「緊急消防援助隊の制度をより多くの人に知ってもらいたい」
その想いから、ひとつの腕時計が生まれた。 G-SHOCK 緊急消防援助隊コラボレーションモデルである。
緊急消防援助隊の創設25年を機に企画された本コラボレーションモデル、そこにはカシオと消防隊員のどんな思いが込められているのだろうか。
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昨年11月20日、神戸市長田消防署では「今後の防災のあり方」についての講演が行われ、G-SHOCKコラボレーションモデルの開発協力をした神戸市消防隊員と仙台市消防隊員が一堂に会した。
今回、その模様を取材すると共に、仙台市消防隊員のお2人に「消防」という仕事への思いや、G-SHOCKコラボレーションへの感想などをうかがった。
■G-SHOCK緊急消防援助隊コラボレーションモデルが誕生した経緯
同モデルのモチーフとなっている緊急消防援助隊は、1995年に阪神・淡路大震災を教訓として創設された消防部隊である。
大規模災害が発生した場合など、不測の事態に備える応援部隊として組織されており、現在航空小隊や水上小隊、特殊災害小隊など多岐にわたる精鋭部隊から構成され、様々な災害現場で活躍している。
そんな緊急消防援助隊の創設25年を機に、同制度の認知拡大を願って誕生したのが、今回のコラボレーションモデルだ。
カラーリングやデザインには、緊急消防援助隊創設のきっかけとなった阪神・淡路大震災を経験した神戸市消防局と、創設以後最大の部隊派遣となった、東日本大震災を経験した仙台市消防局が全面協力。
消防隊員の思いが込められた象徴的なデザインに仕上がっている。
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完成したG-SHOCKについて、消防隊員の方々はどんな印象を持ったのだろうか。 仙台市消防局の小椋慶容 氏と佐々伸也 氏にうかがった。
■「命を守るためにも正確な時間管理が求められます」
彼らから見るG-SHOCKとは
――G-SHOCK 緊急消防援助隊コラボレーションモデルが完成しました。ご覧になっていかがでしょうか。
小椋:デザインが良いですね。特にブラックとイエローがよくマッチしていると思いました。G-SHOCKはフィット感があり、機能面でも信頼性が高い。いろいろな現場で役立つことを期待しています。
佐々:第一印象でかっこいいなと思いました。利便性が高く、とにかくタフ。消防向けだと思います。
――消防隊員の方が腕時計に求めるポイントはどのようなものでしょうか。
小椋:ストップウォッチ機能や耐久性、防水性は必須として、重要なのは狂いなく正確な時間がわかること。G-SHOCK緊急消防援助隊コラボレーションモデルは電波時計なので、間違いがないですよね。
佐々:そうですね。消防では命を守るためにも正確な時間管理が求められますので。
小椋:腕時計は現場活動で身体の一部なので、なにをつけるかは大切です。私もそうですが、周りにもカシオを使っている人は多いですよ。
――ありがとうございます。
■救助隊として働くことについて
――消防という仕事についてどう考えていらっしゃいますか。
小椋:災害の現場はシナリオがなく、臨機応変に動くことが求められます。そうしたなかで人命救助を行うことに使命感や達成感を感じています。市民の皆さんから「ありがとう」の声をもらうときは、やはり嬉しいですね。
佐々:私は小さい頃から消防士になりたくて、特にレスキュー隊に憧れていました。 ですから、今こうしてやりたかった仕事ができていることを非常に嬉しく思っています。
――消防という仕事をする上で大事なことはなんでしょうか。
小椋:消防局にはいろいろな部署がありますが、志は皆同じです。使命感は大事だと思います。
佐々:つねに新人のときの気持ちを忘れずにいることですね。初心忘るべからずの精神です。
――どんな人が消防士に向いているのでしょうか。
小椋:大前提として体力は必要です。そのうえで精神力も大事。凄惨な現場も目にしますから。 コミュニケーション力や協調性も必要です。仕事を一人でするわけではありませんからね。
佐々:もともと優れた人もいれば、入ってから消防人として成長していく人もいます。大切なのは継続して力すること。そしてあきらめない心です。我々の仕事は人を助けることですから、あきらめないことが大事です。
――常に気の抜けない仕事だと思いますが、オンとオフでの気持ちの切り替えはどのようにされているのでしょうか。
小椋:この服を着た瞬間にオンのスイッチが入ります。出勤して鏡を見て、気持ちを引き締めています。
佐々:人によってスイッチは色々だと思いますが、オフのときはきちんと休むことも大切です。趣味に熱中したり遊んだりしてリフレッシュしています。
小椋:私たちは子どもの歳も近いので家族ぐるみで仲が良いんですよ。家族で一緒にキャンプに行ったり食事したりしています。
佐々:そういう意味では、G-SHOCK 緊急消防援助隊コラボレーションモデルもひとつのスイッチになると思いますね。これをつけた瞬間に切り替えられるようになるかもしれません。
――ありがとうございました。
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取材後、小椋氏と佐々氏は長田消防署で開催された防災公演会に登壇し、東日本大震災における救助活動について振り返った。
津波で困難を極めた救助活動や、孤立した避難所からの救出策、空中からの消火活動など当時の状況を紹介し、防災の重要性を説いた小椋氏と佐々氏。両者の講演に参加者も聞き入っていた。
さらにトークセッションでは、神戸市消防局から阪神・淡路大震災を経験し、東日本大震災への派遣経験も持つ消防隊員が登壇。小椋氏、佐々氏と共に二つの震災についてのパネルディスカッションを行い、防災について語り合った。
登壇者全員が強調していたのは、災害に備えることの大切さ。そのためには日頃から少しでもいいので防災を意識しておくことが重要である。常に身につけておけるG-SHOCK 緊急消防援助隊コラボレーションモデルが、防災への意識を高める役割を果たしてくれるだろう。
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