暑さにもだんだんと体が慣れてきたこの季節。一方で、暑いところにいると誰もが出てしまう「汗」の悩み…。薄着になるこの季節は特に「脇汗」に悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、脇汗に悩む3人がぶっちゃけトーク。それぞれが抱える悩みや、脇汗あるある、そして対処法をまとめました。記事の後半では、皮膚科医が教える脇汗の治療法やアドバイスを掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
Q1.皆さんの脇汗お悩み度合い・失敗体験は?
脇汗で一番困るのは、やはり汗ジミですよね。 |
電車のつり革なんて、絶対につかめないです! |
僕も汗ジミが気になるから、ジャケットはできるだけ脱がないですね。 一度新入社員研修の講師を任されたとき、「大丈夫だろう」と思ってジャケットを脱いだら、新人たちの視線が僕の脇に集中して…。あれはキツかった(笑)。 |
私も似たような経験ありますよ!小学生のときの話なんですが、緑色のTシャツを着ていたら、脇だけ汗で深緑色に変色していて、それを友だちに指摘されたんです。 それ以来、授業でも手をまっすぐ伸ばして挙手できなくなりました…。 |
汗を人に見られるのって、恥ずかしいですよね。 |
そうですよね。人目を気にして、着られる服の色も限られませんか? |
わかる!グレーは絶対ダメ(笑)。ブルーのシャツも目立つんですよ。 |
私なんて、基本、白か黒しか着ないです(笑)。しかも、袖がシースルーのトップスとか風通しのいい服ばかり! |
私もノースリーブに上着を羽織って、常に脇に風を通しています! |
Q2.皆さんの対策法は?
脇汗の対策はどうされていますか? |
私は汗拭きシートを使っています。 汗が出るたびにトイレで拭いているので、きっと会社の人からは「よくトイレに行くなー」と思われていると思います(笑)。 |
僕はロールオンの制汗剤です。ボールに雑菌がついていないか、ちょっと心配ですね。 |
私はスプレーの制汗剤を使っているんですが、それでも汗は出ちゃいますね。 |
制汗スプレー、私も使ってます! 効いている実感があるかというと微妙ですが、お守りみたいなものとして持ち歩いていますね。 |
Q3.脇汗で病院に行くのはアリ?
脇汗対策についてWEB検索すると、病院での治療とかも出てきますよね。お二人は、病院に行くこととか考えていますか? |
学生時代に多汗症の友だちがいたんですけど、彼女は汗が机に垂れるほどで、いつもタオルを持参していました。 私はそこまでの汗ではないので、病院へ行くほどではないのかなと思っています。 |
私も、脇汗は体質で病気ではないと思っているので、病院で治療という発想はなかったです。 でももし病院へ行くとしたら、何科に行けばいいんでしょうね? |
たしかに、何科ですかね…。WEBによると治療法もかなりいろいろとあるみたいなのですが、正直、理解しきれていないんですよね。 |
私もレーザーや手術の広告をSNSで見たことがありますけど、なんだかちょっと怖いですよね。 それに私たちレベルの汗で、病院に行ってもいいんでしょうか。 |
毎年、何本も制汗剤を買って、それなりにお金を使っているので、しっかり治療できるなら病院という選択肢もありなんですけど…。 まとまった正確な情報を見つけられず、なかなか病院へ行く踏ん切りがつかないんですよね。 |
治療のハードルが下がっている?皮膚科医に聞く!脇汗治療のイマ
座談会で「さまざまな治療法があり、よくわからない」「手術は怖い」といった声もあった脇汗の治療。現状、病院での治療はどのようになっているのでしょうか?皮膚科医の先生に聞いてみました!
今回お話を伺ったのは…
藤本 智子 医師
池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 院長治療法には複数の選択肢が!保険適用の塗り薬での治療も
近年では塗り薬も登場し、軽症から重症までいろいろな方に対応する治療法が増えてきました。 多汗症に関する診療ガイドラインもあり、施設によってはさまざまな治療を受けられるようになりました。 ※お近くの病院で治療が受けられるかどうかは、HPなどをご確認ください。 |
主な治療法がこちらです。
藤本先生によると、病院での治療は体や費用の負担が少ない治療から始めるのが一般的とのこと。そのため最初のステップは、塗り薬。「脇に塗るだけ」のため、自宅で簡単に治療できます。塗り薬で汗を抑えきれなかった場合には、注射による治療を検討するそうです。また、脇以外の汗も気になる方には、全身の汗を減らす飲み薬を処方することもあるとのことでした。
さらなる治療としては、重症の患者さん向けのマイクロ波や手術といった選択肢もあります。ただ、費用が高額になり体への負担も高くなるので、よく説明を受けて納得したうえで治療に進んでほしいですね。 |
汗が原因で困っているなら、ためらうことなく皮膚科へ
座談会でも「このレベルの汗でも、病院に行っていい?」や「汗は恥ずかしい」という声があったように、病院へ行く心理的なハードルを感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、藤本先生は安心して受診してほしいと言います。
実は、診察で脇の下を見せる必要はないんです。 多汗症の定義は、汗の量ではなく、ご本人が日常生活でどれだけ困っているか。汗のお悩みを話していただければ、それで診察が可能なんですよ。 |
本来、汗は、体の体温調整に欠かせないもの。ただ、汗が多くて生活に支障が出ているなら、治療の対象になる可能性が高いです。実際、わきの汗のことで仕事でのパフォーマンスは3割低下するという報告もあります。
当院にも「制汗剤を使っているけど、やっぱり汗が出てしまう」、「お客様の前に出ると汗びっしょりで商談がうまくいかない」、「汗に引け目を感じて、恋人と親密な関係を築けない」など、さまざまな患者さんが通院されています。 |
治療後は、本来の力を発揮できたり積極的になれたりと、気持ちまで前向きになる患者さんが多いそうです。人には何となく話しにくい脇汗ですが、専門家である病院の先生に相談すれば、保険適用の塗り薬などさまざまな治療法のなかから、自分に最適な治療が見つかりそうですね。
まとめ- 脇汗が気になる季節には早めに病院に相談!
さまざまなラインアップがそろう脇汗の治療法。なんとなく人には話しにくい汗の悩みですが、塗り薬など保険適用の治療もあるので、皮膚科の先生に相談してみるのがいいかもしれませんね。
また、「こんな症状だけど、病院に行っていい?」「脇汗を相談できる近くの病院はどこ?」などの情報を調べるなら、WEBサイト「脇汗スッキリProject」へ。脇汗に悩む人へのアンケート調査結果など気になるコンテンツがいっぱいです!脇汗について、いろいろと知りたい方はぜひチェックしてみてくださいね。
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