新型コロナウイルスの感染拡大にともない、在宅勤務、テレワーク、また出社型を取り入れたテレハーフ、果てはワーケーションなど、新しい働き方に注目が集まっている。ワーケーションとは「Work(働く)」と「Vacation(休暇)」をあわせた勤務体制。旅行や帰省などをしつつ、一部の時間を仕事に割り当てるというものだ。

しかしWorkとVacationは、本当に両立できるのだろうか?その作業環境は?そこで本稿ではワーケーションを実践している3名に、実際の働き方、魅力、作業環境、課題などについて話してもらった。

座談会には、現在、長野県でワーケーションを実施中の八尾良太郎さん、山下克久さん、林浩一郎さんが出席。なお山下さん、林さんとはリモートでつないだ。

――本日はお集まりいただきありがとうございます。まずは自己紹介をお願いします。

八尾さん:東京生まれ、東京育ちの元アルペンスキーヤーです。元大手飲料メーカーマーケティング、クリエイティブ担当を経て、現在は犬猫用のサプリメントのマーケティングを担当しつつ、野沢温泉で宿も経営しています。

  • ワーケーションを実践中の八尾良太郎さん。スキー客だけでなくワーケーションに使う人も多いという野沢温泉ロッヂを経営

林さん:外資系のIT企業に勤めています。会社は、コロナ禍になってから完全リモートになりました。そこで個人的にワーケーションを導入しています。

  • 林さんはコロナ禍となり完全リモートに。それを機にワーケーションを実施したという

山下さん:クラッシックカーを取り扱う企業の役員です。コンピュータグラフィックを作る会社で新事業も担当しています。

  • クラシックカーを取り扱う企業で役員を務める山下さん。以前より意識せずともワーケーションに近い働き方をしていたという

仕事にもプライベートにもメリハリがつくワーケーション

――ワーケーションを導入した経緯について教えて下さい。

八尾さん:スキー選手をしてたときや、社会人になってからもスキーの歴史の深さやスキー場の規模、13の外湯が楽しめる温泉、そして歩いて数多くの美味しいお店にいくことのできるガストロノミーヴィレッジである野沢温泉に通っていました。その縁で、いつか宿もやってみたい、と思ったんですね。ここ数年で私の企業の勤務体制も変わりましたし、折しもコロナの流行により社会のあり方もドラスティックに変わりました。在宅勤務が当たり前になったいまこそ、夢をかなえるときだと思って。

山下さん:私の場合は、もともと自宅、オフィス、旅先と、働きやすい場所を探して転々としていました。自分では意識したことがなかったんですが、こんな働き方に後から『ワーケーション』って名前がついた、そんな感覚です。

林さん:東京の家は狭かったし、またコロナ禍で個人の行動にも制限がかかりました。心理的に解放されたかったんですね。自然を見ながら働ける場所に行こうと思ってワーケーションを実践、それが長引いて気が付いたら移住していた、というパターンです。

――ワーケーションの魅力は、どんなところにありますか。

八尾さん:仕事にもプライベートにも、メリハリがつくところでしょうか。ゴンドラがオープンする8時30分頃から1時間ほどみっちり滑り、10時からの会議には帰宅。子供をスキースクールに預ける時も送り迎えだけして、ランチだけは一緒に。それぞれが仕事ややりたいことをやりつつ、家族の時間もある、という生活をしています。「仕事とはこうあるべき」という古い考え方が取っ払われ、家族も私もハッピーになりました。

山下さん:わかります。海で泳ぎたい人やキャンプ好きという人もいると思いますが、好きなものの近くで仕事できる、というのは大きな魅力ですよね。

林さん:趣味を身近に感じながら仕事していると、パフォーマンスも上がりますね。週末になって、ドタバタと行楽地に出かける負担からも解放されました。

八尾さん:そこなんです。昔は金曜の夜に仕事を終えてから、妻と眠い目をこする子どもたちをクルマに乗せて、雪山に向かっていました。帰りは必ず関越自動車道が渋滞するし、ずっと家族を振り回している感じがしていた。現在は、皆が生活を楽しめています。仕事にも良い影響があった。朝、スキーを滑ると、身体が完全に起きた状態で仕事を始められるメリットがあるんです。有酸素運動のあとリフトに乗るでしょう。そこで今日、何の仕事をやるべきか、なんて考える時間も持てる。時間の使い方がうまくなりましたね。

――1日のスタートが良い状態で切れるわけですね。他の方は、ワーケーションでどんな1日を過ごしていますか。

林さん:通勤がなくなったので、朝は早くから仕事に取りかかれます。そのぶん、長めにお昼休憩を取ったりして。時間調整のしやすさを感じます。何より、通勤のストレスがなくなったのが大きい。通勤に大きなストレスを感じていたんだなと、あらためて思います。

山下さん:自分も朝、起きたらまず雪山を滑って、それから仕事を始めます。会社はすっかりオンラインになりましたし、勤務時間には遅れることなく顔を出しているので、ひょっとしたら周りの人は、私が長野にいることにも気付いてないかも知れません(笑)。

