就職活動をして、社会人になる。

人生の一大イベントを前に、就活中の若者たちは「内定が一社ももらえなかったら」と不安になったり、「どこに就職したいのかわからない」と困惑したり、はたまた「自分にはPRできることなんてない」と悩んだり……。もしかしたらそれは、“就活とはこうあるべき”というイメージに囚われて、本来の自分をうまく表現できないために感じるのかもしれない。

そんな悩める就活生にエールを贈るべく、大手電子部品メーカーのTDK株式会社は、ブランドキャンペーン「尖った大胆さ、くれよ。」を開始した。

  • 「尖った大胆さ、くれよ。」 ※画像クリックで詳細へ

日本の就活事情がミュージカル調ムービーに

本キャンペーンでは、後述の特設サイトとともに、就活生を歌とダンスで応援するオリジナルムービーを公開。世界的ダンスパフォーマンスグループ・s**t kingz(シットキングス)のshojiさんが採用担当者、大学4年生のダンサー・Hanaさんが就活生に扮し、熱いパフォーマンスを披露している。

  • s**t kingz(シットキングス) shoji さん

    s**t kingz(シットキングス) shoji さん

  • Hanaさん

    Hanaさん

また、楽曲は「ハナミズキ」の作曲者であるマシコタツロウさんが、演出はs**t kingzのMVや生配信のダンスパフォーマンスなどを手掛ける針生悠伺さんが担当。日本の独特な“就活あるある”を就活生と企業双方の目線から切り取り、ミュージカル調のリズムに合わせて描いている。

今回は、その内容の一部をお伝えしよう。

その1

ポスターのイケてる社員って本当に実在するの?

動画のオープニングは、企業のポスターを見つめる就活生のシーンから。素敵なイメージを与えようと、社員風のモデルがポーズをキメている。しかし、就活生は妙に凛々しい表情に。「ポスターのイケてる社員って本当に実在するの?」と素朴な疑問をつぶやくのだった。

爽やかな笑顔でイキイキと働く社会人像は魅力的に映り、自分もそうありたいと思うもの。だが、満員電車に揺られる社会人やまわりの社員を考えてみると、情熱のあふれた人ばかりではないのは見てとれる。これから社会に飛び出そうとしている学生が、そういった“理想と現実のギャップ”を認識し、不安を抱き始めているようだ。

そして、次のシーンでは会社説明会へと移り変わり……。

その2

どこに行っても流行りの英語ばかり聞こえてくる

「これからはAI を活用して……」「サステナビリティの時代が……」と流行りの用語をとにかく打ち出しながら、“最先端なことをやっています”と次々にアピールする企業たち。もちろん学生からしても、将来性や先見性がある企業かどうかは重要である。しかし、そろいもそろって同じ主張をする企業ばかりだと、学生にはどこも同じように映り、差別化できなくなってしまう。「この企業だから働きたい」という気持ちが芽生えないまま、次の段階に進んでしまうだろう。

学生のご機嫌取りともいえるプレゼンには、さらにツッコミが入る。

その3

資料の字が小さくて読めない

それは、資料の字が小さすぎて読めないこと。「たくさんの情報を伝えたい!」という採用担当者の熱い想いは痛いほど分かる。しかし、それが相手に伝わらなければ、とたんに意味はなくなってしまう。情報をまとめることに一生懸命になりすぎると、肝心の就活生の存在は置いてきぼりである。「相手のことを考える社風です!」とアピールすればするほど、そこには矛盾が生じているのだ。

「尖った大胆さ、くれよ。」ムービーを見る >

固定概念が生み出す、企業と学生の“ズレ”

良いところを見せたいと気合いが入りすぎているのは、企業側だけではない。学生にもいえることである。次のシーンからは目線が変わり、企業側が本音を吐露していく。

その4

同じようなリクルートスーツ

たとえば「服装は自由」と企業側に言われたとき、どんな格好をして臨むだろうか。大半の就活生は、「やっぱりリクルートスーツが無難だよね」「髪も黒くして、好感度を上げなければ」と冒険を避けるだろう。しかし、見た目も態度もマニュアル通りでは、個性が埋もれてしまうのも事実である。ここでは、「見分けがつかない」「本当の魅力が分からない」と悩む採用担当者の姿が描き出される。

その5

リモートの画面の向こう、カンペ見ながら受け答えしてるんじゃないか?

