人生において大きな転機となる、子どもの誕生。育児休暇からの復職など、初めてなことばかりの毎日に不安を抱くお父さん・お母さんも少なくないでしょう。マイナビニュースでは、そんな皆さんからのお悩みをアンケートで募集しています。今回は、産後サポート「ままのわ」や「父親学級」などを手掛けるアイナロハの代表取締役・渡邊大地さんにアドバイスをいただきました。

今回のお悩み相談

「共働きのため、仕事と子育てが両立できるか不安」(38歳/男性/だいすてんさん)

初めての出産だと、出産後に予定通り復帰できるのか、保育園に入れるのか、家族の協力は得られるのか……などなど、イメージが沸かないことばかりで不安になりますよね。

体調回復は予定通りにはいきません

まず覚えておきたいことは、実際に出産を終えてみないと、仕事にいつ復帰できるのかは確定できないということです。よく「産後1カ月で会社復帰します」と復帰を決めている方がいますが、体調の回復スピードは人それぞれ。早い人もいればゆっくりの人もいます。いつ頃復帰したい、という希望を持つのは良いのですが、「産後1カ月」など具体的にゴールを決めてしまうと、それよりも時間がかかった場合に焦る原因になります。希望よりも時間がかかる場合もあることを覚悟して、復職に身体を合わせるのではなく、体調回復を確認してからの復帰になることを覚えておきましょうね。

保育園探しは夫婦で

両立に欠かせないのが夫婦の協力です。以前、お世話になった保育園の園長が「保育園の見学に夫婦で来た人たちは、送り迎えも夫婦でしている。母親だけ見学に来た家族は送り迎えもたいがい母親だけでやっている」とおっしゃっていました。見学の時点で保育園生活のパターンが決まってくる、ということですよね。夫婦で協力するためには、ぜひ保育園探しにもお互いを巻き込んで、協力体制の土壌を作っておきましょう。

全部完璧でなくて良い

「両立」というと、すべて完璧にやらなければいけないように思うかもしれません。しかし、今までやってきた「仕事」と「家事」に、「育児」という大仕事が加わるわけですから、すべてを完璧な質と量でこなすことはできません。失敗もある、できないこともある、諦めることもある。お母さん・お父さんも1年生から積み上げていくんだ、という気持ちで無理をせず、他の人を目一杯頼って、お仕事も続けていきたいですね。

(著者プロフィール)
渡邊大地
産後ヘルパー事業を行う株式会社アイナロハ代表。『赤ちゃんがやってくる!〜パパとママになるための準備カンペキBOOK〜』、『産後が始まった!』(KADOKAWA)ほか著書多数。産婦人科や保健センターでの両親学級講師を務めるほか、現在オンラインでも両親学級を毎月開催中。「ワタナベダイチのYouTube両親学級」動画も好評。公式サイトは こちら。

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