冬の風物詩といえば、こたつとみかん。エアコンやヒーターを使えばさらに部屋が温まるものの、手先や足元の冷えはごまかせない。日本では比較的温かいはずの東京ですら、容赦のない寒さに襲われる。さらに北の地では、どのように冬を乗り越えているのだろうか?

そこで参考にしたい作品がTVアニメ『ゴールデンカムイ』(第三期)だ。

  • TVアニメ『ゴールデンカムイ』(第三期) ※画像クリックで作品詳細へ

TVアニメ『ゴールデンカムイ』といえば、明治末期の北海道が舞台。「不死身の杉元」をはじめとする強者たちが、金塊をめぐってサバイバルを繰り広げる作品だ。

杉元と行動をともにするアイヌの少女・アシリパ(※)やキロランケなどが授けてくれる知恵は、過酷な大自然を生き抜くために役立つものばかり。現在放送中のTVアニメ第三期では舞台をさらに北に移し、樺太アイヌやロシアの文化も描いている。
(※「リ」は小書き)

  • 第二十八話「不死身の杉元ハラキリショー」より ※画像クリックで作品詳細へ

本格的な冬はもう目の前。TVアニメ『ゴールデンカムイ』(第三期)を見ながら、こたつよりもエネルギッシュな寒さ対策を学んでみよう。

全身を温めるなら「バーニャ」で決まり!

第二十六話「スチェンカ」には、ロシア流の温まり方が登場する。ロシア式蒸し風呂「バーニャ」だ。

  • バーニャ ※画像クリックで作品詳細へ

木組みの小屋に作られたサウナを想像してほしい。バーニャには「ペーチ」と呼ばれる暖炉が設置されている。なかには焼き石が入っており、上から景気よく水をかけると大量の水蒸気が発生。すると室内の湿度と気温が上がり、全身からドバっと汗が噴き出てくる。

  • 全身から汗が噴き出る男たち ※画像クリックで作品詳細へ

さらに、白樺の葉を束ねた「ヴェニク」で身体をたたくと血行が促進され、よりポカポカに。かき回された室内の熱気で、体感温度もぐんぐん上がる。はたから見れば我慢大会のような光景だが、極寒の地では最高の娯楽に違いない。

バーニャで温まったあとは水風呂へダイブ!

ロシアでは近くの川や湖を水風呂代わりに使っているため、水温はケタ違いの冷たさ。当然身体がカチコチに冷えるので、再びバーニャにこもりたくなる。 このサイクルをくり返せば、サウナ好きの間で気持ちいいと評判の「整う」感覚を味わえるはずだ。

  • サウナならではの「整う」を体験? ※画像クリックで作品詳細へ

バーニャは「世界一熱いサウナ」といわれているだけあり、TVアニメ『ゴールデンカムイ』の画面から伝わる熱気も相当のもの。屈強な男たちがなぜかカメラ目線でバーニャを満喫するシーンや、ヴェニクを叩きあっている様子をこれでもかと目に焼き付けてほしい。

  • インパクトが強すぎる第二十六話はネットでも話題に ※画像クリックで作品詳細へ

あったか料理で胃袋から暖を取ろう!

冬に食べる温かい料理はまた格別。五感のすべてを使って暖を取ることができる。

TVアニメ『ゴールデンカムイ』は食事シーンにも力を入れており、これまでも狩りたての獲物を刃物で叩いてひき肉にする「チタタプ(※)」など、さまざまなアイヌの料理が登場した。第三期ではさらにバリエーションが増え、ロシア料理や樺太アイヌ、ウイルタ民族の食生活も描かれている。
(※「プ」は小書き)

たとえば第三十一話「メコオヤシ」に登場した、スーシュカやペリメニなどのロシア料理。 ロシアといえばビーツの赤色が鮮やかな煮込み料理・ボルシチを思い浮かべるかもしれないが、メニューはそれだけではない。

スーシュカとは、ベーグルのような形をした焼き菓子。小麦粉、卵、砂糖などを使って作られており、食べるとパリッとした音がする。作中では吹雪のなか遭難した杉元たちを燈台で待っている最中、鯉登少尉が優雅にほおばっていた。

