働く人々が、それぞれの事情に応じて多様な働き方を選択できるように――その潮流が「働き方改革」です。現在、多くの企業が働き方改革に取り組んでおり、盛り上がりを見せています。最近ではリモートワークも一般化したことで、より選択肢の幅が広がったともいえるでしょう。
一方で、多様な働き方を提示されると、逆に「自分に合った働き方って何だろう」と悩んでしまう若手社会人も少なくありません。どうすれば自分らしい働き方を実現できるのか? 何から始めればいいのか?
そこで今回は、リモートワーク研究家で、書籍の刊行やYouTubeチャンネルでの情報発信など多岐にわたり活躍されている池田朋弘さんに、新しい時代における自分らしい働き方についてお聞きしました。
若手社会人が意識すべき3つのポイントって?
池田さん、今日はよろしくお願いします! さっそくなんですが、どうして「働き方改革」は注目されているのでしょうか。聞いたことはありますが、正直内容は理解していなくて……。
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まず、少子高齢化の問題です。これから生産労働人口(働ける人)はどんどん減っていきます。人が減っても生産性を落とさないためには、働き方を改革して効率化を図らなければなりません。また、介護や育児と仕事を両立したい、高齢になっても働きたい、地方に住みながら都市部の仕事がしたいなど、働き方に関する多様なニーズに応えるためにも、新しい働き方を取り入れなければならないのです。 現代は「人生100年時代」といわれます。ずっと同じペースで40年働いて、あとは余生だった昔とは違います。人生のステージによって働き方を変えるなど、自分らしい働き方を追求する社会になっていくでしょう。 それに加えて、コロナ禍も働き方に大きな影響を与えました。感染症対策の面から、リモートワークの重要性が高まり、オフィスに出社しない働き方が一気に浸透しました。でも、リモートワークの効果は感染症対策だけではありません。先ほどいった、「多様な働き方」を実現する手段としてコロナ禍以前から注目はされていたのです。私の会社でも2016年から全面リモートワーク化し、病気や介護など様々な事情を抱えながらも働きたい人たちの採用につながっています。 |
働き方改革で、僕たち若手社会人はどんな影響を受けるのでしょうか?
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たとえば、リモートワークで働けるのであれば、様々なハラスメントリスクが減少するでしょう。ハラスメントのなかにはオフィスで長時間対面しているからこそ起きるものも少なくないからです。また、働き方改革では長時間労働の是正も大きなテーマですから、働き方改革がすすんでいくと、残業も減ると思いますよ。
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それは嬉しいです! 残業はあまりしたくありません……。
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一方で注意しないといけないのは、労働時間が短くなることで逆に若手社会人の成長機会が奪われるリスクもあることです。社会人になってしばらくは、もっとも成長できる時期です。この時期に能力や実績を育むことで、将来の働き方の自由度を担保できます。働き方改革というと、とにかく残業削減という方向にすすみがちですが、「もっと仕事がしたい、成長したい」という若手社会人もいるわけですからね。
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たしかにそうですね。そんななかで、若手社会人はどんな点を意識して働くべきなのでしょうか。
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3つの点を意識してみてください。まず、「会社看板から、個人看板へ」です。以前は会社名を看板として背負って仕事をする時代でした。それは、その会社にずっといることが当たり前だったからです。しかし、現代は違います。転職や独立など、自分らしい働き方をするためには、個人の看板で働けるだけの能力が必要です。「どこに所属しているか」ではなく、「何ができるか」「どんな実績があるか」が重要です。 次に、「クラウド」によるレバレッジです。具体的には、コンピューターやプログラミングなどを駆使する「クラウドコンピューティング」、他者の力を借りる「クラウドソーシング」、他者から資金を調達する「クラウドファンディング」の3つです。こうしたクラウドの力を使いこなすことで、自分自身の能力を何倍にも増幅できます。 3つ目に「自由は二極化する」ということです。先ほどのクラウドのような力を使うことで、労働市場における自分自身の付加価値を高められます。すると、仕事や働く場所の自由度が上がり、結果として自分らしい働き方ができるようになるでしょう。逆に、自分自身の付加価値を高められないと、仕事の自由度が下がり、働く場所にとらわれた生活をすることになります。 |
リモートワークは「スイッチ」がカギになる!
