仕事もテレワーク中心になり、おうち時間が増えている今、空いた時間を趣味にあてているという人も多いだろう。そこでおすすめなのが、マウスコンピューターのクリエイターパソコン「DAIV」とワコムの液晶ペンタブレット「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」、「CLIP STUDIO PAINT PRO」の3つがセットになったコラボモデル『DAIV 4N-ILST』。気軽にイラスト制作を始められるので初心者にも最適だ。

【「DAIV 4N-ILST」セット内容】
①DAIV 4N ②Wacom One 液晶ペンタブレット 13
③CLIP STUDIO PAINT PRO(シリアルコード同梱、1年間ライセンス)
・発売日:10月20日(火) 11時~
・価格:159,800円(税別)
▼BTOで3点購入するより、セットモデル購入するとお得に!
※特別コラボモデルはノートPCだけでなく、デスクトップPC版もございます
→詳細は記事末尾にて記載しているので気になる方はこちらをクリック

そんな注目のコラボモデルをプロイラストレーターのnajucoさんに使ってもらった。実は、この製品でイラストを描いてもらうのは2回目になるが、今回はマイナビニュース編集部のリクエストで作品の制作過程をメイキング動画にしていただいた。合わせて、najucoさん流のイラスト制作ポイントも教えてもらったので紹介していこう。

「これからイラスト制作をしたい!」と思っている方や、「もっと上達するにはどうしたら良いんだろう」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみて欲しい。

\ najucoさんとは……? /

  • (C)najuco

個性的な色や線の使い方が人気のイラストレーターで、広告ビジュアルや楽曲のアートワーク、アパレル向けのイラストやデザインなどを手掛けている。息遣いまで聞こえてきそうな色鮮やかな彼女の作品たちに、ファンも増え続けており、広告依頼はもちろん、自身で個展も開催している。その活躍は彼女のTwitterでも確認できるので、気になる方は要チェックだ。

→Twitter:@Naju0517 →Webサイト:7105

        

まずはじめに……
「DAIV」「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」「CLIP STUDIO PAINT PRO」とは?

今回、najucoさんが使うモデルは14型ノートPC「DAIV 4N」とワコムの「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」に、プロのイラストレータや漫画家も多く使用するイラストソフトの「CLIP STUDIO PAINT PRO」がセットになったコラボモデル。手に入れてすぐにイラストワークが楽しめるのも魅力。デジタルアートを始めてみたい、という人には最適な組み合わせだ。

前回も使わせていただきましたが、今回はじっくり触れたのでもっと良さがわかりました。慣れたこともあると思うのですが、本当に使いやすい組み合わせですよね。これから始める人にはまさにぴったりなコラボモデルだと感じました


これまでパソコンのスペックはあまり気にしていなかったというnajucoさん。実は前回、このマウスコンピューターのクリエイター向けノートPC「DAIV 4N」に触れてから、とても気にするようになったという。

やっぱり、イラスト制作に使うようなイラスト系のソフトウェアって、割と動作が重い部類だと思いました。前回もそうでしたが、CLIP STUDIO PAINTがとても軽く動くのがとても印象的だったんです。イラスト制作に使うパソコンはストレスなく、そうしたソフトウェアが動くのがとても大事だなって思います


実際にメモリ量が少なかったり、CPUのパワーが不足しているとソフトウェアの動きが重くなることも多いうえに、イラスト制作の場合は複数のソフトウェアを起動させたときにパソコンそのものが負荷に耐えられず、再起動してしまうこともある。

その点、「DAIV 4N」はコンパクトな14インチ液晶タイプのノートPCながら、CPUにはIntel Core i7-10510U、メモリも16GB(PC4-21300)とパワフルだ。さらにグラフィックスにNVIDIA GeForce MX250が採用されているので、描画機能もばっちりサポートしてくれる。また、メモリをBTOで最大32GBまで増やすこともできる。

