株式会社 明治は9月8日、次世代を担う大学生・社会人などのZ世代とカカオを通じたサステナブルな未来を考える「カカオ、ひらく。LAB」を実施しました。

チョコレートだけではないカカオの新しい“栄養や食べ方”を探るため、社員を交えて若者たちが熱くディスカッション。さまざまなアイデアが誕生した同イベントの様子をレポートします。

  • 「カカオ、ひらく。LAB」

カカオの新たな可能性を探るため、若手社員とともにディスカッション

イベントが行われたのは、持続可能な都市づくりの拠点「シティラボ東京」(東京都中央区)。社会課題の解決に向け、企業だけでなく未来を担う若者たちの意見も取り入れたいという思いから、Z世代の大学生・社会人の約30人に参加を呼びかけました。

  • 「カカオ、ひらく。LAB」

明治は3月に、新たに「カカオの実 全体(ホールカカオ)」をフルーツとしてとらえた「明治 2022 Newアクション―サステナブルアクション(カカオ)―」 を発表。これまでチョコレートの原料として使われてきたカカオの“新たな可能性”を探るべく、「ひらけ、カカオ。」をテーマに取り組むというものです。

  • 「ひらけ、カカオ。」ロゴ

明治によると、チョコレートの原料となる“カカオ豆”と呼ばれるのは、カカオの実のほんの一部分とのこと。原料として活用されているのは全体のわずか10%で、およそ8割の殻は有効活用されず土に還っています。

しかし、フルーツとしてのカカオの可能性は無限大。果実であるカカオパルプはジュースにするほか、砂糖の代替としての活用も目指しています。殻や皮、胚芽は、GABAやセラミドといった健康資源へ。チョコレートに使われるカカオ豆だけでなく、カカオをまるごと使い新たな価値を見いだす「ホールカカオ活用」を目指しています。

  • カカオをまるごと使う「ホールカカオ活用」を目指す

最初に紹介されたのは、カカオから生まれた新素材「カカオ フラバノールエキス」と「カカオグラニュール」。「カカオ フラバノールエキス」は赤い色の新素材のことで、共同研究を実施しているベトナムとのエキス開発から誕生しました。パウダー化することでタブレットやフローズンアイスの原料として活用できます。

  • 明治 カカオマーケティング部 木原純さんが、カカオの新素材について説明

「カカオグラニュール」は、カカオの細胞を壊さずカプセル化することで、カカオ豆の栄養を閉じ込めた新素材。パンや焼き菓子などに使用可能です。

カカオの新素材について学んだあとは、グループに分かれてディスカッション。「カカオの新しい“栄養や食べ方”の価値や可能性を持続的に広げていくには」をテーマに、カカオの健康素材や、どうしたら新しい食べ方を多くの人に知ってもらえるか意見を出し合いました。

  • 「カカオの新しい“栄養や食べ方”の価値や可能性を持続的に広げていくには」をテーマに話し合う

ファシリテーターとして登場したのは、博報堂SDGs プロジェクト EARTH MALL プロデューサーの小田部巧さん。明治の若手社員も各テーブルに同席し、一緒にカカオの可能性について熱い議論を交わしました。

  • 博報堂SDGs プロジェクト EARTH MALL プロデューサーの小田部巧さん

小田部さんの巧みな進行と若手社員のサポートにより、ユニークで画期的なアイデアが若者の間からポンポンと飛び出します。

  • ワークショップの様子

出されたアイデアの一部は、「遠い生産者の思いと消費者の声をつなぐ、SNSを活用した“こうかん日記”」「カカオの栄養成分を赤ちゃんからお年寄りまで使える石けんで届ける“カカオ石けん”」など。“食べる”を飛び越え、カカオの新しい可能性が広がるさまざまなアイデアが生まれました。

  • ワークショップの様子

アイデアの発表で会場が沸くなか、ラストにサプライズゲストとして登場したのは石井竜也さん。石井さんはアーティストの活動のほか、故郷の北茨城や首里城の復興支援といった社会問題の解決に積極的に携わっています。カカオに対する明治の姿勢や取り組みに共感している石井さんは、「ひらけ、カカオ。」の応援ソングも作詞・作曲。その制作にまつわるエピソードについてトークし、さらに会場を盛り上げました。

  • 石井竜也さん

カカオの未来を守る、明治の新たなサステナブルアクション

明治が目指すのは、カカオ農家が自立した生活を続けられる未来です。

カカオの産地では、カカオの木の高齢化や最新技術の現地導入の遅れなど、カカオ生産の持続可能性における課題は決して少なくありません。そこで、明治では2006年から「メイジ・カカオ・サポート(MCS)」というカカオ農家支援活動を実施。カカオ農家の暮らしを向上させるために、生産性や収益面でのサポートを行っています。

たとえば、カカオの栽培方法や病害虫の管理方法に関する勉強会の開催、栽培に必要な苗木センターの開設、カカオ豆の発酵法などの技術指導を実施など。子どもへの教育支援、井戸の整備なども行っています。

  • 明治が支援するカカオ農家

こうした「カカオ産地の農家支援を実施した地域で生産されたカカオ豆」を、明治では「サステナブルカカオ豆」と定義。チョコレートやカカオ農家の未来のため、「2026年度までに『サステナブルカカオ豆』の調達比率を100%にする」という目標を掲げています。目標を実現するため、ベネズエラ、ブラジル、ペルー、ドミニカ共和国において、カカオ苗木や肥料、発酵箱、資源ごみ分別回収箱の寄贈をすすめています。

「カカオ、ひらく。LAB」のイベントでもレポートしたように、カカオの新しい食べ方として明治が開発を進めているのが「カカオフラバノールエキス配合の飲料」や「カカオグラニュールを活用した製品」。ソルベは、サロン・デュ・ショコラ東京で試験販売も行い、大変話題となりました。2023年春の発売に向け、研究・開発から工場での生産に向けた調整段階に入っています。

  • 「カカオ、ひらく。LAB」で展示された、カカオの新しい食べ方の製品

明治はこうした取り組みについて広く知ってもらうべく、2023年1月にフランスのリヨンで開催される食の見本市「SIRHA」にも出展するとのこと。世界中から集まる食のプロフェッショナルにも評価してもらえるのか、これからも挑戦は続きます。

9月20日より大幅リニューアル! 「明治 ザ・チョコレート」

「明治 ザ・チョコレート」は、明治のサステナブルなカカオづくりへの思いを伝えるべく、9月20日より大幅にリニューアルします。

  • 「明治 ザ・チョコレート」

今回のリニューアルでは、カカオ本来の香味を最大限に引き出すために薄さや表面加工、重量を変更。また、形状は日本古来の美の基準である大和比サイズに設計されています。

パッケージでは、メイジ・カカオ・サポートにかける思いやカカオ産地と消費者のサステナブルなつながりを表現しているとのこと。カカオ産地や香味の特長ごとに、4種の異なる味わいを楽しめるチョコレートになっています。

さらに、ブランドサイトもリニューアル。「明治 ザ・チョコレート」のこだわりはもちろん、カカオ産地での取り組みや支援活動の進捗も発信しています。こちらもあわせてチェックしてみては。

「ひらけ、カカオ。」はこちら

[PR]提供:株式会社 明治