コロナ禍で外食や旅行を楽しみづらい日が続き、ストレスがたまっていませんか? そんなときは、おうちで世界の料理を作ってみると海外旅行の気分を味わえるはず。
スペイン独自の食のスタイル「タパス」を世界に広く知ってもらおうと制定されたのが「世界タパスデー」。6月の第3木曜日の「世界タパスデー」に合わせて、スペインの小皿料理「タパス」のおうちごはんはいかがでしょうか。
誰でも手軽に挑戦でき、並べるだけで食卓を華やかにしてくれるタパス。その魅力やレシピをたっぷりご紹介します!
そもそも「タパス」って?
タパスとは、スペインの小皿料理の総称。日本でいう『おつまみ』のようなもので、主に“バル”で提供される料理です。スペイン語の「タパ(tapa=蓋)」、「タパール(tapar=蓋をする)」が由来と言われています。ワイングラスの中にほこりなどが入るのを防ぐために、生ハムやチーズで蓋をしていたことから、そのような食べ物を「タパ」と呼び、それが複数形になって「タパス」になったという説もあります。
「タパス」のメニューは地域や店舗によっても異なり、オリーブやチーズ、生ハムなど調理をせずに素材をそのまま提供するものから、スペイン風オムレツやアヒージョなどの温菜、串刺しやバゲットの上に具をのせて、手に取って食べられる“ピンチョ”、遊び心満載の創作タパスまで、幅広く進化し続けています。
本場でタパスを味わうのなら、その街のバルが集まるエリアに出かけてみましょう。アペリティフ(食前酒)としてなら、夕方や食事時間の少し前にバルを訪れてみると良いでしょう。いくつかお店を巡り、タパスを食べ比べるバル巡りも本場流です。
本場・スペインの食を楽しもう!
本場のバルは日本のスペインバルとは異なり、朝はカフェとして営業しています。昼頃からランチを提供しはじめ、夜はお酒やタパスなどがメインの居酒屋に変身! 人々の生活に1日中寄り添っている、身近な外食スポットです。
スペインの夕飯の時間は遅い?
ここでひとつ覚えておきたいのが、スペインにおける食のタイムスケジュール。
しっかりボリュームある昼食をとるスペインではお昼休みの時間が長く、ランチを午後2時頃から午後4時頃までに設定しています。そのため夕飯の時間は日本より遅く、午後9時頃から夕食を食べる人が多いのが特徴です。
夕食の時間が遅いと、それまでにどうしても小腹が空いてしまうもの。そこでタパスと食前酒で軽く腹ごしらえをして、夕食までの時間を乗り越えているのです。
種類が豊富なスペイン料理
ところでスペイン料理と聞くと、どのようなメニューを思い浮かべるでしょうか?
お米料理のパエリアや、ニンニクたっぷりのアヒージョは聞いたことがあるかもしれません。スペインではオリーブオイル、にんにく、トマト、シーフードなどを使った料理が豊富。日本では「スペイン風オムレツ」として知られている「トルティージャ」のように、卵、じゃがいもや玉ねぎなどを使った料理もあります。
また、「オートキュイジーヌ」と呼ばれる、フランスの宮廷料理に起源をもつスタイルの食事も人気。高級なイメージがつきものですが、スペインでは幅広い顧客層に楽しんでもらえるよう、30ユーロ未満で楽しめるような手ごろな価格の料理店が多数存在します。
ちなみに、飲み物と一緒に提供される一口サイズのタパスは、飲み物の料金に含まれていることもあります。
ただしタパスの内容を充実させているお店では追加料金が発生する場合や、単品料理として提供しているケースもあります。バルごとに違いがあるので、念のため注文前に確認してみると良いでしょう。
おうちで簡単♪タパスのレシピおすすめ4選
ここからは、おうちでも簡単に再現できるタパスのレシピを4つご紹介! おつまみとしてだけでなく、食事の1品としても満足できるメニューばかりです。
1.ジャガイモのスペイン風オムレツ
定番タパスの一つ、ジャガイモのスペイン風オムレツ。
— スペイン政府観光局 (@SpainInJapan) October 6, 2020
このビデオを見たら作ってみたくなるはず 📹
お家で手軽にスペインの味を再現してみませんか?😋
レシピ👉 https://t.co/9NlF7RUWee#BackToSpain #SpainGastro pic.twitter.com/g5tIZf0h1J
まず紹介するのは、スペインの家庭料理として有名な「ジャガイモのスペイン風オムレツ」。日本のスーパーで手に入る食材を使い、手軽に本場の味を楽しんでみましょう!
