――スシローの「超すし祭」。

このフレーズを聞いてワクワクしない人っているの?

分厚いトロに、プリプリのえびに、てんこ盛りのカニ身……! ああ、もう書いているだけでお腹が空いてきた!

現在、全国のスシロー店舗で開催されている超すし祭り。その盛り上がりぶりを見てもわかるように、スシローの勢いが今、すごいことになっている。スシローといえば郊外のイメージが強いかもしれないが、5年ほど前から都市部へも積極的に進出。昨年は池袋東口、3月には新宿三丁目店がオープンし、6月にはついに渋谷駅前店がオープンしたのだ。さらには東京駅への出店も控えているなど、まさにスシロームーブメントが起きているのである。

今回、そんなスシローの最新店舗となる渋谷店にお邪魔し、渋谷店ならではの戦略や今後の都心出店についてお話を伺ってきた。

目立たない!? ビルの中にあるスシロー

さっそく、スシロー渋谷駅前店に向かおう。渋谷駅ハチ公口から出て、渋谷のシンボル109方面へ歩いていく。どうやらスシロー渋谷駅前店は、この109の近くにあるらしいのだが……。

えッ!?

まさかの109にスシロー!?

……ではなく、109の対面にあるビルの6Fがスシローだった。知らない人が見たら109が全館スシローになったのかと思いかねないインパクトだ。109がここまでスシローに染まることはそうそうないので、渋谷に行くことがあればぜひ見てほしい。

ということでスシローの巨大広告を眺めつつ、本当のスシローへ入店! 6Fということもあり、ビル入り口にはほぼスシローの情報がないので、看板を見逃さないようにしよう。

エレベーターで6Fに上がり、扉が開くと……。

……いや、誰!?

6Fの窓から109のスシロー広告を満足げに眺めるこの人物、実は株式会社あきんどスシロー営業企画部/新店推進部の伊藤 剛司(いとう たけし) 部長。簡単にいうと、スシローの新規出店を取り仕切っているめちゃくちゃ偉い人である。

なんと今回、伊藤部長自らオープン直前のスシロー渋谷駅前店を案内してくれるというのだ! こんなチャンスはそうそうないぞ。

渋谷駅前店はスシローの中でも「都市型店舗」と呼ばれる店舗形態。郊外型と違って店内がそれほど広いわけではなく、客層もまったく違う。さらに昨今はコロナ禍の問題もあり、できるだけ非接触が求められている。そんな中オープンした渋谷駅前店だからこそ、店内には様々な工夫があるという。

たとえば6Fを降りてすぐ正面にあるのが無人の受付マシン。来店したお客さんは、まずここで席を確保する。

このとき、席が空いていればすぐに受付票が発券され、席へと向かうことになる。席が空いていなかった場合、普通なら店内で待つわけだが、渋谷駅前店は都市型店舗ゆえに待合スペースがない。

そこで登場するのがスシローの公式アプリである。スシロー公式アプリで、来店の予約をすることで、呼び出しまでの目安時間を確認することができる。案内時間の30分前、10分前を目安に通知機能でお知らせしてくれるのも嬉しいポイント。

アプリで席の予約をおこない、時間まで外で過ごせば待合スペースでの密が避けられるというわけだ。

外に出ないといけないとはいえ、ここは渋谷。時間をつぶす手段なんていくらでもある。むしろ買い物や遊びに夢中になって予約の時間を逃さないよう注意したい。

スシローアプリをチェック!

もちろん、ベストなのは入店前に事前にアプリで予約するやり方だ。これならお店に入ったけれど満席だったということもない。

予約の時間になったら、店舗でチェックインして受付は完了。あとは席へ着いて好きなものを注文するだけだ。ここまで人との接触はゼロ! まさに今の時代にぴったりのシステムである。

注文はすべてタッチパネルで可能。非接触かつ声を出さなくていい仕組みが徹底されている。

まだある!? 渋谷駅前店のすごいところ

こちらをご覧いただきたい。一見、なんてことはないレーンだが、実はこれ注文した商品が直接席まで届く専用レーンなのだ。

注文したお寿司が専用レーンで運ばれてくるシステムはこれまでにもあったのだが、手前の人がお皿を取るまで他のお皿を流せないという問題点があった。

しかし、スシロー渋谷駅前店では注文を受けてから作られたすしは専用レーンから各席へと分岐し、自動的に注文したお客さんの席に到着する。だから、注文専用レーンの渋滞が起きずに、スムーズに商品が席まで届く。ドリンクもここを流れてくるというから驚きだ。いや、これすごくないですか?

