2020年4月1日より全面施行となる改正健康増進法。喫煙環境が大きく変わることはなんとなく理解しているが、実際にどれくらいの影響があるのか、詳細を知らない人も多いのではないだろうか。

そこでマイナビニュースでは、今回の法律が全面施行される前にマイナビニュース会員に向けてどれだけ内容を知っているかの調査を行った。

改正健康増進法について、どれくらい知っている?

まずは、マイナビニュース会員1,000人に向けた調査結果からご紹介したいと思う。
今回、回答してくれた会員の属性は以下のようになっている。

次に2020年4月1日から全面施行される改正健康増進法についての認知度を調査したところ、知っている(内容まで知っている、名前だけ知っている、なんとなく見聞きしたことがある)と答えた人は87.9%という結果に。しかし、内容まで知っている人はわずか25.7%という結果となった。

他にも今回の施行内容に関しての意見や、全面施行後の喫煙環境について調査したところ、興味深い意見が多く見受けられた。そこで、実際に紙巻たばこユーザー、加熱式たばこユーザー、非喫煙者、分煙環境の推進に取り組んでいるJTの分煙コンサルタントの方々にご協力していただき、今回のアンケート結果をふまえた対談を実施した。

▼取材協力

左から
玉置さん(JT分煙コンサルタント)、りかこさん(加熱式たばこユーザー/学生)、 かなこさん(非喫煙者/モデル、秘書)、ゆみさん(紙巻たばこユーザー/管理栄養士)


4月から喫煙環境って、どこまで変わるの?

――改正健康増進法について知っていましたか?

特に気にしたことはなかったです。


名前は知ってたんですが、吸えない状況になると聞いた場所と法律の正確な内容がなかなか一致しなくて理解が難しかったです。


JTとしても様々な形で告知・周知はしていたのですが、アンケート結果では思ったよりも法令の内容の理解が進んでいないようなのでちょっとショックですね(苦笑)。

――新たに追加される項目の中で、飲食店での「原則屋内禁煙」という部分が一番関心度が高いようです。

居酒屋とか行くような喫煙者たちはみんなたばこが吸えるからと思って行く人も多いはずです。
それがいきなり全面禁煙だと言われれば楽しさが半減しちゃうのかなと思いますね……。


非喫煙者としてはお店の感じがちょっと煙たいな、においがきついなと思うことはこれまでもありました。
しかし、飲食店での喫煙を楽しみとしている人もいるかと思うので、その楽しみをすべて奪ってしまうのは少し可哀想かなという気もします。


元々加熱式たばこは周囲、特にたばこを吸わない方々への配慮に重きを置いて開発されたという側面もあります。
これからは、紙巻たばこと加熱式たばこを併用し、シーンによって使い分けをされる方は増えていくのかなとも思いますね。
4月からの全面施行に伴う、飲食店での新しい喫煙ルールに関しては、JTでもまとめて発表していますので、そちらをご覧ください。

――改正健康増進法の内容に関して「もっと厳しくした方が良い」という声も一部ありましたが、皆様の意見をお聞かせください。

正直なところ非喫煙者としては、自分が吸わないのにたばこのにおいが移ってしまったり、煙たい思いをすることは嫌だなと思います。
だけど個人的には分煙さえしっかりしてもらえれば、あとは個人の楽しみなので吸ってもよいと思うんですけどね。


紙巻たばこユーザーから見て、これまで以上に喫煙環境を厳しくすると、灰皿がないところで歩きたばこをする人が増えるような気もします。
だからあまり厳しくしすぎるのも良くないのではないでしょうか。


喫煙者のマナーはどのように変わっていくか

――喫煙者の半数以上はマナーに気を付けているという結果でしたが、みなさんはどのように気づかいされていますか?

紙巻たばこを吸っていた頃は子供がいたら絶対に吸わないようにしていました。加熱式たばこに変えてからは、人に迷惑をかけることが減ったような気がするんですが……。


りかこさんと同じです。あと喫煙者と非喫煙者が混ざるような場所だと、周囲からあからさまに嫌な顔をされるので、なるべく気をつかうようにしています。


非喫煙者の立場からすると明確なルールがあるとわかりやすいなと思います。
吸える場所と吸えない場所がはっきり区分できていれば、お互いの距離感は保てると思います。


やはりマナーは大切だと思います。私たちJTも積極的にマナーに関する取り組みを行っており、喫煙者のマナー向上に努めています。
当然のことですが、加熱式たばこであっても、吸うときは周りへの配慮が必要だと思っております。
大人の嗜好品だからこそ、大人としての振るまいとともに、たばこを愉しんでいただきたいです。

――非喫煙者の37%は周りの人に迷惑をかけなければたばこを吸ってもよいと考えているようですが、かなこさんはどのような点が迷惑だと思いますか?

