毎年、4月上旬~中旬に実施されている「春の交通安全運動」をご存知の方も多いのではないだろうか。入学・進級を迎える新生活は行動範囲が変わる人も多く、いっそう交通安全には気を付けたい。しかし、自分では思いもよらない危険が日常に潜んでいるものだ。そんなヒヤリとした瞬間について学ぶため、今回は交通移動時においてヒヤリとした出来事を調査した。

ヒヤリとした瞬間がある74.9%

「自動車(原付・二輪車含む)や自転車の運転あるいは徒歩の移動においてヒヤリとした瞬間はありますか?」との問いに、あると回答したのが74.9%、ないと回答したのは25%であった。各交通手段、それぞれに危険性があるようだ。

上記設問で「ある」と回答した人に具体的にそう感じた瞬間について話を聞いたところ、「運転中に子どもが飛び出してきた」(40歳以上)「運転中に右折をしようとしたとき、車の死角に人がいたが、気付くのが遅くなってしまった」(37歳)など、自身が運転する立場でヒヤリとした人が多いように見受けられる。一方、「一時停止しない車にひかれそうになった」(40歳以上)「徒歩で移動中、自転車が見通しの悪い曲がり角を減速しないで曲がってきたとき」(40歳以上)との声もあり、運転するしないに関わらず、危険とは常に隣り合わせにあるようだ。

「普段自動車(原付・二輪車含む)や自転車を利用しますか?」の問いでは上記のような結果であった。なかでも自転車は近年、危険運転による事故が報道でも取り上げられており、自転車保険の加入が義務化されている自治体が増えている。

先の設問で「はい」と回答した人に利用する際に気を付けていることを聞いたところ、以下のような声が見られた。

小中学校が近いので、登下校の時間に通る時は速度を緩めて通るようにしている。(37歳)

スピードを出さず、どんな時でも歩行者優先を心がける(38歳)

横断歩道は自転車を押して歩く(40歳以上)

左右から自動車、自転車が来ないかを常に注意している。 過去に相手の信号無視で事故にあい、同乗者がケガをしたことがあるので。(37歳)

一見すると「当たり前なのでは」と感じる方もいるだろう。その当たり前を継続し続けること、そして「これまで何もなかったのだから大丈夫だろう」と決して過信しないことが大切ではないだろうか。

交通安全を啓発する「ラッピングバス」が全国7ヶ所に登場‼

そうした交通安全に対する意識を高めていくために「春の交通安全運動」が本年も4月6日~15日(金)までの10日間行われる。地域によってはまん延防止等重点措置の解除で通常量の交通に戻る可能性が高いと考えられる。

JA共済は、交通安全の意識を広く社会に訴えることを目的として、小・中学生を対象とした「交通安全ポスターコンクール」を開催してきた。1972年から始まり、全国の小・中学校が応募をしてきたもので、これまでの応募総数が約940万点を超える、歴史も規模も日本有数のコンクールだ。

現在「令和3年度 JA共済全国小・中学生 交通安全ポスターコンクール」の大賞受賞作品をラッピングした路線バスが、3月31日まで福島・東京・神奈川・静岡・滋賀・徳島・熊本の7ヶ所で運行している。「子どもたちの交通安全への願いをのせたバス」として、交通利用者の生活路線を走行し、幅広い世代に対して交通安全の啓発を行う目的だ。

路線バスのラッピングには、令和3年度の交通安全ポスターコンクール大賞受賞作品や2021年7月~8月に行われたInstagramキャンペーンに集まった制作風景の投稿写真を掲載。多くの子どもたちの交通安全の願いが込められている。車体のカラーも、「全国小・中学生 書道・交通安全ポスター」コンクールのロゴの7色と連動し、 7エリアでそれぞれ異なる色となっている。

応援キャラクター・ティモンディ「みんななら、やれば、できる!」

「JA共済書道・交通安全ポスターコンクール」 応援キャラクターのティモンディさんからメッセージが寄せられた。お二人の写真はラッピングバスにも掲載されている。

子どもたちの交通安全の願いがこもった受賞作品と一緒に、ぼくたちも街を走ることになりました! 交通事故はいつ起きるか分からないからこそ、日頃からの意識が大切ですよね。このバスに乗った方、見かけた方たちがみんなで交通安全について考えるきっかけになってくれることを願っています。


子どもたちが一生懸命になってポスターに込めた交通安全への想いを、皆さんにお届けする応援ができてうれしいです! 大人も子どもも、運転手も歩行者も。みんなが意識すれば、交通事故のない社会がきっと実現することができると信じています。みんななら、やれば、できる!

ラッピングバス走行各地概要

東京都を走る都バスでは車内のいたるところで、受賞者の作品やティモンディさんからのメッセージなどが見られる.。

大賞受賞者の交通安全への願い

最後に大賞受賞者の交通安全を願うコメントを紹介する。交通事故を起こさない、巻き込まれないためにも普段から安全意識を持ち、改めて、こういった取り組みから交通安全ルールやマナーに対してさらなる理解を持ってほしい。

大賞受賞者のコメント

警察庁長官賞
青森県 中学校 3年 川守田 茜 さん(作品・左)
最近、ニュースで飲酒運転による事故をよく目にするため、気をつけてほしいと思い、 ポスターにしました。イラストや文字を、大きくはっきりと描き、一目見て、ハッとするようなポスターにできるように工夫しました。色も黄色の背景に黒く描き、より目立たせることを考えながら描きました。イラストは、酔っぱらった人と車のハンドルを掛け合わせ、シンプルかつ、伝えたいことが伝わるようにしました。今回、「警察庁長官賞」という、素晴らしい賞をいただき、大変嬉しく思っています。このポスターを見て、飲酒運転による事故が減ることを願っています。

内閣府特命担当大臣賞
岡山県 中学校 2年 上尾 美咲さん(作品・右)
この作品を描こうと思ったきっかけは、スマホを見ながら車や自転車を運転している危険な人をたくさん見たのですが、直接注意はできず絵でなら伝えられると思ったからです。近頃はスマホを見て下ばかり見ている人が多く、なんだか冷たく感じます。ですが、この作品を見て、目の前の危険にも気づけ温かみのある世の中になってくれるといいなと思います。ながらスマホは少しの意識で無くせることなので、たくさんの人に危険だという認識を持ってもらいたいです。

ラッピングバス特設サイトで
バスとポスターをチェック! →

■「交通移動時の意識」についてのアンケート
調査期間:2022年3月15日
調査数 :631人
調査方法:インターネット調査

[PR]提供:JA共済