7月から申込みが始まる「マイナポイント」についてご存知だろうか。マイナポイントは、マイナンバーカードを所持している人が一定の手続をすると、キャッシュレス決済サービスの使用(お買い物またはチャージ)で、お買い物に使える上限5,000円分のポイントがもらえるという制度の総称。今回はその仕組みとマイナンバーカードのメリットについて解説する。
上限5,000円分のポイントが獲得できるマイナポイント
2019年10月からスタートした「キャッシュレス・消費者還元事業」で、これまでに活用していたクレジットカード決算に加え、新しいキャッシュレス決済サービスを取り入れた人も多いはず。「キャッシュレス・消費者還元事業」は2020年6月に終了を迎える予定だが、これに次ぐ新しい「消費の活性化策」として開始するのが「マイナポイント事業」なのだ。
マイナポイントは、マイナンバーカードを所持している人が、マイナポイントを予約し、マイナポイント事業に登録されたキャッシュレス決済サービスを申し込んでチャージまたはお買い物をすると、選択したキャッシュレス決済サービスにポイントが付与される仕組み。付与率は、驚きの25%! 例えば、キャッシュレスで2万円のチャージまたはお買い物した場合、上限5,000円分のポイントが付与される。
家族がいる場合、夫婦や子どもそろっての手続もおすすめだ。4人家族なら「1人上限5,000円分のポイント×4」で、2万円分のポイントが獲得できるチャンスがある。
※15歳未満の未成年者の方の予約・申込については、法定代理人が行うことができる。
※1人につき選択できるキャッシュレス決済サービスは1つで、ポイントの合算はできない。
さらに、QRコード決済やICカード/電子マネー、クレジットカードなどのキャッシュレス決済サービスが、独自のポイント還元・付与キャンペーンを行っている場合は、マイナポイント分にキャッシュレス決済サービス独自のポイントが加わり、双方のポイントが獲得できるのだ。付与されたポイントは、選択したキャッシュレス決済サービスのポイントとして、いつものお買い物で使うことができる。
便利な点は、対象の中から自分の好きなキャッシュレス決済サービスを1つ選べること。マイナポイントの申込みに対応しているサービスはこちら。利用率の高いキャッシュレス決済サービスが、おおむねその対象となっているといっていいだろう。
マイナポイントの手続は3ステップ
お得なマイナポイント付与のための手続は、「マイナンバーカードの取得」「マイナポイントの予約」「マイナポイントの申込み」のわずか3ステップ。
マイナンバーカードの交付申請とマイナポイントの予約・申込はオンラインが推奨されている。市区町村の窓口に出向く必要がなく、24時間365日、都合のいい時間にパソコンやスマートフォンから手続ができるので、忙しい人でも申請しやすいのではないだろうか。予約・申込は市区町村や民間のマイナポイント手続スポットでも可能だ。
「マイナンバーカードの取得」や「マイナポイントの予約」は、今すぐでもできるが、「マイナポイントの申込み」は7月から開始(2021年3月末まで)。ポイントが付与され、お買い物に利用できるのは9月からを予定している。
安心・安全! メリット満載のマイナンバーカード
ここからは、改めてマイナンバーカードについて説明しよう。マイナンバーカードとは、マイナンバー(12桁の番号)が記載された顔写真やICチップ付きプラスチック製のカードのこと。ここ最近は、マイナンバーカードがあればコロナ禍の支援として10万円の「特別定額給付金」のオンライン申請ができるというニュースを目にした人もいるのではないだろうか。
マイナンバーカードにはメリットが満載だ。例えば、運転免許証などと同様に、本人確認書類として使用できる。パスポートの新規発給や確定申告など、日常のさまざまな面で利用が可能。顔写真付きなので、本人確認書類としては健康保険証以上に使い勝手が良い機会もあるだろう。青色申告では、マイナンバーカードを使用してe-Taxで申告すると通常の控除金額に加えさらに10万円の控除が受けられるというメリットもある。
また一部の市区町村を除き、マイナンバーカードがあれば、住民票の写し、印鑑登録証明書などの公的な証明書もコンビニエンスストアで取得できる。窓口に出向くことなく、コンビニで毎日6時半~23時(年末年始を除く)取得できるのでとても便利だ。
>>※市区町村によってサービス内容が異なる。詳細はこちらから
メリットは、取得した個人にとどまらない。マイナンバーカードの普及率が高まることで、行政では複数の業務間での連携が進み効率化が進むため、マンパワーやそれに関わる財源を他に有効活用できるというメリットもある。ICT社会の重要な基盤づくりといった役割も期待されている。
マイナンバーカードには、生涯を通して使われる大切なマイナンバーが記載されているため、「セキュリティーが心配」「悪用されないか」と不安に思う人もいるかもしれない。
マイナンバーカードのセキュリティー対策は万全だ。そもそも顔写真付きなので、他の人がなりすまして使うことは難しい。また、偽造が困難なつくりであり、利用時にはパスワードが必要となる。
もしも紛失した場合でも、マイナンバー総合フリーダイヤルへの電話一本で一時利用停止ができる。こうした二重三重の対策がされているため、安心して利用できるというわけだ。
マイナンバーカードの申請方法
マイナポイントと同様、マイナンバーカード取得申請も簡単にできるオンラインが推奨されている。
マイナンバーカードを持っていない人の中には、マイナポイントの手続に合わせて取得しようと考えている人もいるかもしれない。制度開始直前には市区町村の窓口が混み合う可能性があるうえ、マイナポイントの予約者数が予算の上限に達した場合には、マイナポイントの予約が締め切られる可能性もある。今から余裕を持って取得しておくのがおすすめだ。取得申請後、受け取りまでにおおむね1か月程度かかる。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、地域の状況に応じて、適切な時期に受け取りに行くことをオススメする。詳細は、お住まいの市区町村のホームページをご覧いただきたい。
まとめ
マイナンバーカードとマイナポイントのメリットを紹介してきたが、いかがだっただろうか。本人確認書類として使え、公的な証明書もコンビニで取得できるなど便利なマイナンバーカード。さらに一定の手続をすれば、キャッシュレス決済サービスを使用することで「マイナポイント」も付与される。まだマイナンバーカードを持っていない人は、この機会に簡単便利なオンラインでの申請を検討してみてほしい。
[PR]提供:総務省