「ライフスタイルは人それぞれ。だからこそ、自転車もその人の個性に合わせていろいろなタイプがあっていいと思うんです」
そう話すのはブルーラグ幡ヶ谷店の高橋店長だ。
ブルーラグ(BLUE LUG)は、独自のバイシクルカルチャーを発信する人気サイクルショップ。
自転車に関連するアパレルやバッグ、雑貨なども豊富に取り揃えており、クールで遊び心のあるセレクトが利用者の心を掴んでいる。
そんな同店最大の特徴は、ほとんどの自転車をフレームやパーツから組み上げ、販売していること。
「一人ひとりに合った自転車を提供したい」との思いで、丁寧に顧客のニーズをヒアリングし、その趣向や生活スタイルに応じてオリジナルな一台を作っている。
しかし、オリジナルの「カスタム自転車」と聞くと少しハードルが高いイメージがある。
そこで今回は “自分だけの自転車”を作ることの魅力について聞いてみた。
自転車=移動手段はもう古い!?
自転車カルチャーの変化とは
――世界的に自転車人気が高まりつつあります。日本でも同様の傾向はありますか?
人気の高まりは僕たちも感じているところです。 ありがたいことに当店も年々お客さまが増えている状況で、東京だけでなく沖縄から北海道、さらに海外からもご注文をいただくことが増えました。 |
――コロナ禍で人気が加速した側面もあるのでしょうか。
見つめ直すキッカケの1つにはなったと思いますね。自転車には、目的地まで自分の好きなルートを選べ、特に都内ですと場所によっては車や電車よりも早く着けるというメリットがあります。 気分転換や三密回避の意味でも、通勤手段を自転車に変えた方は多かったのではないでしょうか。 |
――最近では身体を動かせる趣味のひとつとしても注目が集まっていますよね。
そうですね。単なる移動手段としてではなく、趣味性の高い乗り方も増えてきていると思います。 僕たちの代表も「コロナ禍で自転車カルチャーが10年早まったようにも感じる」と言っていて、そうなのかもしれないと。 |
――「自転車のあり方」が変わってきているということですね。ブルーラグはどういったコンセプトで営業されているのでしょうか。
“日常にちょうどいい、毎日乗れる自転車”がコンセプトです。 お客さま一人ひとりのご要望やご予算、ライフスタイルにあわせて自転車を一からカスタムしていくことをモットーとしています。 |
――カスタム自転車というと、初心者にはハードルが高い印象がありますが……。
全然そんなことないので安心してください(笑)。ハードルが高いと思われがちですが、実は当店にいらっしゃる方の8割以上がビギナーのお客様です。 パーツの名前を知っている必要もないですし、気軽に声をかけていただければ! |
――それは安心ですね!どういった感じでオーダーするといいのでしょう?
「黒くてシュッとした自転車がほしい」とか、そんな感じで大丈夫ですよ。 あとは僕たちスタッフが、お客さまの目線で一緒にカスタムを考えて、ご提案させていただきます。 |
リラックスして毎日乗りたい
「エブリデーバイク」
――ブルーラグといえば「エブリデーバイク」が有名ですが、どんな自転車なのでしょう。
「リラックスして、毎日でも乗りたい自転車」のことです。 おそらく本格的な趣味の自転車と聞くと、ピチピチのジャケットを着て、ロードバイクやマウンテンバイク、クロスバイクなどで疾走するイメージがありますよね? |
――たしかにそういった印象はありますね。
でも毎日乗りたい自転車って必ずしもそうじゃなかったりする。 普段の服装でリラックスして乗れて、デザインや乗り心地もいいことが大事。自分用にカスタマイズされた自転車があってもいいと思うんです。 |
――そういった考えからエブリデーバイクは生まれたんですね。カスタムできるパーツは具体的にはどういったものがあるのでしょう。
フレームやハンドル、サドル、ホイール、ギアなど実はすべてのパーツがカスタムできます。 カラーも選んで組み合わせられますし、フレームの色も当店で塗装できるので、オリジナルの1台が作れますよ。 |
――そんなに細かいところまで!カスタムする箇所はどういった基準で選ぶといいですか?
利便性を考慮するのは大切ですね。 たとえば、夏にリュックを背負う方は、背中が蒸れないようにリュックを積めるカゴがあったほうがいいかもしれませんし、雨の中走る可能性がある方は泥除けがあった方がいいかもしれません。 |
――利便性を重視して、かっこ悪くなってしまうことはないのでしょうか?