  • お茶うけに合うと鯉登少尉もお墨付き ※画像クリックで作品詳細へ

スーシュカに欠かせない飲み物が紅茶だ。燈台でもスーシュカの穴にひもを通し、サモワールと呼ばれる金属製の湯沸かし器にくくりつけていた。たまにはロシア式のティータイムで、ほっこりとした時間を楽しむのもいいだろう。

ペリメニは、ロシア式の水餃子。小麦粉の皮で肉や野菜を包み、スープに入れて煮込む。サワークリームとの相性もいい。 空腹の杉元たちにとっては、まさにごちそう。ボルシチとともに冷えた体を温め、「フクースナ!」(ロシア語で「おいしい」)と心も満足したようだ。

  • ペリメニ(イメージ)

おうち時間が増える冬の時期。今年は新型コロナウイルスの影響もあり、例年よりも家にこもる時間が長くなりそうだ。たまには手の込んだ温かい料理を作って、胃袋から暖を取ってみてはいかがだろうか。

飯テロ要素も満載!?
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TVアニメ『ゴールデンカムイ』で描かれる多彩な食文化

家庭で作るのは難しいが、TVアニメ『ゴールデンカムイ』(第三期)に登場する樺太アイヌやウイルタ民族の料理もかなりおいしそうだ。

樺太に住むアイヌは、コケモモを「フレップ」と呼び日常的に口にしていた。 第二十五話「樺太へ」には、深紅の色が美しいフレップワインや、アシリパ(※)も食べたフレップの塩漬けが登場。塩漬けは杉元いわく、「しょっぱくて酸っぱくて甘い」らしい。 (※「リ」は小書き)

第二十九話「国境」では、樺太の国境沿いに住んでいたウイルタ民族がトナカイ料理を振る舞ってくれた。トナカイを飼育しながら移住しているウイルタ民族は、肉用のトナカイを山で狩り、飼トナカイからは乳をもらっている。

ちなみに山トナカイの肉は飼トナカイよりも味の評価が高く、脳みそもあっさりとして食べやすいらしい。アシリパ(※)も口いっぱいにほおばり、ヒロインらしからぬ表情を浮かべていた。
(※「リ」は小書き)

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作中では飼トナカイの乳から作るバター「アリ」が登場。リペースカという麦粉を焼いたパンにつけて食べていた。リペースカは平たいパンで、櫛を何本か刺して囲炉裏で焼き上げると美味。トナカイの乳とともに味わえば、寒さに凍えた身体が芯から温まりそうだ。 こうした日本とは異なる食文化を堪能できるのも、TVアニメ『ゴールデンカムイ』(第三期)の魅力のひとつだ。

TVアニメ『ゴールデンカムイ』では食生活が丁寧に描かれており、狩猟シーンにも力が入っている。「命をいただく」ことに関して真摯に向き合っていると伝わってくる。最初は食事の場面だけでもいいので、ぜひチェックしてほしい。

ギャグもシリアスも全部乗せ!TVアニメ『ゴールデンカムイ』で心を満たそう

フジテレビが運営する動画配信サイト「FOD」では、TVアニメ『ゴールデンカムイ』の歴代シリーズ、そして最新の第三期を独占配信している。

  • TVアニメ『ゴールデンカムイ』 ※画像クリックでシリーズ詳細へ

  • TVアニメ『ゴールデンカムイ』(第二期) ※画像クリックでシリーズ詳細へ

第一話「ウェンカムイ」はいつでも無料で見られるほか、最新話も期間限定で無料公開!さらに月額888円~(税抜)の「FODプレミアム」に加入すれば、いつでも全話見放題だ。

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喜怒哀楽のすべてと、五感で味わうTVアニメ『ゴールデンカムイ』。夢中で見るうちに心も身体も温まっているのだから、もはや暖房器具のひとつといってもいい。今年の冬ごもりのおともに、ぜひ触れてみてはいかがだろうか。

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(C)野田サトル/集英社
(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

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