コロナ禍になり仕事やプライベートの過ごし方が大きく変わり、自分自身の生き方を見直した方も少なくないはず。
――本当にいまの会社でいいのか? いまのまま働き続けて、はたして本当にやりたいことはできるのか? そもそも自分のやりたいことは何なのか?
社会人になって間もない若手社会人ほど、迷うことも多いでしょう。
そこで今回は、様々なメーカーの若手社会人を集めて座談会を実施。先輩社会人として電子部品メーカー・TDK株式会社の片平さん・田中さんにもご参加いただき、若手社会人の悩みにお答えいただきました。
若手社会人3名と先輩社会人2名で座談会を実施
――まずは若手社会人の皆さん、自己紹介をお願いします。
文具メーカー勤務、入社3年目のOです。事務用品のカタログに自社製品のご提案をしたり、通販サイトの販促企画を実施したりしています。
食品メーカーで飲食店向けの営業をしています。入社3年目です。居酒屋チェーンに向けてプライベートブランドのご提案も行っています。
酒類メーカーで営業を担当しています。入社4年目です。昨年の秋まで、北海道で業務用の営業をしていました。
――若手社会人の皆さんは全員営業ですね。では、先輩社会人の皆さんも自己紹介をお願いします。
私は入社9年目で、現在は営業をしています。営業の前は7年間技術職で、薄膜電子部品の研究開発を担当していました。本日はよろしくお願いします。
私も同じく入社9年目で、田中とは同期です。入社後3年間は秋田の工場で経理業務を行っていました。その後、東京の営業部に異動し、10月からは、ICT関係得意先の海外営業支援を行っています。
一見遠回りだと思うことが、将来自分だけの武器になる
――最初のテーマは「本当にやりたい仕事」について。若手社会人の方、いまの悩みをお聞かせください。
では私から。私の悩みは、いまの仕事が「自分が本当にやりたいこと」ではないことです。私の会社は、一般消費者向けの「家庭用」と居酒屋やスーパー向けの「業務用」の、大きく2つに部署が分かれています。私は業務用の営業を行っていますが、本当は家庭用のマーケターになりたいです。
あまり異動はないですか? 営業からマーケティングに異動するのは珍しくはないと思いますが……。
異動はありますが、家庭用と業務用はまったくの別領域です。業務用の営業から業務用のマーケティングへの異動はありますが、いきなり家庭用のマーケティングに異動するのは難しいですね……。まずは家庭用の営業に異動してから、さらに家庭用のマーケティングに異動する形になると思います。でも、家庭用の営業に異動したら、またそこで3年くらいはがんばらないといけません。できれば若いうちに早くマーケティングを経験したいです。
わかります! 私もいまの仕事にやりがいは感じますが、本当にやりたいことではないです。私は仕事内容よりも、会社の「人」が好きで入社を決めました。営業ではなく人事として、もっと社内の人に関わる仕事がしたいと思っています。特に、いまの私のような女性営業が働きやすい職場環境を作りたいですね。業界全体の体質が少し古いため、女性の営業は苦労が多く、かなり数が少ないです。
お二人はキャリアについて悩みがあるんですね。
Uさんのキャリアの悩みに共感します。入社当初は志望していた営業ではなく経理に配属され、なじみの薄い仕事をしていましたから……。ただ、営業になったいま思うことですが、意味がないと思っていた業務経験でも、後々自分の武器になるものです。たとえば、原価計算の話が出てくると、経理をやっていた頃のスキルが活きてきます。社会人生活は長いので、自分の武器を増やすためにも、遠回りをしていいと思います。その経験が他の人との差別化に繋がるかもしれませんよ。
Iさんは、古い体質の会社・業界を変えたいと思っていますよね。変革を起こすためには、若手社員からどんどんアイデアを出していくしかないと思います。私と片平は、通常の業務とは別に営業活動のオンライン化プロジェクトを主宰していました。同じ想いのある仲間を見つけて、意見を出していったほうがいいと思います。
ありがとうございます!
