エアコンや水回り等の汚れをプロに落としてもらう「ハウスクリーニング」。大掃除前や、季節の変わり目に依頼する方が増えています。「掃除は誰かに頼みづらいな」「汚れや散らかった部屋を誰かに見られるのは恥ずかしい」……そんな風に感じる方が多いかもしれません。「長年溜まった汚れこそ、市販の洗剤などでは落ちにくいので、すぐにプロに頼ってください」とほっと安心するような言葉をかけてくれるハウスクリーニング初体験の取材レポートをお送りいたします。
ハウスクリーニングのベテランで構成されているスタッフ
今回の取材は、築10年のマンションに4年前に引っ越してきた加藤さんのお宅のハウスクリーニングです。
今回加藤さんがオーダーした内容は以下の通りです。バスルームについては、「水まわり楽々パック」だけでは落としきれない、頑固な水アカ除去とエプロン内洗浄もオプションでオーダーしました。
申し込みから3営業日以内に受付担当からメールや電話で連絡があり、クリーニングについての事前確認や日程調整を行い、依頼するという流れです。リピーターの方はこの段階で「前回と同じ人を」などと頼むこともあるそうで、タイミングが合えば毎回同じスタッフに依頼することも可能です。
「セゾンのハウスクリーニング」ではスタッフ採用の際に必ず面接を行い、すでにハウスクリーニングの経験を持つ人を採用しているそう。つまりベテランばかりというわけですね。さらにマナーなどの研修を定期的に行うほか、空き物件のクリーニング時に技術指導するなど、スタッフ教育にも力を入れています。
今回加藤さん宅に訪れたスタッフは2名で、杉本さんと西山さんです。ハウスクリーニング歴は、杉本さんが8年、西山さんが5年とのこと。杉本さんがエアコンとキッチン・換気扇(レンジフード)、西山さんがトイレ、お風呂、洗面所を担当します。
スリッパは持参、相談しながら進める
訪問時には、名刺を渡して挨拶。持参したスリッパで部屋に入ります。
掃除する箇所を確認し、全体の流れを説明。依頼主には気になる汚れ等をヒアリング。その後掃除をスタートします。
そして掃除をしているときも都度依頼主に確認や説明をして進めていきます。具体的に説明されると仕上がりがイメージできるので、安心だと思いました。ハウスクリーニングはあくまで汚れを落とすため、新品になるわけではありません。しっかりと説明してもらうことで満足度も変わってきます。
自身では手が届かない、細部まできれいにできるのがハウスクリーニングの魅力
まずはエアコンクリーニングからスタートです。
動作確認をしてから掃除の準備。周囲に汚れが飛び散らないよう、ビニールシートを敷きます。エアコンのフロントパネルを開けてプレフィルターを取り出すほか、エアコンのカバーも外します。
「動作確認をして故障が見つかった場合はお客様と作業について相談します。そのまま掃除をしてほしいという方もいらっしゃいますし、交換するから今日はいいよという方もいらっしゃいます。また、10年以上経過している年代物のエアコンの場合は、修理に必要なパーツがない場合もありますので、そのこともご説明します」(杉本さん)
エアコンの周囲にビニールシートを貼り、掃除をスタートします。
まず洗剤を塗布。熱交換器や奥にあるファンにもしっかりと洗剤をゆき渡らせます。
合わせてエアコン本体に洗剤をつけ置きしている間に、取り外したプレフィルターやカバーを洗っていきます。
次は洗剤を高圧洗浄機で洗い流す工程です。汚れを含む黒い水を見て、加藤さんは「この汚れが全部エアコンについていたかと思うとゾッとしますね」と驚いていました。
「プロの仕事では、高圧洗浄機を使って奥までしっかり洗い流すのがポイントです。ドラッグストアなどでエアコンクリーニング用の洗剤を売っていますが、吹き付けて終わりでは洗剤成分が取りきれず、汚れが再度付着する原因になることがあります。フロントパネルのほこり取りなどは自身で行い、1年に1度はプロに任せてエアコン内部をきれいにしておくと、快適に使えると思います」(杉本さん)
高圧洗浄機で洗い流した後は乾燥させて、最後に防カビ抗菌コーティングを吹き付けて終了です。