やっぱりにおいだと思いますよ。後は、当然なのですがポイ捨てなどのゴミですよね。
その点のマナーを守ってもらえれば特に迷惑という行為は無いように感じます。


迷惑行為については非喫煙者の方々からたくさんの意見が寄せられます。やはり多いのは「煙」「におい」に関するご意見ですね。
弊社としても加熱式たばこをはじめとした火を使わない、煙が出ない新しい製品の研究・開発を積極的に手がけています。
喫煙者に限らず、非喫煙者の皆様からも様々なご意見をいただいておりますので一つひとつクリアしていけるよう研究を重ねていきたいと思っています。

※ここでの煙とは、燃焼により発生する煙を指します。

――喫煙マナーを向上させることで、お互いに共存していける社会も作れると思いますが、その上で何が必要になってくると皆さんは思いますか?

まずは、喫煙場所の明確化だと思います。今回の法律では、室内は全面禁煙だけど一部はOK というちょっとわかりづらい仕組みですよね。
もうちょっとわかりやすくしてくれれば、ここはたばこを吸う人が集まる場所だからちょっと避けてみようとか自分でもコントロールしやすいと思います。


自分の行動範囲の中の喫煙場所は把握しているのですが、初めて行くような場所だと喫煙所を見つけるのに毎回苦労します。
例えば、駅で降りた所に「喫煙所はこちら」などの案内があったりすると便利ですよね。


私たちも地方自治体の方々と喫煙環境について話し合うことがあり、駅前に隣接する喫煙所問題などにも取り組んでいます
その際、きちんと分煙ができるようにしたり、環境を少しでも良くしようと木を植えてみたりと様々な働きかけをしています。


2020年はオリンピックイヤーということもあって海外からも大勢の方が来日します。喫煙マナーについても各国それぞれですが、基本的に屋外は喫煙OKの国が多いです。
日本では海外と異なり、屋外から規制が入ったという経緯があるため、屋外での喫煙場所が少ないです。


このような環境では、指定場所以外での喫煙やたばこのポイ捨てに繋がる恐れがあります。
そうなると、非喫煙者の方からすれば、屋外でのたばこの迷惑が増えてしまう可能性がありますので、私たちも各自治体の方々と一緒に喫煙所の設置マナー啓発などの取り組みを今後も積極的に進めていきます。

――喫煙場所の明確な区分あるいは明確な案内ができればマナーは自ずと向上していくと言うイメージが浮かんできました。 JTさんはこれに対して何か取り組みをされていますか?

喫煙者の方もきちんと喫煙所でたばこを吸おうとする意識はとても高いと思います。
「どこで吸ったらよいかわからない」という問題に対してJTでは、全国の喫煙可能な飲食店や喫煙所を紹介するサービスを作りました。
都度更新して最新の情報をお伝えできるようにしますので、それさえあればゆっくりたばこが吸える場所がわかると思いますよ。

(一同)すごい! 絶対使います!

――良いですね! ポイ捨てが無くなり、マナーも向上すれば喫煙される方にも良い環境が生まれると思います。本日はありがとうございました!

非喫煙者との共存を図るために

改正健康増進法の全面施行によって喫煙環境がこれまで以上に厳しくなる一方で、非喫煙者にも理解者がいることや、様々な組織が喫煙環境の整備を進めていることが分かった。たばこの販売元であるJT自らも喫煙者と非喫煙者が共存できる社会を目指しており、加熱式たばこをはじめとする新しい製品の開発やマナー向上に向けた取り組み、分煙コンサルティングなどを進めている。

今後も世間的に喫煙者へ厳しい目が向けられることは確かだ。これ以上厳しい環境にならないよう、喫煙者はこれまで以上にマナーを守り、非喫煙者からも理解が得られるような社会づくりを目指していただきたい。

【喫煙環境についてのアンケート】
調査時期:2020年2月21日
調査対象:マイナビニュース会員(セグメント:20歳以上)
調査数:1,010名
調査方法:インターネットログイン式アンケート

関連リンク

■ 知っておきたい「たばこの新ルール」

■ マナーの取り組み

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[PR]提供:JT