パソコン工房を運営するユニットコムから、フルHD(1,920×1,080ドット)のノングレアパネルを採用した15.6型ノートPC「STYLE-15FXM35-i7-MNEX」が発売中だ。

CPUに第10世代Core i7-10700を採用し、ディスクリートグラフィックスのNVIDIA GeForce MX350を搭載しながら103,980円(税別)というリーズナブルな価格を実現した本機は、普段使いやオフィスワークはもちろん、グラフィックス性能が要求される画像編集なども快適に行える実力の持ち主。今回、その実機を試すことができたので、使用感やパフォーマンスを詳しく紹介していこう。

  • ユニットコムの15.6型ノートPC「STYLE-15FXM35-i7-MNEX」

シンプルながら充実した基本性能を搭載

黒を基調とした直線的なフォルムの筐体が、印象的なノートPC「STYLE-15FXM35-i7-MNEX」。飽きのこない洗練されたデザインで、仕事からエンタメまでシーンを問わず長く付き合えそうだ。試用機は天板に「iiyama」というブランドロゴがあしらわれていたが、直販サイト「パソコン工房」のBTOでは「ロゴなし」にカスタマイズすることもできる。

  • シンプルでフラットな天板。「iiyama」ロゴがあしらわれているが、BTOでロゴなしに変更することも可能。15.6型としては比較的省スペースだ

  • 本体底面や側面には随所に給排気口が設けられている。幾何学的なデザインのおかげで雑然とした感じはなく、ゲーミングPCのような未来的な雰囲気だ

15.6型という見やすい大きさの液晶ディスプレイを搭載しているが、上辺と左右の3辺が狭額縁のためフットプリントは幅が約361mm、奥行きが約250mmと比較的省スペース。厚みが約35.6mmあり、質量も約2.28kgとそれなりにあるので、モバイルノートPCのように日常的に持ち歩くのは難しいが、室内で場所を変えて使用したい場合などは、気軽に持ち運ぶことができる。

シンプルな天板と比較して、本体サイドや底面には幾何学的なデザインの給排気口が設けられており、ゲーミングノートPCのような先進的な雰囲気。排熱の効率も良さそうで、実際、負荷の高い処理も安定して行うことができた。ちなみに本体には電源周りの設定が行えるユーティリティ「CONTROL CENTER 3.0」がプリインストールされており、動作モードやファン速度を調節することもできる。利用シーンに合わせて活用したい。

  • 「CONTROL CENTER 3.0」の「POWER MODES」では、動作モードを選択できる

  • 「CONTROL CENTER 3.0」の「FAN SPEED SETTING」では、ファンの動作を細かく調整できる

インタフェースはかなり充実しており、本体左側面にミニD-Sub15ピン、HDMI、USB 3.0 Type C、USB 3.0、USB 2.0が、本体右側面にLAN、USB 2.0、ヘッドフォン/スピーカー出力、マイク入力、SD(HC/XC)/MMC対応カードリーダーが搭載されている。古い外部ディスプレイやプロジェクターなどにもつないで使えるのは、ビジネスシーンで活用したいユーザーにはありがたいポイントだろう。

  • 本体左側面には、ミニD-Sub15ピン、HDMI、USB 3.0 Type C、USB 3.0、USB 2.0が搭載されている

  • 本体右側面にはLAN、USB 2.0、ヘッドフォン/スピーカー出力、マイク入力、SD(HC/XC)/MMC対応カードリーダーが搭載されている

テレワークにも最適な使い勝手のいいディスプレイとキーボードを搭載

液晶のサイズは15.6型で、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)とスタンダードな構成になっている。映り込みの少ないノングレアパネルが採用されているため、日中の窓際や明るい照明の下などでも、画面が見やすく作業に集中しやすいのがうれしい。

ディスプレイ上部には100万画素のWebカメラとマイクが内蔵されており、ビデオチャットやWeb会議などに利用できる。またWi-Fi 6に準拠した無線LANを搭載しているため、Wi-Fi 6対応ルーターを使えば、高速で遅延の少ないインターネット接続が実現でき、大容量ファイルのダウンロードやWeb会議、動画の鑑賞などもより快適に行える。通信量が増えがちなテレワークで心強い味方になってくれそうだ。

  • 15.6型フルHDの液晶ディスプレイを搭載。ノングレアパネルのため映り込みが少なく見やすい

  • ディスプレイ上部には100万画素のWebカメラとマイクが内蔵されている

キーボードは各キーが独立したアイソレーションタイプで、キーピッチは実測で約19mm。キーストロークもある程度確保されているため、タイピングしやすく、長時間の文字入力でも疲れを感じにくかった。また、テンキーを標準で搭載しているため、表計算ソフトで表やグラフを作成する際や、画像編集ソフトのパラメーターを調節する際に、数値が入力しやすいのも好感を抱いた部分だ。

