2016年にショップ店員から“かわいすぎる美少年”モデルとして芸能界デビューを飾った、ゆうたろうさん。
デビュー後は、映画『殺さない彼と死なない彼女』、ドラマ『シャーロック』『古見さんは、コミュ症です。』などの話題作にも続々と出演。今、各メディアで多方面に活躍し、注目を集める俳優です。
そんなゆうたろうさんの出身は広島県。
いったいどのような幼少・青春時代を過ごし、現在の活躍に至ったのでしょうか。
本記事のために、ご自身のルーツや広島の魅力についてたっぷりと語っていただきました!
広島で育った少年時代。
今からは想像できない意外な過去
――幼い頃はどんな子どもでしたか?
小学生の頃は、クラスを盛り上げるような活発な子どもでしたね。お姉ちゃんと妹に囲まれて育ったので、女の子とも割と仲が良くて。 自分から率先して声をかけて、男女分け隔てなく遊んでいました。 |
しかし、中学生に進学すると状況は一変したそうです。
入学初日にはクラス内にコミュニティがたくさんできていたんですけど、僕はその流れに乗り遅れてしまって……。思春期で多感な時期だったことも重なり、疎外感から焦りや不安を感じるようになりました。 自己肯定感が一気に下がって、人間関係における挫折を初めて味わいましたね(笑)。 |
新しい環境になかなか馴染めず、徐々に自信をなくしていったというゆうたろうさん。
学校にも行きづらくなり、次第に塞ぎ込むようになっていったそうです。
自分の容姿を過剰に気にするようにもなって、その頃はマスクを着けないと外出できませんでした。 写真を撮るのは好きだったんですけど、撮られるのは大の苦手でしたね。 |
今のゆうたろうさんからは想像できない、「意外な過去」があったのです。
古着屋『サントニブンノイチ』との運命的な出会い。
自己表現に目覚める
そんな中、ゆうたろうさんに転機が訪れます。
それが古着屋『サントニブンノイチ(以下、サンニブ)』との運命的な出会いでした。
広島にオープンした『サンニブ』のポップアップショップに行ったときに「こんな服があるんだ!」と衝撃を受けて。 当時は黒スキニーに黒Tシャツというシンプルな服装ばかりしていたので、ビッグサイズでカラフルな『サンニブ』のアメリカ古着を見た瞬間、「着てみたい!」と興味が湧いてきたんです。 |
それまではファッションにこだわりがなかったそうですが、初めて自分の意思で「買いたい!」「着たい!」と思ったのが『サンニブ』の古着だったといいます。
『サンニブ』と出会ったことで自己表現に目覚め、ゆうたろうさんはファッションやメイクを通して自分自身に“投資”をするように。
それからは『サンニブ』のオーナーさんに誘ってもらって、大阪で本店のスタッフとして働くことになりました。 大阪の人の距離の縮め方に最初は戸惑いましたが(笑)、とてもやさしくしてもらえたので、接客業の楽しさを知ることができましたね。 |
瞬く間に芸能界デビュー!
俳優活動の根底にある周囲への感謝
大阪で2年ほど過ごしたあと、ゆうたろうさんに再び転機が訪れます。
東京のお店にお手伝いに行った際に、原宿の竹下通りを歩いているとテレビ番組のスタッフさんに声をかけられて。 ショップ店員として『マツコ会議』に出演することになりました。 |
この番組出演がきっかけで、ゆうたろうさんは芸能界デビューを果たします。
オンエア後は、数万人単位でTwitterのフォロワーが増加。
テレビの影響力に驚くとともに、自身のファッションやメイクが世間に受け入れてもらえたことに対して自信を持てるようになったそうです。
テレビに出演してみて「楽しいかも!」「やってみたい!」と思えたので、事務所の方からお話をいただいたときには芸能界に入ることを即決できました。接客業をするまでは人前で話すのも苦手なくらいだったので、まさか芸能界に入るなんて想像もしていなかったんですけど(笑)。 ファッションやメイクなど、今まで好きでやっていたことが認められたのは嬉しかったですね。 |
――今は俳優としてもご活躍ですが、どういったところにおもしろみを感じますか?
「2.5次元」と呼ばれるジャンルの舞台が俳優としての初出演作品だったのですが、これがとても楽しくて。 公演初日はめちゃめちゃ緊張しましたが、観客の皆さんのリアクションがダイレクトに伝わるライブ感が気持ち良くて、「もっと挑戦したい!」と思えました。 |
「役を演じたときに出会う初めての感情がある」。
普通に自分が生きていたら経験しなかった感情を、役を背負って疑似体験できることに、ゆうたろうさんはやりがいを感じているといいます。
最初はセリフを覚えるのも一苦労で(笑)。 でもモデルや俳優に挑戦させてもらううち、やってみたら何でも楽しめる性格なんだなぁと改めて気づくことができました。 |
中学進学時に塞ぎがちになってしまったものの、前向きな気質はずっと持ち合わせていたようです。
これまでのことを話してもらっていると、ゆうたろうさんは「周りがやさしくしてくれた」といった言葉を繰り返していました。
誰からも愛されるキャラクターは、生まれ育った広島の街が育んでくれたものなのかもしれません。
ゆうたろうさんに聞く!
