今年でリリースから6年目を迎える、スマートフォン向けアプリゲーム『アイドリッシュセブン』(以下、アイナナ)。TVアニメ3期の制作も決定し、その勢いは留まるところを知らない。

そんなアイナナの歴史を振り返るかのように、1月19日(火)よりクレーンゲーム用景品として登場するのが「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~2019 Anniversary ver.~」だ。その名の通り、2019年のグループ記念日衣装をまとったぬいぐるみとなっている。

  • 「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~2019 Anniversary ver.~」

そこで今回は、TRIGGERの兄貴分・十龍之介を演じる佐藤拓也さんにインタビューを実施。十龍之介の人間性から共演者との関係まで、余すところなく語ってもらった。

  • 佐藤拓也さん (撮影:荒金大介、ヘアメイク:Reiko Seimiya)

6人でステージに立つ気持ちです

──改めて、十龍之介のアイドルとしての歩みを振り返ってみるとどのような印象ですか?

初めのころの龍之介は、グループのなかでもどこかよそよそしさを感じていましたね。「TRIGGERはこの3人でなければいけない!」みたいな気持ちも今ほど持っていなかったと思います。むしろ、気持ちの面では後輩かつ新人であるIDOLiSH7のメンバーたちに近かったんじゃないでしょうか。

──初々しい気持ちのままトップアイドルになってしまった。

そう。“これからの人”だったのに、いきなりトップアイドルという役目を持たされてしまったんです。実は、声優・佐藤拓也としてはとても共感が持てる立ち位置で。

――というと?

人前に出て歌ったり踊ったりする声優もいる、という世間の流れはなんとなく理解していましたが、僕自身そういうお仕事が主軸の一つになるとは想定していなくて。自分の意志に関わらずステージに上がってしまったという意味では、龍之介と重なる部分があります。もちろんオーディションに合格したときはめちゃめちゃ嬉しかったですけど!

あと、TRIGGERを演じる役者のなかで僕だけが違う事務所というのも、当初の龍之介と同じアウェイな境遇だったのかなと(笑)。でも、ゲームの収録やライブ、イベントなどを通じて三人の仲を深められたというところも、TRIGGERと深くリンクしたと感じています。

──メットライフドームのような大きなステージに臨むことで結束も深まっていった。

はい。TRIGGERの二人とはもちろんですし、他のグループのキャストさんとも『アイナナ』という共通言語があるからこそ仲良くなれました。一緒に同じ時間を共有し、同じ釜の飯を食べ、同じステージに立ったので、絆みたいなものは強く感じますね。

これは役者だけではなく、僕と龍之介との間にも当てはまります。それこそ、1st LIVE『Road To Infinity』でたくさんのお客様を前にステージに立ったときは、人前で何かを表現することへの責任や応援してくださる人たちの後押しの力を直に感じて。「TRIGGERに限らず、作品に登場するアイドルはこんなにもすごい仕事をしているのか」というリスペクトの気持ちが込み上げてきました。

──龍之介たちを一人の人間として尊敬する気持ちが?

あのステージに立っていたのは、物理的には3人の声優。でも、演じている3人のアイドルもちゃんとそこにいて助けてくれているというか、6人でTRIGGERをやっている感じなんですよね。これはきっと、羽多野さんや壮馬くんも同じ感覚を抱いていたんじゃないかと思います。

──「6人でステージに立つ」とはいい表現ですね。アイドルと自分がかい離しているからこそ、よりエモーショナルになる。羽多野さんはIDOLiSH7のステージを舞台袖で見ながら号泣したと話していました。

さすがにあれは泣くのが早すぎたような(笑)。まあ、僕も人のことは言えないんですけど(笑)。 それだけ想いが強いというか、みんながみんな演じているアイドルのことが好きだし、作品を大事にしているんだと思います。年月が経てば経つほど“責任”も大きくなっていますが、アイドルや『アイドリッシュセブン』というコンテンツに対する思い入れが深いからこそ、役者陣も自然と責任を共有している感じですね。

『アイナナ』は名言の宝庫

──『アイナナ』といえば、先日アニメ『アイドリッシュセブン Second BEAT!』が最終回を迎えました。振り返って印象はいかがですか?