「1年に1度ぐらい自身でエアコンの掃除をしていました。そのときも黒い汚れが出たのできれいになってると思っていたんですよ。でも今回の清掃で出てくる黒い汚れは、自分のときとは全然量が違っていて、さすがプロですね」(加藤さん)
便器の縁の裏、換気扇など、細かいところをきれいに
杉本さんがエアコンのクリーニングをしている間、西山さんはトイレのクリーニングに着手していました。
トイレで汚れが溜まりやすいのは、便器の縁の裏、便座の裏、便器、タンクの後ろなど。特に縁の裏側は、尿石がこびりついていることもあります。そういうときは洗剤を組み合わせたり、便器を傷つけないような素材で研磨して仕上げます。
「意外と忘れがちなのが換気扇です。特に加藤さんのお宅のようなマンションですと、トイレは玄関に近いところにあることが多いです。密閉性が高い場所なので、外のほこりや玄関先のほこりがそのままトイレの換気扇に吸い込まれることが多いんですよ。今回も天井付近の換気扇カバーを外して掃除します」(西山さん)。
手際よくトイレの掃除を始める西山さん。トイレは、家の中でも掃除する頻度が高い場所です。個人的には、「トイレをプロに任せるなんて贅沢かなぁ」と躊躇してしまうのですが、その点について西山さんが次のように答えてくれました。
「汚れって、見えていれば溜まることはないんです。汚れに気付くと皆さん掃除をしますから。我々専門家の場合は汚れの見方が違います。下から覗き込んだり裏から見たり、普段の生活では見ない角度から観察し、汚れを発見します。この汚れを探す視点、さらに汚れに合わせて道具や洗剤をどう組み合わせるかというのがプロのお掃除です。スタッフ同士で技術や洗剤の情報交換をすることもあります。自分でそれをやろうとすると手間も時間もかかります。落ちにくい汚れは、プロに任せてみるというのも1つの手ですよ」(西山さん)
換気扇、便器、手洗い場、棚、タンク裏などの掃除が終わったので、加藤さんが仕上がりをチェック。
「手洗い場の排水口は、細いので手が入らなくて……掃除ができなかったんです。でもこういう奥のところまできれいにしてくれるんですね。これは嬉しい」と加藤さんは満足げです。
鏡のウロコや水アカがきれいになって感動
続いて西山さんが取り掛かるのが、お風呂場です。
床、扉のサン、扉の凹凸、鏡、シャンプー等の置き場、排水口、そして浴槽のエプロン部分などをきれいにしていきます。
まず最初に洗剤をお風呂場全体に吹き付けて汚れを浮かせます。
西山さんが特に気にしているのは、浴槽や壁についている白い水アカです。
お風呂を出た後にきちんとふき取れば、水アカはつかないそうなのですが、それもなかなか大変ですよね。ウロコのようにしっかり固まった水アカを落とすのには、浴槽よりも柔らかくそれでいて水アカよりも硬い素材で磨いていきます。こういった素材の選択は、経験を重ねていかないとなかなか分からないのだそうです。
さらに浴槽の下のエプロン部分を開けて、高圧洗浄機で汚れを落としていきます。加藤さんの家の場合、引っ越し前の業者清掃が入っていたため比較的きれいですが、本来黒カビが生えていたり、洗剤カスや髪の毛が固まっていたりして汚れているご家庭が多いそうです。
「浴室鏡の縁とかにざらざらした水アカがついてるんですよ。でも自分でやると浴室鏡を傷つけるんじゃないかと思ってできませんでした。それがすっきりしたのに驚いています。あともう1つは鏡!こんなにクリアになるんですね!」と加藤さんは驚きの表情です。
換気扇や排水口、洗面台もピカピカ
次は、浴室の隣にある洗面台の掃除。ここにも換気扇があるので換気扇カバーを外し、丁寧に掃除した後、水栓まわり、排水口、洗面ボールなども丁寧に磨いていきます。
水栓部分がピッカピカになると気持ちが良いですね!
杉本さんも西山さんも、毎回毎回作業に取り掛かる前に、家主の加藤さんと相談していました。
「汚れの種類や、作業をした後どのくらいまできれいになりそうか、どういう道具を使うのかなど細かく教えてくれるので安心です。強い洗剤を使うことで変色しないか、傷が付かないかなど、不安にもちゃんと答えてもらえるのが良いですね」(加藤さん)
キッチンの換気扇に付いていた油汚れがすっきり!
