日常的に耳にするようになった「働き方改革」。実際には「ノー残業デー」や「プレミアムフライデー」というような残業時間を減らすことがクローズアップされていますが、そもそも「働き方改革」とはどのようなものなのでしょうか。
2019年度の厚生労働省の定義だと、働く人々が個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で選択できるようにするための改革とのこと。人手不足の今、企業が従業員のワークライフバランスを整え満足度を向上させることで、従業員に高いモチベーションで仕事に打ち込んでもらおうというものなのです。
そこで気になるのが「ワークライフバランス」における皆さんの実状。今回はマイナビニュース編集部よりニュース会員500名に向けてアンケート調査を実施。さらに、ワークライフバランスを後押しする制度を導入している企業を取材してみました。
働く500人に聞いた仕事終わりの過ごし方
まず、終業後に使える時間について聞いたところ、1番多かった回答が「3時間」の29%で、「2時間」の25.8%が後に続きました。半数以上の人が、仕事終わりに自由に使える時間が3時間以上あるという結果になりました。
実際にその時間は、何に使っているのでしょう。「ストレス発散になる趣味」が31%、「買い物」が29%でしたが、「家事」が34.2%で一番多いという結果に。日々の家事をやって自由な時間が終わってしまう……という人も多いようですね。
もちろん、皆さんそんな現状に満足しているはずはなく、2人に1人は終業後の時間の使い方に満足していないようです。では今後、終業後の時間を主に何に使っていきたいかを聞いたところ、「ストレス発散になる趣味」に使いたいという回答が最も多く、他には「家族との団らん」を重視する方、「体を動かすスポーツ」や「英会話、専門知識の取得」など自分を磨くための時間として使いたいといった意見も見受けられました。
もし時間に余裕があるなら、いろいろなことにチャレンジしてみたいと思っている人が多くいるのがわかります。
自由な時間、自分磨きを応援
働き方改革によって、有給が取得しやすくなり、残業時間が減少しましたが、ノー残業デーのおかげで、実際には他の日の仕事量が増えてしまったという企業もあるそうです。
一方で、できた時間を有効に使えるよう、後押しする制度があるとか。そこで今回はオリックスさんの「自分磨き制度」について取材してきました。また、実際に制度を利用した人の声も詳しくお聞きしましたので、併せてご紹介していきます。
同社では「労働時間の削減が目的ではなく、生産性高く働く環境を会社と社員が一体となって作っていくことを大事にしている」とのことです。 その取り組みの一つである「自分磨き制度」は1人当たり年間60,000円相当のポイントが付与され、各自が自分磨きに関するメニューを利用することができる制度です。実際にこの制度を利用した方に話をお聞きしました。
語学学校で英会話を学ぶ方、金融に関する知識を仕事にも活かせるという思いで、
株式投資のスクールを受講する方もいるそう
Dさんは趣味で仲間たちと、外国人向けに京都の観光地や歴史を紹介するホームページを運営しており、そのための知識を深めるためにこの制度を使ったそうです。ホームページのデザインや表現のために専門的なHTML言語やCSSをマンツーマンで指導してもらったおかげで、ホームページが格段に読みやすくなったとか。また、その知識を生かして仕事でもオフィシャルホームページの管理・運営を行っていて、ウェブ制作会社と専門用語を使ったディスカッションができるようになったそうです。
この方は、趣味を充実させるとともに、仕事に役立つ「プラスα」も手に入れられたようですね。
家事の負担を減らして、家庭と仕事の両立も
マイナビニュース会員に行ったアンケートで、終業後の時間を何に使っているかという質問に対して「家事」という回答が約34%ありました。では「暮らしと仕事の両立で、助けがあったらいいなと思うこと」について聞いたところ、「掃除」が53%、「炊事」が51.8%、「洗濯」が41.2%という結果になりました。どれも毎日の生活のためには必要不可欠なことばかりなのに、働く皆さんは苦労しているようですね。むしろ毎日のことだからかもしれません。
「自分磨き制度」では、託児費用などの保育・教育関連や、ハウスクリーニング、家事代行サービス、介護支援サービスも利用できます。ハウスクリーニングの利用者からは、家庭と仕事が両立でき、より終業後の時間を有意義に使えるようになったという声があがっています。
働き方改革でできた時間を考える
このように、オリックスでは「働き方改革により生まれた時間の有効活用を促すことで、そこで得たものを仕事に還元する好循環が生まれることを目指している」そうです。みなさんなら生まれた時間をどのように使いたいですか?この機会に一度考えてみてはいかがでしょうか。
オリックスが運営する情報発信サイト「MOVE ON!」では、今回ご紹介した終業後の時間の使い方だけではなく、ビジネストレンドからライフスタイルまで新たな気づきや活力をお届けしています。
ワークライフバランスについてのアンケート
調査時期:2020年2月22日・23日
調査対象:マイナビニュース会員(セグメント:20~39歳までの会社員)
調査数:500名
調査方法:インターネットログイン式アンケート
関連記事
■ 家庭も仕事も守りたい。社員が自らリーダーとなって推し進めた個を生かす組織づくりの実例
■ まずは自分をリードして、自分らしく自立せよ。多様性を面白がり、尊重する、これからのリーダー像
■ 入山章栄教授が語る「何をやっているかわからない」企業と個人が強い??オリックスが目指す「知の融合」とは
■ 社員の多様性、個性を最大限に生かし社会に価値をもたらす会社を目指して
[PR]提供:オリックスグループ