浮かんできたのは「この作品ってアイドルものなんだよね?サスペンスじゃないよね!?」という感想です(笑)。ただキラキラしているだけではなくて、多彩な側面を持っていますし、登場人物それぞれの人生がしっかり描かれている作品だなと改めて感じました。

それはアイドルに限ったことではなく、マネージャーさんやステージの裏方もそう。我らの姉鷺さんが魅力的なのはもちろん、ほかのマネージャーズも本当にかわいくて!おかりん(岡崎凛人)とか、胃薬を持って千さんのマネージメントに向かう姿が愛らしいです(笑)。

アイドルのステージというのは、舞台に立つ人、マネージメントをする人、カメラさん、ヘアメイクさん、衣装さん、音響さん……本当に多くの方が関わったうえでの総合芸術なんだということを、『アイナナ』に改めて教えてもらった気がします。そして何よりステージを観てくださるファンの皆さんが大切。どんなにアイドルがキラキラしていても、皆さんがいなかったら意味がありませんから。

──一方で、アイドルを傷つけてしまうファンの姿も描かれてきました。

そうですね……。たとえば三月くんは、街中での何気ない会話が心に刺さってしまいましたが、あのシーンは人間をリアルに描いたからこそだと思うんです。 ステージに立つ側の葛藤が描かれているのでついついその視点から感情移入してしまいますが、ニュートラルに考えれば「誰が悪い」とか「善し悪しがどう」とかそういうことではないと思います。

100人いたら100人全員が相手を肯定的に捉えるなんてことはほとんどありませんし、賛否両論ある世界だからこそ、アイドルたちは必死に頑張っているんだろうと感じます。

劇中で描かれたように意見の相違が原因でファン同士が対立したり、いがみ合ったりするのだけは悲しいですが、どちらも好きという感情が根底にあるからこそ。百先輩も「アイドルを苦しめるのはいつだって、好きの感情なんだよ」と言っていましたが、エンタメを生業にするものとして考えさせられるセリフでした。

──まさに真理を突くようなひと言でした。

『アイナナ』は名言の宝庫ですし、その一つひとつがものすごい力を持っていて。楽の「俺は俺以外を生きたことはない。だけど、俺を必死に生きてる。大真面目に八乙女楽をやってんだよ。おまえはどうなんだ?」というプライドのある言葉もすごい!こういった言葉が心のなかにあるモヤモヤを払拭してくれるんです。

──さて、TVアニメ3期の制作も発表となりましたね。それまでは真っすぐぶつかっていたアイドルたちですが、この先には“悪意”を持った登場人物も暗躍していきます。

混じり気のない悪意が来ますよね(笑)。TRIGGERファンにとっては過酷な展開が待ち受けていますし、ŹOOĻのファンのみなさんもゲーム第3部にあたる彼らを直視するのが辛いはず……。TVアニメからご覧になる方にとってŹOOĻの所業は「えっ!?」となるかもしれませんが、彼らにも彼らなりの想いや状況があってヒール(悪役)に回っています。

──他のアイドルたちも彼らのようにヒール(悪役)になる可能性があった?

ボタンの掛け違いや一瞬のすれ違いでそうなっただけで、誰にでも起こりうることだったと思います。でも、今となってはŹOOĻの4人も作品を構成する大切なメンバーです。 ゲームでは一度演じているシーンとはいえ、スタッフさんたちがビビットな演出でまったく違った形に仕上げてくださるので、TVアニメ3期も絶対にすごいことになると確信しています。

──TRIGGERのライブシーンも胸に来るものがありそうで……。

辛いかもしれませんが、彼らは決して一人ではありません。彼らを見てくれている人は必ずいます。それはTRIGGERだけでなく、ŹOOĻやIDOLiSH7、Re:valeもそう。支えてくれる仲間。応援してくれる人たちがいます。変な話、僕自身もTRIGGERの仲間の一人だと思っているので、ずっと寄り添っていきたいです。

『アイナナ』は常に勝ち続けているわけではなく、負けを知って、そこから新たに踏み出していく強さも感じてもらえるシナリオ。きっとTVアニメ3期でも、「辛い出来事があったら落ち込むこともある。でも、そんなときに何をつかみ取って前に進むかが大事なんだ」というメッセージを伝えてくれると思います。

やりたいことがいっぱいあるだけで幸せ!

