みなさんは「こんな自動販売機が欲しい!」と考えたことありませんか?

そんな声を取り入れて多数のユニークな自動販売機(以下、自販機)を世に送り出しているのが、大手飲料メーカー ダイドードリンコです。

  • など、斬新な自販機を生み出してきた企業!

今回はそんなダイドードリンコ法人営業部の松﨑さんに、「新しい自販機をつくる上で大切な視点」について教えてもらいました。

記事の最後にマイナビニュース会員のみなさんに聞いた「こんな自販機があったら……」という案もぶつけてみたので、その様子もぜひご覧ください。

  • 「世の中の役に立つ」をテーマに募集した3つの「あったら便利な自販機」を提案!結果は如何に……

そもそもユニークな自販機をつくる上で大切な視点とは?

本日は宜しくお願いします!

早速、読者から集まったアイデアをご提案したいのですが、その前にそもそもダイドードリンコさんがどういった視点で自販機のアイデアを生み出しているか聞いてもいいですか?


はい!まず、当社は自販機を「お客様に必要とされるものをお届けする大切な店舗」と考えて活動しています。

新しいアイデアを自販機に取り入れる際も、「自販機を通してお客様の課題やお悩みを解決できるか」という目線を大切にしているんです。


新しい発想の自販機はお客様の目線から生まれているんですね。

実際にアイデアが採用されるためには、どのようなポイントが重要になってくるのでしょうか?


判断基準のひとつとして、新規性があるか面白いかといった点はもちろんあります。

ただ、それ以上に「お客様や社会のお役に立てるか」という視点を大事にしていますね。


なるほど……。

これまでに採用された自販機だとどういったものがあるんですか?



たとえば、「おむつ自販機」ですかね。


???


子育て世代を応援する「おむつ自販機」とは?

おむつ自販機」ですか?


はい。当社には飲料と飲料以外の商品を一緒に販売できる自販機があります。

この仕組みを活用して「ベビー用紙おむつと消臭袋のセット」と「お尻拭きシート」を販売する自販機を2019年11月から展開しているんです。


  • 大王製紙のベビー用紙おむつ「GOO.N(グ~ン)」2枚+消臭袋2枚(240円)や、おしりふきシート(240円 )を販売する「おむつ自販機」は、高速道路のサービスエリアや道の駅を中心に、全国約50ヶ所に設置されている。

「おむつ自販機」はどのような経緯で生まれたんですか?


2018年9月に国交省が「高速道路のサービスエリアや道の駅における子育て応援を推進する」と発表したことが背景にあります。

当社もなにか貢献できないかと考えていたところ、お取引のあった大王製紙様とセコム医療システム様も共通の想いを持っているとわかり、3社で連携する話が持ち上がりました。


  • 「おむつ自販機」は子育て世代の応援、社会貢献を目的に、おむつの製造を大王製紙、おむつの包装をセコム医療システム、自販機の設置と管理をダイドードリンコが担当することで実現した。

その3社の想いが形になったのが「おむつ自販機」だったというわけですね。

利用者の方々の評判はいかがでしょうか?


有難いことに、「おむつが必要な時に必要な分を小分けで買えて助かる」、「子育て世代について考えてくれたことに感謝したい」といったお言葉をいただいています。


それは嬉しいですね。

おむつを販売する自販機というのは、これまでにないアイデアですし、いろいろと苦労もされたのでは?


そうですね(笑)

そもそも自販機で売る商品は、商品をスムーズに取り出せるかどうかを確認する「搬出テスト」をクリアする必要があるんです。


たしかに、おむつは飲料とは勝手の違う部分が多そうですよね。


そうなんです。

実は以前に「使い捨ておしぼり」の販売を検討したこともあったのですが、こちらは寸法と重量の面で条件をクリアできず、実現にいたりませんでした。


それを聞くとおむつもハードルが高そうですね。


たしかに難しい部分でした。

そこでおむつの形を円柱状にするよう工夫したんです。

包装については、大王製紙様とセコム医療システム様にご意見を伺いつつ慎重に進めたのですが、紙おむつの機能を損なわないようにするのはとても大変でした。


自販機に商品をセットするのにも様々な工夫が必要なんですね。

おむつ自販機」は今後も設置台数を増やして行く予定なんでしょうか?


