旅行の思い出を残したり料理を撮影したりと、身近で便利なカメラ。しかし写真を見返したとき「悪くないけどぱっとしない」、「構図が決まらない」と感じたことはありませんか。 そこで今回はプロのフォトグラファーである梅沢香織さんに、初心者でも簡単にできる写真の垢抜けテクニックを聞いてみました!
さらに記事の最後では、フォトコンテスト「meet up! -selection-2022」 についてご紹介。テーマは自由で、誰でも気軽に参加できます。お気に入りの写真が完成したら、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか?
meet up!-selection-2022
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写真の垢抜けテクニックを紹介してくれるのはこの人!
東京家政大学 短期大学部 服飾美術科を卒業後、単身アメリカ・フィラデルフィアへ旅立つ。2000年に The Art Institute of Philadelphia 写真学科に入学。卒業後、現地でTONY WARD PHOTOGRAPHY に入社。帰国後2003年よりフリーランスとして活動開始。2児の男の子を育児する傍ら、カメラマンとして精力的に活動中。
フォトグラファー。人物、料理、風景、インテリアなどジャンル問わず、被写体の魅力が伝わる写真を撮影している。
Instagram:umezawawawawao
垢抜けフォトテクニック①
構図は3分割で考える!
まずは写真の構図をレベルアップさせるテクニック。写真には「3分割の法則」と呼ばれる基本的な構図があります。写真のフレームを縦横3分割にして、線の交わる部分に被写体を合わせる方法です。すると画面内のバランスがとれ、きれいな印象を受ける写真に仕上がります。以下の作例を見てみましょう。
上記の写真は右下の交点に人物を入れたもの。また、画面下側のレーンを左右対称に配置してきれいなバランスを取っています。直線や図形のような幾何学性のあるモチーフを構図に入れると、さらに印象的な1枚に仕上がります。
もうひとつ作例を見てみましょう。
こちらは「シンメトリー構図」を使った写真です。
シンメトリー構図とは、左右または上下で鏡に映したように左右対称になる構図で、上手に撮影するコツは、「きちんと水平をとること」です。
こちらの写真は「シンメトリー構図」を使って小松菜を俯瞰で撮ったものですが、上下でも左右でも対象に見ることができます。さらに、葉で作られた曲線をいくつも並べることで、幾何学的な魅力を感じる写真になりました。
ほかにも、街中には特徴的な形の建築物や模様があります。3分割の法則や、シンメトリー構図を取り入れて撮影することで、垢抜けた1枚になるはずです。
垢抜けフォトテクニック②
小物を使って「前ボケ」を作る!
被写体の後ろがボケている写真を見たことはありませんか? これも写真を垢抜けさせるテクニックのひとつです。思い通りの場所をボケさせるためには、レンズの「絞り」機能を利用するといいでしょう。
一眼レフやデジタルカメラには、レンズ穴の大きさを調整して、光の量を変える機能があります。これは「絞り」と呼ばれており、「f値」という数値で表されることも。f値を小さくすることを「開放する」、大きくすることを「絞る」と表現します。 たとえばレンズの絞りを開放すると、背景が大きくボケた1枚に。被写体がより強調された写真を撮ることができます。
被写体を強調するためのボケは、前に作ることも可能です。次の作例を見てみましょう。
こちらの写真は被写体の前にグリーンを設置してボケを作っています。殺風景になってしまいがちな周囲の空間が埋まり、被写体までの奥行きを感じる写真になりました。
ほわっとした雰囲気がある上記の写真は、被写体の前にレースを設置して撮影。前ボケを作ることで、優しい雰囲気を醸し出しています。
前ボケにおすすめのアイテムは、カーテンレースやチュールのような透け感のある素材。造花や小さな豆電球で前ボケを作っても、かわいらしい写真に仕上がります。屋外の撮影であれば葉っぱや花を前ボケに活用すると、より垢抜けた写真になるはず!
垢抜けフォトテクニック③
写真を加工して色を調整!
