YouTubeのゲーム実況やeスポーツなどの人気もあり、パソコンでゲームを始める人が増えてきています。もっとも、本格的にゲームを楽しむには高い性能を備えた「ゲーミングPC」が不可欠ですが、さまざまなメーカーから多彩な製品が発売されていて、「どれを選んだらいいの?」と迷ってしまいがち。

そこで注目したいのが、PCゲーム関連の周辺機器やパーツの専門店として定評のあるパソコンSHOPアークから登場したオリジナルBTOパソコン「arkhive(アークハイブ)」シリーズ。

今回は、そのラインナップのうち、コンパクトながらゲームがヌルヌル動くハイスペックなゲーミングPC「GN-I7G37Z」を実際に試してみることにしました。

  • パソコンSHOPアークのゲーミングPC「arkhive Gaming Alliance ASRock SPIRITS」シリーズの「GN-I7G37Z」

洗練されたデザインのキューブ型ケースを採用

高性能なゲーミングPCというと大きくてゴツいイメージがありますが、「GN-I7G37Z」は想像する以上にコンパクト。ムダな装飾を省いたブラック基調の洗練された筐体は、上質かつ凝縮感があってどんな部屋にも馴染みやすそうです。

  • 「GN-I7G37Z」の外観。ブラックを基調とした凝縮感のある筐体が印象的です。

ベースになっているケースはSilverStone社の「SUGO 14」というMini-ITX対応のキューブ型ケースですが、arkhive用に特注されたオリジナル仕様になっています。前面のラインはシルバーでクールな印象に。フロントパネルには「arkhive」のロゴがあしらわれ、デザイン上のアクセントになっています。

  • フロントパネルのシルバーのラインがクール。電源ボタンの下に「arkhive」のロゴがあしらわれています。

サイズはW247×H215×D368mmで、机の上に設置しても威圧感を覚えません。これだけコンパクトなのに拡張性やメンテナンス性が高いのも魅力的なところ。

天面と底面、左右のパネルはすべて着脱でき、内部に簡単にアクセスできます。ケース内は柔軟なレイアウトになっており、大型の冷却システムやフルサイズのグラフィックボードも搭載することが可能です。

天面と側面のスチール製パネルはメッシュ加工が施されており、エアフローの効率を重視した造りになっています。

本体は横置きだけでなく縦置きも可能。縦置きするとメッシュが施された側面パネルが下向きになりますが、付属のゴム足を取り付けることで床面との間に隙間ができて本体に熱がこもらないように配慮されています。

  • 前面上部にはUSB 3.0×2、USB 2.0、3.5mm オーディオコンボジャックが搭載されています。

レビュー製品
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コンパクトな本体にこだわりがギッシリ! 充実のスペックが魅力的

今回試用した「GN-I7G37Z」は、「arkhive Gaming Alliance ASRock SPIRITS」シリーズの最上位モデルとなりますが、PC専門店ならではのこだわりが感じられるスペックになっています。

「GN-I7G37Z」の主なスペック
OS Windows 10 Home 64ビット
CPU Intel Core i7-11700
CPUクーラー Noctua NH-U12S
メモリー 32GB(SanMax製/DDR4-3200/16GB×2/デュアルチャネル)
マザーボード ASRock H570M-ITX/ac
ストレージ NVMe 1TB(Gen4 x4)
ケース arkhive SG14-Black-Silver belt
ケースファン Thermaltake TOUGHFAN 12
グラフィックカード NVIDIA GeForce RTX 3070 8GB
電源 Silverstone 750W 【80PLUS GOLD認証】
価格 289,800円(税込)

まず、CPUにはインテルの「第11世代Core i7-11700」が採用されています。コア構成が8コア16スレッドというハイスペックなプロセッサーで、ゲーミングPCやクリエイターPCのハイエンドモデルに搭載されることの多いCPUです。
その性能を最大限に活かすため、CPUクーラーには自作PCユーザーにはお馴染みの静音性・冷却性能に優れたNoctuaの「NH-U12S」が採用されています。

グラフィックカードは「NVIDIA GeForce RTX 3070」が採用されています。アッパーミドル向けのモデルですが、最新のアーキテクチャを採用することで従来からパフォーマンスが大きく向上しており、前世代の最上位モデルに匹敵する性能を実現しているのが特徴。
そのコスパのよさからゲーマーに大人気で、定番中の定番となっています。

  • 本体内部。第11世代Core i7-11700やGeForce RTX 3070など、高性能なCPUやグラフィックカードが搭載されています。輸送時の脱落を防ぐためCPUクーラーのファンに結束バンド(ヒートシンクにかかっている黒いバンド)を用いています。そのまま使用しても問題ありませんし、メンテナンスや見た目を重視される場合は取り外しても構いません。