エアコンの清掃が終わった杉本さんは、キッチンに取り掛かっていました。
レンジフードからフィルター、シロッコファン等を取り出した後、あらかじめ洗剤液を満たした箱に入れ、汚れを落としていきます。
油ハネが固まった壁は、スクレーパーでこそげていきます。家庭で個人が掃除するときは、定規を使うと、きれいにしやすいそうです。
加藤さんのお家はIHクッキングヒーターなので拭き掃除だけですが、ガスレンジの場合は五徳を外して洗うといった工程もあります。
水栓の根元やシンクの端に溜まった汚れを落としていきます。水アカなどの固まった汚れは磨く必要があるため、シンクを傷付けないよう慎重に磨き作業に使う素材と洗剤を選んで作業を進めます。
普段から現場には5-6種類の洗剤を持っていき、その場で汚れに合わせて選んでいくそうです。
しばらくつけ置きした後、換気扇の部品を洗い流します。固まった汚れがするりと落ちて見ていて気持ち良い!
シンク周りをさらに磨き上げた後は、持参した掃除機を使って、床掃除をして完了です。
「掃除をするときは、お客様がどんな生活をされているか想像しながら作業をします。中のちょっとした汚れ方から日常的に調理をされる方なのか、どんな調理をされる方なのかが分かります。加藤さんの場合は、炒め物をよく召し上がるそうなので、『換気扇にプレフィルターをさらに付けるとお手入れが楽になります』とお伝えしました」(杉本さん)
それぞれの箇所に合わせて普段の掃除のアドバイスをしてくれるのも、プロにお願いするならではの魅力ですね。
自分ではできない細かい場所がきれいになって、ハウスクリーニングの凄さを実感
加藤さんは普段から掃除をするとのことですが、それでも毎日の掃除では取りきれない汚れが気になっていたそう。
「排水口の奥や、風呂場の水アカなど、自分で掃除をしてもなかなか落ちない汚れが気になっていました。今回ハウスクリーニングを頼んでみて、気になっていたところの汚れが落とせてとても満足です」と高評価。また、レンジフードを掃除する際にはシンクにタオルを敷いたり、エアコン掃除をするときには床に防水シートを敷いたりと、周りを汚さないよう丁寧に対応してくれるので安心感があった」といいます。
そして「手際よく掃除している様子を見ると気持ちが良いですね。また部屋がきれいになったので、せっかくならこの状態をキープしたいです。今、すごく掃除の意欲が高まってます!」と加藤さん。
たしかに、一度きれいにしてもらうと普段の掃除も楽になりそう。ライフスタイルや家族の人数にもよりますが、杉本さんと西山さんによると、1年に1度はハウスクリーニングを頼むのがおすすめだそうです。
「ハウスクリーニングを頼む前に、片付けや自分で掃除をしておこうとお考えになるお客様がいらっしゃいます。でも、お客様自身で落とせる汚れは、我々プロには簡単なもの。ぜひ、そのままにして、ハウスクリーニングにお任せください!」(杉本さん)
これはありがたい!これから夏にかけてはエアコンクリーニングの繁忙期。気になる方は早めに予約したほうが良さそうですよ!
最後はメニューの案内をして、今回の作業内容を評価頂くアンケートハガキをお渡しして終了。ここまでで約5時間、細かいところまでしっかりお掃除してもらいました。プロの技を感じた、ハウスクリーニング。ぜひ皆さんもお試しください。
「セゾンのハウスクリーニング」を提供する「くらしのセゾン」はこんな会社
クレディセゾングループであり、創業20年のハウスクリーニングを提供する会社です。暮らしのお手入れ、駆けつけ修理、防犯サービス、そして感染症対策までみなさまの毎日の安心・安全・快適さのお手伝いをしています。
セゾンカード・UCカード会員様にはご利用特典をご用意しています。
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クリーニング内容 | 料金(税込) |
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水まわり楽々パック(L字型) | 73,920円 |
浴室鏡の水アカ除去 | 5,500円 |
浴槽エプロン内部洗浄 | 5,500円 |
壁掛け型エアコン | 14,300円 |
エアコン抗菌コート | 2,200円 |
エアコン防カビコート | 5,500円 |
合計(税抜) | 106,920円 |
取材協力:㈱クレディセゾン サービス提供:㈱くらしのセゾン
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