沼女子にとって「グッズ収集」は避けては通れない道です。推しへの愛ゆえに集めずにはいられない……! そんな気持ちを抱える人は多いはず。
とはいえ、自分が追っているジャンル以外のグッズ事情はあまり知らないのではないでしょうか? そこで、今回はアラサー沼女子4人からなるサークル「劇団雌猫」メンバーの、かんさん(K-POPと宝塚ファン)、ユッケさん(男性&女性アイドルファン)に、それぞれのグッズについて聞いてみました。
ジャンルは違えども、どの沼にも“トンデモグッズ”や入手の苦労など、沼の住人だからこそわかることが盛りだくさん。また、編集部イチオシの取引サービスについてもご紹介します。
今回お話を聞いたのは……
劇団雌猫(かん・ユッケ)
かん、ユッケ、もぐもぐ、ひらりさのアラサー女性4人組からなるサークル。2016年冬に同人誌『悪友』シリーズを作り始めて以来、愛ある浪費を綴った『浪費図鑑(小学館)』や、メイクへの想いを集めたエッセイ集『だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査(柏書房)』等を出版し、SNSを中心に大きな話題を呼んでいる。
①ペンライトからコラボグッズまで多彩な展開
――今日はよろしくお願いします。お二人は、K-POP、宝塚、男性アイドル、女性アイドルなど多岐に渡るジャンルに精通されていますが、多くの人は「グッズ」と聞いても「写真やうちわ」など一般的なものしか思い浮かばないかもしれません。実際はどのようなグッズが発売されているのでしょうか。
推しグループのグッズで最近面白いなと思ったのは「アクリルスティック」。スタンドではなく、持ち手となるスティックが付いているんです。立ち姿がプリントされたアクリルスタンド、通称「アクスタ」はアニメやアイドルのグッズとしてもよく聞きますが、スティックって完全にお出かけ先に連れて行って写真を撮るための仕様ですよね。
女性アイドルやK-POPは以前からアクスタがグッズとしてあったようですね。私の推しグループもここ数年でようやく登場しました(笑)。
――アクスタやアクリルスティックはメンバー全員分集めるものなんですか?
私が推しているグループは人数が多いので、置き場所に困るんですよね。なので、好きなメンバーを何人か集める感じです。
私はグループ全員分買って、好きなフォーメーションに並べて遊んでいます。推しているグループが最近になってセンター割の「シンメ」(※ステージの立ち位置が左右対称となるメンバー2人のこと)が変わってしまって、変わる前の形に並べてるんです。いつかまた元に戻れるように……。
――せ、切ない! アクスタは「一緒にお出かけしてキャッキャするためのもの」というイメージでしたが、そんな想いを込められている方がいるとは。アクスタ以外の定番グッズはありますか?
宝塚の定番は舞台写真。あと「スター付箋」というグッズはSNSで話題になりました。スターの写真に吹き出しが付いていて、話しかけられている風になる付箋です。
写真といえば、私が好きな女性アイドルグループはコンサート会場限定で発売される日替わりの生写真があるかな。毎回メンバーが手描きのメッセージを入れるので、買うしかないです!
毎回出るってすごいね。K-POPの定番はコンサートのペンライトかな。日本のアイドルに多いメンバーカラーのものより、鈍器みたいに変わった形のペンライトが多い印象です。韓国には小ロットで生産できる工場が多くて、特殊な形のペンライトを作りやすいと聞いたことがあります。
それでいうと、日本の男性アイドルもある程度大きな会場でコンサートできるようになると、デザインにこだわったものが増えるよ。ツアーごとに新しいペンライトが発売される場合が多いのですが、モチーフが独特すぎてファンの間では「トンチキペンライト」と呼ばれているものもあります。
たしかに前にユッケさんが見せてくれた太鼓の形のペンライトは衝撃だった(笑)。
あれは「祭り」をテーマにしたコンサートだったから……(笑)。あと、最近はフォトハンガーというものがありますね。推しの肩くらいまでの写真がハンガー状になっていて、好きな服を着せて楽しめます。と言っても、私が持っている女物の服を着せるのも変だなと思って、使いどころなくクローゼットの中で眠ってますが(笑)。
――ハンガーは女性アイドルのグッズでもあるそうですね。女性アイドルでいえば、最近のトレンドってあったりするんですか?
トレンドではないですが、私の推しのグループはこの間サンリオとコラボして、サンリオキャラがグループのグッズを身に着けたアクリルキーホルダーが発売されました。あと、オリジナルキャラクターを作ってそのグッズを展開するのもアイドルあるあるかも。
たしかにK-POPのグループにもメンバーの1人が書いたキャラクターのぬいぐるみがあって、きせかえの服とかも出てるよ。
K-POPはグッズのデザインがかわいいイメージあるなぁ。
小ロットでも思い通りの型が作れる世界、デザイナーさんもやりがいがありそう。
今日の大事なキーワードは「小ロット発注」だね(笑)。
②並んでも買えないかもしれない公式グッズの壁
――グッズの購入方法はジャンルによって違いますよね。お二人はどこで購入されていますか?