そんなことはないですよ。きちんとカスタムすれば、利便性とデザイン性を兼ね備えた自転車を作れます。 かっこいい自転車というと、カゴやスタンド、泥除けなんかはつけないイメージを持つかもしれませんが、毎日乗るものなので、そこを考慮してカスタムしていくことが大切です。 |
通勤や街乗りに!
ブルーラグ高橋店長の
おすすめカスタム自転車
――カスタムの組み合わせは無数にあると思いますが、カスタム自転車の例をいくつかご紹介いただけますか。
わかりました!では、まずはこちらの自転車をご紹介します。 ディスクトラッカーというフレームを当店オリジナルのバーガンディカラーに塗装しています。 長距離を走るのにも向いているフレームで、大げさに言うと日本1周用の自転車にもよく選ばれます。普段、街をまったり走るのにもぴったりですよ。 |
前のギアは1枚だけにして、見た目をシンプルに。ギアは多いほどスピードが出たり坂が上りやすくなったりするのですが、つければつけるほどコストがかかります。街乗りなら前のギアは1枚で十分でしょう。 前にカゴもつけているので荷物も載せられるし、後々キャンプやツーリングに行きたくなっても対応できる汎用性の高いカスタムです。カスタム自転車、最初の1台としてもおすすめです! |
――初心者にとっては間違いのない1台といえそうですね。
続いては、こちらの自転車。なかなかスポーツバイクだとイメージしにくいかもしれませんが、先ほどのフレームと比べて跨ぐ部分が傾斜しています。 フレームが地面と水平だと、乗る際に後ろから跨ぐ場合はいいのですが、前からは跨ぎにくいのです。ですから、前から跨ぐことの多い女性などはこちらの傾斜したフレームのほうがいいかもしれませんね。 |
それから、ハブパーツはシマノ製。シマノは商品のグレードが非常に豊富なので、カスタム時によりお客さまのニーズに合ったものを選びやすいです。 日本のメーカーということもあり、いいパーツが安く手に入って、メンテナンスもしやすいというメリットがあります。 |
また、ハンドルはドロップでもフラットでもない、街乗り用のコミューターハンドルに。タイヤは太く、ギアもついているので砂利道や林道でも問題なく走れます。 街乗りレベルならどんな道でも何も考えずラクに走れるので、少し遠出する散策なんかにも向いていますよ。 |
――街乗りには最適な1台ですね。
最後は1番シンプルな自転車です。カゴやギアがついておらず、フラットハンドルでタイヤも細め。 全体的に細身でストリート感の強いカスタムです。 |
シンプルな分、自転車をこぐ感覚はダイレクト。 パーツが少ないので価格も控えめですし、特に若い世代の方が自転車に乗るきっかけの1台におすすめです。 |
――ちなみにカスタム自転車を購入する際は、どれくらいの価格を想定するといいのでしょうか。
だいたい20万円をひとつの目安にしていただくといいでしょう。もちろん、パーツの有無や選び方で価格は変わります。 |
――完成車と比べるとコストは高くなるものの、それだけの価値があると感じました!とはいえ、なかなか一歩を踏み出せない方へ向け、最後にメッセージをお願いします。
たしかに安い買い物ではありません。ただ、毎日使うものだからこそ、いいものを買って長く乗っていただきたいと考えています。 お客さまに合わせたカスタム自転車はさらに盛り上がっていくと思いますし、ぜひお近くの自転車ショップを訪れて、実物に触れてみてくださいね。 |
毎日乗るのに最適なものを。
ライフスタイルに合った
自分のための自転車
ファッションも体格も、乗るシーンも目的も、人によってさまざま。服や食事を選ぶように、自転車も自分にベストマッチの1台を選んでみてはいかがだろうか。
最高の相棒と一緒に走り出そう。
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シマノは、世界中の自転車を愛する人の感動に寄り添いたいと願い、品質にこだわった本当に信頼されるものづくりをめざしています。
今までもこれからも「こころ躍る製品」を皆様にお届けしてまいります。
【店舗情報】
ブルーラグ幡ヶ谷店
東京都渋谷区幡ケ谷2丁目32-3
https://bluelug.com/
Photo:永山 昌克
[PR]提供:シマノセールス