出身地広島の魅力と思い出の場所
今では東京で暮らすゆうたろうさんですが、地元の広島にはたまに帰りたくなるそう。
思い出の場所をいくつか教えてもらいました。
広島本通商店街
「広島本通商店街」は、何でも揃うショッピングストリート。広島では一般的に「本通り」という呼び名で親しまれ、老舗から全国規模の最新店舗まで多くのお店が軒を連ねています。
放課後、お姉ちゃんと一緒に古着屋さんを回って、お母さんと合流してお好み焼きをよく食べていました。 お好み焼きは広島のソウルフードです。ちなみに僕は“そば派”。地元の味は忘れられません。 |
古着屋「Rat」
広島時代のゆうたろうさんが通い詰めていた「古着屋Rat」。並木通りにあり、個性的なブランド古着をセレクトしているのが特徴です。
ブランド古着にハマるきっかけとなったお店。お店の方とは今もたまに連絡を取り合っています。 セレクトが一風変わっていておもしろく、広島に帰ったときに立ち寄りたくなるお店です。 |
原爆ドーム
核兵器の惨禍を伝える建築物として世界文化遺産に登録されている「原爆ドーム」。世界平和の祈りを込めた“ヒロシマ”の象徴です。
隣接する「おりづるタワー」では、デジタルアトラクションや「おりづるの壁」へのおりづる投入などの体験を通して平和へと想いを馳せることができます。
原爆ドームの近くにある小学校に通っていたので、授業の一環でスケッチをしたり、通学途中に観光客の方とお話をしたりする機会が多かったです。 平和学習によって、たくさんのことを学べました。広島に帰ったら、今も必ず立ち寄るようにしている場所です。 |
宮島
広島湾の北西部に浮かぶ「宮島」は、「厳島」とも呼ばれています。満潮時には海に浮かんでいるように見える「嚴島神社」はパワースポットとして有名です。
お正月には嚴島神社に初詣に行って、おみくじを引いたり、「揚げもみじ」を食べ歩きしたりしていましたね。 海の中に建つ鳥居の光景を当たり前に思っていましたが、大阪や東京に出て嚴島神社が全国的に珍しいことを知って驚きました(笑)。 |
フルーツの森 平田観光農園
広島県三次市の標高500メートルに広がる「フルーツの森 平田観光農園」。1年中、くだもの狩りやダッチオーブン、バーベキューを楽しめます。
以前、ロケで伺ったのですが、大自然で行うアウトドアは最高でした!フルーツもとてもおいしくて。 農園の方々がとてもやさしく、温かみを感じました。また行きたいですね。 |
このほかにも、尾道の紅葉や呉の大和ミュージアムなどを挙げてくれたゆうたろうさん。
歩いているだけで癒される、四季折々の美しい風景が広島の魅力のひとつと太鼓判を押します。
広島って、方言の響きや映画の影響などで怖いイメージを持たれがちですが、人が温かい街です。みんな地元愛が強いので、おすすめの観光地などもやさしく教えてくれると思います。 ご飯はすごくおいしいですし、自然にも恵まれています。ぜひ、広島に足を運んでほしいですね! |
――最後に、ゆうたろうさんの今後の展望や目標を教えてください。
デビュー当初は、こんなにも楽しく続けられているとは思いませんでした。最近では俳優やモデル業以外でもラジオ番組を始めたり、アパレルブランドさんとコラボもさせていただいたりする機会もありますが、何事も楽しむ気持ちを忘れないようにしたいです。 あと、大阪出身と間違われることがあるのですが、広島県民代表としてがんばりたいですね!いつかは家族と広島に住むのが夢です! |
「いつかは家族と広島に住むのが夢」。
そう語るゆうたろうさんの目はキラキラと輝いていました。
ゆうたろうさんの地元・広島を
訪れるなら東海道・山陽新幹線で
ゆうたろうさんの出身地であり、魅力のたくさん詰まった広島を訪れるなら、東海道・山陽新幹線がおすすめ。東京―広島間を約4時間で移動でき、感染対策もされているので安心して乗車できます。
ゆうたろうさんも、帰省される際はほとんど東海道・山陽新幹線を利用しているとのこと。
お気に入りの音楽を聴きながら、景色の移り変わりを眺めている時間がすごく好きですね。都会のビル群から次第に緑が増えて、工場地帯が見えてきて……。 乗り心地は良いですし、落ち着いたらまた新幹線で広島に帰りたいですね。 |
新幹線と宿泊先がセットになったお得なツアーも用意されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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※ご旅行については、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、ご検討をいただきますようお願いいたします。
Photo:伊藤 圭
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