ハイクオリティーな造形や臨場感あふれる音声ギミックを搭載した、バンダイの「大人のための変身ベルト」シリーズ「COMPLETE SELECTION MODIFICATION(CSM)」最新作は、2018年発売の「CSMオーズドライバー」をバージョンアップさせた「CSMオーズドライバー ver.10th」に決まった。

CSMオーズドライバーとは、2010年から2011年にかけて放送された『仮面ライダーオーズ/OOO』で、主人公・火野映司(演:渡部秀)がオーズに変身するために用いるアイテムのこと。ベルト本体である「オースレイター」に3枚の「オーメダル」を装填した上で、右腰部分の「オースキャナー」でメダルをスキャンすることにより、メダルの生命エネルギーが解放され、映司はオーズに変身する。

『仮面ライダーオーズ/OOO』放送10周年を記念し、このたびオリジナルキャストが再結集を果たしたVシネクスト『仮面ライダーオーズ/OOO 10th 復活のコアメダル』が製作され、2022年3月12日より全国劇場にて期間限定上映が開始されることとなった。「CSMオーズドライバー ver.10th」には、このVシネクストに登場する新しいメダルや、新規収録されたキャラクター音声などが追加され、よりプレイバリューが広がっている。

Vネクスト『仮面ライダーオーズ/OOO 10th 復活のコアメダル』の公開と「CSMオーズドライバー ver.10th」を記念し、火野映司を演じた渡部秀に単独インタビューを敢行。自身も子どものころ熱中した「仮面ライダー」商品のクオリティーの高さや、初主演ドラマ『オーズ』への強い愛着、そして『オーズ』終了から10年を経て、オリジナルキャストと共に「完結編」というべき作品を作り上げることができた現在の思いを尋ねてみた。

――前回の「CSMオーズドライバー」が渡部さんのお手元に届いた際、どのように楽しまれましたか?

それはもちろん、飾って置いてありますね。実家のほうにも贈りました。この10年の間に『オーズ』のグッズはたくさん発売されましたが、親がそれらをぜんぶ実家に飾っているんですよ。オーズのコンボ形態を網羅した「オーズソフビ工場全119種セット」も置いてあって、大変な状況です。まさに「オーズ博物館」とでもいうべきスペースと化しています(笑)。

――渡部さんが子どものころ、特に好きだった「仮面ライダー」の商品は何だったのでしょう。

『仮面ライダー555/ファイズ』(2003年)の変身ベルト「ファイズギア」ですね。携帯電話型のファイズフォンを操作するのが好きでした。ちょうど、大人が持っている携帯電話を自分も触ってみたいと思う年頃だったんです。玩具の記憶とともに、楽しかった思い出がよみがえります。

――「CSMオーズドライバー」に付属している各種のコアメダルについて、渡部さんが撮影で使用した小道具と比べて質感などはいかがですか。

撮影で使ったメダルは、アップ用のやや重いもの、アクション用の柔らかい材質で出来たものなど、さまざまな種類がありました。ここに並べてあるメダルの商品は、軽量化されていますけれど、アップにも耐えられるほどの精密なディテールだと思いました。

――2017年公開の映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』では、渡部さん演じる映司と三浦涼介さん演じるアンクのコンビが久々に復活し、ファンを沸かせました。その後、渡部さんは比奈役・高田里穂さんと一緒に『仮面ライダージオウ』(2018年)の第9、10話にもゲスト出演されていますが、このときのお話を詳しく聞かせてください。

それまで映画作品には映司として出演することがありましたが、他のテレビシリーズに出るのは初めてでした。いくつものライダーの世界が連なっている『ジオウ』ならではの体験で、楽しかったです。『平成ジェネレーションズFINAL』の後で「アンクの復活」についてそっとしておきたい時期でしたから、通常の『オーズ』とは異なる時間軸……オーズにならなかった映司だったらやってもいいかな、と思いました。映司が「議員の息子」だという設定は『オーズ』テレビシリーズでも語られていましたし、『ジオウ』では「こっちの未来に行ったのか」と納得して、新鮮な気持ちになりました。

――このたび公開されるVシネクスト『仮面ライダーオーズ/OOO 10th 復活のコアメダル』は、『仮面ライダーオーズ/OOO』の10年後を描く物語だとうかがっています。プロデューサーの武部直美さんや脚本を手がけられた毛利亘宏さんへ、渡部さんから要望を出されたことなどはありましたか。

昔からそうなんですけど、役者はストーリーの内容に口を出すことってないんです。企画が始まったばかりのときには、武部さんから「やってみたいことある?」と聞かれたことがありましたが、基本はお任せです。今回のストーリーも、台本を読むまでどんな内容なのかまったく知りませんでした。

――『平成ジェネレーションズFINAL』のときは、渡部さんが三浦さんに呼びかけたことがきっかけで出演が決まったという逸話がありました。そのため、『オーズ』ファンのみなさんから渡部さんは「闇のプロデューサー」的役割を果たしていたんじゃないかと思われているようです。

あれも厳密に言えば、僕はただ、りょんくん(三浦)の隣にいただけで、「出ようよ」と誘ったら出てくれたってだけの話ですよ(笑)。それが真相なんですけど、ファンの方たちの間でいろいろ盛り上がってくれたらそれでいいですし、うれしく思っています。僕は自分から作品のベクトルを変えるようなことはしなくて、主役をやらせてもらって、キャストの意志を汲んで、みんなで作っていこうというエネルギーを作品に与えていただけだと思っています。

――『復活のコアメダル』は、10年前から『仮面ライダーオーズ/OOO』を愛し、応援し続けてきた方たちへの、最高のプレゼントになるに違いないですね。ここで渡部さんから、改めて火野映司とはどんな人物で、どのような人間的魅力を備えているのかをお話していただけますか。

自分の危険をかえりみず、人を助けたいという思いが強い男ですね。無欲なように見えて、実は一番欲望の深い人間だという部分が、テレビシリーズが終わりに近づくにつれてわかっていきます。誰にも言えないような辛い過去を背負っていながら、一見すると普通であるようなふるまいを見せる。達観しているような人間がいちばんぶっ壊れているってパターンですね。映司の内に秘めた「破壊力」を感じ取ってほしいです。

――最後にVシネクスト『復活のコアメダル』公開を心待ちにしているファンのみなさんに向け、一言メッセージをお願いします。

Vシネクスト『復活のコアメダル』は役者もスタッフもみんな、本気で『オーズ』を「完結させる」と強い意志をもって取り組んだ作品です。ぜひ劇場に足を運んでいただき、その後はBlu-rayやDVDをお楽しみください。いろいろな思いを抱きながらスタートをした作品ですので、ぞんぶんに味わって、心ゆくまで楽しんでもらえたらうれしく思います。

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