スーパーやコンビニのレジ、飲食店のセルフオーダーシステムなどに欠かせないタッチパネル式POSレジ端末。最近は人手不足や新型コロナウイルスの影響などもあってセルフレジ化が進み、個人商店などの小規模店でも導入するところが増えてきました。こうした端末にもさまざまな種類があり、日々進化していることをご存知でしょうか?
なかでも近年注目を集めているのが、タブレットを活用したタブレットPOSです。比較的安価に導入でき、ターミナル型POSレジなどの固定式とは異なり、持ち運びが可能。バックヤード業務などにも使える点が人気の理由になっています。そのタブレットPOS市場で大きな存在感を示しているのが、業務用パソコンでも実績のある国内メーカーのエプソンダイレクト。今回は同社の「Endeavor JT50」の魅力をご紹介していきます。
軽量コンパクトで据え置きから持ち運びまでマルチに活躍
タブレットPOSは多くの場合、汎用PC向けのOSではなく専用機向けの「Windows IoT」を採用しています。機能が固定されておりセキュリティが強固なうえ、サポート期間も長いので、安定して長期運用できるのが特徴です。またOSの機能を制限するロックダウン機能が搭載されており、特定の用途に使いやすいようにカスタマイズすることも可能。そのためPOSだけでなくデータ入力や勤怠管理、在庫管理など、業務内容に応じた専用機を実現して、それぞれの業務に従事する人が使いやすくできるのがメリットです。
お店によってはiPadやAndroidタブレットにPOSレジアプリなどをインストールして利用しているケースも少なくありませんが、コンシューマー向けの汎用OSを搭載しているため、耐久性や安定性に不安が残るというデメリットがあります。また接続できる周辺機器が限られることも。
その点、「Endeavor JT50」は、ユーザーが設定画面にアクセスできないようにしたり、起動と同時に業務で使用するアプリを立ち上げるなど、必要な業務に合わせた機能が搭載されています。またWindows向けのアプリケーションや周辺機器と互換性があり、豊富なソフトウェア・ハードウェア資産を活用できるのもメリットです。
液晶ディスプレイは10.1型と大きめですが、本体サイズは約261(W)×約175(D)×約11.5(H)mm、質量は約700gと薄型軽量。片手で持っても負担を感じにくいサイズ感です。本体背面や側面はフラットでマットな表面処理が施されており、素手でも手袋をした状態でも滑りにくくなっています。背面には約5メガピクセルのリアカメラが搭載されていますが、レンズ部が飛び出しておらず、机に置いたり、据え置き用スタンドに固定したりする場合に邪魔にならないのも好印象です。
素の状態でも剛性は高いのですが、オプションで用意されている本体カバーやマルチマルチジャケットを取り付けると、本体をさらにガッチリと保護してくれます。たとえばマルチジャケットを装着すると、1.2mからの高さから落下した場合でも耐えることができます。また、マルチジャケットはショルダーベルトやハンドホルダーを取り付けることも可能。倉庫でピッキングを行う際などに、両手をあけられたり、片手持ちで落下しにくくできたりするのは嬉しいポイントですね。このほかにも液晶保護フィルムや据え置き用スタンド、キーボードドック(後日発売予定)など幅広い専用オプションが用意されています。
特筆すべきは、このマルチジャケットがVESAマウントに準拠していること。モニター用のスタンドやアームなどに取り付けることも可能です。オプションにて各種スタンドや壁掛け金具が用意されており、据え置き用途や、壁に固定して使用する際に便利そうです。
タッチ操作もペン操作も可能で使い勝手良好
ディスプレイは、10.1型WXGA(1280×800ドット)の10点マルチタッチに対応した液晶パネルを採用しています。光沢(グレア)液晶でコントラスト比が1000:1と高いため、テキストや画像がくっきりと表示されて細かい部分も見やすく感じました。
視野角は水平垂直ともに160°と広く、商品画像などを表示させた場合も見る角度によって色味が変わってしまうようなこともありません。飲食店のセルフオーダーシステムで使う場合も、これなら実際の商品と見た目が違うなどのトラブルにつながりにくそうです。