タッチパッドはクリックボタンが独立したタイプ。ボタンを押しながらドラッグするような操作がしやすいので、画像を切り抜いたり、グラフや図を文書に配置するなど、細かな作業もスムーズにできた。

  • テンキーを標準搭載したアイソレーションタイプのキーボードを採用している

  • タッチパッドはクリックボタンが独立しており、細かい操作がしやすい

高性能CPUとディスクリートグラフィックスを搭載

「STYLE-15FXM35-i7-MNEX」は、CPUに第10世代のIntel Core i7-10700を採用し、ディスクリートグラフィックスのNVIDIA GeForce MX350を搭載するなど、パフォーマンスを重視した構成になっている。ディスクリートグラフィックスといってもエントリー向けモデルのため、重量級ゲームには向かないが、カジュアルなゲーミングや画像編集、映像編集などには十分な実力を持っている。

今回はそのパフォーマンスをチェックするため、「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」「PCMark 10」「3DMark」「CrystalDiskMark」などのベンチマークソフトでスコアを測ってみた。

まず、CPUの性能を測る「CINEBENCH R20」と「CINEBENCH R23」は、それぞれ次の結果になった。

CINEBENCH R20
CPU(マルチコア) 4039 pts
CPU(シングルコア) 491 pts
CINEBENCH R23
CPU(マルチコア) 10383 pts
CPU(シングルコア) 1274 pts

最大4.80GHzで動作する8コア16スレッドのデスクトップ向けプロセッサーを搭載しているため、パフォーマンスはかなりいい。特にマルチコア性能の高さが印象的。Webやメールなどの軽い作業はもちろん、ビジネスアプリや画像編集なども快適に行えるはずだ。

続いて、PCの総合的なパフォーマンスをチェックするため「PCMark 10」を実行してみた。

PCMark 10
総合 5387
Essentials 9896
Productivity 8077
Digital Content Creation 5309

基本性能を示すEssentials、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivity、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationのいずれもが快適に動作する目安の3000を大きく超えている。この結果からも、画像編集や映像編集などがストレスなく行えることがわかる。

次に、グラフィックス性能を測るため「3DMark」も試してみた。

3DMark Time Spy
Time Spy score 1538
Graphic score 1342
CPU score 8983
3DMark Fire Strike
Fire Strike score 4110
Graphic score 4421
Physics score 21238
Combined score 1502

それぞれ、Graphic scoreが同世代のCPUに搭載されている統合型グラフィックスに比べると2〜3倍の数値になっている。重量級ゲームには向かないが、軽めのオンラインゲームや画像編集、映像編集なら快適にこなせるだけのパフォーマンスはあるといえるだろう。

最後に、「CrystalDiskMark」でストレージの性能も測ってみた。試用機には500GBのNVMe対応M.2 SSDが搭載されていたが、その高速性能がわかる結果になった。

CrystalDiskMark
  Read [MB/s] Write [MB/s]
SEQ1M Q8T1 1738.45 984.36
SEQ1M Q1T1 1597.32 980.52
RND4K Q32T16 339.31 288.58
RND4K Q1T1 59.93 146.72

テレワークや外出自粛などで、自宅のパソコンに触れる機会が増え、その性能や使い勝手に不満を感じることも多くなってきている。「STYLE-15FXM35-i7-MNEX」は高性能なCPUやグラフィックス、ストレージをバランス良く搭載することで、そうしたストレスを感じないパフォーマンスを103,980円(税別)というリーズナブルな価格で実現しているのが魅力だ。

普段使いから画像編集まで快適に行えるノートPCを探している人や、使い勝手に優れるノートPCを探している人には、ぜひ注目してほしい完成度の高い一台だといえるだろう。

※ここで紹介するスペックは今回試用した機種のものとなり、実際の製品と異なる場合があります。最新の情報はパソコン工房Web通販サイトで確認してください。

標準スペック

メーカー ユニットコム
型番 STYLE-15FXM35-i7-MNEX
ディスプレイ 15.6型フルHDノングレア(1,920×1,080)
CPU Intel Core i7-10700
メモリ 16GB DDR4-2666 (PC4-21300)
M.2 SSD 500GB(NVMe対応)
チップセット Intel H410
光学ドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce MX350
OS Windows 10 Home 64ビット
LAN 無線:IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n対応 Wi-Fi + Bluetooth 5 /
有線:1000BASE-T LANポート
インタフェース USB 3.0×1、USB 3.0 Type-C×1、USB 2.0×2
サイズ 約W361×D250×H35.6mm
重量 約2.28kg(バッテリー含む)
バッテリー
駆動時間
約5.3時間
価格 103,980円(税別)~

[PR]提供:ユニットコム