ありがとうございます! うちの会社でも一部リモートワークを導入しているのですが、リモートワークにはどんなメリットがあるのでしょうか?
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会社視点でいうと、「リモートワークを導入している」ということ自体が採用面でプラスになる可能性があります。リモートワークで働きたいという人へのアピールになるし、完全リモートなら働く場所にこだわらなくていいので、全国の優秀な人材を採用できます。 個人視点だと、通勤しなくていいので自由になる時間も増えますし、満員電車で揺られることによる疲労がなくなります。また、対面しなくていいので人間関係の煩わしさが軽減され、一人で仕事に集中できるので生産性向上も期待できます。 ただ、実はこれらのメリットは裏返すとデメリットになってしまう可能性もあるんです。同僚と会えないことで会社への帰属意識が薄れて離職率が高まるかもしれませんし、一人では逆に業務に集中できず生産性を落としてしまう社員がいるかもしれません。社員の働く環境がバラバラだとマネジメントも難しくなります。 |
やりようによっては、メリットにもデメリットにもなり得るんですね。
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そうですね。リモートワークをただ導入するのではなく、どう運用するか。そこに、「リモートワークでうまくいく組織」と「うまくいかない組織」の差が出るのです。 僕自身、リモートワークで仕事の効率や生産性が上がらないこともあると感じています。リモートワークで生産性を高めるためにはどうすればいいのでしょうか。 私自身が行っている方法を紹介しますね。まず、ポイントは「仕事のスペースとプライベートのスペースを分ける」ことです。その上で、仕事をスタートする際のルーティンを決めるといいでしょう。 |
ルーティン?
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何でもいいんです。たとえば、外を少し散歩する、とか。このルーティンで、仕事のスイッチをオンにするわけです。オフィスに出社していたときは、通勤すること自体がこのスイッチの切り替えになっていたのですが、リモートワークだとできないので、代わりのルーティンを用意してあげるといいでしょう。服を着替えるなどしてメリハリをつけるのもおすすめです。
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たしかに、リモートだとパジャマのままでも仕事ができてしまいますが、そのせいでいつまでも仕事モードに切り替えられないことも多いです……。
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やる気を維持するためには、誘惑要因を少なくするのも大事ですね。遊んだり寝たりしないように、ゲームや漫画を視界に入らないようにしたり、ベッドの近くで仕事をしないようにしましょう。これは、仕事スペースをしっかり確保することで解決できますよ。
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いつも誘惑に負けて漫画を手にとってしまうので、気をつけます!
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また、適度な運動もすごく大事です! 通勤をしなくなると、運動不足になりがちですし健康によくありません。通勤の代わりに散歩するという方もいますし、私は部屋にルームランナーを置いて、定期的に走るようにしています。また、座りっぱなしは腰に悪いので、スタンディングデスクで立ちながら仕事をしたりもしています。
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部屋にルームランナーはすごい! そこまではできなくても、通勤代わりの散歩なら始められそうです。仕事モードへの切り替えにもなりますね。
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忘れがちなのが、「きちんと仕事を終える」ことです。リモートだとついいつまでも仕事をしてしまうことがありますが、しっかりとオフにしないとバーンアウト(燃え尽き症候群)の危険もあります。仕事を始めるスイッチだけでなく、終えるスイッチもつくっておきましょう。
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環境の整備はソフト面とハード面の両軸で
リモートワークの環境についてもお聞きしたいです。快適に仕事をするために何を準備すればいいでしょうか。
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ソフト面とハード面の両方が大事です。ソフト面とは、コミュニケーションソフトの導入や、コミュニケーションスキルの習得です。特にリモートワークではチャットなどでコミュニケーションすることになりますから、ニュアンスをテキストで伝えるスキルが必要です。口頭だと気にならなくても、テキストにした途端、冷たい印象になってしまうこともありますからね。 また、ハード面では、ストレスのないネットワーク環境、ストレスのない端末環境、集中できる作業環境を整えることが大事です。私は高速な光回線を安定した有線接続で使用しています。また、高性能なデスクトップにデュアルディスプレイ、手に馴染むマウス、オンライン会議用に高性能なマイクとライトを導入しています。 |
やはり作業環境は重要なんですね!