子育て中の方々が多く訪れるスポットや、災害時に避難所として使用される施設を中心に、設置場所をしっかりと検討した上で展開したいですね。

おむつ自販機そのものも、現状が完成形ではないと考えています。

お客様の声を参考に取り扱う商品を増やすなど、長くお役に立て、社会に必要とされる存在にしていきたいですね。


より便利な自販機を目指しながら展開するということですね。

今後もどんなユニークなものが出てくるのか楽しみです。


実現の可能性はある?3つのアイデア自販機をぶつけてみた

さて、アイデア自販機についてたっぷりお聞きしたところで、マイナビニュース会員のみなさんから寄せられた「あったら便利な自販機」についてご提案させていただきたいのですが……よろしいでしょうか?


はい!私なんかがお答えしていいのかな?と思いますが(笑)

よろしくお願いします!


1つめはマスクなどの衛生用品や風邪薬などの医薬品を販売するマスク・医薬品自販機というアイデア!


アンケートでかなり多かった意見です。

衛生面に関心が集まる今だからこそ、マスクや消毒液を手軽に購入したい人が多いのではないかと。

いかがでしょうか?


そうですね……非常に需要があると思います!

私自身、マスクが買えなくて困った時期もありましたので……。

時代によってお客様が求めるものも変わりますが、マスクなどの衛生用品の自販機は現在の社会インフラとしても重要だと思います。


おお!社内でも検討される可能性はありますか?


そうですね!

ただ、医薬品は管理が難しくなるので、ハードルは高いです。

また、当社では「自販機の清掃」をかなり重視していますが、衛生用品を販売する際は、自販機の衛生面にもさらに十分な配慮が必要になると思います。


医薬品の管理や衛生面を克服できれば、前向きに検討いただけそうでしょうか?


はい!


そのようなお返事をいただけて嬉しいです!

2つめのアイデアは、下着や洗剤、タオルやティッシュを販売する日用品自販機です!


コンビニやスーパーが近くにないエリアでは、特に有用なアイデアではないかと思うのですが……いかがでしょう?


こちらも非常にいいと思います!

ただ、商品のラインアップが難しいところですね。

たとえば「おむつ自販機」のおむつも、じつはサイズをMとLの2種類に限定しています。

スペースの都合上、どうしても商品を絞り込む必要があるので、商品選びが課題かもしれません。


たしかに……エリアによって求められる商品も違うかもしれませんね。

リサーチは大変そうですが、実現の可能性もなくはないですか?


私に決める権限はないのですが(笑)

個人的には非常に興味深いアイデアだと思います!


ありがとうございます(笑)

それでは最後、3つめのアイデアです。

スマートフォンの位置情報を利用したゲームと連動する位置情報連動自販機はいかがでしょうか!


自販機で買った商品がゲームの中でも手に入るイメージです。

ゲームとの連動性を高めれば、自販機の利用が楽しくなりそうではないですか?


いいですね!

現在テレワークをされる方が増え、運動習慣も見直されていますよね。当社でもなにかできないかと、会議でよく話しあっているんです。

ウォーキングが良い運動になる上、自販機での買い物も楽しんでいただけるという点で非常に面白いアイデアですね。

当社には「Smile STAND」というスマートフォンと連動した自販機があるので、ゲームや位置情報とマッチングさせれば、さらに楽しさが広がるのかなと思います。


おぉ!どの案も予想以上に受け入れていただけて嬉しいです(笑)

ちなみに3つの中で、どれが1番現実的なアイデアでしょうか?


3つの中でいえば……

マスク・医薬品自販機ですね!

マスクや消毒液、除菌シートなどは現在、強く社会に求められている商品だと感じました。


実現するかどうか、今後の展開を楽しみにしていますね(笑)

今日はお時間いただきありがとうございました!


こちらこそありがとうございました!

当社としましても、時代によって変化するニーズを敏感にキャッチして、今後も新しい自販機、皆さまのお役に立てる自販機をご提案させていただきます!


***

松﨑さんが「おむつ自販機」を例にあげておっしゃっていた通り、ダイドードリンコは、時代・社会が求めるものを常に柔軟な姿勢で受け止め、新しいアイデアの実現に向けて努力していることが分かった。

今回PRさせていただいた3つのアイデア自販機も含めて、今後どのような自販機をつくるのか?ダイドードリンコのこれからに注目してみてはいかがでしょうか。

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ライタープロフィール:スズキナオ

1979年生まれ水瓶座・A型。趣味は酒と徘徊。
●フリーライターとして、街歩き、飲食などのジャンルで執筆
●テクノラップバンド「チミドロ」リーダー・作詞作曲
●酒場ライター・パリッコさんとの酒ユニット「酒の穴」として色々活動中
●大阪のミニコミ書店「シカク」広報担当
●Twitter:@chimidoro

イラスト:いけだいけみ

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調査方法: マイナビニュースインターネット調査

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