今年も年末調整の季節がやってきた。会社から「書類を書くように」という案内が届き、すでに提出済みの人も多いだろう。この書類を元に1年間で払いすぎた所得税が戻ってきたり、不足分が精算されたりするわけだが、その仕組みを理解できているだろうか。今回は、その仕組みと戻って来ると嬉しい「還付金」について解説していきたい。

ある会社で働く同期の2人のケースを見てみよう。どうやら、同じように働いている2人も、還付金に差があるようで……?

年末調整の仕組み、理解できている?

11月某日、とある会社で年末調整の書類記入に追われる同期社員AとBがいた。

「年末調整の書類って、項目が複雑だし記入するの面倒くさいよなぁ。いっそのこと提出やめちゃおうかなぁ。」


「それはダメだよ! 書類を提出しないと年末調整を受けられなくなっちゃうよ。年末調整をしないと、税金の払い過ぎで損してしまうことだってあるんだから。」


「そうなの? 言われるがままに書類を出すだけで何も分かっていなかったよ。そもそも年末調整って何のためにやるんだろう……。」


「年末調整の仕組みを理解するためには、『源泉徴収』について理解しておく必要があるね。」


「毎月の給料から引かれちゃうやつだよね? あれ、結構引かれてるよな~!」


「そう。源泉徴収っていうのは、僕らの給料からあらかじめ、所得税を差し引く仕組みのことだ。でも源泉徴収された所得税は、仮の計算で天引きされるから、本来払うべき金額よりも多いことがほとんど。それを正しい金額に精算するのが年末調整の役割だよ。」


「ふむふむ。」


「正しい税額を計算するときには、差し引く金額の『控除』も同時に計算するよ。控除があると、課税対象の金額から一定額を差し引けるから、結果的に納める税金が少なくなるんだ。」


  • 控除には、誰でも対象になるものと、『扶養控除(扶養している子どもがいるという条件)』など、あてはまる場合に所得税の負担が軽減されるものがある

「控除も年末調整のときに計算して、精算するんだね! 確かに、医療保険の保険料を記入する欄に毎年記入しているな。あれは“生命保険料控除”ってことか。」


「年末調整では、社員が提出した申告書をもとに会社が正確な所得税額を計算して、過払い分があればそれを還付金という形で返してくれるんだ。」


「なるほどね! お金が返って来る可能性があるんだったら、ちゃんと書類を提出しないとな!!」


還付金のヒミツは“節税”にアリ?

「年末調整のことをさらに知りたくて昨日の夜調べたんだけど、自分に該当する『控除』が多いほど、年末調整で戻ってくるお金が多いってことだよね。でも、僕は独身だし、賃貸だし、該当する項目がなくてなんだか寂しいなぁ。」


「そう。僕らは同期で収入もほとんど変わらない。独身で家も持っていないし。条件はほぼ同じだよね。でも……実は僕のほうが戻ってくる金額が多いんだ!」


「えーっ!? なんでだよ!!!」


「僕がiDeCoに加入しているからだよ。」


「イデコ……? 最近よく聞くけど、何だっけ。自分で年金を貯めるヤツ……?」


iDeCoのメリットとは?

「よく知ってたね! そう、iDeCoは、公的な年金に上乗せして自分で年金を積み立てていく制度のことだよ。実はiDeCoには税金に対するメリットがいくつかあって、その1つが毎月の掛金全額がまるごと控除(所得控除)の対象なんだ。」


「カケキンゼンガクガマルゴトコウジョ……どういうこと?」


「そんな難しいことは言ってないぞ(笑)。所得……つまり給料の金額で、所得税とか住民税が決まるだろ? 所得が高ければ高いほど、引かれる税金も高くなる。iDeCoなら、積み立てた金額分は課税対象の所得に入らなくなるから、そもそもの所得が低くなって、その分税金も低くなるんだ。」


「なるほど~。iDeCoに回した分、同じ給料でも税金が低くなって戻ってくる金額が多くなっているんだね。いいなぁ~! でも俺も、今“運用”とかに興味あるからさ、これで来年はお前よりもらえる額を増やして……」


「さっき『iDeCoには税金に対するメリットがいくつかある』って言ったよね? iDeCoでも運用が出来て、そこでも税金がかからないんだよ」


「iDeCoって運用もできるんだ! ん? 資産運用の税金って……?」


一般的に、運用して得た利益には20.315%(復興特別所得税含む)かかるからね。仮に10万円利益が出たら、約2万円は税金で引かれてしまうんだ。」


「そんなに!? それがiDeCoならかからないのかぁ。でも、そういうの全然知らなかった自分なんかには、難しそうだな……。」


「そんな人にこそ勧めたいのがiDeCoなんだよ。iDeCoですることは、①積み立てる、②運用する、③受け取るの3つだけ。運用は金融機関がすべて代行してくれるから、資産運用初心者でも簡単に始められるよ。」


iDeCoを始めるために必要な金額は?

「受け取るときにも税金の面でトクするのかぁ! でも恥ずかしながらあまり貯金がなくて…。」


「その点に関しても心配不要。iDeCoでは5,000円という少額から積み立てることができるから、自分の状況にあわせて無理のない金額を設定すればOK!」


「5,000円ならなんとかなりそうだ!! ちなみに月いくらしてるの?」


「僕は毎月23,000円積み立ててるよ。僕たちって大体年収500万くらいだよね。そうすると、年間の税負担が約5万5,000円軽減されることになるんだ」


「5万5,000円!? 節税効果すげー!! 旅行にも行けちゃう金額だ。」


「ここからさらに、さっき話したように運用時と受取時にもそれぞれ大きな税制メリットがあるからね。」


「これなら貯金が苦手で資産運用経験のない自分でもできそう。老後資金も自分で準備しなくちゃいけない時代だし、始めてみようかな!」


「そうと決まったら準備しないと。1月からスタートできれば来年の年末調整で12カ月分(満額)の所得控除が受けられる※ からね。早速資料請求してみなよ!」


初めてのiDeCo。どの金融機関を選ぶ?

Bの説明からiDeCoのメリットが十分に分かったところで、次に必要なのが金融機関選びとなる。どこを選べばいいか分からないという初心者にも安心なのが、大和証券のiDeCoだ。大和証券では、「運営管理機関手数料」が無料。また、ニーズに合わせて2つのiDeCoから選ぶことができるのもメリットだ。


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まとめ

iDeCoでは毎月の掛金が所得から全額控除され、所得税は年末調整で還付金として返り、さらに翌年分の住民税が軽減される。還付されたお金を再び投資にまわすことで、引かれる税金を押さえながら資産を大きくすることも可能だ。積み立てをしながら、大きな税制メリットを享受できるiDeCo。興味を持ったらまずは資料請求をしてみよう。


※2020年に満額(12ヶ月分)の所得控除を受けるには、2019年末までに申込書類を提出する必要がある。申込書類の不備の場合や年末ギリギリの到着は1月扱いになる可能性があるため、12月中旬頃に提出する必要がある。

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