インターネットと接続する機能を持った家電「IoT家電」はここ数年で世界的に急増しています。IoT家電はインターネットと家電をつなげることによって、これまで以上に便利でさまざまな使い方を実現してきました。しかし、一方で「接続が難しそう」「スマートフォンで操作できなくてもいいし……」といった理由で、IoT家電を使っていない方も多いのではないでしょうか。
IoT家電はスマートフォンで操作できることはもちろんですが、実は他にも大きなメリットがあります。
それは、買い換えなくてもどんどん賢く便利になること。ソフトウェアのアップデートによって、新しい機能が追加されたり、使う人に合わせて進化したりするのがIoT家電なのです。
ワールドワイドで「ルンバ・ブラーバ」などを販売しているアイロボットは、本体の性能も然る事ながら、ソフトウェアの研究開発にも力を入れている企業です。アイロボットは全世界で3,000万台以上のロボット掃除機の販売実績を誇り、既に690万台がアプリに接続されています。膨大なデータを元に、ユーザーの好みやライフスタイルに合わせた新しい清掃体験を続々と提供しており、他社と比較しても一歩進んだ機能が搭載されています。
そして8月下旬には、同社によると“アイロボット史上最大のアップデート”というソフトウェア「iRobot Genius(アイロボット・ジーニアス)ホームインテリジェンス」が発表されました。
このニュースを聞いたとき、正直そんな不安がありました。
しかし、「iRobot HOME」アプリは、これまでも「使いやすさ」を重視したアップデートを繰り返してきました。機能は追加されても、ユーザーが操作する項目がグッと減り、どんどん操作が簡単になっていく、という点がアイロボットのスゴイところ。
ルンバは発売当初から「本体のCLEANボタンを押すだけ」で清掃を開始できる、ユーザー目線の簡単な操作性に重点をおいてきました。上位モデルのWi-Fi接続機能がついたロボット掃除機「ルンバ」や床拭きロボット「ブラーバ」も、さまざまな機能が搭載されていますが、Wi-Fi接続が簡単なのはもちろん、ユーザーが難しい操作をしなくてすむので、使い勝手も抜群です。今回も、よりユーザーに寄り添った大幅アップデートということなので期待ができそうです。
Geniusは「天才」という意味。本体はそのままでソフトウェアのアップデートのみとなりますが、一体何が変わったのでしょうか。ルンバとブラーバをお借りして、さっそく使ってみました。
今回、お借りしたのは「ルンバ i7+」と「ブラーバ ジェット m6」の2モデルです。「ルンバ i7+」は細かなホコリまで吸引でき、「ブラーバ ジェットm6」はから拭き・水拭きができるロボット掃除機。
どちらもWi-Fiで接続可能で、各種センサーによるオートマッピングで部屋の地図を作ることができる上位モデルです。2台が近すぎるとうまく動かないことがあるため、我が家では少し離した場所に置いてみました。
まず、意外とハードルが高いWi-Fiの接続。ここで挫折する人も多いのではないでしょうか。IoT家電に慣れている筆者でも他社製の製品うまくいかずにあきらめたことがあります。
「iRobot HOME」アプリでは、最初から迷わず接続することができました。イラストで手順もわかりやすく表示されるので、Wi-Fiのパスワードを用意しておけば取扱説明書を見なくても順番通りに進めていくだけで、すぐに接続できます。
ロボット掃除機は、何回か清掃するうちに部屋の形を正確に認識し、効率的な掃除ルートで掃除できるようになります。
また、ルンバとブラーバは、アプリ側で地図をエリアで区切り、「リビング」「キッチン」と名称を設定して、「キッチンだけ掃除をする」といった指定ができます。ここまでは以前のアプリでもできましたが、便利でよく使っていました。
さらに「iRobot HOME」アプリがアップデートされてから、できることが増えています。
とても便利だったのは、清掃エリアをアプリ上で指定できるようになったこと。特に汚れやすい場所などを部分的に清掃でき、今までのように時間をかけて部屋全体を掃除する必要がなくなりました。
我が家では、子どもがよくこぼすテーブルの下と、キッチンのシンクまわりをそれぞれ「テーブル」「シンクの下」と登録。今までは部屋ごとの指定はできましたが、部分的にも指定できるようになったため、汚れたらサッとおまかせできます。
食事の用意をするたびに水が飛び跳ねて汚れてしまうシンク下をブラーバで清掃してみました。真っ直ぐ、家具にぶつかることなく進み、下を掃除して帰ってきました。床がスッキリきれいになっています。
また、ルンバではテーブルの下を指定して清掃しました。子どもがよくお菓子をボロボロこぼしているので、毎回掃除が大変です。
「テーブル」の清掃を開始すると、テーブルの下を念入りに掃除します。ルンバを使うと細かいゴミまでしっかりとれるので安心です。無駄なく一直線に目的地まで進み、掃除をした後は、まっすぐ帰ってくるので驚きました。また短時間で終わるので、在宅時でもサッと使える機能です。
さらに、コードがごちゃごちゃしている部分や、ペットの水飲み場などの「進入禁止エリア」と組み合わせて設定すれば掃除したい箇所としたくない箇所を自在にコントロールすることも可能です。
日々の清掃パターンに名前を付けて「お気に入り」登録し、どこを掃除するかを設定することができます。試しに「After meal」と名前を付け、「テーブル」と「シンクの下」の2箇所を選択しました。これを起動して夕食後に開始すれば、食後に汚れやすいテーブルの下とシンクの下のみを掃除できます。ブラーバとの連携も可能なので、ルンバでゴミをとった後にブラーバで拭き掃除する、といった清掃もできます。
特に広いリビングは一部屋丸々掃除すると時間がかかりますが、汚れているテーブルの下だけを掃除できるので短時間で終わります。一度登録しておけばスマートフォンでお気に入りを呼び出すだけなので、とてもラクでした。
「iRobot HOME」アプリは、使えば使うほど、ユーザーの好みや使用状況に合わせ、よりパーソナライズされた清掃方法ができるようになります。例えば配線が多い箇所など、ロボットが停止することの多いエリアを自動で検知し、「このエリアを進入禁止に設定しませんか?」といった提案を行ってくれます。
また、位置情報によりユーザーが使用している地域の花粉やアレルギーなどの状況から、季節に合った提案を示してくれます。ペットの換毛期には、清掃頻度の提案なども行ってくれるというので、助かりますね。
このように、ユーザーの使用状況を個別に把握し、さまざまな活用方法などをアプリが提案してくれるので、家の中をより快適な状況に保つことが可能なのです。
どんどん学習して賢くなり、使う人のライフスタイルに合わせて進化していく「iRobot HOME」アプリ。自分のライフスタイルに合わせて清掃するエリア、タイミングを自由に設定できるので、細々とその都度操作する必要がなくなり、とにかくラク。アプリの制御によってロボット掃除機の動きは格段に進化し、使いやすくなったのに、ユーザーはわずらわしい操作から離れられます。本体は同じなのにソフトウエアのアップデートだけでこれほど使いやすくなるとは正直想像できませんでした。
なお、清掃エリアの設定ができるモデルはルンバs9シリーズとiシリーズ、ブラーバ ジェット m6シリーズとなります。全てのラインナップで使える「iRobot HOME」アプリはWi-Fi接続もとてもカンタンなのでアイロボット製品を検討する際は、ぜひアプリの有無も検討項目に入れてくださいね。
[PR]提供:アイロボットジャパン