軽量化や性能の向上など、目まぐるしく進化を遂げているタブレット端末。デジタルイラスト制作に向いている機種も登場し、パソコンやペンタブの代わりにタブレット端末を導入している人も多いのではないでしょうか。

そんな人におすすめしたいのが「HUAWEI MatePad 11」。クリエイターにも使いやすいハイスペックな機能で、専用のスタイラスペン「HUAWEI M-Pencil(第2世代)」を組み合わせれば快適にイラストを描くことができます。

そこで今回は、人気イラストレーター・さくしゃ2さんに「HUAWEI MatePad 11」を使ったイラスト制作を依頼! メイキング動画や制作工程の解説とともに、描きおろしイラストをお届けします。

記事終盤では、さくしゃ2さんからイラスト上達のコツも教えてもらったので、「イラストがうまくなりたい」「将来イラストレーターを目指している」と思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

さくしゃ2(に)
さくしゃ2(に)
ライトノベル、ソーシャルゲーム、雑誌へのイラスト提供、VTuberのキャラクターデザイン、アパレルブランドとのコラボなど多方面で活躍するイラストレーター。SNSの総フォロワー数は60万人以上を誇る。
2020年には自身初となる個展「さくしゃ2ファーストイラスト展~OMEDETA2020~」を開催。和のテイストとストリートファッションを組み合わせたイラストを中心に、注目を集めている。 Twitter:@sakusya2honda
Instagram:sakusya2
公式サイト:さくしゃ2【Official Site】
「HUAWEI MatePad 11」の魅力をおさらい!

まずは、さくしゃ2さんに使っていただく「HUAWEI MatePad 11」の特徴をおさらいしておきましょう。

Point1

画面占有率は約86%!フルビューディスプレイ搭載

「HUAWEI MatePad 11」は、約11インチの大画面。画面占有率は約86%で、イラストを描くときにも周囲のベゼルが気になりません。液晶パネルの解像度は2,560×1,600ピクセルととても精細で、鮮やかな発色も特徴的です。リフレッシュレートは一般的なディスプレイの約2倍となる120Hzに対応。イラストを描いているときでも遅延が気にならず、快適な動作を実現しています。

Point2

専用スタイラスペン「HUAWEI M-Pencil(第2世代)」が描きやすい!

「HUAWEI MatePad 11」に対応している「HUAWEI M-Pencil(第2世代)」は描きやすさ抜群! 4,096段階の筆圧感知と傾き検知に対応していて、弱い圧にもしっかり反応してくれます。また、ペン先が透明で、線を引く場所がわかりやすくなっています。手になじみやすい、丸みを帯びた形も魅力的です。

Point3

マルチスクリーンコラボレーション機能で液晶タブレットの代わりに

マルチスクリーンコラボレーション機能(※)を使えば、ファーウェイのノートパソコン「HUAWEI Matebook」と画面の共有が可能。液晶タブレットの代わりとして使うこともできます。
※マルチスクリーンコラボレーションに対応しているのは一部のHUAWEI Matebookのみです

Point3

スタイリッシュな新色が追加!

「HUAWEI MatePad 11」は2色展開。アイルブルーに加え、11月に新色となるマットグレーが登場しました。スタイリッシュな色合いで、ビジネス使いにもぴったりです。

さくしゃ2が「HUAWEI MatePad 11」でイラスト制作!

今回さくしゃ2さんが「HUAWEI MatePad 11」と「HUAWEI M-Pencil(第2世代)」で制作したイラストはこちら!使用ソフトはアイビスペイントの無料版です。

和傘の鮮やかな朱赤、髪に入ったインナーカラー、そして細かく描き込まれた耳飾りなどが目をひきます。

メインテーマは和と中華の折衷。和傘を持った白髪の男性に、中華要素のある耳飾りなどを加えました。メインカラーの朱赤も中華をイメージしました

それではさっそく、イラストが完成するまでの工程を見ていきましょう!

\メイキング動画はこちら/
ラフ~線画

ラフではざっくりとシルエットを置き、その上から人物や小物の配置を描き込んでいきます。

構図は直感重視です。シルエットの印象がよければそのまま作業を進めますし、悪いと思えば何度もやり直します。イラストによっては、構図を決めるだけで半月以上かかることもありますね

構図が決まったら、別のレイヤーに線画を描いていきます。とくにこだわっているポイントは顔のバランスだそう。作業途中でも違和感があれば、何度も描き直しながら納得のいく表情に整えます。

顔は、自分の感覚だけで判断しないことが大切だと思っているんです。そのために、世の中で「顔がいい」と言われている人の写真やイラストを自分の絵と比べて、手癖だけで描いていないかを判断します。いい顔を研究するために、顔の資料ばかり集めた画像フォルダも作っているんですよ

手を描くときは、自分で同じようなポーズを取った写真を参考にしているそうです。

部屋に作画資料となる小道具を置いてあるので、今回は傘の代わりに長い棒を持って手元を自撮りしました。入手が難しい小物を描く場合は、イメージに合う画像をたくさん探して、頭のなかで補完しながら描いています。今回描いた耳飾りも架空のデザインです

人物や小物などをある程度描き込んだあとは、ラフの時点で大まかな色を決めるのがさくしゃ2さん流。

全体のイメージを固めやすくなりますし、スポイトで色を選択すればカラーパレットとしても使うことができて、彩色作業の効率が上がります

下塗り

続いては下塗り。人物全体にベースとなる色を置き、髪や服の色などを追加していきます。きれいな線画が必要な仕事の場合は、下塗りの前に線画のブラッシュアップやペン入れ作業も行うとのこと。

