ニューノーマルな生活が求められている今、ライフスタイルが大きく変わった人も多いと聞く。特に、4月に発出された緊急事態宣言をきっかけとして、多くの人が生活環境の変化を余儀なくされているのではないだろうか。仕事面ではテレワークが一般的になり、自宅で過ごす時間が増え、嗜好品との付き合い方にも変化があったのではないかと考えられる。
たとえば、喫煙についてはどうだろう……。そこで今回、喫煙環境に関するアンケートをマイナビニュース会員2,004名に実施。その結果からは意外な悩みが明らかになった。
喫煙環境に変化が?
まずは、緊急事態宣言前後でよく喫煙をする場所に変化があったか聞いてみた。
もともと主な喫煙場所として一番多かったのは自宅だが、緊急事態宣言発出後にその割合はさらに増加する結果となった。現在はなんと約7割の人が自宅で喫煙しているという結果に。あまり変化が無かったのは「移動中/車内」で、移動手段として車を使っている方が一定数いるためだと推測される。
反対に減ったのは「屋外の公共喫煙所」や「学校/職場」、「店舗の喫煙所」だ。「屋外の公共喫煙所」や「学校/職場」は外出自粛の影響が大きく、そもそも行く機会が減っているからだろう。「飲食店」や「娯楽施設」が大きく減少しているのは外出自粛の影響だけではなく、4月に全面施行された改正健康増進法も大きく関わっていることが考えられる。
では、喫煙の機会についてはどうだろうか。
喫煙機会が減った方から多く寄せられた意見は、いつも使っている喫煙所が使えなくなったという意見だった。なかには会社での付き合いが減り、喫煙機会が減ったという方もいた。
一方で、喫煙機会が増えたという意見も。自宅にいる時間が増えたため、人目を気にせず気軽に喫煙することが可能になったという意見が多く見受けられた。他にも、職場より自宅の方が喫煙可能な環境が近くなったからという方もいた。
吸っているたばこを変えた人も……
吸っているたばこを変えたという方は13.8%という結果に。約8人に1人は生活環境の変化からたばこを変えたことになる。
では、その内訳はどうだろうか。
緊急事態宣言前後で、加熱式たばこを吸っている方が増加していることがわかる。宣言前は28.8%だった加熱式たばこユーザーも宣言後には69.5%となった。理由としては、自宅での喫煙機会が増えたからだろう。
逆に加熱式たばこから紙巻たばこへ変えた方もいた。人と会う機会が少なくなったことでにおいなどを気にする必要がなくなったり、人目を気にせず自由にたばこを愉しめる機会が増えた方がここに当てはまるのではないだろうか。
たばこを変えた理由でもっとも多かったのは「自宅で過ごす時間が増えたから」となった。やはり、生活環境の変化が大きな要因であるのだろう。次に多かったのは「ニオイが気になるから」という結果に。先ほどの結果と合わせて推測するに、自宅ではニオイを気にする人が多くいることがわかる。
これまでの結果より生活環境の変化からたばこを取り巻く環境も大きく変化していることがわかった。こうした変化に対して喫煙者の方はどのように思っているのか。さらに詳しく聞いてみることにした。
賛否両論?! 実際の声は
生活環境が変化することで喫煙環境も同様に大きく変化していることが明らかになった。急激な変化に悩みはつきもの。喫煙者の皆さんはどんな思いを抱えているだろうか。
「いつも吸えていた喫煙所が封鎖されてしまい、喫煙所がかなり遠くなってしまいました……。喫煙所探しにもひと苦労です。」(女性・大阪府)
「職場で唯一の喫煙所も入場規制がかかった。ストレスを解消しに行っているのに逆にストレスだ。」(男性・京都府)
「居酒屋だけではなくカフェまでも吸えない場所が多くなってしまっているのが困りものですね。どこで一服したらいいのかわからないです……。」(男性・神奈川県)
やはり緊急事態宣言を受けての悩みは多く見られた。先述したように喫煙所が減っていることから、喫煙所を探すのに苦労している人が多くなっている。
そこで参考にしてほしいのが、CLUB JTが提供している“喫煙所マップ”だ。知らない土地での喫煙所探しや、変化した生活環境内でのお気に入りの場所を探すのに使用してみてはいかがだろうか。
先ほど明らかになったように、現在多くの人が喫煙している自宅での喫煙事情はどうだろうか。
「普段、会社で喫煙するときは、仕事を中断して喫煙室に行って喫煙するので、そう何度も喫煙できないが、テレワークが増えて自宅にいることが多くなったので、ほぼ〝くわえたばこ”状態になり、かえって本数が増えてしまっている。」(男性・埼玉県)
「4月に喫煙に関するルールが変わり、飲食店や店舗内で吸えなくなったので、家の中で吸うことが多くなった。」(女性・埼玉県)
「たばこを吸いながら仕事に打ち込んでいたら、集中しすぎて思わず火種が落ちたときはヒヤッとしましたね。」(男性・愛知県)
テレワークの普及により、自宅での喫煙機会が増えた一方で、自宅で吸うとむしろ本数が多くなって困るなどの半分困った声も寄せられた。なかには、喫煙環境が自由になりすぎたが故に思わず……といったエピソードも……。自宅であるがゆえに、自由にたばこを吸えるようになったことと並行して、その場の環境に合わせたたばこ選びも必要なのかもしれない。
一方で4月に施行された改正健康増進法の影響で吸える場所がないという声も。緊急事態宣言が解除されてからも吸う場所に困っている人は少なくないようだ。
ちなみにアンケートの結果を見ていると、改正健康増進法で喫煙場所に困っているという人は首都圏、特に東京都に多く見受けられた。東京都以外でも、改正健康増進法に加えて、自治体による独自条例が制定されている地方もあるようだが、東京都ほどの影響はないようだ。メインの移動手段が公共交通機関である東京都は、主な喫煙場所として飲食店などの室内が多かったからだろう。
喫煙環境もニューノーマルに
アンケート調査の結果、喫煙者の皆さんのリアルな声が聞こえてきた。緊急事態宣言や改正健康増進法の全面施行などによる環境の変化は、想像以上に大きな影響をもたらしていたようだ。
JTは新たな生活様式に合わせた一人時間の過ごし方や、大人として相応しいふるまい方を「一人たばこ養成講座」でユーモラスに紹介している。今の生活環境にあわせた、たばこの愉しみ方を見つけるとともに、今一度「大人とは何か」、「マナーとは何か」について考えてみるのもよいかもしれない。
【緊急事態宣言前後の喫煙環境に関するアンケート】
調査時期:2020年8月11日・12日
調査対象:マイナビニュース会員(セグメント:20歳以上の男女)
調査数 :2,004名
調査方法:インターネットログイン式アンケート
[PR]提供:JT