弁護士費用を立替・補償してくれるサービス「アテラ」を知っていますか?
離婚や相続、労働トラブルなど、自分がトラブルの当事者になった際、金銭面の問題や不安から弁護士費用を負担できず、泣き寝入りに……といった問題を解消するために生まれた、日本リーガルネットワークグループのサービスです。
今回は「アテラ」について、使い方やメリットなど、詳しく紹介していきます。
弁護士費用立替・補償サービス「アテラ」って何?
「アテラ」は弁護士費用を立替・補償してくれるサービスです。
弁護士に依頼をするときには、最初に必要な初期費用(着手金等)がかかりますが、この費用を「アテラ」が負担(立替え)してくれるので、手持ちがないときでも弁護士を利用できます。また、万が一相手からお金を回収できなかった場合、立替えた費用は「アテラ」に負担してもらえるので、赤字になる心配がありません。
アテラを提供するのは「日本リーガルネットワーク」。弁護士が経営する会社であるため、安心して利用できますね。
「アテラ」の利用には審査が必要ですが、この審査は弁護士に依頼する“案件”に対するもので、案件の内容や相手の支払い能力を見られます。そのため、収入が途絶えている方でも利用できます。
アテラのメリット・デメリット
アテラを利用するメリット・デメリットについて簡単にまとめました。いざというときに利用しようかなと興味を持った方は、ぜひ参考にしてください。
メリットその1.弁護士に依頼する時に必要な初期費用(着手金)を立て替えてくれる
弁護士への依頼には、通常、初期費用(着手金等)がかかるため、トラブルが起きた時点で手元にお金がないとそもそも依頼できません。アテラではその着手金を代わりに負担(立替え)してくれるので、初期費用ゼロで弁護士に依頼可能です。
アテラへの立替金の返還は相手からお金を回収できた後で良いので、費用を心配せずに利用できます。
メリットその2.敗訴したとき、もしくは勝訴したが金銭等の回収に失敗したときの赤字を補償してくれる
裁判で敗訴した場合や、勝訴・和解できたが相手から金銭を回収できなかった場合でも、弁護士に支払った着手金は戻ってきません。実は、お金を請求する裁判では5件に1件が全面敗訴(※1)しているため、着手金で赤字になってしまうこともあります。
※1 司法統計(2019年)の認容率80.3%を参考。裁判前・裁判中の和解は含みません。
その点、アテラでは立て替えた初期費用を補償してくれるので安心。赤字を引き受けてもらえるので、100%損をしない仕組みになっています。
メリットその3.相続案件の場合は、「相続サポートプラン」が利用できる
相続案件の場合は、通常プランよりもリスク補償料の低い「相続サポートプラン(※2)」が利用できます。請求成功時に支払う金額が通常プランの半分ほどまで減るので、より負担なく利用できるのもメリットです。
さらに、相続サポートプランでは、弁護士費用の立替えに加えて、相続案件での弁護士への依頼をスムーズに進められるよう「アテラ」がサポートしてくれます。
主なサポート内容は以下のとおりです。
・必要資料の取り寄せ等のサポート。
・弁護士に相談や依頼する際の事務・心理面のお悩みについてサポート。法律相談や法的手続きの対応は規則上アテラでは行えませんのでご注意ください。
※2 審査結果によっては、相続の案件でも通常プランになることがあります。
アテラにデメリットってあるの?
至れり尽くせりのサービスなだけに、アテラにデメリットはないのかと不安に思う方もいるでしょう。
アテラのデメリットとしては、成功時に立替金額を返すのに加え、「リスク補償料」がかかる点があげられます。これは、勝訴し相手からお金が回収できたときに、その金額の一部を払うというものです。
リスク補償料は、アテラが立て替えた金額の1~2倍です(相続サポートプランの場合は0.3~0.7倍)。相手から支払われた金額がすべて手元に入るわけではない点に注意しましょう。
とはいえ、費用が回収できなかったときに赤字になるリスクや、そもそも着手金が払えずに弁護士に依頼できないといった事態を避けられるメリットは大きいものです。そのため、デメリットを考慮しても、価値あるサービスと言えるでしょう。
なお、リスク補償料は解決までの期間が長引いても増額されません。裁判に時間がかかっても支払額が増えないので安心ですね。
アテラを利用できるトラブルと手段
それでは、アテラを利用できるトラブルと手段について詳しく紹介します。
1.アテラでは、相続、労働、離婚などさまざまなトラブルで利用OK!
アテラで対応できる案件は、労働案件や相続、離婚など、お金の請求や資産の所有をめぐる事案であれば幅広く利用できます。
利用の条件は以下のとおりです。
・債権者側(相手に金銭や不動産等を請求する立場の方)であること
・100万円以上の金銭等の請求を伴う事案で、原則20万円以上の立替を希望すること
なお、示談交渉はすでに済んでいて、裁判に進んだ段階といった手続きの途中からでも利用できます。さらに詳しく、アテラの対応実例を見てみましょう。
実例その1「相続トラブル」
祖母が亡くなったが遺産が相続されないため、叔父に遺産分割請求を行いたいと思い、アテラを利用しました。また、生前に祖母の預金口座から不自然な出金があったため、こちらに関しても責任追及しました。
アテラには、弁護士への着手金として190万円を立て替えていただきました!