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そうですね。特に仕事用の端末であるPCは重要です。PCの性能が低いと生産性が顕著に落ちてしまい、モチベーションも下がってしまいます。PCに関しては、予算は必要スペックとの兼ね合いで、可能な限り性能の高いものを選ぶべきでしょう。
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ありがとうございます! これでリモートワークをがんばれそうです!
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仕事の結果は外部環境に左右されることも多いので、若手のうちは仕事のがんばりと結果が比例しないことも多いです。挑戦した結果については、「失敗か成功」ではなく「成長か成功」くらいのマインドを持って、ぜひ生き生きと楽しく働いてください!
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自分に合ったPCを選びたいなら
リモートワーク研究家の池田さんがいうように、リモートワークでは仕事環境であるPCも重要です。他の環境を整えても、肝心のPCの性能が低くては生産性も上がらず、やる気も失ってしまうからです。
とはいえ、どんなPCを選べばいいのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。そこでおすすめしたいのがマウスコンピューターです。
国産メーカーの安心感と充実したサポート体制によって、リモートワーク初心者の若手社会人にもぴったり。特にサポートに関しては、24時間265日、電話・LINE・チャットで対応してくれます。購入前の相談も可能なので、仕事に必要な性能や予算とあわせて選んでみてください。
なによりも、マウスコンピューターのPCはBTO(Build To Order)と呼ばれる受注生産型。ほぼすべてのモデルでメモリやSSDの容量などがカスタマイズできるため、自分にあったスペックのパソコンを購入できるのも特徴です。
今回は、目的や要望別に3つのモデルをご紹介します。
価格と汎用性、どっちも譲れない! そんな方は……「mouse X4-i7」
「mouse X4-i7」は、14インチのディスプレイを搭載したノートPC。約1.13kgと軽量で薄型ながらインテル Core i7を搭載し、リモートワークには十分なスペックを備えたスタンダードモデルです。M.2 SSDも256GBと十分。
なんといっても、113,080円〜というお手頃な価格が嬉しいところ。また、つや消し加工がされた見た目は、どんなシーンにも馴染んでくれます。「迷ったらとりあえずこれ」といえる万能な一台でしょう。
場所にとらわれず、リモートワークの幅を広げたい! そんな方は……「MousePro-NB420H」
法人向けブランド「MousePro」のノートPCですが、もちろん個人でも購入可能。第11世代インテル Core i5 を搭載した「タフネス&モバイル」モデルです。約20時間という長時間バッテリー動作が特徴的で、重量も約1.12kgと超軽量。
MIL規格(MIL-STD-810G)に対応しており堅牢性が高く、とにかく外にPCを持ち出してモバイルワークやワーケーションをしたいというニーズにも最適です。
どんな作業にも対応できる高いスペックが望ましい! そんな方は……「DAIV 4P」
テキストワークだけでなく、画像編集などのクリエイティブなワークを行うなら「DAIV」ブランドがおすすめ。なかでも「DAIV 4P」は、ブランド最軽量となる1kg未満を実現しています。
インテル Iris Xe グラフィックスや広色域ディスプレイを採用しており、16GBのメモリに512GBのSSDなどスペックも高水準。それでいて価格も抑えられています。副業などでクリエイティブスキルを磨きたい!と考えている方にもぴったりな、どんなシーンにも対応してくれる一台です。
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「新しい働き方」としてスタンダードになりつつあるリモートワーク。自分自身の仕事に最適なPCでストレスのない作業環境を構築し、日々の仕事を快適に行えるようにしましょう。
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