ゲーミングデバイス体験が可能なドスパラの新コンセプト店
サードウェーブは、同社が運営するコンピュータ―ショップ「ドスパラ座間相武台店(2020年11月28日開店)」を皮切りに、半年に4つの「新コンセプト店舗(以降、新店舗)」をオープンしている。新店舗は、ロードサイドに店舗を設置。連日多くのお客さんで賑わっている。
ここでは最新のパソコンだけではなく、高性能なキーボードやマウスなどを始めとする、ゲーミングデバイスを実際に見て試せる「体験型店舗」というのが大きな魅力だ。もちろん感染症対策にも余念がなく、安心して触って試すことができる。
通常、パソコンやゲーミングデバイスの新製品が登場したら、その具体的な使い心地を知るには、サンプルを見て触って確認するのが望ましい。
特にパソコンショップの多い秋葉原では、多くのゲーミングデバイスが体験可能。例えば「GALLERIA esports Lounge」ならば、豊富なゲーミングデバイスの実物展示を行っているだけでなく、地下プレイエリアのゲーミングパソコンに接続し、無料で試すことができる(ゲームをプレイする場合は、初回登録2時間無料で追加1時間350円/3時間1,000円)。
しかし「ちょっと秋葉原まで……」と、気軽に行けないユーザーも多いだろう。そうなるとレビュー記事や口コミ、有名選手が使用しているプロモーションなどで判断するしかなく、また、それが一般的だった。自ずと「ゲーミングデバイスを購入前に触る機会が乏しい」といった状況になっていた。
ドスパラの新店舗ではそんなユーザーの声に応えるような、デバイスの違いや細かな使い勝手を把握できる場所となっているのだ。とはいうものの、スペースの関係もあり全商品を試せるわけではない。
というのも、ゲーミングキーボードの場合、入力フィールの良いメカニカルキーを利用している製品が多いが、基本とされているCHERRY MXキーでも「軸(キーの重さやフィーリングを区別するため色がついている)」だけで多くの種類がある。メーカー違いも含めるとさらに幅が広がる。自作キーボードユーザー向けに「スイッチテスター」という各社のスイッチを並べただけのパーツ(例:上海問屋 72キー搭載メカニカルスイッチテスター DN-915965)すら存在するのだ。
ゲーミングデバイスをメーカー特化で展示する「ゲーミングデバイス展」
そこでドスパラが仕掛けたのが、「ゲーミングデバイス展」だ。新店舗内に常設のメーカー特化型スペースを設けることで、ユーザーがより多くの製品に触れる機会を創出。現在、Logicool G、Razer、SHIDO、ASUSの4メーカーが行っており、ほぼ3週間展示されている(随時入替)。
多くの製品を投入しているLogicool GやRazerの場合は、普段あまり見かけないモデルも展示・販売を行う。またSHIDOやASUSでは、製品の特徴をより見せる展示となっていた。
SHIDOはヘッドセットのSHIDO:001とともに小型アンプのSHIDO:002をリリースしている。SHIDOのゲーミングデバイス展では通常のヘッドフォン売り場にあるよりも、多くのゲーム音を用意。SHIDO:002の特徴的な機能の一つとなっている「5種類のEQプリセット変更」を体感してゲーム音を聞き比べることができるようになっていた。
またSHIDO:002はゲームとボイスチャットの音量バランスを調整可能で、協力が必要なシーンではボイスチャットの音量を上げ、ソロで周囲の音に集中したい場合はゲーム音のみ聞くことができる。
またASUSはゲーミングデバイスのみならず、パソコン本体や液晶モニターと幅広い製品を取り揃えているので、非ゲーミング環境とゲーミング特化環境と比較する展示も行っていた。
メーカー特化の展示であるため同一ブランドの製品をまとめて展示しており、ユーザー目線で製品の細かな違いを実感できるのはうれしい。
仕掛け人に裏話を聞く
今後の発展も気になるゲーミングデバイス展。この仕掛け人である、サードウェーブ の上間クリスティアン氏に詳しく話を伺った。
―――ゲーミングデバイス展を行う発想はどこから生まれたのでしょうか?
上間氏:「店舗にまた足を運びたい」と思っていただくためにどうすればよいか?と考え、イベントスペースを作ることにしました。
以前はゲームイベントや交流会などを検討していましたが、コロナ禍では開催が難しく、また、多くのメーカーさんが大々的な展示会を行うことが出来ない状況でした。
しかし一方で、多くのお客様から「購入前に実際に試してみたい」という声をいただき、それにお応えしたいという想いから、この展示会の開催を決めました。それが思いのほか好評で、とても嬉しく思っています。もちろん感染症対策の面でも細心の注意を払っているので、安心してお試しいただけます。
―――展示内容やアンケートはデバイスメーカーさんが考案されているのでしょうか?
上間氏:一部のメーカーさんを除いて私が企画しており、それを先方に提案したうえで展開しています。
―――なるほど。デバイスメーカーさんのイベントだと新製品や特定製品をピックアップする傾向がありますが、ドスパラの新店舗目線にしているのは斬新ですね。実際のお客様の反応はどうでしょうか?
上間氏:実際の打鍵感、クリックの感覚、持った際のフィット感などを、実物の製品で思う存分試すことができる展示は、多くのお客様に喜んでいただいています。
―――ゲーミングデバイスメーカーさんからは、どのような声が届いていますか?
上間氏:ゲーミングデバイス展は2020年11月にオープンした神奈川県のドスパラ座間相武台店からスタートしていますが、12月に群馬県のドスパラ前橋インターアカマル店、2021年2月に愛媛県のドスパラ松山環状枝松店、4月に岩手県のドスパラ盛岡都南店と次々とオープンした新店舗で行っております(群馬県と岩手県はドスパラ店舗初進出)。
大きなオフラインイベントが軒並み中止となり、メーカーさんがユーザーの方々との接点を持つことが難しくなっています。そのようななか、「本イベントでお客様の生の感想をお聞きすることができた。それを製品づくりにいかせる。また、短期間での開催になりがちなこのようなイベントも、3週間という長期開催により、何度も足を運んで悩んでいただき、本当にご満足いただける製品をお選びいただける。メーカーとしても嬉しい」といったお言葉をいただいております。
―――週末の2日だけでは時間の都合がつかないこともありますからうれしいですね。お客様からはどのような声がきかれますか?
上間氏:「今まで利用していなかった、触ったことのないメーカーのデバイスとの出会いがあった。また、実際に多くの製品を何度も試してから買えたので、自分にピッタリの製品を手に入れることができて良かった」といったお言葉をいただくことが多いですね。
―――現在は4店舗で4メーカーですが、今後展示メーカーを増やすご予定は?
上間氏:今後も様々なメーカーさんにお声がけする予定です。ご来店いただいたお客様に、「店舗に足を運んだ甲斐がある」、「次にどこのメーカーの展示があるのだろう?」と思っていただけるような内容にしたいと思っています。
―――私もSHIDOとASUSを見るために再来店しています(笑)。個人的にはゲーム特化(格ゲーのコンソールボックスや多画面&専用コントローラーのフライトシミュレーター、ドライブゲーム)の環境も見たいと思いますが、この辺はどうでしょうか?
上間氏:新店舗にはパソコン利用環境をコーディネートした展示を行っています。駐車場もご用意しておりますので、ぜひお気軽にご来店ください。心よりお待ちしております。
ドスパラ 新コンセプト店舗一覧
※2021年6月現在までのオープン店舗となります
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