歴代「仮面ライダーシリーズ」の変身ベルトを"大人向け"としてグレードアップさせたバンダイの人気シリーズ「COMPLETE SELECTION MODIFICATION(CSM)」の最新作は、今年で放送開始20周年を迎える『仮面ライダーアギト』(2001年)の変身ベルト「オルタリング」に決定した。「CSMオルタリング」は『アギト』放送開始記念日である2021年1月28日11時より、プレミアムバンダイにて予約受付が開始される。

『仮面ライダーアギト』は、2001年1月28日から2002年1月27日まで、テレビ朝日系で全51話を放送した連続テレビドラマである。仮面ライダーシリーズのみならず、従来の「特撮変身ヒーロー」からの"革新"を狙った意欲作『仮面ライダークウガ』(2000年)の後を受けた作品だけに、『クウガ』で試みられたいくつかの画期的な要素(16:9のワイド画面、VTR撮影、怪人=アンノウンのリアルな生物描写、CGの積極的導入など)を踏襲し、かつ『アギト』ならではの独自性が加えられた。それが「既に仮面ライダーである男(アギト)」「仮面ライダーになろうとする男(G3)」「仮面ライダーになってしまった男(ギルス)」という、3人の仮面ライダーがおりなす"群像劇"のスタイルだった。

ここでは「CSMオルタリング」の発売を記念して、仮面ライダーアギト/津上翔一をさわやかに演じた賀集利樹にインタビューを行った。20年の時を経て"大人向け"の変身ベルトが発売されることへの感想や、アギトの"変身ポーズ"に込めた思い、そして長年にわたって愛され続ける「仮面ライダー」の魅力について訊いた。

――『仮面ライダーアギト』ファン待望の「CSMオルタリング」ですが、実際に商品見本をご覧になってどんな思いを抱かれましたか。

放送当時にいただいた「DX変身ベルト」を今日持ってきたんですけど、今回のCSMオルタリングを見るとこんなにも大きさが違うのか、とびっくりしました。まさに大人のための変身ベルトというべき最高の商品。僕にとっても大切な宝物が増えた思いです。

――普段は争いごとの嫌いな優しい青年というイメージの翔一が、人間の脅威となるアンノウンと対峙したときは、闘志をみなぎらせてアギトへと変身します。翔一の変身ポーズはシャープな動作が印象的ですが、変身についてはどういった部分に気持ちを置かれていましたか。

アギトの変身ポーズは、武道の型を取り入れています。手を刀のように構えて、前方に突き出す動きをキレイに決めるため、木刀を手にして練習していたこともありました。

――翔一の変身ポーズは初期エピソードでいくつかのバリエーションが存在していて、はっきりとした"型"は第15話から定まった感じでした。

番組が始まったばかりのころの翔一はまだ自分がアギトの力を持つ理由も知らず、無我夢中で変身していました。それが、だんだんと自分の意志をこめて変身するようになり、そういった意識が変身ポーズの変化として現れていた……なんて解釈もできますけど、実際のところはわかりません。でも毎回変身をするうちに、僕としてもどんどん"力強く"やりたいといった意識が強くなっていきました。

――『アギト』放送当時はDX変身ベルトをはじめ、アギトやG3、ギルスのフィギュアなども発売され、子どもたちに絶大な人気を誇っていたとうかがっています。当時の人気ぶりをどんなところで実感されましたか。

玩具売り場で『アギト』商品の前に子どもたちが集まっているのを、よく見かけました。トークイベントや握手会なども何度かありましたが、いつも凄い人数が集まってくださり、驚くと同時にありがたいなって思いました。子どもたちもそうなんですけれど、一緒に来られているお父さん、お母さんのほうが熱心に観てくださってるんじゃないかってくらいの勢いを感じました。子どもたちと一緒に写真を撮ったあと、お父さんが「次は私も一緒に……」なんて言ってきて、幅広い年代から愛されているなあと感激しました。

――賀集さんは「CSMオルタリング」を、どのように楽しみたいですか。

昨年、『仮面ライダー電王』(2007年)で仮面ライダーゼロノス/桜井侑斗を演じた中村優一くんと仲良くなり、「DX変身ベルト」を持って東京駅の「仮面ライダーストア」に行ったことがあったんです。「CSMオルタリング」を手に入れたあかつきには、ぜひこれを身に着けて、優一くんと一緒にこんどは池袋にある「仮面ライダー・ザ・ダイナー」に行き、記念写真を撮ってみたいんです。

――『アギト』放送から20年が経ち、平成から令和へと仮面ライダーシリーズがずっと続いていることについて、賀集さんはどのように思われていますか。

あのころ『アギト』を熱心に観てくれていた子どもたちが、20年の歳月を経て大人になった今でも好きでいてくれるなんて、ありがたい限りですね。最近では、映像ソフトや配信などで、昭和から平成にかけてすべての「仮面ライダー」シリーズを観ることができるじゃないですか。そんな中、オンエア当時には生まれていなかった方たちが『アギト』を観て、新たなファンになってくれたりするんです。親子二世代で『アギト』のファンでいてくれるなんて、本当に凄いことだと思っています。

――賀集さんが考える「仮面ライダーの魅力」とは何でしょう。

仮面ライダーの魅力、それはひとこと「変身」ですね。人間誰しもが「別の人になってみたい」「未知のことに挑戦したい」という気持ちを抱えていますよね。そんな"変わりたい"という願望を叶えてくれる存在が「仮面ライダー」だと思うんです。僕は『アギト』に出演するまで、ヒーローは雲の上の存在だという印象を持っていましたが、津上翔一は"隣に住んでいる優しいお兄ちゃん"のような親近感のあるヒーロー像でした。テレビを観ている子どもたちとヒーローとの"距離"がぐっと縮まったことも『アギト』が愛される理由のひとつなんだと確信しています。

(C)石森プロ・東映

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