時代が移り変わるとともに、女性の働き方も多種多様に。昨今よく耳にするSDGs(持続可能な開発目標)にも、ジェンダーの平等や働きがいの推進が設定されており、働きたい女性がチャレンジしやすい環境づくりを進めようという動きが広まっています。

しかしコロナ禍やさまざまな世界情勢によって先が見えにくい時代でもあり、今後のキャリアに不安を感じている方も少なくないはず。

そこで、転職によるキャリアアップを成功させた尾高さん(仮名)に、自身の転職活動についてインタビュー。成功ポイントを聞きながら、今後のビジョンなどもお話しいただきました。

尾高 京子さん
★今回お話を伺ったのはこちら
尾高 京子さん(仮名・45歳)

転職は今回で6社目。長年人事業務に携わり、今回管理職として入社。現在の想定年収は850万円。
倒産を経験し、スキルアップを意識。
ゆったり働くはずがいつの間にか24時間労働に!

社会人になった頃はどんなキャリアを思い描いていましたか?

実は、もともと仕事に大きく比重を置いたキャリアは想定していませんでした。というのも、私の母が朝から晩まで曜日関係なく働いていて、子どもの頃は家族で夕食を一緒にすることがあまりなかったんです。自分はそういった働き方よりもメリハリのある働き方をしたいと思っていました。でも結局は、母のような働き方になっていますね(笑)

どのようなキャリアを経て、変わっていったのでしょうか?

最初の会社は、入ってすぐに倒産してしまい、8カ月しか在籍してなかったんですよ。小売業で店舗配属となり、残業代も出ずバタバタと働いていましたね。結局、早期退職の募集があったタイミングで辞めて、『とにかく何か仕事を!』と派遣として一部上場企業の経理部に入社しました。
 
この1社目の経験から、『会社はいつ倒産するかわからないし、スキルや強みが何もないと厳しいな』と身をもって学びましたね。バリバリ働くつもりはなかったのですが、派遣社員から始まっているし『成果を出さないと』という気持ちから、当時は朝から夜中まで働いていました

最初の会社での経験が、意識を変える最初のきっかけになったのですね。2社目は経理とのことでしたが、どの辺りから人事業務に携わり始めたのでしょうか?

人事業務は、3社目からですね。2社目は親の介護をきっかけに仕事を辞めて、1年ほどブランクができた後に転職しました。3社目も経理として入社したのですが、同じ経理でも予算や実績などもっと大きな視点で見られる業務になり、とてもやりがいを感じましたね。だんだん任されることが増えてきて幅広い業務の対応をしていくうちに、人件費なども管理することがあって。人事部の社員ともやり取りをしていて、だんだん『人事って面白いな』と興味をもっていきました。
 
そんなときに人事部に空きができて、異動できることになったんです。そこから私の人事キャリアがスタートしました。会社の統合といった大規模な仕事も携わらせてもらい、たくさんのことを勉強させていただいたんです。その会社は働きやすくて、11年在籍しましたね

3社目は長く勤められたんですね。そこからどうキャリアアップしていったのですか?

会社の統合を経験して、制度設計や移転作業など、とても大変だったのですが、その反面、いろいろなことに興味が湧きました。なので、担当していたプロジェクトが完了したタイミングで企画系に異動希望していたものの、なかなか叶わず……。
 
『少しでも若いうちにチャレンジしたい!』という気持ちが強くなってきたので、人事制度などが何も整っていないベンチャー企業に転職しました。3社目とは全く文化が違う分、最初はなかなか大変でしたが、ゼロから作り上げる仕事という意味ではとてもやりがいがありましたね。
 
4社目では、人事制度や評価制度を整えました。ただ、24時間仕事の連絡がくるくらい忙しくて(笑)。夫婦でハワイへ新婚旅行に行っているときでさえ、ずっと仕事の連絡が来る状態で……。さすがに夫から『何のための旅行なの?』と怒られました。結局、家のことが全くできない状態が続いたので、家族のために転職することにしたんです

仕事と家庭の両立は、結婚している人ならどの世代も抱える問題ですよね。

転職は自分の成長をメインに考えることが多かったのですが、5社目の転職のときは、働き方を優先しました。ワークライフバランスの改善ができて、ひと通り経験した人事の経験をいかせる仕事、ということでスタートアップ企業に転職。4社目よりは1つの業務に集中できたので、仕事と家庭の両立はできたのですが、今度は物足りなくて……。
 