メモリは、国内メモリメーカーのサンマックス・テクノロジーズ社によるもの。品質と信頼性の高さから、安定性にこだわる自作PCユーザーには昔から根強い支持のあるブランドです。

もうひとつ注目したいのが、ストレージ。最新世代のPCI Express 4.0に対応したSSDが装備されており、最大リード4,950MB/secという超高速なデータ転送が可能です。ゲームのロード時間短縮などに期待できそうですね。

このほか、ケースファンとしてThermaltake社の「TOUGHFAN 12」が装備されているのもポイント。耐熱性に優れ強度が高いLCP(液晶ポリマー)素材のファンブレードと、長寿命で静音性に優れた第2世代ハイドロリックベアリングなどの採用で、よく冷えるのに動作音が静かなのが大きな特徴です。

  • 本体背面。マザーボードはASRock H570M-ITX/acで、インターフェイスはUSB 2.0×3、USB 3.1 Gen2×2、USB 3.2 Type-C×1、Gigabit LAN×1、2.5Gigabit LAN×1、マイク入力×1、ラインアウト×1、ラインイン×1となっています。無線通信は、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac対応)とBluetooth 4.2を標準で搭載。また、グラフィックスカードはGeForce RTX 3070で、Display Port×3、HDMI×1が搭載されています。

レビュー製品
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気になる性能は? 実際にApex Legendsなどでパフォーマンスを体感!

スペックからはパフォーマンスへの並々ならぬこだわりが見てとれますが、実際のところどのくらいの性能を発揮してくれるのでしょうか。そこで、ベンチマークテストやゲームタイトルなどを使ってチェックしてみることにしました。

今回の検証で使ったのは、定番のベンチマークテスト「3DMARK」と、大人気のチームバトルロイヤルFPS「Apex Legends」です。

まず3DMARKでは、搭載するグラフィックカード「GeForce RTX 3070」が持つ性能を余すところなく引き出した結果になりました。
4K解像度対応のDirectX 12テスト「Time Spy Extreme」でもハイレベルなスコアを叩き出しており、フルHDだけでなく4Kでもゲームを楽しめる性能を持っていることがわかります。

  • 4K解像度と8コアCPUを対象とするDirectX 12テスト「Time Spy Extreme」の結果。グラフィックススコアが6500を超えており、その性能の高さが伺えます。前世代の最上位モデルであるRTX 2080Tiとほぼ同等のスコアで、重量級ゲームも快適に楽しめるレベルです。

次に、「Apex Legends」のトレーニングモードをプレイしてフレームレートをチェック。ビデオ設定は最高になるよう変更し、フレームレートの計測には「Fraps」を使用しました。

  • Apex Legendsプレイ画面。© 2021 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo, Respawn, the Respawn logo, and Apex Legends are trademarks of Electronic Arts Inc.

Apex Legendsによるベンチマーク
解像度 最低フレームレート 平均フレームレート
フルHD(1920×1080) 196fps 274.77fps
WQHD(2560×1440) 147fps 208.91fps
4K(3820×2160) 81fps 119.72fp

結果を見ると、フルHDやWQHDなら平均フレームレートは200を軽く超え、最低フレームレートでも144fpsを超えていました。

家庭用ゲーム機だとPS5やXbox Series X/Sでも上限が120fpsなので、144Hz(144fps)以上のゲーミングモニターの性能を活かしきることができません。とくにApex Legendsのような動きの激しいFPSをプレイするには描画速度が重要。

ベンチマーク結果を見ると、本製品のような高性能なグラフィックスを搭載したPCが家庭用ゲーム機に対し大きなアドバンテージがあるのが分かります。「家庭用ゲーム機では味わえないヌルサク感を味わいたい!」という人には最適なパソコンであると言えるでしょう。

  • Apex Legendsプレイ画面

4Kでも最低フレームレートと平均フレームレートは一般的なディスプレイの60Hz(60fps)を超えており、サクサク快適にプレイできることがわかります。グラフィックの美しさや精細さを重視したいプレイヤーもこれなら満足できそうですね。

実戦では他のプレーヤーも登場するので少しフレームレートは落ちますが、それでも動きはとても滑らかで他のプレイヤーの動きを読みやすく、十分なパフォーマンスを発揮してくれました。

ちなみに、ベンチマークやゲームの最中はCPUやグラフィックスの使用率が高くなり、パソコンにかなり負荷がかかっているはずですが、優れた冷却性能のおかげか終始動作は安定していました。また今回は机の上に本体を置いて使用してみましたが、ファンの動作音の不快感や圧迫感が少ないため、ゲームに集中しやすかったです。

