みなさんは「マイクロツーリズム」をご存知でしょうか?
自宅から1~2時間を目安とする近場への観光を表す言葉で、コロナ禍における新たな旅のスタイルとして注目されています。
とはいえ、コロナ禍の外出や旅行にはさまざまな注意が必要なのは変わりありません。
そこで着目したのが、3密を回避しながらレジャーを満喫できる「自転車旅」です。
徒歩よりも早く遠くへ移動ができ、車や電車では行きづらい場所にも手軽に行けるのが自転車の良さ。普段は気づかずに見逃してしまうような小さな発見があるのも魅力のひとつといわれています。
そこで今回は大阪を舞台に「近隣を巡る自転車旅」の体験レポートをご紹介。
旅にグルメはつきもの、ということで、テーマは「パン屋巡り」です。食欲をそそるパンの香ばしさに誘われる旅へ、いざ出発!
まずは旅のパートナーとなる
自転車をピックアップ
旅のはじまりは、大阪市北区のグランフロント大阪 ナレッジキャピタル4Fにある「シマノスクエア」。
2017年2月にオープンした同店は、自転車用パーツで世界トップシェアを誇るシマノが展開するカフェ&ショールームで、自転車と釣りを通して「新しいアーバンスポーツライフ」を提案しています。
「興味があって趣味として始めたいけど、何からすればいいんだろう?」といった初心者が多数訪れるのもお店の特徴。
散走(サンソウ)体験イベントを開催したり、サイクリングコースをアドバイスしたりと、自転車カルチャーの振興に力を入れています。
そんなシマノスクエアで働く店長の高田さんがサイクリングのガイドを務めてくれることになりました!
高田さんは自転車歴25年を誇るベテランライダー。大好きなマウンテンバイクで今も定期的に山を走っているそうです。
今回走行するのは、シマノスクエアを起点に大川沿いを走りつつ、大阪城公園までをぐるっと一周する約20kmのコース。
シマノスクエアが提案されている「散走」を体験します。
「散走」とは、自分のペースでゆったりと、気の向くままに自転車を走らせる、散歩感覚の自転車の楽しみ方。気軽にふらっと寄り道もできるので、まさに自転車を使ったマイクロツーリズムと言えるでしょう。
「アーバンサイクリングの醍醐味が詰まっていて、初心者も気持ち良く走れるコース」と太鼓判を押す高田さん。道中では、パンシェルジュの浅香正和さんおすすめのパン屋さんに立ち寄ります。
まずは、旅のパートナーとなる自転車をピックアップ。高田さんが選んでくれたのは、「Liv」のクロスバイクと「Schindelhauer」のシティバイクです。
かわいい色味が目を引く「Liv」のクロスバイクは、女性が乗り降りしやすいように設計されています。機能性も抜群で、11段階のギアチェンジでちょっとした坂道ならラクに走れて、街乗りには最適。
オートバイにも用いられているディスクブレーキが採用されているので、雨の日もしっかり止まって安心です。チェーンガードの曲線美など、アーバンライフに馴染むスタイリッシュさが光ります。
雨風が厳しい環境のドイツが生んだ「Schindelhauer」のシティバイクは、メンテナンスフリーで乗り続けられる耐久性の強さが自慢。
後輪にギアを内装したスマートなデザインでありながら、アルミ製のフレームからはクラシックな武骨さが漂います。こちらも「Liv」と同じく、ディスクブレーキを搭載し、ギアは11段階。ゆったりと乗れるため、長距離でも疲れを感じずに走ることができます。
それでは、選んでもらった自転車をお借りして、いよいよ散走のスタートです!