さらにキッチンにも工夫があるという。

これまでは注文のあったお客さんの席によって、流す場所が決まっていたため、キッチン内を移動しなければならなかった。しかし、スシロー渋谷駅前店ではどの席に届けるのかを確認して、ボタンを押し、あとは目の前の専用レーンに流せば、注文を受けたお客さんに自動的に届くのである。これにより従業員の無駄な動きをなくし、お客さんへのスピーディな商品提供を可能にしたのだ。

さらにさらに、渋谷駅前店では「持ち帰り」も強化している。

すしを持ち帰りたい場合もアプリから注文が可能。一般的なお店では店内で店員さんから寿司を受け取って持ち帰るところだが、非接触にこだわるスシローはとんでもないシステムを開発した。

おすしの「お持ち帰りロッカー」である。

なんと、エレベーターを降りてすぐの場所に設置されているこちらのロッカーに、注文したすしが入っているのだ!

アプリのQRコードをかざせばロッカーが開き、注文したすしを受け取れる。なお、ロッカーは冷蔵庫になっていて、店員さんは裏側からすしを入れられるため、受け取りのためのやり取りは不要だ。

店内ですしを食べたいときも、持ち帰って自宅で食べたいときも、スシロー渋谷駅前店ならすべて非接触なので安心なのだ。

スシローアプリをチェック!

渋谷出店の理由。そして、次は……

……ということで、スシロー都市型店舗のすごさが伝わったかと思うが、そもそもなぜ渋谷に出店したのか。そして今後の出店戦略はどうなっているのか。そのあたりを伊藤部長に聞いてみた。

――なぜ渋谷に出店されたのでしょうか。

スシローは5年ほど前から都市部への出店を強化しています。以前はロードサイド店が多かったのですが、より多くの人にコスパのいいおすしを食べていただきたいという思いから、新たな取り組みとして都市型店舗を増やしています。

――コロナ禍で飲食店が苦しい時期に出店した理由は?

たしかにコロナの影響はあります。しかし、だからこそ出店する意義もあると思っています。飲食店が減ってしまう中で、おいしいものを気軽に食べられる選択肢の1つにスシローを入れていただきたいのです。

――正直、ビルの6Fというのは場所がわかりにくい気がしました。

最初は認知度を上げるのに苦労するかもしれませんね。しかし、都市型店舗にこれまで挑戦してきて、地下の物件やビルの上階など様々な場所で成功してきました。その経験があるので、戦っていけると思っています。

認知度を上げるための営業努力も惜しみません。チラシを配ったり、外でお客さまに声かけをしたりと、都市型店舗ならではの「お客さまに向かっていくスタイル」で認知度を高めていきます。

――渋谷駅前店の特徴はありますか?

先ほどご覧いただいたオートウエイターなどの設備に加えて、都市型店舗限定メニューも大きな特徴です。都市型店舗はビジネスパーソンから学生、ファミリー層まで幅広い層のお客さまが来店されるので、メニューもそれに合わせて開発しています。たとえば、「すし3貫盛り」などは非常にコスパがよく、満足感の高いメニューなので、コスパを重視されるお客さまにおすすめしたいですね。

――今後の展開について教えてください。

次の出店は東京駅を予定しています。東京は渋谷以上に幅広い層のお客さまが来店されると予想されます。また、長距離を移動される方や、コロナが収束すれば観光客の方も多く訪れる場所です。そういった様々なニーズにお応えするべく、通常の店舗に加えてお持ち帰り専門の「スシロー To Go」を併設します。2つの形態を併設するのは、当社としても初めての試みです。東京以外にも、今後はさらに多くの地域への出店をおこなっていきます。

――最後に読者へメッセージをお願いします。

スシローは今後も出店を重ねて、1人でも多くの方においしいおすしを食べて感動していただきたいと考えています。商品はもちろん、接客も含めた体験価値を今まで以上にしっかりと高めていきます。ぜひご来店いただけると嬉しいです。

都市型店舗が続々オープンするなど、進化を続けるスシロー。渋谷駅前店は、そんなスシローの象徴ともいえる店舗になりそうだ。渋谷で気軽においしいすしが食べたいなら、ぜひスシロー渋谷駅前店を訪れてみてほしい。

スシローをチェック!

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