ワーケーション中に困ることはやっぱり……

――ワーケーション中の作業環境について教えて下さい。

山下さん:ノートPCを持ち歩いています。ときどき、ミーティングの際などは大きなモニターに映像を流すこともあります。

林さん:私もノートPC1台ですね。ミーティングのときにはWebカメラを使っています。

八尾さん:リモートワークが導入されて、離れていても仕事できる環境が一気に整いました。ノートPCとヘッドホンさえあればできる仕事がたくさん増えたと思いますね。

――ワーケーション中に困ることは。ノートPCにはどんな機能を求めますか。

山下さん:バッテリーの持ちですね。それまで使っていた外国製のPCはバッテリーが持たないので、どこに電源があるか把握しておく必要があった。『どこでも仕事ができる』と言っておきながら、コンセントのある場所でしか作業できませんでした(苦笑)。特にWebミーティングでバッテリーを使うんですよ。

林さん:軽さも重要視しています。できるだけ軽いほうが良い。本体が軽くても、電源アダプタがゴツいノートPCってありますよね。トータルで考えると、結局は重くなるというパターン。あれはズルい。

八尾さん:本体デザインはスマートだけれど、あれこれ繋ぐためには周辺機器のアクセサリーが色いろと必要になることもある。それも結構、ストレスです。スペック的には、私の業務ならPhotoshopが動かせて、軽い動画編集ができればOKです。メールのやり取りも多いので、当たり前の作業を効率よく行えるモデルが理想ですね。

ワーケーションを先に進める「MousePro-NB420H」

――皆さんには、事前にマウスコンピューターの「MousePro-NB420H」を触っていただきました。14型の法人向けモダンPCで、約20時間の長時間バッテリーが特長の製品です。NB4シリーズの中には、NTTドコモ、au、ソフトバンクのSIMカードで通信できるモデルも用意しています。

山下さん:約20時間あれば、大抵の仕事は乗り切れますね。あと通信は「Wi-Fi 6」に対応していますし、SIMカードをPCに直接挿せるのもポイントが高い。私は新幹線で移動中に仕事をすることもありますが、車内のWi-Fiは不安定になりがちで。モバイル回線のほうがつながるということでSIMカードを3枚持ち歩いているんですが、テザリングは調子が悪いこともあるから。

  • マウスコンピューターの14型ノートPC「MousePro-NB420H」。CPUはインテル Core i5-1135G7プロセッサー、メモリ容量は8GB、ストレージ容量はM.2 SSD:256GB。本体重量は約1.12kg

林さん:薄くて軽いのにMIL規格(MIL-STD-810G)に準拠していることにも驚きました。冬の雪山でも、夏の海辺でも、安心して使用できそうです。

  • HDMI、USB3.1、Type-C形状のThunderbolt 4端子、microSDスロットと充実のインターフェース。ディスプレイは180度の開閉に対応する

八尾さん:キーピッチが広く、キーボードが打ちやすくて快適でした。これなら文書作成も捗ると思います。

――これからワーケーションに取り組む人に向けて、アドバイスをお願いします。

林さん:はじめは、なんだか悪いことをしている感覚がありました。でも1歩、踏み出せばきっと楽しい毎日が待っていると思います。PCのスペックが上がったことで、生活圏内から飛び出ても同じクオリティの仕事ができるようになりました。最初は近場から。そしてどんどん、距離を伸ばしていったら良いのではないでしょうか。

山下さん:会社の経営者の立場なら、まずは半分の社員でワーケーション、半分は出社、というところから始めてみるのも良い。一気に全員でワーケーションではなく、できるところからやってみて欲しいですね。

八尾さん:はじめのうちは月曜日だけ、そのうち週の2、3日は地方にいるなど、ステップを踏みながら拠点を移していくのも手です。ご自身の趣味を楽しみながら仕事をすることで、自分なりにメリハリをつけていけると思います。

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新型コロナウイルスの拡大により、働き方の多様化に拍車がかかっている。ワーケーションを実践中のビジネスパーソンからは、ノートPCに求める機能について、参考になる意見が寄せられた。14インチの大画面、約20時間という圧倒的なバッテリー持続時間、薄型・軽量なのにMIL規格に準拠の堅牢性、文字の打ちやすいキーボードなど、必要な機能をすべて詰め込んだ「MousePro-NB420H」は、ワーケーションの心強い味方になってくれるだろう。

  • 【主なスペック】OS:Windows 10 Pro 64ビット※1 ( Windows 11 Pro のダウングレード権を利用 ) ( PKIDラベル貼付対応 )、CPU:インテル® Core™ i5-1135G7 プロセッサー、メモリ:8GB、M.2 SSD:256GB (NVMe対応)、グラフィックス:インテル® 統合グラフィックス※2、パネル:14.0型 フルHDノングレア(1,920×1,080)、本体重量:約1.12㎏、価格:131,780円(税込、送料別)~
    ※1 出荷時はWindows 10 Proとなります。Windows 11 Pro インストール用のメディアが付属します。製品梱包箱にPKIDバーコード情報ラベルを貼付して出荷します。PKIDリスト提供サービスではありません。※2メモリ 8GB搭載時:インテル® UHD グラフィックス 16GB以上搭載時:インテル® Iris® Xeグラフィックス

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