら過酷な印象を持つ方もいるかもしれません。しかし、「ガイドスタッフさんによるサポートを常に受けられる」「E-BIKEなどの高性能自転車を利用できる」など、初心者の方でも楽しめるような準備が整っています。
アウトドアをがっつりと満喫してみたい方や、釣りや自転車でのツーリングに興味がある方は、ぜひライド&フィッシュにトライしてみてください。特にこれからの季節は紅葉など、ツーリングにはぴったりの季節です。
グランフロント大阪 北館にあるシマノスクエアでは、今回の山でのライド&フィッシュの他に海でのライド&フィッシュや堺の地場産業を巡る堺散走などの体験イベントを開催しているので、ぜひ、チェックしてみてくださいね。
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シマノは、世界中の自転車を愛する人の感動に寄り添いたいと願い、品質にこだわった本当に信頼されるものづくりをめざしています。
今までもこれからも「こころ躍る製品」を皆様にお届けしてまいります。
Photo:photographer_eringi
[PR]提供:シマノセールス