生まれて間もない0~1歳の時期は、赤ちゃんが心身ともにめまぐるしく発達します。その大切なタイミングで「ことばかけ」をしたいけれど、どうすればいいのかわからないと悩むママ・パパも多いのではないでしょうか。
その「ことばかけ」において、ママ・パパの心強いアイテムとなるものといえば「絵本」。4人の子ども(3男1女)が東京大学理科3類に合格したことで知られる佐藤ママ(佐藤亮子さん)も、子育てに絵本をフル活用したのだそう。そこで今回は佐藤ママに、子どもへのことばかけと絵本、そして乳幼児期の子育てについて語っていただきました。
0~3歳になるまでの3年間で、
子どもたちに読んだ絵本は1万冊!
まず、佐藤ママに4人の子育てで共通していたことを尋ねたところ、「3歳になるまでに、絵本を1万冊読むこと」をあげてくれました。子どもが小さなときにまず発達するのは「聞く力」。その大事な時期に、おなかの中にいた時から聞いているママやパパの声で、きれいな日本語、正しいことば遣い、やさしい話であふれた絵本をたくさん読むことで、子どもの中に「ことば」がどんどん蓄積されていくのだそう。
それにしても1万冊というと、単純に計算しても1日10冊以上読まないとクリアできない数字です。忙しい育児中、毎日そんなに読むなんて無理と、諦めてしまいそうですが……。
「文字が少ない絵本ならば、1冊2分程度で読める本もたくさんありますよ。だから、10冊読んでも20分ほどです。食事のあとやお風呂が沸く間など、ちょっとしたすきま時間を使えば十分読むことができますよ」
「子どもたちにしっかり読み聞かせなくては! と必要以上に力まないことも大切。子どもはすぐ飽きてしまうので、読んでいるうちに遊び始めることもありますよね。でも、そのまま読み続ける。子どもは"ながら聞き"でも大丈夫。大事なのは、家の中が絵本を読む声であふれる環境になっていることなんです。親が楽しそうに絵本を読んでいる姿を見ているうちに、子どものほうから寄って来ますよ」
せっかく読み聞かせをしているのに、全然聞いてくれないとがっかりしてしまうもの。でも"ながら聞き"でも大丈夫となると、ストレスを感じることなく取り組めそうです。1冊2分と考えれば、共働きのご家庭でもすきま時間でクリアできそうですね。
絵本の世界を通し、
子どもの成長を促す実体験へ
佐藤ママが活用していたのは絵本だけではありません。外遊びをするようになったら、図鑑などを片手に散歩に出かけることもあったのだとか。
「散歩の途中に気になる花や植物などを見つけたら、図鑑を見て何の花かすぐ調べます。咲いている花と、図鑑の中の写真が一致して、『みつけた!』となった瞬間、子どもの目がキラキラと輝くんですよ。こうした実体験を通して、知らず知らずのうちに、小学校になってから学ぶ一年草や多年草といった知識も身についていきます」
実体験による刺激は図鑑だけでなく、絵本でも同じ。例えば、おいしそうなホットケーキを作る絵本を読むとします。その後実際にホットケーキを作り、絵本の世界を再現することも、子どもにとっていい経験になると語ってくれました。
「本を読むたびに、香りや味なども頭の中で思い出されるでしょう。聞く力だけでなく、嗅覚や味覚など、五感も刺激されます」
絵本は1冊1冊、大きさや厚さ、表紙の素材などが異なり、その違いの認識も子どもの発達によい影響を与えるのだとか。ページをめくるときの紙の手触りや音、紙をつまむ・めくるといった指の動作、次のページに何が出てくるのかというワクワク感など、乳幼児期の心身を刺激するポイントがたくさんなのだそうです。
多くの効果がある絵本の読み聞かせですが、「"勉強ができる子に!"といった下心はもたないほうがいいですよ。親子で一緒に楽しみ、続けることが何よりも大切です」
絵本は癒やしにもつながる
絵本は子どもだけではなく、読む側の気持ちを穏やかにする効果もあるそうです。
「絵本には、やさしいことばと温かい世界観、心が洗われるような美しい色使いの挿し絵がいっぱい。声に出して読んでいるうちに、自然と穏やかな気持ちになっていきますよ」
「読んだ冊数は、きちんと記録しておくこと。1日に何冊と決めて、読んだ冊数がひと目で分かるように記録しておくといいですね。目標に近づいているとわかるとワクワクするし、疲れているときでも頑張ろう! という気持ちにもなります」
絵本の読み聞かせを続けるには、読み手のワクワク感も必要で、目標をクリアしなきゃと目を三角にして絵本を読むのはNG。子どもと一緒に絵本を楽しむことが、何よりも大切です。
佐藤ママだったら
「KUMON TOY Baby」シリーズをどう使う?