アイドルはコンサート会場や公式ショップですね。公式のオンラインショップも用意されています。
宝塚も常設の公式ショップで買えますよ。オンラインもあるので地方の人でも買いやすくなっているんです。
――グッズを買うのに苦労された経験はありますか?
ライブ会場で並んだものの、自分の前でトレカ(※トレーディングカード)が売り切れるのはあるある。
わかります。私も推しのうちわが欲しくて始発で家を出たのに、売り切れた経験があります。結局、友達が前に並んでくれていたので、一緒に買ってもらえました。優しさに感謝!
追加販売してくれることもありますが、買えなかった場合は各種フリマアプリやSNSで交換や譲渡を探す人が多いと思いますね。
高値で転売されていることもあるから怖いよね。
ランダム販売のトレカは、私も全国の人とSNSでやり取りしてるなぁ。トレカってただの紙なのにヤバいグッズですよ……。
――実際にインターネット上でグッズをやり取りしてみて、トラブルに巻き込まれた経験はありますか? SNS上でもたまに「このアカウントは詐欺です」といった書き込みを見かけますが。
たしかにグッズに限らず、チケット譲渡の詐欺もよく聞きますね。
私自身はトラブルに巻き込まれた経験はないですが、やり取りの文言や相手からの返事の仕方は注意して見ています。あと、事前にアカウント名を検索するのも欠かせないです。SNSだと、ほかの人とどんなやり取りをしているかも確認しますね。
へー! しっかりしてるなぁ。
振り込み前に現物の写真を送ってもらうのも必須。
私はSNSでの取引はほとんどしないんですよね。面倒くさくて苦手なので。
③SNSであんしん・便利に取引できるオススメアプリ
――おふたりのお話を聞いて、今回ご紹介したいと思ったのがSNS上での取引をサポートしてくれる「アズカリ」というサービスなんです。ご存知ですか?
初めて聞きました!
――知らない人に個人情報を教えることや、代金を支払うことって怖かったりしますよね。アズカリは、個人情報の交換をせず匿名で配送(ネコポス・全国一律180円)ができて、商品が届くまではアズカリが代金を預かってくれるサービスなんですよ。
へー! ありがたいサービスですね!! ちなみに手数料はどれくらいかかりますか?
食いつきとチェックポイントが早い(笑)。
――通常はやり取りする金額が300円〜15,000円だと売り手も買い手も500円、15,001円以上だと代金の3%の手数料がかかります。でも、現在は無料キャンペーン中(終了日未定)なので300~3,000円の取引は手数料が無料なんです。
グッズだと3,000円以下での取引が多いからいいですね。
トレカは1枚500円くらいで取引されているので、まとめて取引したいときに良さそう! 一般的なフリマアプリとどう違うんですか?
――アズカリは単独で使うサービスではないんです。SNSで譲って欲しいグッズや取引相手を見つけたときに、アズカリ内で金銭とモノをやり取りする、取引特化のサービスです。もちろん、ユーザー登録や月額利用料は無料。クレカ払い、コンビニ払いにも対応しているんですよ。
それは大事ですね。グッズが欲しいときってライブの前後に集中するので、基本使用料がかからないから気楽に使えていいなぁ。
代金のやり取りに第三者が介入してくれるのはありがたいです。変な詐欺に合う確率も低そう。
――DMでやり取りしていて「あれ? ちょっと言ってることが違うな?」とか都合が悪いことを消されないために、合意内容を書いておく「約束メモ」という機能もあります。「専用出品」になっているものを誰かに横取りされる心配もないですし、取引相手とだけ売買のやり取りができるようになっています。
あとは無料キャンペーンが長く続くことを祈ります(笑)。300円のトレカ1枚だけを取引したいときに、500円の手数料がかかるのは辛いので……。
――では最後に、おふたりのような”沼の住人”にとってのグッズとはどういった存在なのでしょうか?
「四六時中推しと一緒にいられる幸せなアイテム」ですかね。
「仏像」みたいなものかな。オタク活動に偶像崇拝が禁じられていなくて良かった!
――やはり、沼の住人にとってグッズはなくてはならないものなんですね。本日はありがとうございました!
アズカリとは?
SNS上でのグッズ売買における代金のやり取りをサポートしてくれるアプリ。買い手が支払った代金を取引終了までアズカリが預かってくれる、安心・安全なサービスだ。
匿名で配送・支払可能!
取引相手に氏名・住所を知られず売買できる。配送は、ヤマト運輸(ネコポス)で全国一律180円。
クレジットカード、コンビニ支払対応!
ユーザー登録、月額利用料は無料で、取引金額に応じた利用料が発生。
「約束メモ」で取引内容が残る!
取引相手とのSNSでの同意内容が消えても、「約束メモ」を残しておくことで、取引内容をいつでも確認可能。メモは売り手と買い手のどちらからでも作成できる。
[PR]提供:ウェイブダッシュ