私は、わからないことを調べて勉強しながら自分で仕事を作っていくことにやりがいを感じるタイプなので、『これでいいのかな?』と疑問を感じるようになりました。
 
また、このころからコロナ禍の影響により、世の中的に働き方や評価基準が大きく変わりました。アフターコロナの評価基準は、より成果主義に代わってくると思います。だからこそ必要とされる能力をどんどんアップデートしないと、『自分の市場価値はどんどん下がってしまうかもしれない』と不安がありました。そこから、自分が成長できるような、ゼロから1を作り上げられる会社を探そうと決意。結局、その会社では1年働いて、今の会社に転職することにしました

転職には自己分析が不可欠!
転職のプロとの二人三脚で納得できる企業選びができた

では今の会社に転職するときは、ゼロから1を作り上げる仕事というのがポイントになったのでしょうか?

そうですね。やはり抽象度が高い時点で振ってきたものを自分でかみ砕いて仕事化するのが好きなんだ、とわかったので、人事のスペシャリストとして活躍できる職場を探しました。
 
実際に今入社して3カ月ですが、自分で仕事を作り出せて、経験値の高い先輩方と協議しながら進められているので、とてもやりがいを感じています

転職活動が成功したポイントとして、何がよかったと思いますか?

何度も転職してわかったのが、自分が何を軸にするかを分析するのが大事だと思います。やはり年を重ねていくほど、転職は狭き門になっていきます。納得できる転職をするために、自分が絶対譲れないところと妥協できるところを自己分析しないと選ぶのが難しいですよね。自分で難しいなら、転職エージェントに頼るのもありだと思います。
 
私は、4社目の転職のときにもお世話になったパソナで、今働いている会社を紹介してもらいました。以前もキャリアアドバイザーさんがしっかり分析してくれて、一緒に相談できるのがとても印象的だったのでもう一度手を貸していただこうと思いまして……。私の強みやスキルを分析したうえで、とても丁寧に案件のメールをくれたので、本当に信頼できるし心強かったです。

キャリアアドバイザーからのアドバイスで印象に残っていることはありますか?

実は、今の会社は求人票を見ただけではあまり魅力を感じませんでした。というのも初めての業界で、やっていけるかなと不安があったんです。
 
でも求人票を送ってもらったとき、この会社の魅力をアドバイザーさんから具体的に伝えてもらって、応募してみることにしたんです。しっかりと私の強みを分析するのはもちろん、私が今回転職をしようと思ったきっかけなどもふまえて、私のスキルが成長できるような企業を提案してくれているなと感じました。また、面接のスケジュールなども色々要望を言ってしまったのですが、先方と調整してくれたりとそういった部分も助かりましたね。とんとん拍子に面接が進み、内定をいただけたので大変助かりました

賢く転職活動をしたいなら、まずはパソナに相談してみては?

では最後に、尾高さんにとって仕事とはなんでしょうか?

仕事から連想することは、『お金』『成長』『一緒に働く人』の3つ。私が1番フォーカスしているのは『成長』ですが、この3つがバランスよくハマると、充実感を得られるんだと思います。最初は、バリバリ働きたくないと思っていましたが、私も働くことが好きなんですよね。朝から晩まで働いても、苦ではないんです。だから定年までバリバリ働くと思います(笑)。でも、少しゆとりも欲しいので、経験を積んだら地方で暮らしつつ、人事コンサルとしてフリーランスで働くのも面白そう! とも思っていますよ。家庭との両立は今でも課題ですが、家族と相談しながらこれからも理想のキャリアを目指していきたいです

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キャリアアップを叶えて、忙しいながらも充実した生活を送っている尾高さん。しっかり自分を分析し、的確にマッチングができれば、納得できる企業で自分らしく働くことができるのですね。

尾高さんが利用していたパソナは、創業以来、働く女性をサポートしてきた転職エージェント。25万人分のノウハウにより蓄積されたデータから、キャリアアドバイザーがあなたの希望するキャリアの実現に向けて新しいチャレンジを支援します。

今まで積み上げてきたキャリアをいかし、強みを明確化すれば、尾高さんのようなハイキャリア転職も夢じゃないはず。新たなステージを目指して、あなたの次の一歩を、パソナとともに踏み出してみませんか?

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