歩きスマホと交通事故 全国300人調査で見る衝突トラブルの傾向

株式会社Agooraが運営する「交通事故弁護士相談広場」編集部は7月12日、「歩きスマホと交通事故」をテーマとしたアンケート調査の結果を公表しました。

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このアンケートは、「交通事故弁護士相談広場」編集部が、歩行者が歩きながらスマホを操作あるいは注視する行為「歩きスマホ(ながらスマホ)」がどのように行われているか、また歩きスマホが交通事故にどう影響しているか、世の中のスマートフォン利用者の実態を調査する目的で、徒歩移動時にスマートフォンを利用する習慣のある15~70代の男女300人を対象に行ったものです。

「毎日歩きスマホをする人」と「歩きスマホをしない人」はほぼ同数程度

この調査によると、歩きスマホをする頻度は「週に1回以下」歩きスマホはほぼしないと回答した人が44.33%でトップ。
以後「1日に2~4回(17%)」「1日に10回以上(12.33%)」と続く結果となりました。

歩きスマホの頻度に関する調査結果

歩きスマホの頻度として1日1回以上を選択した「毎日歩きスマホをする人」は、全部で42.66%にのぼりました。週に1回以下の「歩きスマホをしない人」との差は2ポイント以下にとどまり、「歩きスマホをしない人」と「毎日歩きスマホをする人」はほぼ同数程度存在するということがわかりました。

約13人に1人が歩きスマホで何かと衝突。特に歩行者・ガードレールとの衝突に注意

歩きスマホ中、物や人とぶつかった経験の有無

また、歩きスマホで物や人とぶつかった経験のある人は300人中24人(8%)。
約13人に1人が、歩きスマホで物や人にぶつかっている計算となります。

歩きスマホで最もぶつかりやすいのは歩行者(58.3%)。次いで電柱または道路付属物(ガードレール・道路標識・道路照明など)、(29.2%)、自転車(16.7%)、自動車(4.2%)となりました。

歩きスマホ中にぶつかったことのあるもの

歩きスマホでの交通事故は、警察を呼ばずに軽い対応をされるおそれも

また、調査結果を元に考えられる歩きスマホのリスクのひとつとして、「交通事故に遭った場合も、警察を呼ばずに軽い対応をされるおそれがある」点を指摘。

自動車・自転車とぶつかった後の状況について

歩きスマホ中の歩行者が自動車や自転車との交通事故に遭った場合、運転者側は道交法の定める「警察への連絡」を適切に行わず、やりすごされてしまう可能性があるとし、歩行者が行える万一の事態への備えとして、

  • 歩きスマホを危険な行為だと自覚すること
  • 歩行者自らが交通事故被害にあった場合の対策を理解しておくこと

の2点が重要であるとしています。

交通事故弁護士相談広場では、その他のデータやグラフ、歩きスマホで使われているアプリ、スマホ種類ごとの傾向、歩きスマホ経験者のコメントなど、より詳細な内容をレポートにして公開しています。

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