材料(4人前)
じゃがいも(中サイズ) 4個
卵 4~5個
玉ねぎ(中サイズ) 1個
オリーブオイル 4分の1リットル
塩 少々
作り方
1.じゃがいもの皮をむき、洗ってから水気を切ります。
2.じゃがいもを薄くスライスします。玉ねぎは粗いみじん切りにしておきましょう。
3.深めのフライパンにオリーブオイルを注ぎ、中火でじっくりと加熱します。
4.油が温まったらじゃがいもと玉ねぎをそっと加え、じゃがいもがきつね色になるまで火を通します。目安は約10分。じゃがいもの柔らかさは、おたまやマッシャーでつぶせるくらいがベストです。
5.じゃがいもと玉ねぎをフライパンから取り出し、よく油を切ります。お好みで塩をふりかけて味付けをしても良いです。
6.卵をボウルに割り入れ、塩を少々加えてかき混ぜます。
7.6に5のじゃがいもと玉ねぎを入れ、卵と絡めます。
8.オリーブオイルを少しひいたフライパンを弱火で温め、7を入れてフタをします。
9.5~10分ほど加熱して焼き色が付いたらひっくり返します。このときフタや大皿を使い、フライパンごとひっくり返すとオムレツが崩れにくいです。
10.両面がきつね色になったら完成です!
2.生ハムのクロケタス
今日はスペインの定番タパスをご紹介します!😋
— スペイン政府観光局 (@SpainInJapan) June 11, 2020
まずは『生ハムのクロケタス』👨🍳👩🍳
➡ 中身の材料:ハモン・セラーノ、エシャロット(新玉ねぎでも可)、にんにく、オリーブオイル、牛乳、小麦粉
➡ 衣の材料: 卵、パン粉、小麦粉、オリーブオイル#SpainWillWait #SpainGastro pic.twitter.com/QaqFJManNQ
続いてはお酒との相性抜群のタパスレシピ。生ハムを使ったクロケタス(コロッケ)です。サクッとした衣とクリーミーなホワイトソースの味わいを、揚げたてのうちに楽しみましょう!
材料(6人分)
タネ:
生ハム(おすすめはハモン・セラーノ) 200g
エシャロット(新玉ねぎでもOK!) 1個
にんにく ひとかけ
オリーブオイル 30ml
牛乳 1l
小麦粉 100g
衣:
卵 2個
パン粉 適量
小麦粉 適量
オリーブオイル 適量
作り方
1.エシャロット、にんにく、ハモン・セラーノをみじん切りにします。
2.鍋にオリーブオイルを入れ、1をよく炒めます。
3.2に小麦粉と牛乳を加え、ホワイトソースを作るようにかき混ぜながら約20分加熱します。焦がさないように注意!
4.3で作ったタネを冷まし、固まるまで待ちます。
5.固まったタネを小さく切り分け、俵の形に丸めます。
6.タネに小麦粉をまぶしたら、溶き卵、パン粉の順で衣をつけます。
7.鍋やフライパンに油をたっぷり入れ、6をきつね色になるまで揚げます。
8.揚げたものはキッチンペーパーの上に置き、余分な油を切ったら完成です!
3.パン・コン・トマテ
6月16日は世界タパスデー!