──成長が著しい龍之介ですが、現在の彼を演じるうえで特に気をつけているポイントを教えてください。

最初は望まれるままにエロエロビーストを演じていた龍之介ですが、最近はちょっと気のいいお兄ちゃんということがバレてしまって(笑)。では、なぜそんな彼がアイドルを、そしてTRIGGERを続けているかというと、応援してくれているみんなを幸せにしたいからだと思っています。「自分が愛されたいとかではなくて、自分たちが表現するTRIGGERを愛してほしい」と龍も言っていますし、その信条は念頭に置くようにしています。

──佐藤さんとシンクロする考え方なわけですね。

これは『アイナナ』に限った話ではありません。どんなときでも、「自分が関わっているコンテンツを愛してほしい」という想いを強く持って当たっています。

昨今は声優という職業にもスポットライトが当たり、色々なことをやらせていただいていますが、コロナ禍で「突き詰めるとあなたは何を生業にしている人なんですか?」と問われる瞬間も増えました。キャラクターと切り離して冷静に考えると、自分は何者でもないと感じることもあって……。

では、そんな今の僕たちに何ができるかといえば、キャラクターに関わるときにありったけの愛情を注ぐことしかないんです。そして、コンテンツを見てくださる方に楽しい気持ちや癒しを感じてもらいたい。そこから、より責任感をもって演じるのが大切だと思い至りました。そもそも、キャラクターを背負ってステージに立てる機会があるというだけでも幸福なので。

──こういった状況になると、ステージに立つ機会がいかに貴重かわかりますよね。

本当に!ステージに立てること自体が奇跡ですし、かつてのメットライフドームでのライブは“絶対に忘れられない幸せな時間”として僕のなかに刻み込まれています。またいつかライブができるようになってほしい……。そういう世界が来てくれると信じています。

──ハードルは高いかもしれませんが、イベントストーリーの劇場版アニメ化を望むファンも多いようです。

ドラマ映えするストーリーだから絶対に楽しくなるはず!実現の可能性があるかどうかはともかく(笑)、「これをやりたいなあ!」「やりたいよね!」と言えるのは幸せなことだと思います。 歌いたい曲もいっぱいありますし、シャッフルユニットだってまだ3組しか生まれていません。今ならŹOOĻとだって組めちゃうので、組み合わせを考えるだけでもワクワクします。

──TRIGGERとしてもまだまだいろいろな曲を歌いたい?

歌いたいですね!TRIGGERの楽曲だと僕が最初に収録することが多いんですが、「羽多野さんと壮馬くんならこう歌ってくれるだろう」となんとなくイメージが浮かぶようになりました。ただ、二人とも僕の想像をはるかに凌駕してくるので、「さすが!カッコいい!」と毎回うなっています。

ステージ上も含め、二人のパフォーマンスはとても勉強になります。僕らはみんな欲張りなので、「もっとこうしたい!」と自然と高め合えるしやりやすいメンバーです。ライブの前に三人で自主的に集まって練習をしたときもすごく楽しかったですね。

“僕が考えた最強の職場”を再現できちゃいます!

──さて、1月下旬からは「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~2019 Anniversary ver.~」が全国のアミューズメント施設に登場します。今回は2019年記念日をモチーフにした華やかな衣裳です!ぜひ手にとって感想を教えてください。

触り心地もいいですし、大和さんのメガネや千さんのホクロがちゃんと主張しているのもすばらしい!そして、衣裳の作りもとにかく細かい! 僕は古い人間なので、全員をお迎えしてテレビの上に並べたくなりますけど、今の薄型テレビだったら無理ですね(笑)。 ちなみに僕はゲームでも2019年記念日の龍之介を持っているので、見比べて再現度を確かめてみたくなりました。

──ゲームでも引けているとは縁を感じますね!

いえいえ、引けるとか引けないじゃなくて、引くまで回せば100%引けるんですよ(笑)!

──なるほど(笑)。そうなると、ぬいぐるみもコンプリートしたくなったり?

なりますね!たとえば、天だけ取れちゃったら両サイドの二人もお迎えしてあげないとかわいそうじゃないですか。その過程でIDOLiSH7の子が来てくれたら、そりゃもう7人揃えなきゃダメって感じになりますし……だって、ほらIDOLiSH“7”なんだから (笑) !

──クレーンゲームではよく遊ぶほうですか?

そうですね。きらどるぬいぐるみもそうですけど、最近はプライズグッズのクオリティがとても高いので「こんなのあったんだ~!」って夢中になっちゃいます。 ただ、クレーンゲームが得意かというとそうではないので、まずは店員さんを呼んで「この子ほしいんですけど、ここはどうにかひとつ!」と頼み込みます。そして、アドバイスをもらって挑戦してダメなときはこっそり手伝ってもらう……つまり、お願いベースでゲットしていると思っていただければ(笑)。

──お願いしてでもゲットしたくなる気持ちはわかります(笑)。

“映え”ますし、持ち歩きたくもなりますからね。電車に乗っているときに、ふと見覚えのある指の動きでスマホを触っている方がいて、バッグを見たらTRIGGERのぬいぐるみがついていたり(笑)。そういうときってやっぱり嬉しいです!仮にそれが別のメンバーだったとしても、「この人は『アイナナ』を応援してくれているんだ」って。その人がコンテンツを愛してくれていること自体が幸せなんです。

──今後、「こんなアイナナのグッズがほしい」という希望はありますか?