続いてはデータフォルダの中に眠っている写真など、すでに撮影したデータをさらに垢抜けさせるテクニックをご紹介します。写真を編集するアプリやソフトを使い、画面の印象を変えてみましょう。
加工前の写真はこちら。海辺で夕方に撮影された1枚です。色味を調整し、より印象的な1枚に仕上げていきましょう。
こちらは加工後の写真。編集ソフトでハイライトを下げ、シャドウや黒レベルを上げました。黒レベルを上げたことによってコントラストの強い力強い写真になりました。さらに彩度や色温度を上げることで、夕方の時間帯をより暖かみのある色で表現しています。
このように、同じ写真でも色を調整すれば印象がガラッと変わるはず。ソフトやアプリで色に関する数値をいじりながら、「いいなあ」と思える色調を見つけてみましょう。
垢抜けフォトテクニック④
光や影を味方につけよう!
最後に紹介する垢抜けテクニックは、光や影の使い方。まずは光を上手に取り入れるうえで知っておきたい、逆光と反逆光について解説します。
逆光は被写体の後ろから、反逆光は斜め後ろから光が当たる状態です。後ろから光が当たると被写体の輪郭が浮かびあがり、キラキラとした印象に仕上がります。
こちらの写真は逆光を取り入れた作例。被写体の後ろから光が当たり、周囲の木々がキラキラと柔らかい雰囲気になっています。
逆光で撮影をしたとき、被写体全体が暗くなってしまった、と悩んだこともあるかもしれません。そんなときは、カメラの露出を上げてみると問題が解決するはずです。
続いては影を取り入れた写真にチャレンジ!
こちらの作例のように、画面の一部にあえて影を入れることで、おもしろい仕上がりの写真になります。影自体を被写体と考え、印象的な形の影を作ってみましょう。
撮影するときのコツは、影以外に露出を合わせること。もし影に露出を合わせると、周囲が明るくなりすぎてしまいます。自分好みの雰囲気が出るよう、さまざまな場所に露出を合わせて探ってみるといいでしょう。 また、影が当たっていないところに露出を合わせておき、あとからアプリやソフトでシャドウの数値を上げるのもおすすめです。
テーマが自由で参加しやすい! 初めてのフォトコンテストにもオススメな「meet up!-selection-2022データ部門」開催中
ここまで紹介してきた4つの垢抜けテクニックは、初心者でも簡単に実践できるものばかり。お気に入りの1枚が撮影できたら、SNSに投稿するだけでなくフォトコンテストに応募してみるのもおすすめです!
しかし、フォトコンテストに興味はあっても、「どうせプロばっかり」、「申し込みが大変そう」とためらってしまう人もいるかもしれません。そんな人にうってつけのフォトコンテストが、エプソン販売株式会社が開催するフォトコンテスト「meet up!-selection-2022」のデータ部門です。
データ部門のテーマは自由。機材も指定がないため、スマートフォンで撮影したデータでも応募できます。もちろん初心者でも、SNSに投稿した写真でも参加可能! 入選すると、プリンターやAmazonギフト券などの豪華賞品や賞金がもらえます。
応募はたったの3ステップ。①応募要項を確認、②必要事項を記入、③写真データをアップするだけです。
フォトコンテストは2022年7月19日(火)まで応募を受け付けているので、今から新しい写真を撮影しても、データフォルダ内の写真を加工しても間に合います!
今回ご紹介した写真の垢抜けテクニックを使って、作品を完成させてみてはいかがでしょうか?
meet up!-selection-2022 データ部門 コンテスト概要 | |
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応募期間 | 2022年7月19日(火)24:00まで |
応募資格 | 日本国内在住の方に限ります |
応募規定 | ・「単作品」「JPEGデータ」での応募に限ります。 ・応募作品は、他コンテストなどに応募中または応募予定、あるいは入賞された作品は応募できません。「未発表のオリジナル作品」に限ります。 |
審査員 | コムロミホ氏 |
meet up!-selection-2022
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