TVアニメ3期の放送も決定し、ますます勢いが止まらないスマートフォン向けアプリ『アイドリッシュセブン』。4月からはクレーンゲーム用景品として、「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~アイナナパレード モフモフぶっとびレーシングver.」が登場することとなった。

  • 「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~アイナナパレード モフモフぶっとびレーシングver.~vol.1」

  • 「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~アイナナパレード モフモフぶっとびレーシングver.~vol.2」

このぬいぐるみでは、アイドルグループ「ŹOOĻ」の4人がゲーム内イベントのモフモフ&ワルモフな姿に。そこで今回は、狗丸トウマ役を演じる声優・木村昴さんにインタビューを実施。ヒールとして複雑な立場に置かれたŹOOĻについて、そして本アイテムの感想を伺った。

  • 木村昴さん(撮影:大塚素久(SYASYA))

ブーイングを受ける覚悟でステージに突っ込みました

──ŹOOĻが登場するメインストーリー第3部が配信されてから約3年が経ちました。改めて当時のことを振り返ってみると、どのような印象ですか?

キラキラと素敵な世界に突如として現れた、めちゃめちゃ尖ったグループという印象でしたね。最初に台本を読んだ時も、「なんでこんなに態度悪いんだろう」とか「なんでこんなに突っかかるの!?」とか引っかかる部分ばかりでした。しまいには「俺はもう真剣に歌わない」ですから……(笑)。

──たしかに他のアイドルとは違いました(笑)。

もちろん、そこに確固たる理由があるというのは明らかでしたが、とにかく一線を画す存在で。演じ甲斐がありそうだとワクワクしたのを覚えています。

──最初から狗丸トウマたちのバックボーンはご存知だったのでしょうか?

先の展開まで知りすぎて、変に“イイヤツ感”が香ってしまったら良くないと思い、その日に収録する分の台本だけをチェックするようにしていました。なので、尖っている時はちゃんと尖りが出せるように徹底しながら、都度アップデートしていった感じです。

──トウマは根がイイヤツということは、初登場からなんとなく漏れていた気もしますが……。

断言しちゃいますけど、ŹOOĻで一番いい奴です(笑)! ただ、ギャップはめちゃめちゃすごい。

──典型的なツンデレというか。

陸との初対面のシーンで「お前、嫌い!」って言っておきながら、陸が立ち去ろうとしたら「なんでかって聞け!」って(笑)。さすがにツンデレでは片付けられません。彼はどうかしています(笑)。

そんなめちゃくちゃな登場シーンから始まりましたが、トウマはアイドルの世界を一気に駆け抜けていくわけで。そもそもŹOOĻは途中参加のグループですから、IDOLiSH7やTRIGGER、Re:valeが長い年月をかけて築き上げてきたポジションに“なる早”で追いつかなければいけなかった。登場してインパクトを与えて、紆余曲折を経て、4人の足並みが揃うまでのドラマもとにかくスピーディーな印象でしたね。

──登場した序盤、ヒール(悪役)としての活躍と並行しながら『アイドリッシュセブン 2nd LIVE「REUNION」』にも出演するというのは鮮烈な展開でした。

作中で皆にひどいことをしたばかりだったので、会場から総スカンを食らってもおかしくないようなタイミングだったんですよね。ドがつくほどのアウェイというか。出て行った瞬間に強烈なブーイングを浴びせられて、「帰れー!」って物が飛んでくるんじゃないかとも思いました(笑)。だから、こっちとしてもすごく準備していたんですよ。

まずは前年度の『アイドリッシュセブン 1st LIVE「Road To Infinity」』のことをSNSでチェックしたら、IDOLiSH7のメンバーは仲の良さが前面に出ているお稽古中の画像をアップしているのに対して、TRIGGERの3人はそういうことをほとんどしていなくて。でも、キメるべき本番でキッチリとキメているのが、すごくTRIGGERらしいなと思ったんです。

──木村さんたちもŹOOĻらしくあるためにどうするべきか考えた?

ええ。まず「お稽古中で~す♡」って集合写真を投稿するのは違うなと(笑)。それどころか、ストーリー的にはやらかしていると考えると、謹慎中ぐらいの心持ちでいなきゃいけなかった。なのでSNSは封印して、ライブでいきなりドンッと見せようと覚悟を決めました。

もちろん、他のアイドルとも意図的に距離を取っていましたね。陸役の小野賢章さんとは普段から仲良くさせてもらっていますが、「昴~!」って来てもスッと手でバッテンを作って「話しかけないで!」って、コミュニケーションを断固拒否(笑)。

一方で、ŹOOĻのメンバーで集まって「万が一、ブーイングが来たらどうしますか?」みたいな心が折れないようにするためのシミュレーションは重ねました。プランAは「ブーイングは来ないけど、誰もノッてくれないパターン」で、プランBは「とりあえずノッてくれたけど、みんなの顔が怖いパターン」って感じで……(笑)。