赤ちゃんへのことばかけのヒントになるおもちゃと絵本のセット「KUMON TOY Baby」シリーズが今月、くもん出版から発売されました。
「KUMON TOY Baby」シリーズは月齢に合わせたおもちゃとそのおもちゃが登場する絵本をセットにすることで赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しむことができるアイテムです。
以上、5種類がラインナップとなっています。
佐藤ママにも感想を伺ってみました。 「絵本とおもちゃがセットになっているというのは、ありそうでなかった発想ですね。おもちゃと絵本が連動しているので、自然とことばかけもできそうです。色や手触りも、赤ちゃんのことをよく考えたものになっていますね」
つみきが付いた『へんしん! ブナつみき+えほん』(6か月以上)を手にした佐藤ママは「つみきは空間認識力を育むのにぴったりなおもちゃなんです。色や柄が付いていないシンプルな形もいいですね」
これは、先ほど佐藤ママが話した「絵本を通した実体験」にもつながります。また、小学校受験では、図形や空間認識について問われることも多いのだそう。赤ちゃんの頃からつみきに親しむことで、自然と図形の力が養えそうです。
佐藤ママが子育て中に心がけていたのは、驚きや意外性で子どもたちを楽しませること。「KUMON TOY Baby」シリーズには、そんな佐藤ママの気持ちを刺激する仕掛けがいっぱいです。
例えば、『どこかな? ハウス+えほん』(6か月以上)は、くまちゃんラトルを、3色のカップにかくして遊ぶおもちゃと絵本のセット。
「いつもはくまちゃんをかくして遊んで、ある日、カップに違うおもちゃをかくしたとしたら……? あれっという子どもの反応も楽しみ」
『のせてのせてカー+えほん』(9か月以上)は、ボールなどをのせられるミニカーです。
「赤ちゃんも手に取りやすい大きさですね。ボールではなく、車の上におやつをのせて、子どものところまで走らせたら、大喜びするのではないかしら?」
月齢別のラインナップになっていますが、佐藤ママによるとこれは目安と考えていいということ。
「子どもが興味を持って楽しく遊ぶことがまず大切。3か月用の『でるかな? ラトル+えほん』だって、3歳の子どもが遊んでもいいんですよ。赤・青・黄色のボールが入っていて、ふるとボールが出てくるので、ママと一緒に何色がでるかな? と色当てごっこをするのも楽しそうですね」
「「KUMON TOY Baby」シリーズは、絵本とおもちゃのセットなので、遊びかたがどんどん広がるのがいいですね。ことばかけに悩むママ・パパも、これなら絵本をヒントにどんどんことばをかけてあげられるのではないでしょうか?」
子どもの発達に合わせた5つのラインナップ
佐藤ママのことばで印象的だったのは、「まずは楽しむこと」でした。気負わず、すきま時間を使って、ママも癒される絵本を読む。「この工夫、子どもは楽しんでくれるかな?」とワクワクしながら子どもと一緒におもちゃで遊ぶ。楽しみながらことばかけをくり返すことで、親子のコミュニケーションも深められますね。
「KUMON TOY Baby」シリーズは、長年、読み聞かせを大切にし、遊びながら学べる知育玩具を作ってきたKUMONが作ったおもちゃと絵本のセット。
そのほか、つみきが付いた『へんしん! ブナつみき+えほん』(6か月以上)、にぎりやすい丸型のブロック『あかちゃんブロック+えほん』(9か月以上)もあります。
「KUMON TOY Baby」シリーズなら"赤ちゃんに何を話しかけたらいいの?"という悩みを解決してくれそうですね。絵本とおもちゃのセットを使って「ことばかけ」をはじめてみてはいかがでしょうか?
[ 取材協力 ] 佐藤ママ(佐藤亮子さん)
3男1女東大理Ⅲ合格! 佐藤亮子オフィシャルブログ
[PR]提供:くもん出版