液晶パネルも私の場合ならこのサイズで十分です。発色がとても良いので、色を作る時にも安心できますね。また、ノートPCとしても軽量なので、カフェなどだけでなく、Wacom Oneと一緒にリュックに入れて旅行に持っていき、滞在先のホテルなんかでイラストを作るのも楽しそうと思っちゃいました


DAIV 4Nが約1.09kg、Wacom Oneも約1kgなので、モバイル性は高いといえる。Wacom OneはA4サイズと同等の13.3型液晶(1,920×1,080)を採用しているので、DAIV 4Nとサイズはほぼ同等。本体には給電が必要だが、付属のペンはバッテリーレスで使えるうえに、軽量で傾き感知機能も備えているので機能的に十分なレスポンスを発揮してくれる。また、DIVE 4NはPC単体で見てもバッテリー動作時間が約12時間とロングライフなので、旅のお供にもぴったりだ。

お待ちかねの……
najuco流! イラスト制作のポイントを解説

それではお待ちかね。今回、本記事のために描き起こしてもらった作品を例に、イラスト制作時のポイントをnajucoさん本人に解説してもらおう。

こちらの作品は制作時間が約5時間程度(※動画内では早送りされています)。編集部のわがままなリクエストに応えて制作してもらっている。使用機材はDAIV & Wacom Oneのほか、CLIP STUDIO PAINTのショートカットキーを使うために左手デバイスも使用したという。ちなみに、今回はUSBタイプのキーボードを接続していたそうだが、普段はWacomのcintiq13HD付属のショートカットボタンを使用しているとのこと。

作業をスムーズにするためにはキーボードのショートカットキーを多用します。私の場合はDAIVを奥に置いて、手前のWacom Oneに描きこむスタイルなので、左手デバイスは必須ですね。この辺はみなさんも試行錯誤して自分が描きやすいようにセッティングしてもらうと良いと思います


▼najucoさんによるメイキング動画(音声が流れます。ご注意ください)

STEP①:イラストのアイデア出し

イラストを描き始めるとき、最初に悩むのが「どんな構図にするか」だと思うが、najucoさんはどうなのだろう?

生活をしている中でふっと思いついたアイデアがあれば、それを本当にざっくりとした形で書き留めてメモしています。例えば、何かテーマが決まってそれについて本を作ろうと思った時に、それらのメモからテーマにあいそうなモチーフを引っ張り出してくる感じですね。お仕事のときはクライアントさんが求めているイメージを優先するので、それと個人作品とではアイデアを切り分けています


STEP②:ラフ制作時のポイント
【動画】0:00~0:44

描きたいイラストが決まったらまずはラフを制作する。大まかなシルエットに色のイメージをのせてみて、気に入ったらそれを具体的に下書きするといった工程だ。

ラフを作るときは最初のイメージを固めたいので試行錯誤の連続です。構図や顔の向きなど、全体が決まるまで何度も試してください。注意して欲しいのは、“ラフのほうが出来が良かった”と感じてしまうということ。特に顔などはあいまいな線を描いているときのほうが目の錯覚で良く見えてしまうものなのですが、その時のイメージと線画したときのイメージが合うように技術と経験を重ねましょう


STEP③:線画(ペン入れ)のポイント
【動画】0:45~2:12

ラフが決まって、キャラクターや背景などが具体的になるよう線を入れていく工程。漫画でいうペン入れという作業だ。ちなみにnajucoさんが一番好きな工程がココだという。

線入れは本当に大事だと思います。デジタルアートということを考えると、後で色を流し込んでいくので、かっちりと線と線がくっついているほうが良いのですが、髪の毛などはところどころ離れていたほうが自然に見えます。なので線をどう生かすか、バランスが大事ですよね。また、線の太さはとても重要で、0.5ポイント変えただけでも印象がガラッと変わる時があります。「なんか決まらないな」と思ったら線の太さを変えてみるとそれだけでぐっと良くなることもあると思います


