TVアニメ2期の放送が満を持して再開し、マネージャーたちの喜びもひとしおのスマートフォン向けアプリ『アイドリッシュセブン』。2期のオープニング主題歌「DiSCOVER THE FUTURE」は、7人組のアイドルグループ「IDOLiSH7」の前向きさや、未来への意欲が感じられる曲となっている。
10月下旬からは、その衣装をまとったクレーンゲーム用景品「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~Second BEAT!~」が登場することに。そこで今回は、IDOLiSH7の六弥ナギを演じる声優・江口拓也さんにインタビューを実施。作品への想いやこれまでのエピソード、2期の見どころなどを赤裸々に伺った。
──コロナ禍でもさまざまな展開で私達を楽しませてくれる『アイドリッシュセブン』(以下:アイナナ)。ナギは、ゲームの最新ストーリーでもクローズアップされるなど、当初に比べて見え方が大きく変化してきたアイドルだと感じます。
正直、最初の頃のナギは「よくわからないヤバイ奴がいるぞ!」みたいな感じだったのに、本人の生い立ちがだんだんと明かされるようになってからは変わってきましたね。第4部では、ちゃんとIDOLiSH7のメンバーと仲間になれたのかなという感じがあります。
──二階堂大和とも通じる部分ですが、ナギもずっと俯瞰するようなポジションでしたよね。
それまでも一緒になって楽しんだり頑張ったりはしていましたけど、どこかほかのメンバーからは距離を置いていましたよね。でも、ようやくつっかえていたものが取れて、本当の意味でIDOLiSH7の一員になれたんじゃないかと。演じるときも包み隠さずによくなったので、あとは思うがままに、みたいなところはありますね。そんなにわかりやすく変わったわけではないですが、アフレコのときのリラックス具合が変わったというか……。僕自身の心の持ちようが一番変わった部分かもしれません。
あと、ゲームは音響監督さんとマンツーマンで作っていくイメージなんですが、アニメーションになると周りの声があるので、また違った面が出ていて。僕自身も他のキャストとの化学反応を楽しみながら、アニメのナギを形作らせてもらっています。
──たしかに、ナギと三月のワチャワチャしたシーンなどは、こちらにまで楽しさが伝わってくるようです。
今後はストーリー的にもシリアスな展開が続くので、箸休めのシーンになってほしいというのもあります。あのやりとりがなかったらメチャクチャ重い感じになっちゃうので(笑)。
──なるほど……!
アニメだけでなく先の展開も含めてですが、『アイナナ』で描かれているテーマは明るいだけではないですからね。誰しもが心のなかに秘めているような負の側面にまで切り込んでいる作品なんです。光が強ければ影も大きくなる、という世の中の理がここまで詰め込まれているなんて。
──大きすぎる光に対して不安を感じる作品は、珍しいですよね。江口さん自身もエンタメの世界で、そう感じることが?
大いにあります。僕は、何かを手に入れたら何かを失う「等価交換」という言葉が大好きで。実際の人生でも、「失いたくなければ得なければいいし、得たかったら失うべきだ」と思いながら生きているんです。『アイナナ』で描かれていることは生き方にもそのまま通じますし、単なるアイドルものではなく、人生のスパイスになりうる作品といっても過言ではないです。
──ナギは、類まれなるイケメンでありながらアニメが好きというギャップのあるアイドルです。江口さんは自己分析をしたときに、「ここが自分のギャップだ」と感じる部分はありますか?