「灼熱のサンダードライ」(龍之介がCMを担当していたアルコール飲料)はどうでしょう?シンプルに飲んでみたいです(笑)。あと、泡盛も作らせてください!泡盛が身体に合っているのかまったく悪酔いしないので。あと、飲み物がダメなら琉球グラスもいいですね!

──琉球グラスですか?

合法的に沖縄に行きたいので、スケジュールを押さえていただければ受注生産で僕が作ります(笑)。沖縄には何回か行ったことがありますが、とても居心地が良くて。ホーム感があるのは、龍を演じたからなのかもしれません。

──お酒系のグッズがガンガン浮かぶのも、アイドルなのに酔っぱらっているシーンが多い『アイナナ』ならではという感じがしてピッタリですね(笑)。

龍之介は酔っぱらうと方言が出るので、なかなか特殊なお芝居になるんですよ(笑)。僕は東北の人(宮城県出身)なので、方言指導の先生に吹き込んでもらったテープを聴きながら悪戦苦闘しています。自分も地方出身で方言があるので、どこか親近感は感じながらも、あのシーンに関しては、洋画の吹き替えみたいなイメージですね。なにぶん龍は酔っぱらうと早口になるので……。その状態でお芝居をするというのは難しくもあり、楽しくもあります。

──龍之介の素の部分が出るという意味でも貴重なシーンです。

ただの気のいい漁師の息子に戻るシーンですから(笑)。龍みたいな存在が友達にいたら絶対に楽しいでしょうね、呼んだらすぐに来てくれますし。

──楽や天については?

あの二人は同じ職場にいてくれたら最高だと思いますよ。それは龍之介の軌跡が証明しているというか、最初は二人についていって「僕もアイドルやるよ」という感じだったのが、二人から「龍がいるからTRIGGERがやっていけるんだぞ」とさんざん言ってもらえて……。あんなに自己肯定感を高めてもらえる環境はなかなかありません。僕だったら泣いちゃいます(笑)。

厳しいことを言いながらもちゃんと評価してくれるセンターもいれば、ぶっきらぼうでもこちらを肯定して発破をかけてくれるリーダーもいるし、何かがあったら「大丈夫、大丈夫」とフォローしてくれるメンバーもいる。やっぱりTRIGGERは最高の職場ですね……。あっ、八乙女社長の下で働くのは胆力が要りそうですが(笑)

──(笑)。他のグループのアイドルは、職場の同僚としていかがですか?

(きらどるぬいぐるみを取りながら)まずほしいのは千さん!あと、記者会見はナギくんに任せれば、なぜか問題ない気がします。ほかにも根回しが得意な一織くんや、スポンサーに顔が効く壮五くんに、ムードメーカー担当の百さんや三月くん、感性のままに行動する環くん、さらには相談役の陸くん……と適材適所がちゃんとあるんですよね。大和くんとŹOOĻの4人はこの後のTVアニメの展開を考えると、今回は保留という感じになりますが(笑)。いやー、こうやって並べてみると、完全に“僕が考えた最強の職場”ですね!みなさんもきらどるぬいぐるみをお迎えした際には、こうやって妄想を巡らせてみるのも楽しいかもしれません。

──最後に、今回のきらどるぬいぐるみにキャッチコピーをつけてください!

「一人じゃ寂しいよ……だから……いいよね?」でいかがでしょうか(笑)。ぜひぜひ集めてみてください!よろしくお願いします。


「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~2019 Anniversary ver.~」は、1月19日(火)より全国のゲームセンターで順次登場予定。

  • 「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~2019 Anniversary ver.~vol.1」1月19日(火)より登場

  • 「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~2019 Anniversary ver.~vol.2」1月21日(木)より登場

  • 「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~2019 Anniversary ver.~vol.3」2月より登場

  • 「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~2019 Anniversary ver.~vol.2」3月より登場

  • ※商品開発途中のサンプルの為、実際の仕様と異なる場合がございます。ご了承ください。

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