— スペイン政府観光局 (@SpainInJapan) June 3, 2016
カタルーニャ州ではおなじみ、パン・コン・トマテに生ハムをのせるだけで、簡単で美味しいタパスに変身。#TapasDay #Spain pic.twitter.com/2f2DxxQlR5
パンを使ったタパスのレシピもご紹介。スペイン語で「トマトが付いたパン」を意味する「パン・コン・トマテ」に生ハムを載せて、お手軽タパスを作ってみましょう!
材料
タネ:
生ハム(おすすめはハモン・セラーノ)
オリーブオイル 少々
トマト
パン(バゲットのような固めのパンがおすすめ)
塩 少々
にんにく ひとかけ
作り方
1.パンを軽くトーストします。
2.にんにくの断面をパンにこすりつけ、風味を付けます。
3.トマトをスライスし、断面をパンにこすりつけます。
4.パンに塩を少し振り、オリーブオイルをかけます。
5.最後に生ハムを載せたら完成です!
4.カラマレス・ア・ラ・ロマーナ(スペイン風イカリング)
カラマレス・ア・ラ・ロマーナ(イカリング)。
— スペイン政府観光局 (@SpainInJapan) July 29, 2020
小腹が空いたときのスナックに、フランスパンにはさんでボカディージョにと、スペインのどこでも愛されているタパスです。
今日はスペイン風イカリングを作ってみましょう🔪#SpainAwaitsYou #SpainGastro pic.twitter.com/9bPjyt1EHy
魚介類がおいしいスペインではイカリングも大人気! 最後は「カラマレス・ア・ラ・ロマーナ」(スペイン風イカリング)の作り方を紹介します。
材料(2人分)
イカ(生でも解凍でもOK) 2杯
小麦粉 適量
薄力粉 140g
炭酸水 150 g
オリーブオイル 適量
作り方
1.イカの下処理をして内臓をとります。面倒な場合は、下処理済みの冷凍イカを解凍して使うと手間が省けます。
2.胴の皮をむき、食べやすい大きさの輪切りにします。
3.輪切りにしたイカに小麦粉をまぶします。
4.薄力粉を炭酸水で溶いて作った衣に、イカをくぐらせます。
5.鍋かフライパンにオリーブオイルを入れ、イカを揚げます。
6.両面がきつね色になったら取り出し、キッチンペーパーの上で余分な油を切ったら完成です!
揚げたてのカラマレス・ア・ラ・ロマーナは、レモンとの相性も抜群! フランスパンに挟めば、マドリード風サンドイッチも楽しめます。
もっと知りたい! スペインの魅力
食卓に彩りを添え、旅行気分を与えてくれるスペイン料理「タパス」。6月第3木曜日の「世界タパスデー」を機に、ぜひ挑戦してみてください!
スペインにはタパスのほかにも魅力的な名所や文化などが盛りだくさん! すぐに海外に行くことが難しい世の中ですが、オンラインツアーで現地の風景を楽しむこともできます。
スペイン政府観光局協賛でベルトラ社にて提供する「サン・セバスティアンのタパス食べ歩きのツアー」では、Zoomを使って現地ガイドがバルの様子を紹介! おいしそうなタパスを目で楽しんだり、ガイドとコミュニケーションをとったりできます。おうちで手作りタパスを用意して参加すれば、もっと気分が高まりそう!
直近では6月25日に無料のオンラインツアーが開催予定。本記事ご覧の方限定で先着150名様を無料ツアーへご招待。以下無料ツアーページより予約できます。別日にも有料のオンラインツアーが開催されるので、ぜひ気軽にのぞいてみてください。
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さらにスペイン政府観光局の公式サイトではスペインに関する知識や旅行のポイントなどを発信中。タパスを現地で楽しむときに役立つ情報も紹介しています。
「私の理想の旅」機能を使えば、体験したい内容をクリックするだけで、あなたにぴったりな行き先やグルメ、アクティビティなどがわかるはず! 旅の候補地を決めるとき、ぜひ参考にしてみてください。
おうちで過ごす時間が多い今だからこそ、じっくり旅の計画を立てるのもおすすめ。インターネットや料理などで、スペイン文化の奥深い世界に触れてみてはいかがでしょうか?
[PR]提供:スペイン政府観光局