ラジオやイベントで表に出たときにはなるべく明るく振る舞おうとしていますが、普段の自分はメチャクチャ暗いので、そこはギャップじゃないでしょうか(笑)。僕自身も明るいエンタメを観るのが好きですし、そういった場に立つときは意識しています。一方、プライベートで……たとえば一人で飲みに行ったときは、メチャクチャ静かなんですよ。とはいえ、両方とも「江口拓也」であることに変わりはなく、どの側面を表に出すかなんだろうとは思っています。
──表舞台だけでなく、アイドルの水面下を描いている『アイナナ』とも通じる話ですね。
たしかに。あと、僕とナギで性格はだいぶ違いますが、アニメやマンガが好きというところは近いんじゃないかなと思います。僕もアニメやマンガが好きで声優になったわけですし。まあ、さすがにナギほどの情熱は爆発していませんし、彼の場合は「『マジカル☆ここな』が人生」みたいなところがあるのでマネはできませんけど(笑)。
──10月より放送再開となったアニメ『アイドリッシュセブン Second BEAT!』も注目を集めています。こちらの見どころも教えてください。
今回のストーリーでの主役は「Re:vale」だと思いますし、IDOLiSH7との関わりのなかでどう物語を作っていくのか、そこに注目すると面白いと思います。ナギは大人しくしているというか、メンバーのことを見ながら関わっていく “サポート系ポジション”という感じはしますね。先ほども言いましたが、箸休めになれるように頑張りました(笑)。
──休ませつつ、和ませつつ、でも着々と今後の伏線も作っているような。
そうですね、今後のストーリーではいろいろと爆発するわけですし。ゲームの収録はブース内に一人だけなので、外的要因もなく完全に感情を制御できる状態なんですが、彼の感情が露わになるところでは涙と鼻水で台本がベチョベチョになって「見えないよ!」となるくらい激しくなりました……(笑)。どの現場でも等しく全力でやらせてもらっていますが、それを差し引いてもあんな状態になるのは異例といいますか。ナギと僕との関わり合いの蓄積や、そこまでのストーリーのインプットがあったからこそだと感じます。
──他のキャストさんとの関係性も、この5年で変化しましたか?
やはりライブやイベントに関わる機会が増えたので、それまでよりも仲良くなれた気がします。 “圧倒的なしんどさ”を前にしたときに、一緒に頑張ってくれるのがかけがえのない仲間ですし、みんながいなかったら乗り越えられなかったんじゃないかとさえ思っています。イベントやライブという共通の体験を通じることで、そこにしかない絆が生まれたんじゃないでしょうか。
──1stライブ『Road To Infinity』からメットライフドームというのはスケールが大きすぎて、挑む側としても大変だったのでは。
そうですね。1stライブはとにかく初めてづくしでしんどかったです(笑)。ああいう形でパフォーマンスを披露するのも初めてでしたし、人数も多いのでフォーメーションも複雑。まあ「喉元過ぎれば~」とはいいますし、今となっては頑張りが報われた良い思い出として刻まれていますが、当時はとにかくみんなギリギリで(笑)。
──場慣れしている方も多そうなイメージですが……。
でも、壮五役の阿部さんなんかは「こういうの初めてなんだよねー!楽しいー!」とか言いながらメチャクチャ高いハードルを越えていて、なんて底知れないんだと。あのときばかりは「この人はヤバい!」って本気で震えあがりましたし(笑)、同時にすごく勇気づけられました。
──アイドルの関係性を考えると、大和役の白井悠介さんや、三月役の代永翼さんと一緒にいる時間も多そうなイメージがあります。
ウィング(代永)さんとはもともと別の活動でもご一緒していますし、とてもやりやすいです。白井くんはいつも飄々としていて。大変なのか大変じゃないのか全然読めないのに壁を越えているので、やっぱりすごい(笑)!
そして、2ndライブ『REUNION』ではŹOOĻの4人も加わりましたし、すごいことになっています。「今はこのメンバーで作っているんですよ!」という想いがしっかりと提示できて、僕としても本当に楽しかったです。あと、(公演後の)夜も楽しかったです(笑)。
──ŹOOĻのメンバーも、江口さんと同じく“初めてがメットライフドーム”という壁に直面したわけですよね。
なかなか想像しがたいプレッシャーだと思いますよ!それに加えて、ŹOOĻはストーリー的にも敵を作りやすいので余計にしんどかったはずというか。等価交換でいえば、「失っている」ところからのスタートですよね(笑)。それでも全員がちゃんとエンタメを楽しんでいる、というのが伝わってきて素晴らしかった。だからこそ、そんな彼らのパフォーマンスが皆さんにも受け入れてもらえたんだなと感じます。
──さて、10月下旬からは「きらどるぬいぐるみ」の新作がついに登場します!今回は「DiSCOVER THE FUTUERE」をモチーフにした、透明感のある衣裳に!