ここでは、現代ならではの風刺も。コロナの影響でリモート面接が当たり前となった今、カンペを用意して面接に挑むことも可能になった。まさに、同じ場所にいないからこそできるズルだろう。「こう聞かれたら、こう答えるべき」「この質問は、これが正解」とあらかじめ回答を準備することで、就活生たちは理想の姿を演じることができるわけだ。

しかし、企業が本当に知りたいのは、美しく着飾ったよそゆきの姿ではなく、本音で話す等身大の学生自身。それに、自分自身では“欠点”だと思っていても、企業からすると“尖った魅力”になることもある。「マニュアルから外れた部分=欠点」だと感じる必要も、「これが正解だ」と決めつけて自分を偽る必要もないのだ。

その6

学生団体の代表って、一体何人いるの?

ムービーの終盤では、肩書ばかりが先行する学生の自己PRにフォーカス。もちろん、組織の大きさや伝統の長さに限らず、どんな団体であろうと「代表」の立場を経験すればその肩書は嘘ではない。しかし、企業が本当に知りたいことは、肩書ではなく“活動の中身”である。

自信たっぷりに肩書だけをアピールする学生と、履歴書を見て苦笑する採用担当。両者の齟齬が、演者たちの表情の対比から表されている。

「尖った大胆さ、くれよ。」ムービーを見る >

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日本の就職活動では、学生と企業の“対話”が少ないように感じる。どんなに回数を重ねても、自分自身を誇張して話すだけでは、それは“対話”とは言い難い。一方的なプレゼンテーションで終わるだけだ。

人生において、長い時間をともにする両者。だからこそ、お互いの価値観や方針は同じ方角を向いていく必要がある。もちろん、反発したり思い通りにいかなかったりするときもあるだろう。しかし、そんなときに一番大切なのは、「お互いが対話できる相手なのか」ということ。そのためには、入社前から鎧を外し、本当に姿を見せ合いながら寄り添っていく。それこそが、これからの就職・採用活動には大切ではないだろうか。

このムービーからは、学生の根幹にある個性を重視した採用活動を推進するとともに、企業と学生が同じ目線に立ってお互いに向き合いたいというTDKの姿勢を感じた。

「尖った大胆さ」を持つ社員が活躍中! そのエピソードも公開

「尖った大胆さ、くれよ。」の特設サイトでは、ムービーのほかにも多数のコンテンツが公開中。

  • 「尖った大胆さ、くれよ。」 ※画像クリックで詳細へ

「現場の社員にTDK(尖った 大胆さ 聞いてみた!)」では、TDKの社員による「尖った大胆さ」のエピソードが披露されている。

たとえば、好きが高じて気象予報士の資格を取っただけでなく、7台も所有するドローンで動画を撮影している人がいたり、「モノづくりならなんでも任せろ!」と指パッチンでスライド送りができる装置を作る人がいたり……。経歴から趣味に至るまで、尖った個性が光る魅力的な社員を紹介している。

  • 「現場の社員にTDK」

また、「自分にはこれといった個性や魅力がない……」と凹んでしまう学生も安心してほしい。
「勝手に診断! あなたのTDK(尖った 大胆さ これかも! )」では、質問の回答に応じて「尖った大胆さ」を持つTDK の電子部品になぞらえた結果を診断。性格をもとに掲出されるので、自身の隠れた魅力の発見に役立ててみてはいかがだろうか。

  • 「勝手に診断!あなたのTDK」

これからの就職活動では、着飾らないからこそ見える「尖った大胆さ」が一つのカギとなるだろう。同じように「尖った大胆さ」を持つピースたちが合わさっていくことで、楽しく鮮やかな未来が生まれることに期待したい。

「尖った大胆さ、くれよ。」キャンペーンサイトはこちら >

[PR]提供:TDK株式会社