実例その2「労働トラブル」
長時間労働を強いられていましたが、残業代がまったく支払われていませんでした。退職時に未払いの残業代を請求したところ会社側に拒否されたので、弁護士に依頼したいと思い、アテラを利用して弁護士への依頼費用の30万円を立て替えていただきました!
2.アテラは全ての法的手段で利用が可能
アテラは、調停や裁判などすべての法的手段で利用可能です。裁判まで進まず、示談交渉をする段階でも利用できます。
アテラのオプションサービス「アテラプラス」とは?
アテラには、さらに頼りになるオプションサービス「アテラプラス」もあります。
「アテラの存在を知らず、弁護士費用を既に自分で支払ってしまった」という方や、残業代・不当解雇など労働トラブルで退職した場合の引っ越し費用など、これから支払う弁護士費用以外のお金が必要になることも多いはずです。
アテラプラスでは、これから必要になる弁護士の初期費用とは別に、支払済みの弁護士費用や、その他必要費用(家賃など)も立て替えてくれます。
敗訴・回収失敗の場合、立て替えた費用の返還が実質不要であるため、立て替えてもらった分の収支がプラス(黒字)になるという手厚いサポートです。
アテラプラスのメリット、デメリット
アテラプラスのメリット、デメリットを更に詳しく解説します。
アテラプラスのメリットって?
アテラプラスでは、家賃や既に支払った弁護士費用など、さまざまな費用を立て替えます。弁護士に依頼した後、お金が得られるまでには数ヵ月~数年かかりますが、すぐに生活資金などに充てられるのがメリットです。
万が一敗訴したりお金の回収に失敗してしまった場合、立替費用の返還の必要がないため、アテラプラスで立て替えてもらった金額分、収支がプラス(黒字)になります。
アテラプラスにデメリットってあるの?
相手から金銭を回収できたときには、立て替えてもらった費用の返還に加え、リスク補償料が必要です。しかし、敗訴・回収失敗時には返還が必要ないため、裁判中に生活資金が無い……といった不安が解消できる事や、万一請求がうまくいかなくても、アテラプラスの分、収支がプラスになるのを考えると、価値あるサービスといえるでしょう。
アテラ利用手続きから、勝訴・敗訴までの流れをステップ別に紹介
アテラを利用するところから、トラブル解決までの流れを8つのステップで解説します。
ステップ1.お好みの方法でお問い合わせ
まずはアテラに問い合わせします。
・電話
・LINE
・問い合わせフォーム
の3つの手段があるので、利用しやすいものを選びましょう。
ステップ2.サービスの説明と事案のヒアリング・審査の申し込み
問い合わせをすると、アテラから電話でサービスの説明と事案のヒアリングがあります。
LINE、問い合わせフォームを利用した場合は、日程調節をしたうえで、アテラより電話がかかってきます。電話で問い合わせた場合は、そのままサービス説明やヒアリングが始まります。情報を正しく伝えるために、トラブルの概要がまとまった資料があると便利です。
事案の内容によっては、申し込みより前に、依頼する弁護士を決める必要がある場合もあります。電話での案内に従いましょう。
ステップ3.審査資料をアテラへ提出
依頼を決めたら、審査資料をインターネットや郵送でアテラへ提出します。審査に必要な資料や提供方法はアテラから案内があります。
ステップ4.審査資料を元に、アテラによる審査スタート
提供した資料をもとに、利用可能か、また提供可能金額とリスク補償料について審査されます。審査は案件の内容と請求相手の支払い能力が中心です。そのため、無職であっても利用できます。なお、審査には通常2~4週間程度かかります。
ステップ5.審査結果と、契約についてアテラからお知らせが来る
審査結果の連絡が来たら、改めて重要事項説明を受けます。条件に納得できた場合、正式にアテラの契約を結びます(※3)。
※3 審査の結果、アテラを利用できない場合があります。
ステップ6.弁護士への依頼&アテラからの初期費用の立替え払い
契約が締結されたら、弁護士に依頼を始めます。このときに、初期費用はアテラより立替え払いされます。
弁護士法規制のため、アテラから弁護士の斡旋は行っていませんが、アテラのWEBサイトでは、アテラを取り扱っている弁護士を掲載しているため、参考にしてもいいでしょう。
もちろん、掲載されていない弁護士を自分で選んで依頼することも可能です。
ステップ7.弁護士を通じて、金銭等を相手に請求
弁護士を通じ、トラブル相手に金銭等を請求します。通常は示談交渉から開始し、交渉が成功しない場合のみ、裁判等に進む場合が多いです。
なお、離婚、相続案件では、裁判の前に調停を行う必要があります。労働案件の場合は、裁判の前に労働裁判を行うことが多いです。弁護士の指示に従いながら進めましょう。
ステップ8.請求に成功した場合、金銭等を獲得。負けても負担はゼロ
勝訴し、請求に成功して金銭を回収できた場合、相手が払った金銭の一部をリスク補償料としてアテラに支払います。
万が一敗訴してしまったり、相手から金額を回収できなかったりした場合は、立替費用を返還する必要はありません。また、アテラプラスで立て替えてもらった費用も実質返還不要のため、赤字になるリスクを心配せず、弁護士に依頼できます。
アテラは、弁護士費用を立て替え、回収できなかった場合の初期費用を補償してくれるサービス。収入がないときでもお金の心配をせず、弁護士に相談できるので、多くの人の味方となるでしょう。いざというときの心の支えとして、利用してみてはいかがでしょうか?
[PR]提供:日本リーガルネットワーク