──やりとりも含めて、海外のロックフェスに挑戦する前のŹOOĻと通じるものがあります。

あとあと振り返るとそうなんですよ! 背水の陣だったŹOOĻと同じく、スタンバイをしていたときの僕らは4人で30,000人を超える大軍勢に立ち向かう気分。

──メットライフドームのステージも、360度全方位を囲まれていましたね(笑)。

いやー、四面楚歌もいいところですよ! でも、いざ討ち死にする覚悟を決めて「しゃー! 食らいやがれー!」って出ていったら、なんと意外にも「キャー!」って大歓声をもらっちゃって。「えっ、なにこれ!? もしかしてプランC?」みたいな(笑)。4人で「あんなに会場が沸くとは想定していなかった……」と話しました(笑)。

──個人的には、ŹOOĻの動向を静観していた来場者さえも、ステージに圧倒されて心変わりしていたイメージがあります。それこそ、皆さんのパフォーマンスの力も大きかったのかなと。

そうですか? 裏ではめっちゃ練習しましたし、そう言ってもらえて本当に良かったです。本来、僕らは声優であってアイドルという立場ではありません。でも、『アイナナ』を通じてアイドルをやらせてもらっているわけだし、やるからには本気でやりたいという気持ちがどんどん湧き上がってきたんです。僕らが見せたいのは、声優にもできる“とりあえずいい感じのパフォーマンス”じゃなくて、“ちゃんとしたステージ”だって。こんなガキ大将みたいな体型ですけど(笑)、心持ちは完全にアイドル。それは他の3人にも共通していたと思います。

ŹOOĻのメンバーは(亥清悠役の)広瀬裕也くんが20代半ばと一番若くて、逆に40代の近藤さん(御堂虎於役の近藤隆さん)もいます。個性もバラバラで、たとえば近藤さんは経験豊富な反面、パフォーマンスはまったくメカニズムが分からずに「なんだこの動きは……」ってなっちゃう場面もあったり。でも、そんなバラバラな4人でもなるべく足並みをそろえようと練習した記憶がありますね。「ここは俺が行くから、あとは頼みます!」って背中を預けながらできるように。

──ŹOOĻは元々ボーカルとパフォーマーで分かれているユニットでしたよね。

ライブのときは近藤さんも(棗巳波役の)西山さんもちゃんと歌ってくれましたけど。全員、それぞれの見せ場で自分の良さを発揮できるように意識していたと思います。披露したのは3曲だけでしたが、「少ないからいいや~」じゃなくて「少ないからこそ印象に残らなきゃいけない!」という気持ちでした。

──ステージ衣裳もワイルドでオリジナリティがありましたね。

あれもめっちゃよかったです! パフォーマンスのなかで腕を振り上げる動きが多かったら、それをカバーするために伸縮性のある生地や布を足して腕の可動域を広げてくださったり。とにかく衣裳さんがすごくこだわりを持って作ってくださったんです。

そういえば、IDOLiSH7の衣裳にはラメが付いていてとにかくキラキラしていました。一緒のお稽古場だったので、IDOLiSH7の練習の後に入ったら「なんじゃこりゃ!」っていうぐらいに床が輝いていて(笑)。

──まるでアイドルの残り香のように(笑)!?

そう! そんななかで練習したせいで、終わるころにはŹOOĻの黒い衣裳や顔までもがキラキラに(笑)。

ちゃんとしたヒールとして改めて嫌われるのも悪くない

──当初はヒールだったŹOOĻの立ち位置も、メインストーリー第4部でだいぶ変化しました。とくにTRIGGERとの対話のシーンが印象に残っているというマネージャーも多いかと思います。

あの場面では、お互いの気持ちがやっとそれぞれの耳に入ったというか。ヒールとしてのŹOOĻが真なわけではなく、第4部のŹOOĻが彼らの本質で、目指していた形に少しずつ近づけたという感じなんですよね。なので、物語的な展開を差し引いても、今のトウマのほうがのびのびと演じられている気がします。

──自分の生きる場所を見つけられたような。

そうですね。最初にヒールとして出てきて、やらかして、今度は落とされる側に回って……。最初に言ったように、トウマに関しては先々の展開を知らないまま収録の度にアップデートしていく形を取っていたので、正直「これ、どっかで刺されてもおかしくないんじゃないの!?」という緊張感はずっとありました。「どうせ最後はいい感じになるでしょ?」みたいな安心感なんてまったくなかった(笑)。

でも、そうやってŹOOĻが這い上がっていく姿を見ているうちに、それまで「ŹOOĻめ~!」と反感を持っていた方々も「頑張れー!」という声をあげてくださるようになって。今の彼らは応援のありがたさを知って、それに応えたいと思っているわけです。僕らとしても声援のありがたさは身にしみていますし、それは他の3人だって同じはず。

今年の1月に『アイドリッシュセブン 5th Anniversary Event "/BEGINNING NEXT"』に出演させていただいた時、お客さんはもちろんスタッフの皆さんも含めてとても温かく迎えてもらえたのは、「ああ、皆さんがしっかりとŹOOĻを受け入れてくださったんだな……」と感無量でした。

