最近では、現金以外にもさまざまな決済方法が選択できるようになり、キャッシュレス環境が充実しつつある。政府主導でキャッシュレス化を推進していることも相まって、興味を持っている人も多いのではないだろうか。
そこで今回は、キャッシュレスなライフスタイルにぴったりで、これまでにないデザインが人気となっているアブラサスの「薄い財布」や「小さい財布」のプロダクトデザインを手がけた南和繁さんに、開発秘話やスマートなライフスタイルなどについて話を聞いた。
「自分が欲しいと思うもの」にこだわる
――南さんは「薄い財布」「小さい財布」など、画期的なデザインのアイテムを手掛けてこられましたが、それまではどのようなお仕事をされていたんでしょうか。
アメリカの大学で映画の勉強をしていたんですけど、夢破れて潰しの効く経済を学んだんです。卒業後は、金融業界で働き始めました。その後、帰国してWebの制作などIT関連の仕事をしたり、また金融で働いたりしてから、自分の会社を作りました。
なので、僕自身はデザインの勉強は全然していません。自分の会社も最初はデザインじゃなくWebからでした。でも、「こんなのあるといいな」と思うことってあるじゃないですか? そういうマニアックな自分の欲しいものを作っている感じです。
――なぜ「薄い財布」のようなプロダクトを作ろうと思われましたか?
僕自身が使いやすい理想の財布をずっと捜し続けていて、いろんな財布を使ったんですけど、なかなか理想的なものに出会えなかったんです。それで「そもそも財布は必要か?」とゼロから考えて、現金とカードをそのまま持ち歩いてみたりもしました。そしたらやっぱり不便で(笑)。
そこから、どうやったら使いやすいのか、ボール紙を切って自分で何度も試作を重ねて「薄い財布」が出来上がりました。よくある財布のデザインって、使っている革や色が違うことを除くとほぼ同じなんですけど、小銭とカードが重なって分厚くなるし、財布をゼロからデザインしたら絶対にそういうプロダクトにはならないと思ったんですよね。とはいえ、ビジネスチャンスとは考えていなくて、ただ自分が欲しかっただけなんです。
――アブラサスの財布は、キャッシュレスとの相性もよく人気が高まっていますが、その動きをどのように見ていらっしゃいますか。
僕が作るものって、100人いたら5人くらいに刺さるような、ロングテールのテールの部分にかかればいいなと考えています。「薄い財布」「小さい財布」のようなプロダクトは、たまたま今のキャッシュレスの高まりと相まって需要の大きな部分に重なっただけですよ。
財布の中は本当に必要なものだけ
――今後、財布はどうなっていくと思われますか?
最近では、海外旅行に行っても本当に現金を使わないんですよ。以前、北欧を3週間くらいで回った時は、ほぼキャッシュレス決済。1回だけランドリーで小銭を使っただけでした。一応、1万円くらいを両替して、それぞれの国で現地通貨にしたけど、何カ国か回る間に両替手数料を取られて、最後は5,000円くらいになっちゃいました(笑)。それに、20年ほど前にアメリカに住んでいた時から現金ってあまり持っていなかったんです。日本だけがやたらとキャッシュレス化が進まないんですよね。
じゃあ海外の人が財布や現金を持っていないか、となると意外とみんないざというときのために現金は持っている。全然、物理的なお金は無くならないんです。僕の孫かひ孫くらいになったら「昔はね、金属と紙のお金があってね……」なんて話す世の中になっているかもしれないけど(笑)、時間はかかるでしょうね。
――南さんご自身のお財布の中には何が入っているのですか?
現金は、スマホケースにも紙幣を1枚だけ折りたたんで入れてあります。念のためにですけどね。キャッシュレスでないお店の場合は現金も使うので、紙幣を崩してできた小銭は、貯金箱みたいなものにどんどん入れていっています。カード類は、デビット機能付きキャッシュカード、クレジットカード、身分証関係ですね。普段の生活の中で、本当に必要なものだけを持ち歩くようにしています。
キャッシュレス化が魅せる未来
――キャッシュレス化にはどんなメリットがあると考えていますか?
まずはお金の流れが見えることですよね。何にどれくらいのお金を使っているのか、記録を残すことができるんです。最近はアプリですぐ確認できますし、通知がくるものもありますね。なので、キャッシュレスで支払える場合は現金を使わないようにしてます。
あと、去年の夏にスーツケースを盗まれてしまって……。現金は返ってきませんでしたが、カードは使用を止めたり、補償してくれたりしました。『紛失等の際のサポートが充実していて安心』といった部分でカードにメリットを感じています。
――キャッシュレスの一つとして「Visaデビット」という口座残高から即時払いできるカードがあります。デビットカードはご存知ですか?
もちろんです。僕もアメリカに行ってすぐのころはクレジットカードじゃなくて、日常の支払いは、銀行口座からすぐに支払えるデビットカードを使っていました。日本人ってクレジットカードを使っても翌月一括払いで支払う方が多くて、使用方法がデビット的。借りてから返す、というスタイルをネガティブにとらえる人も多いし、それならデビットカードという選択肢もアリなんじゃないかな。
あと、子どもにお金の使い方の訓練としてデビットカードを使わせたいんですよ。 デビットカードは高校生から持てるし、自分の口座残高の範囲内で何にどれくらい使ったのか確認できるのは、お金の使い方の訓練としてとても良いと思っています。アプリなどで親も管理しやすいですよね。それに、デビットカードなら使う頻度が高いほどポイントの還元率も大きくなるので、現金よりお得です。
――キャッシュレス化をまずはVisaデビットから、というのもいいかも知れませんね。本日はありがとうございました。
***
財布をスマートにするということは、自分で必要なものを選んでいくということ。キャッシュレス決済に何を選ぶかということも大きなポイントとなる。 今回紹介するのは「Visaデビットカード」。
Visaマークのあるお店ならどこでも使える
盗難や不正利用されても24時間365日安心サポ―ト
使ったらすぐに口座から引き落とされるから使いすぎない
キャッシュバックやポイント還元など、嬉しい特典も
Visaデビットは、取り扱いのある銀行の窓口や、スマホやパソコンから手軽に申し込みができる。新生活で口座を作ったり、キャッシュレス化を進めたいと考えているなら、スマートな財布とともに検討してみてはいかがだろうか。
▼取材協力
バリューイノベーション株式会社 代表取締役
南 和繁 氏
米国カレッジを卒業後、アパレルや飲食等の事業企画、Web制作会社にてプロデューサー、ベンチャーキャピタリストなどの経験を経て、2009年にバリューイノベーション株式会社を設立。
アパレル雑貨ブランドabrAsus、マニアックな消費者のアイデアをカタチにするプロジェクト「SUPER CONSUMER」、オンラインセレクトショップ「SUPER CLASSIC」などを手がける。
Webサイト:バリューイノベーション
[PR]提供:ビザ・ワールドワイド