パンと、わたしと、自転車と。
「散走」パンの名店を巡るぶらり旅
シマノスクエアから走って最初に訪れたのは、中津にある「HATSUTATSU」。住宅街にひっそりと佇む隠れ家的な名店です。「身体に良いものを提供したい」との思いでこだわったユニークな創作パンが並びます。
フランスで修行していた職人が現地で感動した味を淡路産の玉葱を使って再現した「玉葱のブリオッシュ」。生地はしっとりしていて、練り込んだ飴色玉葱の甘みが口いっぱいに広がります。
バターを何層も重ねた「バターはおいしいですね!」は、バター好きにはたまらない一品。しかも、真ん中には濃厚なバターの塊が。商品名の通り、バターのおいしさに没入できる罪深いパンです。
ほかにも、赤ワインで煮込んだいちじくを大量に使用した「いちじく大爆発。」など、ネーミングにも遊び心が満載。スタッフさんが明るく接客してくれる、楽しいパン屋さんです。
パンシェルジュ浅香さんのおすすめポイント
冒険心をくすぐるような裏通りに佇むHATSUTATSUさん。この小さなパン屋さんの合言葉は「発見」。ユニークなネーミングが特徴で、見た目からも溢れんばかりの力強さを感じるパンが並びます。口の中に立体的に広がる食感・香り・余韻を堪能し、パンの美味しさを発見する喜びをどうぞ。 |
HATSUTATSU
マルーンカラー(えんじ色) が景色に映える阪急電車を眺めながら、淀川河川公園へ。
しばらく走ると「毛馬閘門(けまこうもん)」に到着。旧淀川(大川)に流れ込む水量を調節し、船運の利便を図る役割を果たしています。旅の記念に写真撮影していると、飛行機が飛んできました。
現在の毛馬閘門は1974年に新造されたものですが、明治時代に造られた旧閘門は淀川河川公園内に保存され、国の重要文化財に指定されています。
続いて向かったのは、都島にある「三好パン」です。2015年2月のオープン以来、一貫しているコンセプトは「普通においしいパン」。クリームパンやメロンパンといった定番のラインアップは、飽きの来ない素朴なおいしさです。
「くるみとチョコ」は、くるみを混ぜ込んだフランスパン生地に包まれたチョコとバターが溶け込んで美味。
ラム漬けしたレーズンと棒状のクリームチーズを巻き込んで焼き上げた「ブドウとクリームチーズ」は、朝食にもワインのお供にもちょうどいいパンです。
幅広い年齢層が頻繁に訪れ、中には「天然酵母食パン」などを目当てに毎日のように足を運ぶ人もいるのだとか。バターケーキやホロホロクッキー、ラスクといった、ちょっとしたおやつに嬉しい菓子系も充実しています。
パンシェルジュ浅香さんのおすすめポイント
日々の生活に寄り添うパン屋さん。店内のパンを見ていると、なぜか心まで整えられていくような気持ちに。三好さんの作るパンはどれも優しく、食べる人たちが気負うことのないシンプルなパン。おいしさを追求する素直な想いが込められていて、地元にこんなパン屋さんがあると毎日が幸せですね。 |
三好パン
大川沿いサイクリングロードはオンロードで走りやすいため、初心者にも人気です。そびえるビル群と、広大な川。大川沿いを走ると、大阪が“水の都”であることを実感します。
太陽の光で川面が煌めき、水鳥が鳴く中、風を切って走る爽快感は最高。身体がポカポカ温まってきて、マラソンランナーや散歩中の人たちに注意しながら、自然とスピードも上がっていきます。
春には桜のトンネルが出現。季節によって表情を変える大川沿いを走れば、四季折々の風情を堪能できます。
買ったパンを携え、やって来たのは大阪城公園。天守閣を中核に据えた、大阪を代表する都市公園です。お堀や石垣を横目に走り、大噴水のある噴水広場へ。
緑に囲まれたベンチに座っておいしいパンを頬張れば、疲れが一気に吹き飛びます。
実はライダーにとって、パンは身近な食べ物。レース中にジャムパンを食べたりして消費したカロリーを補っているそうです。
しっかり食べて、帰路につくまで木陰でのんびりと一休み♪
大阪城公園から出発地のシマノスクエアへ。30分ほどでシマノスクエアに到着し、自転車をお返しした後は、カフェでまったり旅の締めくくり。
自転車が描かれたカフェラテと、甘すぎないカリふわなフレンチトーストに舌鼓を打ちながら、旅の余韻に浸ります。すっかり自転車の虜です。
カフェはランチでもカフェでも利用可能。長期熟成の生ハムや濃厚な味わいのスモークサーモンを挟んだ本格的なサンドウィッチや植物由来のオリジナルシリアルバーなど、素材を厳選したやさしいメニューが揃っています。
シマノスクエア
身近な場所でも魅力を発見できる「散走」
自転車旅だからこそ出会える風景
3密を回避しながら適度に運動を楽しめ、さらに身近な場所の魅力を発見できる「散走」。徒歩圏内から自転車で少し足を伸ばして、普段は行かないパン屋さんを巡ってみてはいかがでしょうか?自転車旅だからこそ出会える風景がきっとあります。
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シマノは、世界中の自転車を愛する人の感動に寄り添いたいと願い、品質にこだわった本当に信頼されるものづくりをめざしています。
今までもこれからも「こころ躍る製品」を皆様にお届けしてまいります。
Cast:Tomoe Tamayama
Photo:Hiroshi Tokioka
※撮影は感染症対策を行ったうえで実施しました。
[PR]提供:シマノセールス