新しいことをやりたいという意味では、私も悩みがあります。いま勤めている会社は尖った商品が多く、文具を通して人を楽しませられると思い入社しました。そのイメージは間違っていませんでしたが、仕事の進め方は意外と保守的。もっとゼロから新しいことをやりたい気持ちがありますが、3年目でいきなり新しいことを始めるのは難しくて……。
なかなかゼロベースから新しいことは始めにくいかもしれませんね。それなら、まずは違う部署と交流してはどうでしょう。違う環境にいる人にアドバイスをもらって、つながりを作っていくといいと思います。色々なところにチャンスの種をまいておくことが大切です。
たしかに、他の部署に目を向けてみるのはよさそうです。ありがとうございます。
――ちなみに田中さん、片平さんのお二人は、TDKで「やりたいこと」をできているのでしょうか。
そうですね。そもそもTDKには、やりたいことにチャレンジさせてくれる風土があります。上司も「これをやりなさい」ではなくて、「何をやりたいのか?」を聞いてくれますね。
「自由にやっていい」という文化が根付いています。根底にあるのは創業者の精神です。創業者は人生で「2勝98敗」したと言っているのですが、その2勝のうちの1つが「TDKを創業したこと」なのだそうです。TDKには、そういった創業者のチャレンジの精神が脈々と多くの社員に受け継がれていて、やりたいことを自由にやらせてもらっています。
長期休暇やワーケーションなど、工夫をして自分らしい働き方を
――続いてのテーマは「自分らしい働き方」です。仕事とプライベートの両立や副業など、「働き方」に悩みはありますか。
自分がやりたいことをする時間が足りないと感じています。実は、仕事とは別に子ども関連のNPO活動をしているんです。いまは週に10時間しか活動できていませんが、もっとNPOに時間を使いたいと思っています。ただ、勤務時間は変わらないですし、これ以上は難しいかなと悩んでいて……。
なるほど……。仕事に支障のない範囲で有給を取って、自分のやりたいことをする時間に充てるのはどうでしょうか。私の部署では、有給休暇を取る理由を社員には聞いてはいけないというルールがあります。有給休暇は会社員の権利ですから、自分の好きなことをしてもいいと思います。
海外部署に所属する社員の中には、業務の調整をして、まとめて有給休暇を1か月取る人もいると聞いたことがあります。
すごいですね! 仕事は大丈夫ですか?
周りがフォローします。逆に、他の人が休みを取る場合は、それまで休んでいた人がフォローをする。協力し合えばいいんです。
TDKはコロナ禍以降、在宅勤務を推奨していますからね。2週間くらい帰省して実家で働いたり、ワーケーションをしたり……。色々な働き方ができます。
もっといろいろな働き方を探してみようと思います! NPO活動もさらに充実しそうです。
――TDKのお二人、若手社会人の皆さん、ありがとうございました。
コロナ禍という大きな変化が起きたこの2年。人々の価値観は大きく動いています。今回集まっていただいた若手社会人の皆さんにも、働き方についていろいろな悩みがありました。
何事も一生懸命に取り組んでいれば、悩みはつきものです。先輩社会人のアドバイスの通り、自分がやりたいことを実現できるように挑戦し続けていきたいですね。
田中さん・片平さんが勤めるTDK株式会社は、30以上の国や地域に250を超える工場や研究所、営業所などの拠点を持っています。グローバルに展開している企業だからこそ、多様性のある働き方を大事にし、新しい取り組みなどを積極的に行っています。
また、TDK株式会社のホームページには、「これからのこと社長に聞いてみよう」という企画ページもあり、「リモートワーク時代に、技術者に求められるスキルとは?」「リモートワークで仕事はどう変わっていく?」など、若手社員が抱く疑問に対して石黒成直社長が真摯に回答しています。TDK株式会社の働き方に興味がある方はぜひのぞいてみてください。
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