(まじまじと眺めながら)つくりが細かいですよね……。いやいや、本当にすごい!“映え”が完成されているというか、そのまま小さくなった感じ。アイドルを並べたときに、細かい衣裳の違いなんかも如実に感じられると思います。作るのが大変そうだな(笑)。
──江口さんは、普段から家でグッズを飾ったりはされますか?
そうですね。アクリルキーホルダーをいただくことが多いので、専用のボードに飾るコーナーを設けています(笑)。あの一角は、思い出が本当にいっぱい詰まったコーナーですね。あと、ひとつのテーマで共通しているものはフルコンプしないと気が済まないタチなんですよ。
──コンプ欲が!?
だって、揃ってないとかわいそうじゃないですか……。7人中6人しかいないとかだったら、もう地獄(笑)。0か100かしか許せないので、集めると決めたらやり遂げますね。クレーンゲームも下手くそだと自覚しているので、とりあえず店員さんを呼んでから「あれが欲しいんです。どうやったら取れますかね?取れるまでやりますんで」と小銭を積みつつ(笑)。
──すごいスタイルですね……。
取れるまでやるというのは確定しています(笑)。とはいえ、自分ひとりでやるとドツボにハマったりもしますね。やっぱり店員さんのようにアドバイスをくださる方は重要なんだなと思います。
──江口さん自身の生き方にも通じる?
苦手なことに関しては、とにかくアドバイスをもらいながら生きています。先輩方の厳しくも温かい言葉のおかげで、気付けたこともたくさんありますから。逆に、僕が後輩からアドバイスを求められると、正直あまり言えることがないんですよ。「このまま楽しく生きればいいんだよ!」ぐらいで。だって、直してほしいところが見つからないぐらい、みんなすごい!
もちろん、本気で困っている子にはアドバイスを提示したりもしますが、「これは僕の考えであって、正解じゃないからね」みたいな感じで付け足すようにはしています。アドバイスってそういうものというか……いずれにしても、僕は今後もクレーンゲームでは店員さんのアドバイスを頼りにしていきます(笑)!
──この先、『アイナナ』のこんなグッズを出してほしいという希望はありますか?
実現可能な範囲でいえば、ウィッグなんかは……なんとかなりませんかね?前回のライブのときは地毛を染めたんですけど、毎回だと頭皮への負担が重すぎるので、公式であったらありがたいなと切に願っています(笑)。
──最後に、今回のグッズにキャッチコピーをお願いします!
「フルコンプは信者のタスク!」でどうですかね?強制するわけではないですが、僕だったら……ということで(笑)。みなさんも、店頭で見かけた際にはぜひゲットしてみてください!
本当に、『アイナナ』を作っている皆さんの力の入れようは、とんでもありません。ゲームもどんどんストーリーが紡がれていきますし、TVアニメもそれに負けない熱量で後を追っていく……。叶うのであれば、全編アニメでやれたら嬉しいなと考えています。そして、いつの日かまたライブで一緒に盛り上がれたらなと!僕らも全力で頑張っていきますので、みなさんもコンテンツの広がりを全力で楽しみつつ、支えていただけたら嬉しいです。
「アイドリッシュセブン きらどるぬいぐるみ~Second BEAT!~」は、10月27日より全国のゲームセンターで順次登場予定。
それを記念し、「バンプレストブランド(BANDAI SPIRITS)」「バンプレスト開発部隊☆池袋基地」両Twitterではキャンペーンを実施中。いずれかのアカウントをフォロー&該当ツイートをリツイートすると、江口拓也さんのサイン入りチェキとぬいぐるみ(全7種)のセットが当たる。詳細はこちら。
(C)BNOI/アイナナ製作委員会
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