──なんだかグッと来てしまいます……。ただ、今後放送されるアニメ『アイドリッシュセブン Third BEAT!』はŹOOĻが登場したばかりの物語が描かれるため、再びかつての姿を見つめ直すことになりそうです。

せっかく信頼を得られたっていうのに酷なことをしますよね(笑)! でも「あいつら嫌いだったけど、パフォーマンスは悪くないな」と感じていた方たちが、改めて『アイドリッシュセブン Third BEAT!』を見て「思い出した! やっぱりあいつら嫌いだ!」と思ってくれたとしたら、それはアリですね! 中途半端なヒールとして軽く見られちゃうのが一番もったいない。それくらいならかつての熱量で嫌ってほしいです。

──なるほど。

『アイナナ』の物語ってものすごくリアルで、なおかつドラマティックですからね。ゲームでここまで胸が痛くなることってそうそうあります!? そうやってアイドルたちに感情移入して、その先にライブがあって、さらにはアニメでも楽しめちゃう。一言でいえば“モンスターコンテンツ”だと僕は感じています。

──ŹOOĻはもちろん、他のアイドルもそれぞれが魅力的な描かれ方をされている。

だから自然と感情移入できちゃうんでしょうね。根本的な役者としての話をするならば、僕は“木村昴のなかから狗丸トウマを出す”のではなくて、“こっちから狗丸トウマに近づいていく”タイプ。今はだんだんと自分のなかに狗丸トウマが蓄積されてきているので、そこに他のアイドルが入ってくるとブレちゃうんですよ。なので、他のアイドルに対しては「あいつらもいいじゃん!」くらいに思っています(笑)。

こんなに癒されるならもっと大きいサイズも欲しい!

──さて、4月からクレーンゲーム用景品として「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~アイナナパレード モフモフぶっとびレーシングver.」が登場します。こちらはゲーム内イベント「ぶっとびレーシング」をモチーフにしているそうです。手に取ってみた印象はいかがですか?

ぬいぐるみは僕も大好きですし、これもめちゃめちゃかわいい! なにより表情が最高です。やる気のない顔が独特で、これがまたŹOOĻらしくて非常に好みです。 「モフモフ」と「ワルモフ」で2パターンありますし、よく見ると色も濃淡がちゃんと違っていて……。これはもう、全員揃えたくなりますね!

──一人ゲットしたら、その勢いでコンプリートしたくなりますか?

絶対になりますよ! 一日中かけてでもコンプリートするくらいの覚悟をしたほうがいいです(笑)。 ちなみに僕自身はゲームセンターに行くとしたら、ひとりでプリクラを撮るくらい(笑)。Twitterをフォローしてくださっている方はご存知かと思いますが、毎年自分の誕生日に一人でプリクラを撮るのが恒例行事になっておりまして(笑)。 でも、このぬいぐるみが出るならば足を運びたいですね。欲をいえば、行きつけのスーパー銭湯に入荷してくれたら最高なんですけど……。

──スーパー銭湯ですか!?

クレーンゲームが置いてあって、風呂上がりにアイスを買ったお釣りでよく遊ぶんです。ただ、景品がぶっとんだセンスなので、そこに『アイナナ』が入ってきてくれたら最高に嬉しいなと(笑)。 こうやって手で触っているだけでもモフモフで癒されますし……。この際、等身大クラスの巨大なモフモフぬいぐるみとかも欲しいですね。「抱きついた人をダメにしちゃうモフモフ」、いや、どうせならば「人生を棒に振らせるモフモフ」と銘打って(笑)。

──どれだけモフモフなのか想像もつきません(笑)。

想像を超えるようなものをぜひぜひ開発しましょう!(笑)

──あとはどんなグッズが欲しいですか?

ŹOOĻだったらかわいらしい方向ではなくスタイリッシュでロックなグッズも合いそうですよね。絶対に欲しくなっちゃうと思います。それこそTシャツとかパーカーとか。あとはオフィスとかでも使えるような、カッコいい系のグッズがいいですね。

──それはたしかに。

でしょ? どうですか、ŹOOĻ仕様のランドセルとか(笑)。

──オフィスって言ったばかりなのに(笑)。お子さまがかなりロックな育ち方をしそうです。

今後、ネクストジェネレーションのŹOOĻチルドレンを育てていくためにも必要だと思います! たとえば、多機能の筆箱にŹOOĻのロゴをデザインしたら、小学生にはウケますよ(笑)! 『アイナナ』は大人の世界の機微を描いた作品なので、ちょっと難しい部分もあるかもしれませんが、今どきの子どもたちって対等な目線で良さを伝えたら分かってくれたりしますからね。ぜひ英才教育をお願いします(笑)!

──最後に、今回のぬいぐるみに木村さんならではのキャッチコピーをつけてください。 B0808A

えっ、キャッチコピー!? なんだろう……。パッと思い浮かんだのは「モフの極みおばけ♪」かな?……これでいいんですか? 大丈夫ですか(笑)?

彼らをクレーンゲームで見かけたら、ぜひよろしくお願いします!


「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~アイナナパレード モフモフぶっとびレーシングver.」は、4月より全国のゲームセンターで順次登場予定。

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