青森・津軽の煮干しラーメンを東京で味わえる!「長尾中華そば」に行ってきた!

とろみのあるスープに独特の風合いの麺。チャーシューとネギ、深い色のメンマがのって、テーブルに到着するやいなや煮干しの風味が食欲を刺激してよだれが溢れてくる。 みなさんは青森・津軽発の煮干しラーメン店「長尾中華そば」をご存じだろうか?

メディアへの露出や企業とのタイアップを多くしており、最近では2021年12月に大手回転ずしチェーンのスシローとコラボして、「ごぐにぼ中華そば」を発売して話題になっている。 なんでもスシローの商品開発担当者が「長尾中華そば」の味に惚れ込み打診したところ実現したそうだ。

東京には2018年7月30日に満を持して神田店をオープンさせて、ラーメンマニアからは本場の津軽煮干しラーメンを食べられるとあって脚光を浴びている。 ラーメン店の競争率が高い神田であっても人気で、雪が降りしきる中でお邪魔させていただいたにも関わらず店内はお客さんで賑わっていた。

  • 豊富なメニューと長尾中華そばのために描かれた水墨画

看板メニューは津軽の昔ながらの味「あっさり」(750円)と新・津軽ラーメンと呼ばれる「ごぐにぼ」(850円)だ。 各種トッピングや納豆、ライスなどのサイドメニューも充実している。意外にも感じるがラーメンと納豆の組み合わせが人気だ。

濃厚なのにサラサラ飲めちゃう!新・津軽ラーメン「ごぐにぼ」

今回は神田店で人気の高い「ごぐにぼ」を注文。煮干しをガツンと効かせたラーメンで、スープの表面にはキラキラと煮干粉が輝いている。これぞ王道の煮干しラーメンだ。

お店ではスープから楽しむことを推奨しているので、レンゲですくってひと口。 動物性のうま味が口の中に広がり、その後に煮干しの風味が抜けていく。濃い見た目なのに、サラリとしていてほのかに残る甘味が特徴だ。 豚骨や鶏ガラなどを長時間煮込んで作る動物性の白湯をベースとして、カタクチ、ウルメなどの厳選した煮干しをブレンドして炊き上げているそうだ。

存在感のあるスープばかりに目が行ってしまいがちだが、麺も特徴的だ。プリッとした食感ではなく、赤ちゃんのほっぺたのようにしっとりとした麺肌。この麺肌が濃厚な煮干しスープとよく絡み、啜ったときに適度に口の中まで運んでくれる。

一般的な中華麺は独特の食感や色合いを出すため小麦粉に“かんすい”を混ぜ合わせて作るのだが、煮干しの風味を生かすためにその“かんすい”を使っていないのだという。 うどんに近いといえば近いのだが、不思議と中華麺としての食感もある。魔法みたいだ。

長尾中華そばについて詳しくはこちら

気になる「長尾中華そば」を深掘り!社長にインタビューしてみた!

今回お話を伺ったのは【長尾 大】社長

青森県出身。東京と青森の中華料理店で料理人の経験した後、2004年に「長尾中華そば」をオープン。今では全国に10店舗展開するほどに。全国の催事やイベントにも頻繁に参加し、津軽ラーメンを広める立役者となっている。最近は地方のご当地ラーメンを食べ歩くことにハマっているそうだ。

本日はよろしくお願いします。まずはお店を開いた経緯を教えていただけますか?

もともと私は東京と青森の中華料理店で働いていたんですけど、地元に戻ってきたときにラーメン屋を食べ歩いて興味をもって「長尾中華そば」を開こうと思いました。

ラーメン店を始めるときには煮干し以外のジャンルは考えなかったのですか?

津軽はもともとダシの街ですからね。街中にあるラーメン屋といえばほとんどが、煮干しだったのでそれ以外は考えなかったですね。ただ、煮干しラーメン屋をやるだけじゃなく、「あっさり」と「ごぐにぼ」の両方を出したのはうちが初めてだと思います。

そうなんですね。今回「ごぐにぼ」を食べさせていただきまして、めちゃくちゃ美味しかったです。

もともと地元ではあっさりとした煮干しラーメンが昔から人気なんですが、「ごぐにぼ」は弘前市内のお店から着想を得て濃厚系のスープを作りました。

そうして県内外から人が押し寄せる大人気店になったわけなんですね。青森でも十分に成功しているように感じたのですが、なぜ東京の神田でお店を始めようと思ったのですか?

ひとつに東京での流れが気になったからですね。ここ最近、煮干しラーメンの店舗が増えてきたじゃないですか?煮干しも濃いものばかりが増えていたので……。そこに違和感を覚えたんですよ。それで東京のラーメン業界に煮干しラーメンの本場の味を広めたいと思いまして開きました。神田というのは流れでですね。

なるほど。煮干しラーメンの本場の味といいますか……。「長尾中華そば」のこだわりを教えていただけますか?

こだわりはやはり「バランス」ですね。煮干しをもっと強くしようと思えば、できるんですよ。ただそれだと、麺や他の具材とのバランスが崩れてしまうので。あと、一見ずっと同じラーメンを出し続けているように見えますが、常にブラッシュアップし続けているんです。麺の配合やスープなど、常に美味しくなるように変化を加えているんです。

  • こだわりの煮干しは3種類をバランスよく使い分けている

なるほど。煮干しラーメンの本場の味といいますか……。「長尾中華そば」のこだわりを教えていただけますか?

こだわりはやはり「バランス」ですね。煮干しをもっと強くしようと思えば、できるんですよ。ただそれだと、麺や他の具材とのバランスが崩れてしまうので。あと、一見ずっと同じラーメンを出し続けているように見えますが、常にブラッシュアップし続けているんです。麺の配合やスープなど、常に美味しくなるように変化を加えているんです。

ありがとうございます。いろいろお伺いさせていただきましたが、最後に読者の方に一言お願いします。

やはり先ほども言いましたけど、煮干しラーメンのバランスを楽しんでほしいですね!

おわりに

インタビューまでさせていただいた「長尾中華そば」。この後、「あっさり」も食べさせていただいたのだが、「こく煮干し」とは違った深みがありリピート確実な美味しさ。お店に行った際には、長年煮干しと向き合っているからこそできる深い味を楽しんでほしい。

長尾中華そばについて詳しくはこちら
  • お笑い好きの店長さんが出迎えてくれる

お店の情報 ・所在地:東京都千代田区神田小川町1丁目7−108
・営業時間:11:00~20:00(平日)、11:00~15:00(土曜日)
・定休日:日曜日、祝日
・席数:10席
・電話番号:03-5577-4655
・URL:http://www.naga-chu.com/

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