下塗りにはあまり時間をかけず、塗りつぶしツールなどでどんどん色を置いていきます。パーツごとのレイヤー分けもあまりしていません

下塗りをしながら、耳飾りの模様や服のライン、髪のインナーカラーなども描き込みます。髪色は白をベースにすることが多いそうです。

イラスト全体の統一感を出しやすいので、髪は無彩色にしています。そうしておくと、服や小物の色を邪魔しにくくなるんです。ベースは白か黒にすることが多く、インナーカラーで差し色を入れています。

今回は、色の種類を普段の2倍ほど使って彩度を高くしてみました。『HUAWEI MatePad 11』の鮮やかな色彩を際立たせたかったので、黄色や青なども入れています

彩色

続いては、影やハイライトを入れる作業。今回のイラストではまず全体に影を乗せ、顔周りなど強調したい部分に明るい色を塗ってコントラストを際立たせていきます。

本当は光を先に描いて影を足した方が美しく早く仕上がるのですが、いつもの癖で先に影を乗せてしまったので、あとから光を追加しました。さらに視線誘導のために顔周りを中心に描き込んでいきます

全体の明暗イメージが固まったら、首や耳飾り、服のシワなど、パーツごとの影を追加。 イラストらしく仕上がるよう、影を付けすぎないように意識しているそうです。

少し気を抜くと影を付けすぎて中途半端な立体になってしまうので、あえて影を減らして平面的に見せています

さらに影の境目に明るい差し色をプラス。より鮮やかなイラストができあがっていきます。

加工

最後に色味やパーツのバランスを調整して、イラストを仕上げていきます。

普段の加工ではグラデーションマップで色味を調整するのですが、今回は、別の色で塗りつぶしたレイヤーを何枚か重ね、画面全体に統一感が出るようにしました

改めて完成したイラストを見てみると、さくしゃ2さんの工夫やこだわりがよく伝わってくるはず。メイキング動画と比較しながら、じっくり眺めてみてください。

「自分の絵を好きになってもらいたかった」和のモチーフを選んだ理由

イラスト完成後、さくしゃ2さんに普段の作業環境やモチーフへのこだわりなどをうかがいました。

---今回は「HUAWEI MatePad 11」で、イラスト制作をしていただきました。さくしゃ2さんは、普段どのような作業環境でイラストを描いていますか。

タブレット端末を2台使っています。1台は作業用、もう1台は資料や動画を見る用です。作業をするときは、タブレット用のスタンドを使って高さや角度を調整して描いています。ただ、作業台を外出先に持っていくことはできないので、そんなときはメガネケースの上にタブレット端末を置いていますね(笑)。

---今回描いていただいたイラストも含め、さくしゃ2さんは「和」をモチーフにしている作品が多いですよね。なぜ和のテイストを取り入れようと思ったのでしょうか。

自分の絵を多くの人に好きになってもらう方法を考えたときに、世の中で受け入れられているものを描こうと決めました。そのとき、今まで趣味で描いていたイラストの画風を一旦リセットしたんです。


それでも世の中で受けるものだけを描いていると心がすり減ってしまうので、なにかひとつは自分の好きな要素を入れたくて。自分も周囲も好きなものはなんだろう、と考えて選んだのが“和の要素”でした。

---さくしゃ2さんをお手本にして、イラストを描いている人もたくさんいると思います。そんな皆さんに上達のアドバイスをいただけますか。

私のやり方にはなりますが、“よく見てよく考えて描くこと”が大切だと思っています。ただ、これは簡単に見えてとても難しいことで、私自身は実践できるまでに3年ほどかかりました。絵がうまい人にとってはスタートラインかもしれませんが、私はそうではなかったんです。
“上達しないといけない”と絵を描くことに義務感を覚えてしまう場合は、前段階として“よく見ずによく考えないで描くこと“を意識してもいいと思います。


時間はかかりますが、簡単な練習をくり返していくうちに難しいことをする力が養われていくはずです。そのあとは、“よく見てよく考えて描くこと”に挑戦するといいと思います。

---デジタル環境で、イラストを描いている人へのアドバイスはありますか。

将来ゲーム会社などでデザイナーとして働きたいと考えている場合は、パソコンと板タブレット、もしくは液晶タブレットを使い慣れておくことをおすすめします。会社に所属してイラストを描く場合は、あらかじめ用意された機材で成果を出さなければならないので。


私のようなフリーランスのイラストレーターは自分で描きやすい機材を選ぶことができるので、外出先でも作業をしやすいタブレット端末で充分だと思います。


初めてデジタルでイラストを描いてみようと思っている人は、『HUAWEI MatePad 11』を導入してもいいかもしれません。機能も充実していますし、描き心地もよかったです。対応している無償のお絵かきソフトはたくさんあります。なるべくお金をかけずにデジタルでイラストを描く環境を整えたい人にもおすすめですね。

---最後に読者へのメッセージをお願いします。

クリエイターはとても楽しい仕事なので、もし将来の進路を迷っている人がいれば、選択肢のひとつにしてもらえたら嬉しいです。私は苦手な作業に時間を使うよりも、おもしろさを感じたことに取り組みたいので、イラストレーターになってよかったと思っています。


とくに個人で活動しているクリエイターは、自分の仕事がなにかに貢献している、と直接実感できる点が魅力的です。仕事への評価が組織ではなく自分自身の実績につながるため、モチベーションも上がりやすいと思いますよ。

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さくしゃ2さんからもお墨付きをいただいた「HUAWEI MatePad 11」。イラスト制作初心者でも使いやすく、鮮やかな発色をいかした表現にもぴったり。今回紹介したさくしゃ2さんのメイキングを参考に、「HUAWEI MatePad 11」でイラストを描いてみてはいかがでしょうか。

「HUAWEI MatePad 11」についてはコチラ

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