STEP④:下塗りのポイント
【動画】2:13~3:13

線画が出来上がったら、作品につけたい色のベースとなるカラーを流し込んでいく。作品の最終的な仕上げに向けて色分けをしていくイメージだ。

実はイラストを作るときに一番大変な作業がここです。色分けをしながら進めるので、ひたすらパレットから色をとってきて流し込むのを繰り返す地道な工程です(笑)。ただ、先ほども言いましたが、使いたい線によってはうまく流し込めない部分も出てくるので、そこは臨機応変に上手に機能を使って対処してみてください


STEP⑤:仕上げのポイント
【動画】3:14~5:30

ベースのカラーが決まったら、あとは陰影をつけてキャラクターや背景を立体にみえるように整える。全体の印象もここで決まることになる、最終工程だ。

最後に陰影をつけていきます。影の部分を濃くするイメージですが、私の場合は特に色調補正に気を使っています。CLIP STUDIO PAINTでは編集タブにある色調補正の彩度と明度ですね。ここの値を変えることでイメージを作っています。1ポイント動かしただけでも変わるので、作品全体を見てこれだと思える色になるまで繰り返し調整しています


  • najucoさんにとって欠かせない最終調整だ。最後の微調整まで気を抜かないように……

  • 最終調整をするかしないかで、作品の雰囲気はまったく変わってくる
    (左が調整前、右が調整後)

***

作品をつくる時のポイントをnajucoさんに解説してもらったがいかがだっただろうか。もっと詳細なところまでお話を聞いていきたいところだったが、ここまでのお話でも、十分なこれからデジタルイラストにチャレンジしようと考えている人には参考になるはずだ。最後にnajucoさんにこれからイラスト制作を始める人にエールを送ってもらった。

自分が気に入る作品をたくさん描いてください。人からどう見えるか気になるかも知れませんが、自分が気に入った作品ならきっと誰かが共感してくれるはずです。自分の思いを表現することに力を入れれば上達も早くなりますよ


『DAIV』×『Wacom One 液晶ペンタブレット 13』×『CLIP STUDIO PAINT PRO』は入門モデルというだけでなく、品質が高いのでプロになっても使えるツールです。長く利用できますから、操作に慣れながら自分が成長していく感じも楽しめると思いますよ。私もどんどん描いていくので、みなさんも一緒に上達していきましょう!


najucoさん、素敵な作品とメイキング動画、そしてお話をいただき、誠にありがとうございました!

▼「DAIV 4N-ILST」詳細

メーカー マウスコンピューター
セット名 DAIV 4N-ILST
セット内容 DAIV 4N、Wacom One 液晶ペンタブレット 13、CLIP STUDIO PAINT PRO(シリアルコード同梱、1年間ライセンス)
価格 159,800円(税別)
▼DAIV 4Nの標準スペック
ディスプレイ 14.0型フルHDノングレア(1,920×1,080)
CPU Intel Core i7-10510U プロセッサー
メモリ 16GB PC4-21300 DDR4 SODIMM
M.2 SSD 256GB(NVMe)
チップセット
光学ドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce MX250
OS Windows 10 Home 64ビット
無線 Intel Wi-Fi 6 AX201 (最大2.4Gbps/ IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5 モジュール内蔵
インタフェース USB 3.0×3(Type-C/右側面×1(USB Power Delivery 対応)、Type-A/左側面×1、右側面×1)、USB 2.0×1(左側面×1)
サイズ W320.2×D214.5×H17.5mm(折り畳み時/突起部含まず)
重量 約1.09kg
バッテリー駆動時間 約12.0時間

                   

【デスクトップモデル「DAIV A5-ILST」の詳細】
・OS:Windows 10 Home 64ビット
・CPU:AMD Ryzen 7 3700X
・グラフィックス:GeForce GTX 1650 SUPER
・メモリ:32GB PC4-25600
・M.2 SSD:512GB (NVMe対応)
・付属:CLIP STUDIO PAINT PRO 1デバイスプラン(シリアルコード同梱、1年間ライセンス)
   Wacom One 液晶ペンタブレット13

・価格:169,800円(税別)
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