タッチパネルは静電容量方式で、操作時のレスポンスも良好。手袋操作モードが用意されており、素手だけでなく手袋やグローブをつけていても操作できるため、在庫確認や検品などの業務で使用する際にも使いやすくなっています。スクロールなどもしやすく、従業員が操作する場合はもちろんですが、タブレット操作に不慣れなお客さんでも戸惑うことは少ないでしょう。ちなみに、タッチパネルは導電式のタッチペンや、細かい操作に適したアクティブスタイラスペンなどでの操作もできます。感染症対策で直接デバイスに触れる機会を減らしたい場合や、お客さんにサインを記入してもらう必要がある場合などにも活用できて便利です。
最新CPUと充実したインターフェイスでさまざまなシーンにフィット
CPUは、開発コード名「Elkhart Lake」で知られるインテルのCeleron N6210(2コア2スレッド、2.6GHz)またはPentium N6514(4コア4スレッド、3.0GHz)が採用されています。組み込み向けCPUではありますが、数世代前のCoreプロセッサーに負けないパフォーマンスを持っており、Officeなどのビジネスアプリを使った業務も十分快適にこなせます。
メモリは、Celeronモデルが4GB、Pentiumモデルが8GBとなっています。ストレージはタブレットなどで採用されることの多いeMMCではなく、一般的なノートPCなどと同様にPCI Gen3対応のM.2 SSDが採用されており、データのアクセスが高速。容量は128〜512GBから選べます。従来モデルの「Endeavor TN22/JT22」は、CPUがAtom x5-Z8350(1.44GHz)、メモリが2GB、ストレージが128GBのeMMCだったので、基本性能は大幅にアップしており、活用できるシーンがグッと広がりました。
OSはPOSや組み込み端末向けのWindows 10 IoT Enterprise LTSCで、LTSC 2021またはLTSC 2019を選ぶことができます。
インターフェイスは本体左側面にUSB 3.2 Gen2 Type-A、USB 3.2 Gen1 Type-C(電源コネクタ兼用)、USB 3.2 Gen2 Type-C(Display Altモード、USB PD 15W出力対応)、Micro SDカードリーダー、ヘッドフォン/マイク・コンボ端子が搭載されています。また本体底面にはオプションで用意される予定の専用のキーボードドックを接続するための端子を、本体右側面にはケンジントン・セキュリティスロットも装備。このほか、2メガピクセルのフロントカメラと5メガピクセルのリアカメラ、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、1W×2のステレオスピーカーなども搭載されています。
バッテリーは、容量が43Whで従来の約31.2Whより大幅にアップしています。駆動時間も従来の約8時間から10時間以上に増加し、倉庫での在庫管理など、長時間のバックヤード作業にもこれまで以上に対応しやすくなりました。電源に常時接続するためバッテリーが不要な場合や、バッテリー劣化による交換時のダウンタイムを避けたい場合などは、バッテリーレスを選ぶことも可能です。
国内メーカーならではの高い品質と安心サポート
法人向けパソコン市場で長い実績のあるエプソンダイレクトだけあって、サポートが手厚いのも大きな特徴になっています。
たとえば、万が一製品が故障した場合、土曜・日曜を含め1日で修理を完了して製品を返送する「1日修理」や、注文後最短2日で出荷する「最短2日出荷」などのサービスを受けられます。ダウンタイムを最小に抑えたいユーザーにはありがたいサービスです。また標準保証は1年間ですが、ユーザーの希望に合わせてサービス内容や期間を選べる定額保守サービスでは最長6年間の長期保証も可能。さらに落下などによる故障もカバーする「安心プラス保証」もオプションで用意されています。
こうしたサポートが可能なのも、日本品質を重視し、長野県に生産拠点を持つ国内メーカーのエプソンダイレクトだからできることだと言えるのではないでしょうか。
最新CPUや高速ストレージ、充実したインターフェイスの搭載、豊富なオプション対応などで、これまで以上に使いやすい端末に進化したEndeavor JT50。お客さんにとっては日頃使い慣れたタブレットやスマホと同じ感覚でスムーズに操作でき、従業員にとってはPOSから事務処理まで幅広いシーンで使える同製品は、小売店や飲食店などの業務の効率化を助ける心強いアイテムだと言えるでしょう。
質実剛健さと実用性の高さを備えており、サポート体制も万全なので、安定運用が求められる業務用端末としてはピッタリ。POSや倉庫の在庫管理などにタブレットを活用したいと考えている法人ユーザーには、ぜひチェックしてみてほしい魅力的な製品です。
[PR]提供:エプソンダイレクト