FPSなどのオンラインゲームではインターネット回線の速度も重要です。とくにApex Legendsのようにリアルタイムで他のプレイヤーと対戦するタイプのゲームは回線速度に加え応答速度(Ping)も大切。

本製品は有線LANとして最大2.5Gbpsの高速通信に対応した「Dragon RTL8125BG 2.5G LAN」を搭載しており、一般的な1Gbps LANに比べて回線速度はもちろんですが、Ping値も優秀です。

遅延を少しでも減らして相手プレイヤーより優位に立ちたいというユーザーは、通信もサクサクの本製品を検討してみる価値は大いにあると言えるでしょう。

  • DirectX 12対応のグラフィックステスト「Time Spy」の結果

    DirectX 12対応のグラフィックステスト「Time Spy」の結果

  • レイトレーシング対応のグラフィックステスト「Port Royal」の結果

    レイトレーシング対応のグラフィックステスト「Port Royal」の結果

  • 4K解像度とDirectX 11対応の「Fire Strike Ultra」の結果

    4K解像度とDirectX 11対応の「Fire Strike Ultra」の結果

  • DirectX 11対応のグラフィックステスト「Fire Strike Extreme」の結果

    DirectX 11対応のグラフィックステスト「Fire Strike Extreme」の結果

  • DirectX 11対応のグラフィックステスト「Fire Strike」の結果

    DirectX 11対応のグラフィックステスト「Fire Strike」の結果

  • CPUベンチマーク「CPU Profile」の結果

    CPUベンチマーク「CPU Profile」の結果

ハイエンド ゲーミングPC
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予算や目的によっては、ミドルハイ・ミドルレンジのモデルもおすすめ!

予算や目的によっては、ハイエンドモデルほどの性能は必要ないこともあります。少しグレードを落として、その分、周辺機器やゲームの購入に充てるのもよいでしょう。
「arkhive Gaming Alliance ASRock SPIRITS」シリーズには、予算や目的に応じて選べる3モデルが用意されています。ここでは、すでにご紹介したハイエンドモデル以外の2モデルを紹介します。

ミドルハイクラスの「GN-I7G36Z」

ハイエンドモデル「GN-I7G37Z」のストレージを現在主流の高速なPCI Express 3.0対応のSSDに、グラフィックスをミドルハイクラスのRTX 3060に変更した高コストパフォーマンスモデル。重量級ゲームでもフルHDなら快適にプレイできる実力を持っています。

CPUやメモリーはハイエンドモデルと同等なので、高いスペックが要求される画像や動画の編集などのクリエイティブ系の業務や趣味に利用しつつ、合間にゲームを楽しむような使い方にもおすすめできます。

「GN-I7G36Z」の主なスペック
OS Windows 10 Home 64ビット
CPU Intel Core i7-11700
CPUクーラー Noctua NH-U12S
メモリー 32GB(SanMax製/DDR4-3200/16GB×2/デュアルチャネル)
マザーボード ASRock H570M-ITX/ac
ストレージ NVMe 1TB(Gen3 x4)
ケース arkhive SG14-Black-Silver belt
ケースファン Thermaltake TOUGHFAN 12
グラフィックカード NVIDIA GeForce RTX 3060 12GB
電源 750W 【80PLUS GOLD認証】
価格 239,800円(税込)

ミドルレンジクラスの「GN-I5G16Z」

CPUやグラフィックスをミドルレンジクラスに変更し、メモリー搭載量やストレージ容量を抑えて159,800円(税込)というリーズナブルな価格を実現したモデル。

フルHDで一般的なリフレッシュレート(60Hz)のディスプレイ環境なら、重めのゲームも快適に楽しめる性能を持っています。また、上位モデルと同様にWi-Fi 5とBluetooth 4.2を標準搭載しているので、設置場所の自由度が高いのもメリット。これからPCゲームを始めるという入門者には、とくにおすすめできるモデルです。

「GN-I5G16Z」の主なスペック
OS Windows 10 Home 64ビット
CPU Intel Core i5-10400
CPUクーラー ID-COOLING SE-914-XT
メモリー 16GB(SanMax製/DDR4-3200/8GB×2/デュアルチャネル)
マザーボード ASRock H570M-ITX/ac
ストレージ NVMe 512GB(Gen.3×4)
ケース arkhive SG14-Black-Silver belt
ケースファン オプション(Thermaltake TOUGHFAN 12選択可)
グラフィックカード NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER 6GB
電源 550W 【80PLUS GOLD】認証
価格 159,800円(税込)

ハイエンド ゲーミングPC
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ミドルハイ ゲーミングPC
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ミドルレンジ ゲーミングPC
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